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後回しにして無いのに、あるのは面倒な事ばかり
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俺が1人で森の奥へ走っていった後、運良く高レベルの魔獣や魔物は出なかったらしい。
団員とノア様含めた魔術師だけで対応出来たが、どれだけ待っても俺が戻って来ないので、探しに出たけど一向に見つからず、日も暮れてどうしようかとなった所で、何かを察したように厩でヒンヒン鳴いているピグを連れてきたらしい。
すると突然ピグが走り出して見えなくなってしまったが、少し経つと遠くから馬の嘶く声が、それはまるで狼の遠吠えのように、何かを知らせるように届いたらしい。
聴力に長ける者がピグの鳴き声をたどると、倒れてる俺とピグが居た。
というのが俺が森の奥へ走っていった後の事らしい。
ただ、俺の身体強化が全て体から抜けてしまっていたらしく、抱き起こそうとしたらふにゃふにゃで、結局ノア様が俺の事を運んだらしい。
あー、今度会ったらお礼言おう。ノア様も不安だったよね。イルも今でさえたまに、柔らかすぎて不安になるっていうもんね。
今でもって言ったけど、うん、今の方が不安だよね。
「っていうのが、あの後の出来事って訳で、お前は柔らかすぎて不安だし、怪我はしてないっぽいけど魔力が感じられないし、次の日になっても起きないわでまぁ色々あったんだよ。」
「それは、大変ご迷惑をお掛けいたしました。」
俺は教えて貰ったクーグゥ義兄様に深々と頭を下げた。
「ああ、まぁ、ノアがな。」
「ですよね。ノア様には謝罪と感謝を伝えなくては。」
「ああ、そうしてやってくれ。」
クーグゥ義兄様に様子を見る限りノア様には大変な心労を与えてしまったみたいだ。反省しよう。って言っても、もう同じような事はないとおもうけどね。
「ふぅ。で、突然森の奥へ走っていった後は、龍に会えたのか?」
クーグゥ義兄様はソファに体を沈めて静かに尋ねてくる。
「え?会ってないですよ?っていうかぶっちゃけるとあんま覚えて無くて、周りが真っ白だった事くらいしか。」
俺は口を噤む方が良いと思ってるのでしらばっくれる。
っていうか、あれが龍だという確信は俺には無いのだ。
多分、そうなんだとは思うけどね。
「真っ白い空間をただ歩いていて、気がついたらイルが居た。以上。いつ寝ちゃったのとかは全然わからないです 。むしろ狩場とかいうんだったら会っちゃったら食われちゃうじゃ無いですか。会えなかった方が良かったんですよ。」
「・・・・・・・・・そうか。」
「本当に、食べられなくて良かったよ。」
クーグゥ義兄様の長い溜めの後の返事の後にイルが追随する。
「いや、本当は会っていて記憶と魔力を食べられちゃったとか??それなら俺の記憶がぽっかり空いてるのも、魔力が必要最低限しか無いのも説明がつくんじゃない??」
という方向性でいこうか。
実際には記憶を食べられたんじゃなくて、見せられた?んだけど、嘘に真実をちょびっと入れるとバレにくくなるって言うしね。
うん、俺って天才だね?
「記憶の食われた分がすんげぇ少ないのは記憶が美味しくなかったからか?」
「あまりにも普通すぎて飽きたのかも?」
「お前の記憶は普通じゃないよな?」
「え、普通でしょ?」
「獣人の国で騎士団長やってる唯一のヒト族は普通じゃねぇと思うけど。子供の頃の生活も俺らの想像以上のものみたいだし。」
「・・・・・・普通だよ?あときっと探せばいますよ、ヒト族。」
「探さないと見つけられないくらいには貴重だな。」
「ガイの中では普通だったんだよ、ね?」
イルさんや、それあなたが1番普通じゃないって言ってませんか?
「まぁいいや。とにかく今後なにか聞かれたら変な思いつきで情報足さずに、真っ白だったって言っておけよ?いいか、分かったな?」
「はぁ。・・・え?」
あれ、俺信用されてない?嘘言ってるって思われてる?
チラッとイルの顔も伺う。
ニコニコ笑顔過ぎてよく分からないから俺もニコッと返しておく。
最近の俺はもう、謎の恐ろしい管は外されて公爵家の邸内なら自由に歩き回っても大丈夫なくらい回復した。
ちなみにあの管はあの管が腕にぶっ刺さってるんじゃなくて、ちょっと太めで真ん中につぅっと穴が通っている針に繋がっていてそれが俺の腕に刺さっていた。
針に通っている穴からあの恐ろしい液体が俺の体の中に注がれていたらしい。考えると恐ろしいね。
そんな感じで周りから見たら大分回復した俺は、実は今まで全て義母様が断っていたお見舞いという名の面会を許可する事になったらしい。
まぁ、そうだよね。色々聞きたいことが山ほどあるよね。言わないけど。真っ白でした、しか言わないことに今クーグゥ義兄様と決めたけど。
実際に誰か来る時には誰かが付いてくれることになってるし、不安は全く持ってないんだけども、ただただ面倒くさい。それに、俺としては未だに魔力が戻ってないので身体強化が出来ないのが物凄く心細い。
絶対誰かに事故られるよね?握手してポキっとか有り得るからね?本当に。
とりあえず、お触りは絶対禁止って義母様に伝えておかないと。
はぁ、それにしても龍に魔力食べられちゃったって思いつきで言ったけど、必要最低限以外無くなっちゃうって、食べられちゃったのと変わんないよね。
吸い取られちゃった?って事なのかな。
でも、魔力が増えるのがもんのすんごぉぉぉおおおくゆっくりだし、だから体に最低限の魔力しか流れてないし、魔術も全然かけてないから滞留してる魔力もなくて体はすごい楽。もうびっくりするくらい寝たら回復できてる。
これはアレなのかな?同じ黒色だから、俺の体に気を使ってくれたの?いやでもこの国で身体強化なしのヒト族って、弱小種族だよ?いつ事故られるのかも分かんないんだよ?
本当にただ単純に気を使ってくれたのかも知れないけど、ただの有難迷惑だよね。
そもそもの生成器官も溜めておく器もリセットされちゃってるみたいだし。
イルも前回の魔力酔いが怖いからってフレンチキスだけしかしてくれないしさぁ。はぁ。分からなくもないけど。しかも、秋の発情期のせいで暫く会えないし。色々あって遅いのは仕方ない、発情期どころじゃなかったし、そもそも今期の来ないんじゃない?って感じだったけど、俺がベタベタするから来ちゃったみたいだし?ははは。いや、普通は来るんだから仕方ないの!寂しいけど仕方ないの!
んで、ええーと話を戻して、確か俺の魔力がガって増えたのが、婆様の薬の配分間違い事件で3日ほど目が覚めなかった時でしょ?あと、村のやつに突き飛ばされて意識失うくらいめちゃくちゃ血が出た時と、魔力使いすぎてぶっ倒れた時だっけ?3回死にかけてるって事だよね。
じゃぁ元に戻すにはもう3回死にかけろって事?
嫌だよ、俺はもう余生でのんびり過ごしたいんだ。
・・・ええーとマジでこれ、魔力を戻すにはどうすればいいの??
団員とノア様含めた魔術師だけで対応出来たが、どれだけ待っても俺が戻って来ないので、探しに出たけど一向に見つからず、日も暮れてどうしようかとなった所で、何かを察したように厩でヒンヒン鳴いているピグを連れてきたらしい。
すると突然ピグが走り出して見えなくなってしまったが、少し経つと遠くから馬の嘶く声が、それはまるで狼の遠吠えのように、何かを知らせるように届いたらしい。
聴力に長ける者がピグの鳴き声をたどると、倒れてる俺とピグが居た。
というのが俺が森の奥へ走っていった後の事らしい。
ただ、俺の身体強化が全て体から抜けてしまっていたらしく、抱き起こそうとしたらふにゃふにゃで、結局ノア様が俺の事を運んだらしい。
あー、今度会ったらお礼言おう。ノア様も不安だったよね。イルも今でさえたまに、柔らかすぎて不安になるっていうもんね。
今でもって言ったけど、うん、今の方が不安だよね。
「っていうのが、あの後の出来事って訳で、お前は柔らかすぎて不安だし、怪我はしてないっぽいけど魔力が感じられないし、次の日になっても起きないわでまぁ色々あったんだよ。」
「それは、大変ご迷惑をお掛けいたしました。」
俺は教えて貰ったクーグゥ義兄様に深々と頭を下げた。
「ああ、まぁ、ノアがな。」
「ですよね。ノア様には謝罪と感謝を伝えなくては。」
「ああ、そうしてやってくれ。」
クーグゥ義兄様に様子を見る限りノア様には大変な心労を与えてしまったみたいだ。反省しよう。って言っても、もう同じような事はないとおもうけどね。
「ふぅ。で、突然森の奥へ走っていった後は、龍に会えたのか?」
クーグゥ義兄様はソファに体を沈めて静かに尋ねてくる。
「え?会ってないですよ?っていうかぶっちゃけるとあんま覚えて無くて、周りが真っ白だった事くらいしか。」
俺は口を噤む方が良いと思ってるのでしらばっくれる。
っていうか、あれが龍だという確信は俺には無いのだ。
多分、そうなんだとは思うけどね。
「真っ白い空間をただ歩いていて、気がついたらイルが居た。以上。いつ寝ちゃったのとかは全然わからないです 。むしろ狩場とかいうんだったら会っちゃったら食われちゃうじゃ無いですか。会えなかった方が良かったんですよ。」
「・・・・・・・・・そうか。」
「本当に、食べられなくて良かったよ。」
クーグゥ義兄様の長い溜めの後の返事の後にイルが追随する。
「いや、本当は会っていて記憶と魔力を食べられちゃったとか??それなら俺の記憶がぽっかり空いてるのも、魔力が必要最低限しか無いのも説明がつくんじゃない??」
という方向性でいこうか。
実際には記憶を食べられたんじゃなくて、見せられた?んだけど、嘘に真実をちょびっと入れるとバレにくくなるって言うしね。
うん、俺って天才だね?
「記憶の食われた分がすんげぇ少ないのは記憶が美味しくなかったからか?」
「あまりにも普通すぎて飽きたのかも?」
「お前の記憶は普通じゃないよな?」
「え、普通でしょ?」
「獣人の国で騎士団長やってる唯一のヒト族は普通じゃねぇと思うけど。子供の頃の生活も俺らの想像以上のものみたいだし。」
「・・・・・・普通だよ?あときっと探せばいますよ、ヒト族。」
「探さないと見つけられないくらいには貴重だな。」
「ガイの中では普通だったんだよ、ね?」
イルさんや、それあなたが1番普通じゃないって言ってませんか?
「まぁいいや。とにかく今後なにか聞かれたら変な思いつきで情報足さずに、真っ白だったって言っておけよ?いいか、分かったな?」
「はぁ。・・・え?」
あれ、俺信用されてない?嘘言ってるって思われてる?
チラッとイルの顔も伺う。
ニコニコ笑顔過ぎてよく分からないから俺もニコッと返しておく。
最近の俺はもう、謎の恐ろしい管は外されて公爵家の邸内なら自由に歩き回っても大丈夫なくらい回復した。
ちなみにあの管はあの管が腕にぶっ刺さってるんじゃなくて、ちょっと太めで真ん中につぅっと穴が通っている針に繋がっていてそれが俺の腕に刺さっていた。
針に通っている穴からあの恐ろしい液体が俺の体の中に注がれていたらしい。考えると恐ろしいね。
そんな感じで周りから見たら大分回復した俺は、実は今まで全て義母様が断っていたお見舞いという名の面会を許可する事になったらしい。
まぁ、そうだよね。色々聞きたいことが山ほどあるよね。言わないけど。真っ白でした、しか言わないことに今クーグゥ義兄様と決めたけど。
実際に誰か来る時には誰かが付いてくれることになってるし、不安は全く持ってないんだけども、ただただ面倒くさい。それに、俺としては未だに魔力が戻ってないので身体強化が出来ないのが物凄く心細い。
絶対誰かに事故られるよね?握手してポキっとか有り得るからね?本当に。
とりあえず、お触りは絶対禁止って義母様に伝えておかないと。
はぁ、それにしても龍に魔力食べられちゃったって思いつきで言ったけど、必要最低限以外無くなっちゃうって、食べられちゃったのと変わんないよね。
吸い取られちゃった?って事なのかな。
でも、魔力が増えるのがもんのすんごぉぉぉおおおくゆっくりだし、だから体に最低限の魔力しか流れてないし、魔術も全然かけてないから滞留してる魔力もなくて体はすごい楽。もうびっくりするくらい寝たら回復できてる。
これはアレなのかな?同じ黒色だから、俺の体に気を使ってくれたの?いやでもこの国で身体強化なしのヒト族って、弱小種族だよ?いつ事故られるのかも分かんないんだよ?
本当にただ単純に気を使ってくれたのかも知れないけど、ただの有難迷惑だよね。
そもそもの生成器官も溜めておく器もリセットされちゃってるみたいだし。
イルも前回の魔力酔いが怖いからってフレンチキスだけしかしてくれないしさぁ。はぁ。分からなくもないけど。しかも、秋の発情期のせいで暫く会えないし。色々あって遅いのは仕方ない、発情期どころじゃなかったし、そもそも今期の来ないんじゃない?って感じだったけど、俺がベタベタするから来ちゃったみたいだし?ははは。いや、普通は来るんだから仕方ないの!寂しいけど仕方ないの!
んで、ええーと話を戻して、確か俺の魔力がガって増えたのが、婆様の薬の配分間違い事件で3日ほど目が覚めなかった時でしょ?あと、村のやつに突き飛ばされて意識失うくらいめちゃくちゃ血が出た時と、魔力使いすぎてぶっ倒れた時だっけ?3回死にかけてるって事だよね。
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