【完結済】ヒト族ですがもふもふの国で騎士団長やらされてます。

れると

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人の恋路は無駄に気になる

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ニールって恋に落ちると凄いんだね。
何が凄いって、お茶会がリトラグトへの質問会になってた。好きな人の事は1~10まで全部知りたいって奴なのかな。うーん、それもそれで怖くない??

リトラグトは滅茶苦茶ひいてたし。
見てるこっちも可哀想だった。連れて行ってしまってごめんなさい。

「しっかしニールは突然どうしたんだろうね?恋ってあんなに突然落ちるものなの??逆に突然冷めたりしないのかな?」
「あー、まぁ人による、かな。」

俺は家で今日あったことをイルに伝えたらそんな答えになった。

「・・・イルはどうだった?」
「ん、ヒミツ。」

ですよね!!!

「とりあえず先輩が疲れた顔で戻ってきたのが分かっただけでも良いか。」
「うん。どっちにも幸せになって欲しいけど、いやぁ、うん。一方通行だったなぁ。」
「まぁ、俺たちが関わることじゃないからね?」
「ぅ、分かってるよ。ただリトラグトの方が家柄的に下だから、ニールが強気で行かないように見守りたいとは思ってる。」
「言いたい事は分かるけど、あくまで本人同士の問題だからね?」
「っうん。」

でも俺がニールを連れて行ってしまったから、リトラグトにはなるべく嫌な思いはして欲しくない。

「はぁ。ガイは『俺が連れて行っちゃたから、なるべく嫌な思いはして欲しくない』とか思ってるんだろうけど。」
「!!?」

イルってもしかして超能力者!?

「いや、ガイは自分で思っている以上に顔に出てるからね?」
「!!!?」

俺はバッと両頬に両手を着いて確認した。
・・・そんな事ないと思うけど??

「そんな事あるからね?はいはい、人の事は良いから一緒に寝よう?」
「っ、うん!」

そうして俺たちはいつもみたいにベッドで抱き合って眠った。でも、そういえばクーグゥ義兄様も俺の思ってる事を結構当ててくるよね。

目指せ、ポーカーフェイスだ俺。


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


「ねぇ、団長。今日は研究棟行かないんですか?」
「団長っ、王宮行きますか?」
「団長、王宮行く時は私がっ」

バンッ!!!

今日何度目かのニールからの王宮への、いや、研究棟へのお伺いに、机に書類を叩きつけたのは俺ではなくレスト副団長だった。

「ニール?暇ならチームに戻って通常業務に就きなさいと何度言ったら分かるんですか?それとも何度言っても分かることは不可能ですか?」

うわぁ、久しぶりに空気が冷たくなったね?
レスト副団長に俺自身が怒られる事は何度もあったけど、他の人が怒られてる、というかキレられてるの初めてみたわ。
・・・うん、怖いね。自分の時とは違う何かがあるね。

とか思ってたらクルッと矛先が俺に向かった。

「ガイウス団長も、行かないとビシッと言ってチームへお返し下さいっ!」

うーん、とばっちりってやつ?
でも俺も我が身の方が大事なものでして。

「ニール、何度も言ってるけどしばらく王宮に行く用事は無いから。もちろん、研究等も。だから、ここでの仕事が終わったらチームに戻って?」

ビシッとは言えなかったけど、ニールは肩を落としてすごすごとチームに帰っていった。

うーん、ニールが可哀想な気もするけど、でも明らかに一方通行だったし、本気だったら本人が何とかするよね?


その時はそんな事を考えていたのだが、帰り道信じられない光景を見た。

ななな、なんと!リトラグトとニールが一緒に帰ってる後ろ姿を見かけた。え、帰ってたのかな?分からないけど、でもニールの勤務時間から言っても帰宅時だと思うから、一緒に帰った、と思うんだけど。

え?でも昨日は誰が見ても一方通行だったのに。
なんで?どうして?この短時間で一体何が??急展開過ぎませんか!?

あー、分かんないけど誰かに伝えたい!あ、でも知ってるのは義兄様とイルだけだ。

俺は急いで家に帰って見た光景をそのままイルに伝えた。

「ね、どうしたのかな?何で一緒に帰ったんだろう?無理やりとかじゃ無いよね?あああ、やばい心配になって来たぁ、リトラグトが嫌な思いしてたらどうしよう。」
「はいはい、そこまで。」
「でもさぁ、」
「でも、じゃないよ。俺たちは部外者。昨日も言ったけど本人同士の問題だから。先輩が嫌な思いをしてるかなんて本人にしか分からないんだし、もしかしたら好意を持ってるかもしれないでしょう?一方的に決めつけて、勝手にこっちが口出し手出ししちゃダメだよ?」
「あ、そっか。そうだよね。」

そっかぁ。別に嫌がってないかもしれないし、逆に好意でって事もあるもんね。
でもそれはそれで何があったのか気になるんだけどぉ。

「ガイ。もしクーグゥが俺たちの事根掘り葉掘り聞いてきたらどう思う?嬉しい?」
「嬉しくは、ない。むしろやだ。」
「そうだね、それが普通だと思うよ。」
「あ、そっか。うん、そうだよね!もしリトラグトから困ってる助けて!って言われたら助けるけど。そうじゃないなら見守っておく。無理に詮索もしない!」
「うん。そうだね。」

気にはなるけど、見守る!気には、なるんだけど、うん、頑張ろう。
でも、少し経ったら本人になら聞いても大丈夫かな?

2人とも嫌な思いをしないといいんだけれど。
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