【完結済】ヒト族ですがもふもふの国で騎士団長やらされてます。

れると

文字の大きさ
6 / 167

真面目で可愛い俺の嫁

しおりを挟む
朝起きたらガイは既に居なかった。

短髪がちょっと伸びてしまってほわほわの黒髪に、大きくもなく小さくもなくちょうどいい大きさの目。その目には焦げ茶の瞳かと思いきや朝日や夕日に照らされると琥珀色に輝く不思議な色のそれと、これまたちょうどいい大きさの鼻とカサつき気味のピンク色の唇。
大型獣人に比べたらとても小柄な愛しの人を探してみるけどやっぱり居ない。

今日ぐらい休んじゃえばいいのに。そういう所無駄に真面目なんだよねぇ。いつも辞めたい辞めたいって言ってるのに、変に責任感強いんだから。もういっその事何処かに閉じ込めちゃおうか、なんて出来るはずも無いしやる気も更々無いけれど。そろそろ本気で休ませないと。
前回いつ休んでたっけ、ぁぁ、3ヶ月も前じゃないか。
魔力量は昨日俺が沢山注いだし、ガイも気を付けてるから大丈夫だとは思うけど、体の方がそろそろ限界だろうな。・・・体格の割に魔力量の多さ、魔力の扱いに長けてるのも良くないんだろうなぁ。
また熱を出してしまうかも知れない。体調不良で休ませるくらいなら元気な日に休んで一日中抱き潰してたいなぁ。ぁーそういやそんな休みもガイが団長になってから全然無いじゃないか。

そんな事を考えながら準備をして出勤して気がついたら朝礼の時間も終わっていた。

はぁ。今日も腰痛い中真面目なガイはきちんと朝シャワー浴びて言ったんだろうな。レスト様が凄い顔するって言ってたもんなぁ。まぁ俺もその為にやってんだしねぇ。腰痛い中頑張って書類捌いてんだろうなぁ。めっちゃ腰酷使したよね、俺が。ふ、俺がガイの腰を酷使、ふふ、ふふふふふ。

「ぇ、何?気持ち悪いからニヤニヤしないで仕事してくれ?」

同じ研究チームの先輩が俺の前に書類を置きながら言ってきた。

「は?気持ち悪い?うちの嫁は天地がひっくり返るほど可愛いですけれど?」
「あー!あー!何も聞こえなかった。とりあえず仕事してくれ!」

はいはい!今日は昨日までの臨床データまとめて明日以降の足りない実験とかやりたい事まとめて!と先輩は書類やデータを配りながらチームメンバーに伝えている。

今、このチームで開発しようとしている薬は湿布薬で筋肉疲労等に効くもの。しかもこれから冬に向けて寒くなって来るのに、通常の今ある湿布ではスースー感じて涼感があるものが殆どで寒くて凍え死ぬ!という愛おしのガイの要望により温かく感じるような音感湿布を誠意開発中である。

いや不調があるなら神殿いけばいいじゃんっていうのもあるんだけど、庶民からしたら高いしね。あとこれはガイからしか聞いた事ないけど「体が自分の意思とは関係なしに動かされてる感じが不快」と言っていた。自分の意思で怪我とか何してるの?って1度聞いたことがあるけどそうじゃないって一蹴された。時々ガイの言ってる事は理解できない。

拾われ子だし、国境の山村の出自だし、都会育ちの俺には理解出来ないものがあるんだろうな。

ガイは拾われ子だから年齢がはっきりしていないのもあるけどあの容姿は本当に18歳なのかな。ヒト族は幼く見えがちだと文献にもあったがそれにしても下手したら大型獣人の15歳と同等かそれより幼く見える。やっぱり1度無理にでも採血させて神殿に検査依頼出そうか。でも絶対ガイは嫌がるしなぁ。ガイの嫌がることはなるべくしたくないけど、年齢がはっきりしないままなんて、今後名実共に嫁になった時に何かありそうだし。こういう時公爵家って本当に面倒だ。どうせ次男なんだから好きにさせてくれればいいのに。


はぁ。と溜息を吐いて仕事に意識を切り替えた。

配られた手元の算出データと実験データを見比べて考える。
ぁぁ、やっぱり発熱重視で入れたこの薬草だと本来の出したい効果がおかしなことになってる。でも、これとこれを合わせたら刺激が出るのかそうか。今後何かに使えるかも知れない。ぇぇと、こっちの実験結果はおおよそ予想通りに結果だ。ふむ、そしたら次に実験でははこれとこれを・・・。

仕事に集中してたらあっという間に午前中が終わっていた。

ガイはお昼どうするのかな。まだ腰痛いのかな。痛いよねぇ、酷使したもの、俺が。
あー、昨日あんなに抱いたのに会いたい。むしろ久しぶりにガッツリ抱いたから会いたい。
今日は昨日と違って帰り遅いんだろうなぁ。
しおりを挟む
感想 7

あなたにおすすめの小説

伝説のS級おじさん、俺の「匂い」がないと発狂して国を滅ぼすらしいい

マンスーン
BL
ギルドの事務職員・三上薫は、ある日、ギルドロビーで発作を起こしかけていた英雄ガルド・ベルンシュタインから抱きしめられ、首筋を猛烈に吸引。「見つけた……俺の酸素……!」と叫び、離れなくなってしまう。 最強おじさん(変態)×ギルドの事務職員(平凡) 世界観が現代日本、異世界ごちゃ混ぜ設定になっております。

美貌の騎士候補生は、愛する人を快楽漬けにして飼い慣らす〜僕から逃げないで愛させて〜

飛鷹
BL
騎士養成学校に在席しているパスティには秘密がある。 でも、それを誰かに言うつもりはなく、目的を達成したら静かに自国に戻るつもりだった。 しかし美貌の騎士候補生に捕まり、快楽漬けにされ、甘く喘がされてしまう。 秘密を抱えたまま、パスティは幸せになれるのか。 美貌の騎士候補生のカーディアスは何を考えてパスティに付きまとうのか……。 秘密を抱えた二人が幸せになるまでのお話。

聖獣召喚に巻き込まれた俺、モフモフの通訳をしてたら冷徹騎士団長に外堀を埋められました

たら昆布
BL
完璧っぽいエリート騎士×無自覚な愛され系

異世界で8歳児になった僕は半獣さん達と仲良くスローライフを目ざします

み馬下諒
BL
志望校に合格した春、桜の樹の下で意識を失った主人公・斗馬 亮介(とうま りょうすけ)は、気がついたとき、異世界で8歳児の姿にもどっていた。 わけもわからず放心していると、いきなり巨大な黒蛇に襲われるが、水の精霊〈ミュオン・リヒテル・リノアース〉と、半獣属の大熊〈ハイロ〉があらわれて……!? これは、異世界へ転移した8歳児が、しゃべる動物たちとスローライフ?を目ざす、ファンタジーBLです。 おとなサイド(半獣×精霊)のカプありにつき、R15にしておきました。 ※ 造語、出産描写あり。前置き長め。第21話に登場人物紹介を載せました。 ★お試し読みは第1部(第22〜27話あたり)がオススメです。物語の傾向がわかりやすいかと思います★ ★第11回BL小説大賞エントリー作品★最終結果2773作品中/414位★応援ありがとうございました★

あの日、北京の街角で

ゆまは なお
BL
5年前、一度だけ体を交わした彼が、通訳として出張に同行するーーー。 元留学生×駐在員。年下攻め。再会もの。 北京に留学していた上野孝弘は駐在員の高橋祐樹と街中で出会い、突然のアクシデントにより、その場で通訳を頼まれる。その後も友人としてつき合いが続くうちに、孝弘は祐樹に惹かれていくが、半年間の研修で来ていた祐樹の帰国予定が近づいてくる。 孝弘の告白は断られ、祐樹は逃げるように連絡を絶ってしまう。 その5年後、祐樹は中国出張に同行するコーディネーターとして孝弘と再会する。 3週間の出張に同行すると聞き、気持ちが波立つ祐樹に、大人になった孝弘が迫ってきて……? 2016年に発表した作品の改訂版。他サイトにも掲載しています。

もふもふ獣人に転生したら最愛の推しに溺愛されています

  *  ゆるゆ
BL
『もふもふ獣人転生』からタイトル変更しました! 白い耳としっぽのもふもふ獣人に生まれ、強制労働で息絶えそうなところを助けてくれたのは、最愛の推しでした。 本編、完結済です。 魔法学校編、はじめました! リクエストのお話や舞踏会編を読まなくても、本編→魔法学校編、でお話がつながるようにお書きしています。 リトとジゼの動画をつくりました! インスタ @yuruyu0 絵もあがります。 Youtube @BL小説動画 アカウントなくてもどなたでもご覧になれます。 プロフのwebサイトから飛べるので、もしよかったら、お話と一緒に楽しんでくださったら、とてもうれしいです! 第12回BL大賞さまで奨励賞をいただきました。 読んでくださった方、応援してくださった皆さまのおかげです。ほんとうにありがとうございました! 名前が  *   ゆるゆ  になりましたー! 中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!

人族は一人で生きられないらしい――獣人公爵に拾われ、溺愛されて家族になりました

よっちゃん
BL
人族がほとんど存在しない世界に、 前世の記憶を持ったまま転生した少年・レオン。 獣人が支配する貴族社会。 魔力こそが価値とされ、 「弱い人族」は守られるべき存在として扱われる世界で、 レオンは常識の違いに戸惑いながらも必死に生きようとする。 そんな彼を拾ったのは、 辺境を治める獣人公爵アルト。 寡黙で冷静、しかし一度守ると決めたものは決して手放さない男だった。 溺愛され、守られ、育てられる日々。 だが、レオンはただ守られるだけの存在で終わることを選ばない。 学院での出会い。 貴族社会に潜む差別と陰謀。 そして「番」という、深く重い絆。 レオンは学び、考え、 自分にしかできない魔法理論を武器に、 少しずつ“並び立つ覚悟”を身につけていく。 獣人と人族。 価値観も、立場も、すべてが違う二人が、 それでも選び合い、家族になるまでの物語。 溺愛×成長×異世界BL。 読後に残るのは、 「ここに居場所があっていい」と思える、あたたかな幸福。

【WEB版】監視が厳しすぎた嫁入り生活から解放されました~冷徹無慈悲と呼ばれた隻眼の伯爵様と呪いの首輪~【BL・オメガバース】

古森きり
BL
【書籍化決定しました!】 詳細が決まりましたら改めてお知らせにあがります! たくさんの閲覧、お気に入り、しおり、感想ありがとうございました! アルファポリス様の規約に従い発売日にURL登録に変更、こちらは引き下げ削除させていただきます。 政略結婚で嫁いだ先は、女狂いの伯爵家。 男のΩである僕には一切興味を示さず、しかし不貞をさせまいと常に監視される生活。 自分ではどうすることもできない生活に疲れ果てて諦めた時、夫の不正が暴かれて失脚した。 行く当てがなくなった僕を保護してくれたのは、元夫が口を開けば罵っていた政敵ヘルムート・カウフマン。 冷徹無慈悲と呼び声高い彼だが、共に食事を摂ってくれたりやりたいことを応援してくれたり、決して冷たいだけの人ではなさそうで――。 カクヨムに書き溜め。 小説家になろう、アルファポリス、BLoveにそのうち掲載します。

処理中です...