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酔った勢い
しおりを挟む「M、お前・・少し飲み過ぎじゃないか?」
(いや、あんたらが飲めって言うから飲んだんでしょうが・・・!)
「いいの。私だって飲みたい気分の夜くらいあるのよ。」
私は半ばヤケクソで、この得体の知れないメンズクラブのお遊びに参加していた。
NMCの本部、巨大ビルの中には、映画のセット顔負けの設備が整っている。
彼らは俳優集団なのだろうか・・・?と勘違いしてしまうような、本格的な設備と衣装。
私は横川 当真という茶髪のクール系イケメンと共に、バーカウンターでお酒を飲んでいた。
久々のアルコールに、なんだかフワフワしてくる。気持ちが昂っていた。
2人は長年同じ職場の同僚で、同期入社という設定。
シチュエーションが指定されているだけで、台本はない。
この後の流れはお互いのアドリブ次第、ということだった。
それにしても横川というこの男・・・。
私は隣に座る男をジロジロと見つめる。
ミステリアスな雰囲気のあるイケメンだ。
知的さを感じさせる品のある顔立ち、冷静な立ち振る舞い、落ち着いていて終始穏やかな話し方。
紳士と呼ぶにふさわしい、洗練されたイケメンだ。
「お前はよく頑張ってるよ。」
ポンポンと頭を撫でられる。
彼の顔を見ると、目を細めて美しい微笑みを浮かべ、私を見ていた。
(こんなの惚れるでしょ・・・クールビューティーの優しい微笑み・・・ヤバイ威力・・・)
お酒が進む。
彼は私のワイングラスを、スマートな仕草で取り上げた。
「さすがに飲み過ぎだ。ほら、もう帰るぞ。」
呆れた顔もかっこいい。
短時間しか一緒に居ないというのに、彼が長年一緒に働く同僚のように見えてきた。
驚いたことにNMC本部には、すでに私の部屋が用意されていた。
私の衣装の一つである、いかにもOL風のバッグの中から、横川が鍵を取り出す。
芸が細かい。彼らは小道具一つ取っても手を抜かないらしい。
アルコールに弱い私の足元は、明らかにふらついていた。
視界もぐるぐる回っている。
「ほら、しっかりしろ。」
ベッドに座って水を飲む。
落ち着かない様子でこちらを見ている横川と目が合った。
イケメンの同僚が酔った私の介抱をして、部屋に二人きり。
確かにオイシイ、シチュエーションだ。
「横川ぁ、こっちに来てよ。」
どうせ私は酔っ払いだ。何をしても許される。
彼の手を取ると、思い切り引っ張った。
「M、お前・・・何して・・・っ」
私の上に覆いかぶさるクールビューティー。
唇を重ねると、彼の身体がこわばった。
ちゅ、ちゅ、ちゅ、と音を立てて、彼の唇を啄む。
彼のスーツの下、Yシャツの上から体を確かめるように触った。
「ん・・・ッ」
彼が深く舌を差し込んでくる。
どうやらスイッチが入ってしまったらしい。
酔った勢いというのは、すごい。
クールな彼はあっという間に、ケダモノに変貌した。
「好きだ・・・M・・・ずっとお前が好きだった・・・」
(知的イケメンにお前呼ばわりされるの・・・興奮する・・)
彼は私のブラウスを脱がせ、器用に下着を外し、スムーズに私の身体を暴いていく。
「お前を裸にして、メチャクチャに犯したいって・・・いつも想像してた。」
職場でいつも涼しい表情で働いている彼が、そんな淫らなことを考えていたなんて。
(い・・・いやらしい・・・横川 当真・・・っ!!)
私はNMCが用意したシチュエーションに完全に心を奪われ、理性を失ってしまっていた。
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