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『毎晩シたい』
しおりを挟む譲の出産から数日後・・
スバルの部屋を訪ねると、彼は難しい顔をして大量の資料の中に埋もれていた。
「スバルさん・・・?」
「あぁ、悪かった。もう約束の時間を過ぎていたね。」
スバルとの久々のあて日。
抱かれるたびさらに良くなっていく彼とのセックスが楽しみで、張り切って来てしまった自分が気恥ずかしい。
「何見てるんですか?」
「男性妊娠についてのデータを分析していたんだよ。政府から頼まれていてね。」
「分析?」
「そうだ。男性妊娠では、男しか生まれないという問題点について、分析しているんだ。」
「え・・・?あ、言われてみればそうですね・・!」
言われるまで気付かなかったけれど、うちも男の子ばかりだ。
無事に産まれてくれればそれでいいと思っていたから、性別について深く考えたことがない。
「男しか生まれないとなると、未来が無い。今後はツバキの力も借りて、研究しようと思っていてね。」
「ツバキさん、一緒に研究していたんですもんね。」
スバルとツバキは世界がこんなことになる以前から、男性妊娠を可能にする薬について研究していたのだ。
「ツバキとの初めての夜は、明日だったね?」
「そ・・・そうです・・・!」
今週から地上の彼らとも、本格的に妊活を始めることになった。
地上で薬が切れて、ツバキの前で乱れまくったあの日の光景が頭に浮かび、思わず赤面する。
「ツバキは良い男だろう?君が夢中になってしまうと思うと、少し妬けるね。」
「え・・・っ?!」
当初、セックスは煩わしい行為だと言っていたあのスバルさんが・・・嫉妬してくれる日が来るなんて。
「意外かい?今や雫君に並ぶくらいには、嫉妬深い自覚があるよ。」
おいで、と手を差し伸べた彼は、私を膝の上に載せると頬を優しく撫でた。
「君を満足させるにはどうしたら良いか、いつも考えているよ。」
甘ったるい声で、囁く。
「私とのセックスは好きかい?」
「も・・・もちろん好きです・・・っ」
ド直球で投げかけられる言葉に、耳まで赤くなる。
セックスの最中も私の中がどんな状況かなんて恥ずかしい実況を次から次に繰り出してくるものだから、毎回興奮して眠れなくなってしまうのだ。
「妊娠できないとしても、君と毎晩セックスしたい。」
今夜のスバルさんは特別甘ったるくて、私はすでに彼が欲しくてたまらなかった。
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