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第15話 『唇に触れる』
しおりを挟む「真白、久しぶり。合格おめでとう。」
意気込んで来たはずの真白だったが、久々に暁と一緒に食事というシチュエーションに心底ホッとしている自分がいた。
(よかった・・・いつも通りの先輩だ・・・)
「あ・・・ありがとうございます。」
「まさかあの京極 豊の相手役を、真白が掴むとはね。俺も嬉しいよ。」
爽やかな笑顔を真白に向けて、暁はワインのボトルをオーダーした。
「え・・あ、暁先輩、ボトルは多いんじゃ・・??」
暁に酒が入るとろくなことが起きない。
こりゃあまた面倒なことになるぞ、と真白は嫌な予感でいっぱいになった。
♢♢♢♢
「やっぱりね・・・はは・・・」
案の定酔っ払った暁は、真白の部屋のベッドの上で意識を失っていた。
「怒った理由・・・聞きたかったのにな・・・」
ベッドに頬杖をついて床に座ると、真白は眠っている暁の顔をまじまじと見つめる。
(この人メガネとるとキラッキラで見ていられないんだよな・・・)
彼のメガネに手を掛ける。起こさないようにそっと外すと、恐ろしいほどキラキラしたイケメンの素顔が現れた。
(かっこいいよなぁ・・声もいいし・・・いつも落ち着いてて度胸があって・・・)
どうしてこの前あんなふうに怒ったんですか・・・?
聞きたいのに聞けない自分に腹が立つ。
「先輩は・・・俺のことどう思ってんの・・・?」
(先輩がここにいると・・・安心するのに・・・なんでこんなドキドキしてんだろ、俺・・)
彼の唇。そっと指先で触れる。柔らかさにドキッとして、慌てて手を離した。
前にキスされた時のことを思い出す。
(な・・何やってんの俺・・・?!)
「真白・・?」
目を覚ました暁が、とろんとした目で真白を見ている。
「あ・・・先輩・・・」
「おいで。一緒に寝よ・・・」
完全に酔っている。手を掴まれて、真白はあっという間に抱き抱えられてしまった。
「暁・・・先輩・・・ッ・・・」
(・・・眠れねぇ・・・・・・!!)
真白は結局一睡もできないままに、朝を迎える羽目になった。
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