【※R-18】私のイケメン夫たちが、毎晩寝かせてくれません。

aika

文字の大きさ
52 / 218

『赤ちゃんが、欲しい』

しおりを挟む


夫のいずみはとても恥ずかしがり屋で、繊細せんさいな性格をしている。
肩まで伸びた黒髪のサイドを編み込んだヘアスタイルは、いかにも今時の若者というルックスだが、中身は見た目とは真逆。とてもウブだ。

最近ようやく肌を重ねるようになった彼と、明け方こっそりと逢引あいびきすることが増えた。

セックスを覚えたての彼は、若さ故に欲望のコントロールが出来ない。


まゆ・・・っ・・・繭・・・・・好き・・ッ・・・あ・・・あ・・・!!」

名前を呼び、好きだと必死に愛を告げる彼の興奮にあおられて、私の身体はあっさりと絶頂を迎える。
早朝だというのに何度も求め合い、私たちは時間を忘れて抱き合っていた。


「学校なんか行かないで、ずっと繭を抱いていたい・・・・」

射精したばかりで荒ぶる呼吸を抑えながら、赤い顔で彼が言う。

「泉君、私も。離れたくないよ・・・」

中学生の初恋みたいに、純粋な感情で繋がっている彼と私。
このベッドで彼に抱きしめられている瞬間は、二人だけの世界で愛し合っている。


「大好き・・泉君・・・」

彼の熱を奥深くで受け止め、すがるように彼の背中に手を回した。
二人の身体が離れる時、寂しくて仕方ないという気持ちになる。

「繭、俺・・・二人の赤ちゃんが欲しい。」

いつの間にか大人びた表情を浮かべながら、彼ははっきりとそう口にした。


♢♢♢


朝食を終えて、夫たちがそれぞれ学校や職場に出かける。
妊娠中のかえで桜雅おうがは、病院で定期検診を受けるため慶斗けいとと一緒に出掛けた。

朝食当番のりつが食器を洗っている横で、コーヒーを落とす。


律と二人きり。
たまにはゆっくり二人で食後のコーヒーでも飲もうという、彼の提案が嬉しかった。


「泉のこと、心配する必要なかったな。」

「え・・・?」

「最近よく泉の部屋で、一緒に過ごしてるだろ?」

律が愛のあふれる優しい微笑みを浮かべてこちらを見たので、目が合った瞬間に私の胸は一気に高鳴った。


「気付いてたんですね・・・」

お湯を注いでいる手を止めて、彼を見つめる。
食器洗いを終えた彼は、私に向き合って微笑んだ。

泉との、早朝の逢引。
行為の声が漏れていただろうか?と、心配と恥ずかしさが混ざり合う。


「初々しくて、二人の関係が何だかうらやましいよ。」

律がそんなことを口にするなんて、意外に思う。
彼はいつだって誰よりも大人で、他の夫たちに気を配ってくれているから。


「意外か?俺にも人並みの嫉妬心はあるぞ。」

私の顔を見て、すぐに心の内を読んだらしい。
律には、何でもお見通しだった。


私の頭にぽん、と彼の大きな手のひらが触れる。
何度も抱き合った仲だというのに、律に触れられると簡単に鼓動が乱れてしまう。
目を細めて、愛おしそうに見つめる彼の視線に、私は弱い。

彼の包容力は、ずば抜けている。
彼と一緒にいる時間は、私を心底安心させてくれるのだ。


「律さんって、お父さんみたい・・・」

「え?」

「優しくて、頼りになって、いつもみんなのことを見守ってくれていて、家族をとても大切にしてくれるから。」

「それは嬉しい言葉だな。」

ふっと優しく笑った彼が、私の額に口付ける。
彼は私のあごをくいっと指で持ち上げると、私の瞳を覗き込んだ。


「俺を・・・お父さんに、してくれるか?」

急に距離を縮めた彼が、私の腰に手を回し、甘く囁く。


「え・・っ・・・」

「赤ちゃん、作ろうか。」

これから、と耳打ちされて、一気に体が熱くなる。
彼の息がふっと、私の耳元にかかった。


「り・・・律さん・・っ・・・」

「繭との赤ちゃんが、欲しい。」


もう一度、彼が願いを口にする。
コーヒーを落としている最中だということをすっかり忘れて、私は彼の甘い唇を受け入れた。


しおりを挟む
感想 4

あなたにおすすめの小説

【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)

かのん
恋愛
 気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。  わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・  これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。 あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ! 本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。 完結しておりますので、安心してお読みください。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です

朝陽七彩
恋愛
 私は。 「夕鶴、こっちにおいで」  現役の高校生だけど。 「ずっと夕鶴とこうしていたい」  担任の先生と。 「夕鶴を誰にも渡したくない」  付き合っています。  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  神城夕鶴(かみしろ ゆづる)  軽音楽部の絶対的エース  飛鷹隼理(ひだか しゅんり)  アイドル的存在の超イケメン先生  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  彼の名前は飛鷹隼理くん。  隼理くんは。 「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」  そう言って……。 「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」  そして隼理くんは……。  ……‼  しゅっ……隼理くん……っ。  そんなことをされたら……。  隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。  ……だけど……。  え……。  誰……?  誰なの……?  その人はいったい誰なの、隼理くん。  ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。  その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。  でも。  でも訊けない。  隼理くんに直接訊くことなんて。  私にはできない。  私は。  私は、これから先、一体どうすればいいの……?

人狼な幼妻は夫が変態で困り果てている

井中かわず
恋愛
古い魔法契約によって強制的に結ばれたマリアとシュヤンの14歳年の離れた夫婦。それでも、シュヤンはマリアを愛していた。 それはもう深く愛していた。 変質的、偏執的、なんとも形容しがたいほどの狂気の愛情を注ぐシュヤン。異常さを感じながらも、なんだかんだでシュヤンが好きなマリア。 これもひとつの夫婦愛の形…なのかもしれない。 全3章、1日1章更新、完結済 ※特に物語と言う物語はありません ※オチもありません ※ただひたすら時系列に沿って変態したりイチャイチャしたりする話が続きます。 ※主人公の1人(夫)が気持ち悪いです。

今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を

澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。 そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。 だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。 そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。

新人メイド桃ちゃんのお仕事

さわみりん
恋愛
黒髪ボブのメイドの桃ちゃんが、働き先のお屋敷で、旦那様とその息子との親子丼。

【R18】幼馴染がイケメン過ぎる

ケセラセラ
恋愛
双子の兄弟、陽介と宗介は一卵性の双子でイケメンのお隣さん一つ上。真斗もお隣さんの同級生でイケメン。 幼稚園の頃からずっと仲良しで4人で遊んでいたけど、大学生にもなり他にもお友達や彼氏が欲しいと思うようになった主人公の吉本 華。 幼馴染の関係は壊したくないのに、3人はそうは思ってないようで。 関係が変わる時、歯車が大きく動き出す。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

処理中です...