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お前が、欲しい
しおりを挟むこれは、夢の続きだろうか?
気付くと私はまた、青い瞳の男に見つめられていた。
この前と同じように、彼は窓の淵に立ち、こちらを見つめている。
これは夢だと、そう確信した。
私の部屋の周りを囲んでいるはずの騎士たちが、誰一人として部屋に入ってこない。
ベッドから起き上がり、彼の元へ近付く。
彼は、タンと音を立てて軽やかな身のこなしで、目の前に下りてきた。
(夢なら好き勝手やって・・良いよね・・・・)
私は自分に言い訳しながら、彼の青い瞳を見つめる。
「私と共に来る決心は、ついたのか?」
黒いヴェールを外し、彼は私の心を確かめるように顔を覗き込んだ。
「ここを離れるわけにはいかないわ・・・。」
「他の世界を見もしないで、ここがお前の居場所だと・・そう決めつけるのか?」
私の心に揺さぶりをかける、彼の低い声。
私の中に、外の世界を見てみたいという欲望があることを、彼は見抜いているのだ。
ミステリアスな彼の瞳に、私の心は奪われていた。
初めてザインにあったあの夜から、私はずっと彼のことばかり考えている。
彼の甘い香り。
この男が欲しい。そう思った。
私の心を見透かしたように、彼は私の唇を奪う。
「ん・・・ッ・・・ザイン・・・っ・・・」
「真美・・・お前が欲しい。」
彼も同じことを思っているのだとわかり、身体が一気に熱くなった。
私の名前を呼ぶ彼の声が、心地よく耳にこだまする。
「わ・・っ・・・ザ、ザイン・・・!?」
急に抱え上げられて驚いて彼を見ると、また口付けられた。
(お姫様抱っこで、キス・・・・!?ヤバイ・・メロメロにされちゃう・・・)
彼は私をベッドに横たえると、もう一度深くキスをする。
お互いの舌が、存在を確かめ合うように深く絡み合い、身体を火照らせていく。
「お前が、欲しい。」
彼は全身を纏っている黒の布地を、華麗に脱ぎ捨てる。
ほとんど上半身裸のような彼の服装に、私は目が釘付けになった。
胸の部分のみ隠れる小さな紫色のベスト、綺麗な褐色の肌に、くっきりと割れた腹筋。
男らしく逞しい腕が、こちらへ伸びてきた。
分厚くミステリアスな二重瞼、青い瞳。
私は彼に触れられる快感に、身を委ねる。
身体が犯され蝕まれていくことへの期待に、胸はひどく高鳴っていた。
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