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過去1番にバッチリ決まったはず
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翌朝、早朝。
朝番の団員にちょっと小便と言って周辺の探索に出てきた。あの顔はきっと信じてくれてないよね、でも出てこれたからいいのだよ、うん。
魔力探索を広範囲に広げて野営地を中心にぐるっと回ってみたけど、何も引っかからない。
うーん、狩りに降りてくるって言ってたから村でもなんでもないこの小規模な群れは相手にとっては絶好の狩り対象だと思うんだけど、夜中も何も無かったみたいだし。それとも全然逆方向に狩りに出てるとか?沢山狩って満足したから暫く山奥に籠る?
対象がハッキリしてないから行動予測も何も出来ないなぁ、うーん。
でもきっと魔物を食べちゃった魔獣だとは思うんだよね。
魔物は討伐すると魔石を落とす。どんな奴でも、魔物なら。魔獣は獣。倒しても魔石は落とさない。魔物は魔石を動力として生きてるけど、魔獣は心臓を動力として生きている。そして魔物は魔法が使えるけど魔獣は使えない。細かく言うともっとあるけど大雑把に言えばこういう違いがある。
んで魔獣か魔物か判断が付かないってことはきっと魔物化してる魔獣かな。魔物と一緒に魔石を食べちゃうと魔石が体の一部になっちゃうみたいなんだよね。結構レアなケースみたいだし俺も出会ったこと無いからちょっとドキドキワクワクしてる。
考えながら、とりあえず2周して戻ったらジェントルドが仁王立ちして待っていた。すごい笑顔で。
・・・おっと?
はぁぁぁ、ジェントルドに散々注意された後の朝ごはんは、普通に美味しいわ。何があったって、ご飯は美味しい。雑穀堅焼きパンとスープだけど、変わらず美味い。うん、間違いない。ちょっとテンション下がり気味だったけどご飯がいつも通り美味しかったから浮上した。
言っておくけど単純が1番なんだって。
案の定今日も手伝おうとしたら「やらなくていいです」って言われてしまったので、今はブルガに慰めてもらってる。ドレッドレックスに埋もれてると心が落ち着いてくる気がする。もふもふは最強、これはどっちかって言うとモジャモジャだけど。昨日はずっと座っていたから分からなかったけど、ブルガは四足歩行だった。という事は腹毛は更にもふもふモジャモジャに違いない。いつか堪能させて貰いたい。
しかも今朝は馬耳兄さん2人にも慰めて貰ったよ。遮音魔道具使ってもどう見たって怒られてるもんね、俺。
大人しくしてて下さいってめっちゃ言われたけど、大人しくするために入団したんじゃないんだよ俺はっていう言葉を頑張って飲み込んだ俺は偉い。
いつもなら目を盗んで、いや堂々と抜け出すんだけど、自警団の人達もいるし勝手なこと出来ないなぁ。ジェントルドが見回りでも指示してくれると動き易いんだけどなぁ。
チラッと様子を見てみる。
うん、無理だね。
仕方が無いので結局ブルガと呆けーっと過ごした。
途中で、見張りのためかな?ピグも来て3人で一緒にいた。
人数が多いから仮設も早く終わりそうだな。明日には帰れそうだ。
ぁー、帰ったら溜まってるだろう書類と、あ、イルに謝らなくちゃだ。あと今回の始末書書いて、復旧作業の大まかな予算案作って~、持っていくのはレスト副団長に任せて、あとは~。
「ヴルルルルルゥー。」
色々考えてたらブルガが突然唸り出した。
俺も咄嗟に魔力を薄~く伸ばして索敵する。半径5km程だと思うのだが何も引っかからない。まだそこまで近づいてないって事かな。
それにしてもブルガの危険察知能力が凄いね!
馬耳の飼い主の方のお兄さんがブルガの異変に気付いてやって来て、俺の両脇に手を入れてピグに乗せようとする。
うーん、完璧な子供扱い!見習いって思われてるから仕方ないね!
「君、この川を下って行くと村があるからそこに、」
「いえ、俺が活躍できる場所はここなので、大丈夫です!」
そう言って体をくるっと捻って彼の手から体を逃がして地面に着地する。
「え?」
俺の発言か行動か、その両方かは分からないけど馬耳のお兄さんは意表を突かれたようで間抜けな顔をしてる。ふふふ、面白い。
そんな事をしている内に、ソレであろうものが俺の索敵範囲に入ってきた。
ぁぁ、確かに気配だけみれば魔獣か魔物か判断しづらいね、しかも群れってるね、うん、よし。
俺は息を吸いながら団員のいる方へ足を向け声を張り上げた。
「目標5km内、じき到着!群れ、おそらく6体。新人3人で最低1、ジェン1と新人補助、ニールとクレイで1、他は非戦闘員の安全確保と他補助!余裕だったら討伐参加して!他俺請け負うけど流れたらごめんー。」
俺の声を受けてそれぞれ動き出す。
「ぁ、俺らも何かっ」
「まず第1に自身の安全を確保。次に他メンバーの安全確保出来たらどうぞご自由に。あ、なるべくここに居て下さいね、近くに居てくれたら団員が守れますから。」
馬耳お兄さんもハッとして俺に声をかけた。君達いるから安全確保要因多めに割いといたんだよ?とは言わないよ?ふふふ、これが終わったらブルガを沢山褒めてあげよう。そして俺もモジャらせて貰おう。そんでご飯にしよう!よーし、俄然やる気が湧いてきたぞぉ!ビッグベアーのメスが居たらいいなぁ!
おっとその前にここはバッチし決めておかないとね。
俺は歩き出した足を止めて馬耳お兄さんに振り返りニッコリ笑顔でこう伝えたんだ。
「申し遅れました。私、騎士団団長を務めさせて頂いておりますガイウスと申します!」
朝番の団員にちょっと小便と言って周辺の探索に出てきた。あの顔はきっと信じてくれてないよね、でも出てこれたからいいのだよ、うん。
魔力探索を広範囲に広げて野営地を中心にぐるっと回ってみたけど、何も引っかからない。
うーん、狩りに降りてくるって言ってたから村でもなんでもないこの小規模な群れは相手にとっては絶好の狩り対象だと思うんだけど、夜中も何も無かったみたいだし。それとも全然逆方向に狩りに出てるとか?沢山狩って満足したから暫く山奥に籠る?
対象がハッキリしてないから行動予測も何も出来ないなぁ、うーん。
でもきっと魔物を食べちゃった魔獣だとは思うんだよね。
魔物は討伐すると魔石を落とす。どんな奴でも、魔物なら。魔獣は獣。倒しても魔石は落とさない。魔物は魔石を動力として生きてるけど、魔獣は心臓を動力として生きている。そして魔物は魔法が使えるけど魔獣は使えない。細かく言うともっとあるけど大雑把に言えばこういう違いがある。
んで魔獣か魔物か判断が付かないってことはきっと魔物化してる魔獣かな。魔物と一緒に魔石を食べちゃうと魔石が体の一部になっちゃうみたいなんだよね。結構レアなケースみたいだし俺も出会ったこと無いからちょっとドキドキワクワクしてる。
考えながら、とりあえず2周して戻ったらジェントルドが仁王立ちして待っていた。すごい笑顔で。
・・・おっと?
はぁぁぁ、ジェントルドに散々注意された後の朝ごはんは、普通に美味しいわ。何があったって、ご飯は美味しい。雑穀堅焼きパンとスープだけど、変わらず美味い。うん、間違いない。ちょっとテンション下がり気味だったけどご飯がいつも通り美味しかったから浮上した。
言っておくけど単純が1番なんだって。
案の定今日も手伝おうとしたら「やらなくていいです」って言われてしまったので、今はブルガに慰めてもらってる。ドレッドレックスに埋もれてると心が落ち着いてくる気がする。もふもふは最強、これはどっちかって言うとモジャモジャだけど。昨日はずっと座っていたから分からなかったけど、ブルガは四足歩行だった。という事は腹毛は更にもふもふモジャモジャに違いない。いつか堪能させて貰いたい。
しかも今朝は馬耳兄さん2人にも慰めて貰ったよ。遮音魔道具使ってもどう見たって怒られてるもんね、俺。
大人しくしてて下さいってめっちゃ言われたけど、大人しくするために入団したんじゃないんだよ俺はっていう言葉を頑張って飲み込んだ俺は偉い。
いつもなら目を盗んで、いや堂々と抜け出すんだけど、自警団の人達もいるし勝手なこと出来ないなぁ。ジェントルドが見回りでも指示してくれると動き易いんだけどなぁ。
チラッと様子を見てみる。
うん、無理だね。
仕方が無いので結局ブルガと呆けーっと過ごした。
途中で、見張りのためかな?ピグも来て3人で一緒にいた。
人数が多いから仮設も早く終わりそうだな。明日には帰れそうだ。
ぁー、帰ったら溜まってるだろう書類と、あ、イルに謝らなくちゃだ。あと今回の始末書書いて、復旧作業の大まかな予算案作って~、持っていくのはレスト副団長に任せて、あとは~。
「ヴルルルルルゥー。」
色々考えてたらブルガが突然唸り出した。
俺も咄嗟に魔力を薄~く伸ばして索敵する。半径5km程だと思うのだが何も引っかからない。まだそこまで近づいてないって事かな。
それにしてもブルガの危険察知能力が凄いね!
馬耳の飼い主の方のお兄さんがブルガの異変に気付いてやって来て、俺の両脇に手を入れてピグに乗せようとする。
うーん、完璧な子供扱い!見習いって思われてるから仕方ないね!
「君、この川を下って行くと村があるからそこに、」
「いえ、俺が活躍できる場所はここなので、大丈夫です!」
そう言って体をくるっと捻って彼の手から体を逃がして地面に着地する。
「え?」
俺の発言か行動か、その両方かは分からないけど馬耳のお兄さんは意表を突かれたようで間抜けな顔をしてる。ふふふ、面白い。
そんな事をしている内に、ソレであろうものが俺の索敵範囲に入ってきた。
ぁぁ、確かに気配だけみれば魔獣か魔物か判断しづらいね、しかも群れってるね、うん、よし。
俺は息を吸いながら団員のいる方へ足を向け声を張り上げた。
「目標5km内、じき到着!群れ、おそらく6体。新人3人で最低1、ジェン1と新人補助、ニールとクレイで1、他は非戦闘員の安全確保と他補助!余裕だったら討伐参加して!他俺請け負うけど流れたらごめんー。」
俺の声を受けてそれぞれ動き出す。
「ぁ、俺らも何かっ」
「まず第1に自身の安全を確保。次に他メンバーの安全確保出来たらどうぞご自由に。あ、なるべくここに居て下さいね、近くに居てくれたら団員が守れますから。」
馬耳お兄さんもハッとして俺に声をかけた。君達いるから安全確保要因多めに割いといたんだよ?とは言わないよ?ふふふ、これが終わったらブルガを沢山褒めてあげよう。そして俺もモジャらせて貰おう。そんでご飯にしよう!よーし、俄然やる気が湧いてきたぞぉ!ビッグベアーのメスが居たらいいなぁ!
おっとその前にここはバッチし決めておかないとね。
俺は歩き出した足を止めて馬耳お兄さんに振り返りニッコリ笑顔でこう伝えたんだ。
「申し遅れました。私、騎士団団長を務めさせて頂いておりますガイウスと申します!」
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