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第十四話 馬車の車中にて、
翌日、朝早くからマリアはアドレー王子と共に、馬車に揺られながら、隣国のランシッグ王国を目指す。
「アドレー様、ホントに私がついて行って大丈夫ですか?お邪魔になりそうで……。」
「ん?侍女が主人に付き従うのは当たり前の事だろう?それに、何を心配しているんだ?隣国への道は舗装されて、近辺の魔物は定期的に討伐されている。それに、目的地のイデアルの巨木は、聖域だから、魔物の心配もない。だから大丈夫だよ。何より君は私が守る!」
「え?い、いや、侍女が王子に守って貰うって、おかしいですよね?逆に王子を危険から守る為に、犠牲になるのが普通では?」
「いやいや、犠牲者を出すくらいなら、君を連れて、さっさと逃げるよ私は。それに、婚約者なら自然に守れるぞ?」
「そうですね…それも良いかもしれないですね。」
「え?じ、じゃあ!」
「かもです、か・も・で・す!あ・く・ま・で・も!…まだもう少しだけ、考えさせてください。すみません。」
「い、いや、良いんだ。待つとも!」
色々な葛藤を含んだ表情を作り笑顔で隠すマリアと、ウキウキ気分を必死に隠すアドレー王子、対象的な二人を乗せて、馬車はランシッグ王国を目指すのでした。
~~~2日後~~~
馬車はランシッグ王国に入る。
「国境を越えましたね。」
「ん?ああ、マリア、疲れてないか?」
「はい、ただ、国外に出るのは初めてでして、緊張してます。」
「はは、安心しろ、この国に私は三年留学していたからな。何より、先程の関所もスムーズに通れただろ?先に早馬で私の来ることを報せてあるから、ランシッグ王も衛兵も皆、承知しているから何も不安に思うことはないさ。」
「い、いつの間に……。」
「ただ、皆が知っていると言うことは、ランシッグ王に挨拶に行かないと行けないというのが面倒だな。」
「アドレー様はそういう感じが苦手ですものね。」
「そうなんだ。だから兄を尊敬するよ。法皇の仕事に、第一王子としての責務、私なら耐えられそうにないからね。」
「アドレー様も、立派にお仕事をされていると思いますよ。式典を除いては。」
「最後の言葉は引っ掛かるが、まぁ、良いだろう。」
「ふふふ、すみません。あ!でも……挨拶にもしかして……。」
「ああ、同行してもらう。本当はランシッグ王に婚約者と紹介したいのだがな。」
「そうですね、それも良いかもしれないですね。」
「へ?じ、じゃあ……。」
「でも、私にも色々とありますよ?婚約破棄された過去もありますし、他にも……。もしかしたら国を追われるかもしれませんよ?」
「かまわないさ、そんなこと。」
「ん~、でもやっぱりもう少し考えます。」
「そうか……、まぁ、深く詮索はしないが、話したくなったら、話せば良いよ。」
そうこうするうちに、馬車は王都への道を順調に進んでいるのでした。
「アドレー様、ホントに私がついて行って大丈夫ですか?お邪魔になりそうで……。」
「ん?侍女が主人に付き従うのは当たり前の事だろう?それに、何を心配しているんだ?隣国への道は舗装されて、近辺の魔物は定期的に討伐されている。それに、目的地のイデアルの巨木は、聖域だから、魔物の心配もない。だから大丈夫だよ。何より君は私が守る!」
「え?い、いや、侍女が王子に守って貰うって、おかしいですよね?逆に王子を危険から守る為に、犠牲になるのが普通では?」
「いやいや、犠牲者を出すくらいなら、君を連れて、さっさと逃げるよ私は。それに、婚約者なら自然に守れるぞ?」
「そうですね…それも良いかもしれないですね。」
「え?じ、じゃあ!」
「かもです、か・も・で・す!あ・く・ま・で・も!…まだもう少しだけ、考えさせてください。すみません。」
「い、いや、良いんだ。待つとも!」
色々な葛藤を含んだ表情を作り笑顔で隠すマリアと、ウキウキ気分を必死に隠すアドレー王子、対象的な二人を乗せて、馬車はランシッグ王国を目指すのでした。
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馬車はランシッグ王国に入る。
「国境を越えましたね。」
「ん?ああ、マリア、疲れてないか?」
「はい、ただ、国外に出るのは初めてでして、緊張してます。」
「はは、安心しろ、この国に私は三年留学していたからな。何より、先程の関所もスムーズに通れただろ?先に早馬で私の来ることを報せてあるから、ランシッグ王も衛兵も皆、承知しているから何も不安に思うことはないさ。」
「い、いつの間に……。」
「ただ、皆が知っていると言うことは、ランシッグ王に挨拶に行かないと行けないというのが面倒だな。」
「アドレー様はそういう感じが苦手ですものね。」
「そうなんだ。だから兄を尊敬するよ。法皇の仕事に、第一王子としての責務、私なら耐えられそうにないからね。」
「アドレー様も、立派にお仕事をされていると思いますよ。式典を除いては。」
「最後の言葉は引っ掛かるが、まぁ、良いだろう。」
「ふふふ、すみません。あ!でも……挨拶にもしかして……。」
「ああ、同行してもらう。本当はランシッグ王に婚約者と紹介したいのだがな。」
「そうですね、それも良いかもしれないですね。」
「へ?じ、じゃあ……。」
「でも、私にも色々とありますよ?婚約破棄された過去もありますし、他にも……。もしかしたら国を追われるかもしれませんよ?」
「かまわないさ、そんなこと。」
「ん~、でもやっぱりもう少し考えます。」
「そうか……、まぁ、深く詮索はしないが、話したくなったら、話せば良いよ。」
そうこうするうちに、馬車は王都への道を順調に進んでいるのでした。
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