【※R-18】とある組織の男全員が私のこと好きなんだけど、逆ハーレム作っちゃっていいですか?

aika

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温泉宿

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「それにしてもラッキーだよな。トンネルの先は温泉でしたーって、こんな上手い話あるか?」

「びっくりしたよね。」

「そうだな。S、凪、お前ら湯冷めしないようにしねぇと。」

私は荻野班の二人と一緒に、トンネルの向こう側の世界へ偵察にやってきた。

時代は去年の冬らしい。静かな温泉地。湯けむり温泉。


「時空の歪みって意味わかんね~、全然違う世界に繋がってるならわかるけど、なんで去年の冬なんだって感じだよな。」

「帰ったら文野ふみのに報告しねぇと。」

荻野は組織のNO2。多忙な彼は班をいくつか兼任している。
荻野班にはもう一人、文野ふみの 太一たいちという科学者が所属しているけれど、変わり者で集団行動が苦手。ミッションにはほとんど参加せず、組織内で化学的な分析などを担当している。

今日のトンネル調査も、どうしても試したい実験があるからという理由で離脱した。

「こんなことならあいつも来ればよかったのにな。」

「そうだよね。」

今回一緒に来ているのは荻野と、そのパートナー賀川 かがわ大輝だいき
荻野と同様、私が幼馴染のように仲良くしているエージェント。黒の短髪、色黒でとても男らしい見た目をしている。筋トレが趣味の肉体派で、腕の良いスナイパーだ。
見た目はちょっと強面だけど、とても面倒見が良くて優しい。無表情で感情がほとんど動かない安定した男性だ。

「S、髪まだ濡れてるぞ。」

大輝が私の髪に触れる。私たちは温泉から上がって部屋に戻ってきたばかりだった。

「早く乾かせよ、お前また風邪ひいてもしらねぇからな。」

荻野がカゴに入ったドライヤーを大輝に渡す。

「乾かしてやる。座ってろ。」

「やった~!ありがとう、大輝。」

大輝が私の髪にドライヤーの風を当て始めた。大輝はいつも私に甘い。
私に、というか面倒見がいいのだ。荻野はまた甘やかして、と文句を言いながら彼をジロリと睨んだ。


「なぁ、今日の割り当て俺らの班なんだけど、お前、俺と大輝、どっちと寝たい?」

荻野の唐突な話題変えに、私は飲んでいたオレンジジュースを吹き出した。

(え・・!?この二人のどっちかと・・・今夜エッチするの・・・!?)


「いや、無理してそういうことしなくてもいいんじゃないか?」
大輝が私の髪を乾かしながら、荻野を見る。

「俺たち元々仲良いし、そういう関係じゃないしな。でも大輝、お前はSのこと好きだろ?」

(え・・・!?大輝が・・・!?)

展開についていけず、黙って彼ら二人を交互に見つめる。


「いや・・・それはそうだけど・・・こいつの気持ちってもんがあるだろ。」

(え・・・!!嘘、認めちゃうの・・?!)

「どうなんだよ、S。」

「・・・大輝が私のこと好きなんて全然知らなかった・・・」

♢♢♢♢


「本当にいいのか?お前に・・・触れても。」

「うん・・・。」

急展開に私は心の準備が全く出来ていなかった。
新しい世界への扉を開く気分だ。

仲が良い男性とセックス。
その上、ふすまを一枚隔てた隣の部屋には荻野が眠っているのだから。


(本当にここでシちゃうの・・・!?荻野に絶対聞こえちゃうじゃん・・・)

大輝とセックスしている音が荻野に筒抜けと思うと恥ずかしい。すでに身体が熱くなってきている。

同じ部屋に友人がいる状況でのセックス。
そのマニアックなシチュエーションに私は異様な興奮を覚えていた。

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