【完結済】ヒト族ですがもふもふの国で騎士団長やらされてます。

れると

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マシュー義兄様って義母様似だよね

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「ノア様!すごいこれこの鱗めっちゃデカイ!見て見て!」
「あー、ホントだねー。大きいねー。」

ノア様の後方支援もあって、ホーンドサーペントは倒すことが出来た。
今は素材を採取中なのだが、ノア様は疲れてしまったらしく、俺への返事に気持ちが入ってない。

もちろん角×2本と血液は採取済み。
その他に使えそうな物無いかなぁと物色中である。

「あ、牙!牙も何かに使えそう!」
「ガイウス君、もう後処理してさ、戻ろう?」
「ノア様、大分お疲れですね?」
「そりゃぁ、まぁ、ね。」

そうだよね、そもそも魔術師ってこんなに前線に出てこないし、今回個体も大きかったし気持ちも疲れちゃうよね。

「じゃぁ俺処理してくるんで待ってて下さい。」
「え?1人でなんて無理でしょ??」
「大丈夫ですっ!」

俺はカバンの中から魔法陣が書かれた紙を5枚取り出して、ホーンドサーペントの下に敷いて行き、火力補強の魔石を置いて。

ゴォォォッ

ホーンドサーペントを燃やした。

火力増幅の魔法陣に火力強化の魔石。
みるみるうちに燃えて灰になって行くホーンドサーペント。

燃え尽きた後を確認すると、1部灰になってない部分が残ってた。

「あちゃー。火力弱かったかな。でもここまで灰にしちゃえば問題無いですよね、ノア様?」
「え?あ、ああ。問題ないと思うよ。」

ノア様の返事が心ここに在らずな感じがしたのでまだ休憩を提案したのだが、断られたのでマシュー義兄様の所へ戻ることにした。

それにしてもこんなところにホーンドサーペントなんて普通出ないんだけどなぁ。宿に着いたらレスト副団長にハトを飛ばそうか。




「ガイウス。どうしてお前は私の言葉を無視して言ってしまったんだい??」

戻ってきて開口1番俺にとびっきりの笑顔でそう言ったんだ。

ま、マシュー義兄様が静かにお怒りだ。

「え、いや、だって、あれをそのままにはしておけないですし?討伐できるなら討伐しちゃった方が絶対良いじゃないですか?だってここには騎士団団長と魔法塔のトップと言われる人が揃っていて見過ごすなんてこ、と、ねぇ?」

俺はマシュー義兄様の崩れぬ笑顔が怖くて、ノア様に助けを求めたが首を振って拒否された。

「・・・ガイウス?」

あ、これ何言ってもダメなやつだ。

「申し訳ございません。」
「とりあえず、この話は後で家族会議にするとして、宿に急ごうか。」

か、家族会議!!??

俺が驚愕しているとノア様がマシュー義兄様にお伺いをたてていた。

「マシュー様、後ほどお時間宜しいでしょうか。」
「ああ。宿に着いてからで良いかい?」
「はい。充分です。」

まぁ、あんなところにホーンドサーペントだもんね。話す事はあるよねぇ。

「ピグ。宿までまた乗せておくれ。」

ぶるるるぅ

鼻を鳴らしてピグが応える。

「いや、お前俺の馬だろ?」

俺の呟きは当然の如く無視された。



「ガイウス怪我はしてないかい?」
「してないです。」
「魔力切れ起こしてない?」
「起こしてないです。」
「体が冷えてる気がするんだけれど」
「それは汗が冷えて来ただけですのでご心配なく。」

マシュー義兄様って心配性なんだね?
ふふふ、ちょっとイルに似てるかもしれない。

ピグの上で俺はマシュー義兄様に心配されまくっていた。挙げ句の果てには「傷が無いか一緒にお風呂に入ろう」とまで言い出す始末 。
ん?待って怪我してないって言ってるのに、これは俺が信用されて無いって事か??

宿に着いて食事の時も「食べる量が少ない!」とか言い始めるし。なんなら、魔力使って疲れてるから食べるよりも寝たいんだけどね。そんな事言ったら無理してるのではないか?とか言われそうなのでちょっと無理して食べた。

うん、俺ってお兄ちゃん思いだね?

お風呂上がり、俺はやっとレスト副団長宛にハトを書いている。とりあえずホーンドサーペントの報告と、クラウド先生に所見の伺いをお願いして、っとこんなもんかな?手順の通りに折って「よし、行ってらっしゃい。」声をかけてから軽く魔力を流すと、手紙はハトの形になって飛んで行った。

「ふふふ、ハトに行ってらっしゃいなんて言うのガイウスくらいじゃないかな?可愛いね。」
「きちんとレスト副団長に届きますようにって願いを込めただけです。可愛くはないです。断じて。」
「ふぅん?レスト副団長に今日の報告かな?ってガイウス、髪の毛はちゃんと乾かさないと風邪ひくよ。」

マシュー義兄様は俺の濡れた頭にタオルをかけてくれた。

「あれ?マシュー義兄様は魔法で乾かさないのですか??」
「実は私はそれが苦手でね。ここだけの話だよ?」
「ふふふ、はい。俺も苦手なのでイルが居ないと自然乾燥です。」
「せめてタオルで乾かしなさい。」

マシュー義兄様は俺の頭をタオルでわしゃわしゃと拭き始めた。

「ところでノア様とお話は終わりました?」
「ああ。そういえば、ガイウスは魔法陣が使えるのかい?」
「基本だけですけど。」
「そうか。誰か師が居るのかい?」
「いえ、本です。『誰でも分かる!魔法陣入門編。~まずはこれから始めてみよう!~』っていう本です。」
「うん?コミカルなタイトルの本だね?」
「ですよねぇ?ふわぁ~ぁ。」
「おや、今日は沢山動いて沢山魔力を使った様だから早く寝ようか。」

欠伸を見られて就寝を促される。
マシュー義兄様と同じベッドで俺は抱き枕にされた。
イルが見てたら浮気だ何だって騒がれるんだろうけど、今はいないし、何よりこれは兄弟枠だからね。仲の良い兄弟だろう?

俺はレスト副団長から返事のハトが飛んで来ていた事も気付かずに、疲れていたこともあってマシュー義兄様の腕の中でぐっすり眠っていた。
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