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あかりひとつないみちのり
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っていうかこの状況が続いてさ、俺の魔力が戻らなかったら事実上の退団じゃない??
さすがに身体強化無しで詰所なんて行けない。
訓練だって討伐だって絶対参加出来ないし、今の俺って騎士団に居ても書類裁き要員にしかなれないよね。
そもそも身体強化無しで詰所入口から執務室の道のりだって地獄街道じゃん。何が起こるか分からないし。最悪死んじゃうよね、だって力自慢バカが多いんだもの。うん、やっぱり身体強化無いと行けないわ。
はぁ、考えないようにはしてたけど、これって1番最悪な退団パターンの1つだよね。ある日突然行かなくなるよりはいいか、あれ、でも俺ある日突然行かなくなったから同じじゃない?ダメじゃん結局。
辞めたい辞めたい言いつつも、執務室メンバー増えたりとかしてたし、そのうちこの人だ!っていう後輩が出てくるとは思ってたんだよね。出てくるというか見つけるというか。
っていうか執務室は大丈夫かな。
確かあの訓練終えて、基礎訓練コース一周して新人配置が終わったら2名追加する予定だったけど俺いないし教える時間あったかな?レスト副団長居たから大丈夫かな?エディスとリックステンで計算物はあらかた捌けるし、新人配置もニールが居るでしょ、んで重要案件はレスト副団長。うん、バッチシじゃん?俺、居なくても回せるね。じゃぁきっと2人追加も大丈夫だね。
・・・・・・俺、要らないね?
じゃあこのまま戻れなくても大丈夫じゃない?
だってずっと辞めたいって言ってたじゃん?
団長の後釜いなくても執務室は回ってたら大丈夫だよね?
そのうち誰かがひょっこり団長になっちゃってるんじゃない?
じゃあ俺やっぱりこのまま戻れなくても大丈夫じゃん。
1番嫌な辞め方だけど、主に俺の心にわだかまりだけ残るけど。
でもどうせ退団したらどっか田舎でのんびり過ごしたいと思ってたし、騎士団に関わらない所まで逃げちゃえば良いんじゃない!?
いやでも身体強化無いとどこいっても死ぬだろうしなぁ。海、行ってみたかったなぁ。もう無理かな。波の音ってどんなだったんだろうなぁ。ああ、やべつい行けない事前提で過去形に・・・。
まぁ、でも無理だよね。この状況だったら魔力増えたとしても年単位の先になるだろうし、そんな先まで団長不在とかありえないし。
はぁぁぁぁあああ。考えれば考えるほど気持ちが沈んでいく。
今日は後でレスト副団長が来てくれるのに。
気持ちを切り替えねばっ。
俺は公爵家所属騎士団の訓練場に出向いた。
はぁ、と吐く息が白い。もう2、3日経てば雪がチラつくだろうか。
準備室に寄って、昔マシュー義兄様、エイデン義兄様、クーグゥ義兄様が子供の頃に使ってたちょっと小さくて軽めの木刀を片手に訓練場を見回す。
準備運動も忘れない。
訓練場と言っても俺らのみたいに頑丈な建物で見物席があって、というものでは無くて敷地内の裏手にあるただの広場である。俺が先程木刀を取りに寄った場所も準備室という名の広めの風通りの良い物置小屋である。
訓練も俺らみたいに仕事の一環では無くて、休みの人が自主的に集まって訓練している。因みに俺らのとこよりシビアなのでやる気がなければ普通に退職勧告させられる。
俺らは正直戦えなくても補給係とか門番とか、色々やれるところがあるしそういうの志望で入ってくる人も居るし。入ったら安泰だもんね、うちの騎士団は。給料もぶっちゃけ無役職なら、・・・うん、ってくらいだしね。
それは置いておいて、目的の人物を探す。
誰かと打ち合いをするようだったので始まる前に相手に目配せして、目的の人の後頭部に思いっきり木刀を振りかぶる!
カンッ
木刀は軽いし、俺の一撃も軽いので木刀同士がぶつかり合っても軽い音しか出ない。
俺は全力で振りかぶったので、衝撃で手がビリビリ痺れる。
「っ。」
「手、大丈夫ですか?」
「大丈夫っ、覚悟ぉ!」
俺は続けざまに相手に斬り掛かる。
構えてもない相手は余裕で俺の剣先に木刀を向けて防御する。
うっ、思うように体が動かなくてもどかしい。
本当ならもっと早く剣を振って、重い一撃浴びせて、防がれても次々繰り出して、ってやりたいのにどれも上手くいかない。
そのうちに俺の木刀が弾き飛ばされて強制終了だ。
「先週より大分良くなってますよ。」
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、」
俺は息が上がりすぎて返事も出来ない状態だ。
こんな感じで最近はちょくちょく騎士団の練習中に俺が遊んでもらってる。
俺が団長のスヴァルに1本入れたら森に連れて行って貰う約束で。
当初、義父様や皆は凄く渋っていたが義母様が「まぁ、ここまで回復したし、運動がてらに良いんじゃないか?」と折れてくれたので偶に顔を出すようになった。
俺はいつ復帰出来るか分からないけれど、復帰する事が可能なのかも分からないけど、訓練方法等スヴァルと情報交換するのも楽しい。
部屋に籠って変に考え込んだら気持ちは沈み込む一方だし、体動かして気分転換も出来て最高だね。
「ダメ、もうっ、全然動けない!」
「ガイウス様はそう思われるかもしれませんが、さすが騎士団団長です。狙い所が素晴らしい。」
「どんなに狙いが良くても入らなかったら無意味なんです。」
「ははは。格段に動きは良くなってきてますので、この調子でこられたら一ヶ月後には森に連れて行かなくてはなりませんね。」
「来週もどうせ1ヶ月後でしょ?いつまでも1ヶ月後だったらその1ヶ月後は来ないじゃないですか!!」
「はははははっ!」
くそう、笑って誤魔化しやがった!
「そういえばガイウス様はこの後お客人が来られる予定では?」
「ああ、そうなんですよね。騎士団の人が。なんっか久しぶりすぎてどんな会話してたか分かんなくて無駄に緊張してる・・・。」
「ははっ、どうとでもなりますよ。それでそのお客人はあちらのですかね?」
スヴァルが示す方向を見ると、ジャックに連れられてレスト副団長とミッキィとクーグゥ義兄様が居た。
・・・いつからそこに居た?
そしてどこから見てた?
さすがに身体強化無しで詰所なんて行けない。
訓練だって討伐だって絶対参加出来ないし、今の俺って騎士団に居ても書類裁き要員にしかなれないよね。
そもそも身体強化無しで詰所入口から執務室の道のりだって地獄街道じゃん。何が起こるか分からないし。最悪死んじゃうよね、だって力自慢バカが多いんだもの。うん、やっぱり身体強化無いと行けないわ。
はぁ、考えないようにはしてたけど、これって1番最悪な退団パターンの1つだよね。ある日突然行かなくなるよりはいいか、あれ、でも俺ある日突然行かなくなったから同じじゃない?ダメじゃん結局。
辞めたい辞めたい言いつつも、執務室メンバー増えたりとかしてたし、そのうちこの人だ!っていう後輩が出てくるとは思ってたんだよね。出てくるというか見つけるというか。
っていうか執務室は大丈夫かな。
確かあの訓練終えて、基礎訓練コース一周して新人配置が終わったら2名追加する予定だったけど俺いないし教える時間あったかな?レスト副団長居たから大丈夫かな?エディスとリックステンで計算物はあらかた捌けるし、新人配置もニールが居るでしょ、んで重要案件はレスト副団長。うん、バッチシじゃん?俺、居なくても回せるね。じゃぁきっと2人追加も大丈夫だね。
・・・・・・俺、要らないね?
じゃあこのまま戻れなくても大丈夫じゃない?
だってずっと辞めたいって言ってたじゃん?
団長の後釜いなくても執務室は回ってたら大丈夫だよね?
そのうち誰かがひょっこり団長になっちゃってるんじゃない?
じゃあ俺やっぱりこのまま戻れなくても大丈夫じゃん。
1番嫌な辞め方だけど、主に俺の心にわだかまりだけ残るけど。
でもどうせ退団したらどっか田舎でのんびり過ごしたいと思ってたし、騎士団に関わらない所まで逃げちゃえば良いんじゃない!?
いやでも身体強化無いとどこいっても死ぬだろうしなぁ。海、行ってみたかったなぁ。もう無理かな。波の音ってどんなだったんだろうなぁ。ああ、やべつい行けない事前提で過去形に・・・。
まぁ、でも無理だよね。この状況だったら魔力増えたとしても年単位の先になるだろうし、そんな先まで団長不在とかありえないし。
はぁぁぁぁあああ。考えれば考えるほど気持ちが沈んでいく。
今日は後でレスト副団長が来てくれるのに。
気持ちを切り替えねばっ。
俺は公爵家所属騎士団の訓練場に出向いた。
はぁ、と吐く息が白い。もう2、3日経てば雪がチラつくだろうか。
準備室に寄って、昔マシュー義兄様、エイデン義兄様、クーグゥ義兄様が子供の頃に使ってたちょっと小さくて軽めの木刀を片手に訓練場を見回す。
準備運動も忘れない。
訓練場と言っても俺らのみたいに頑丈な建物で見物席があって、というものでは無くて敷地内の裏手にあるただの広場である。俺が先程木刀を取りに寄った場所も準備室という名の広めの風通りの良い物置小屋である。
訓練も俺らみたいに仕事の一環では無くて、休みの人が自主的に集まって訓練している。因みに俺らのとこよりシビアなのでやる気がなければ普通に退職勧告させられる。
俺らは正直戦えなくても補給係とか門番とか、色々やれるところがあるしそういうの志望で入ってくる人も居るし。入ったら安泰だもんね、うちの騎士団は。給料もぶっちゃけ無役職なら、・・・うん、ってくらいだしね。
それは置いておいて、目的の人物を探す。
誰かと打ち合いをするようだったので始まる前に相手に目配せして、目的の人の後頭部に思いっきり木刀を振りかぶる!
カンッ
木刀は軽いし、俺の一撃も軽いので木刀同士がぶつかり合っても軽い音しか出ない。
俺は全力で振りかぶったので、衝撃で手がビリビリ痺れる。
「っ。」
「手、大丈夫ですか?」
「大丈夫っ、覚悟ぉ!」
俺は続けざまに相手に斬り掛かる。
構えてもない相手は余裕で俺の剣先に木刀を向けて防御する。
うっ、思うように体が動かなくてもどかしい。
本当ならもっと早く剣を振って、重い一撃浴びせて、防がれても次々繰り出して、ってやりたいのにどれも上手くいかない。
そのうちに俺の木刀が弾き飛ばされて強制終了だ。
「先週より大分良くなってますよ。」
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、」
俺は息が上がりすぎて返事も出来ない状態だ。
こんな感じで最近はちょくちょく騎士団の練習中に俺が遊んでもらってる。
俺が団長のスヴァルに1本入れたら森に連れて行って貰う約束で。
当初、義父様や皆は凄く渋っていたが義母様が「まぁ、ここまで回復したし、運動がてらに良いんじゃないか?」と折れてくれたので偶に顔を出すようになった。
俺はいつ復帰出来るか分からないけれど、復帰する事が可能なのかも分からないけど、訓練方法等スヴァルと情報交換するのも楽しい。
部屋に籠って変に考え込んだら気持ちは沈み込む一方だし、体動かして気分転換も出来て最高だね。
「ダメ、もうっ、全然動けない!」
「ガイウス様はそう思われるかもしれませんが、さすが騎士団団長です。狙い所が素晴らしい。」
「どんなに狙いが良くても入らなかったら無意味なんです。」
「ははは。格段に動きは良くなってきてますので、この調子でこられたら一ヶ月後には森に連れて行かなくてはなりませんね。」
「来週もどうせ1ヶ月後でしょ?いつまでも1ヶ月後だったらその1ヶ月後は来ないじゃないですか!!」
「はははははっ!」
くそう、笑って誤魔化しやがった!
「そういえばガイウス様はこの後お客人が来られる予定では?」
「ああ、そうなんですよね。騎士団の人が。なんっか久しぶりすぎてどんな会話してたか分かんなくて無駄に緊張してる・・・。」
「ははっ、どうとでもなりますよ。それでそのお客人はあちらのですかね?」
スヴァルが示す方向を見ると、ジャックに連れられてレスト副団長とミッキィとクーグゥ義兄様が居た。
・・・いつからそこに居た?
そしてどこから見てた?
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