【完結済】ヒト族ですがもふもふの国で騎士団長やらされてます。

れると

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温泉は日々の疲れを癒すもの

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「ガイウス様、これはどちらに。」
「あ、それはあっちのね、」

今日はリンクス領に新設した温室に薬草を植えに来た。ある程度植えたら、領地内を視察して、現状を知る日でもある。

一応王宮管轄領地だったけど、経営してた者たちも「まぁ赤が出なければ良いか」ぐらいの心持ちだったから領地経営自体はまさにトントン。経営してる者たちも所属は王宮なので、領地内が栄えてもあんまり給料には響かないらしい。でも経営不良だと責任問題に発展しかねないから、可もなく不可もなくっていう所を維持してたみたい 。

それはそれで凄いと思うけど。

「ふふ、広いところにお引越ししたね。俺は冬が明けないと中々会いに来れないけど、それまで元気でいてねー。」「あ、新芽が生えてる!凄いねぇ。」「なるべく頻繁に会いに来るから元気でなー。」等々植え終わった薬草たちに声を掛けてから土に魔力を流して回った。

ただの自己満だけど、なんだか植物達もお返事してくれてるみたいな気がしたよ。あくまで気だけれどね。

「ガイ、疲れてない?大丈夫?」
「うん、大丈夫。この後温泉だし。へへ、楽しみぃ。」

俺が温泉にワクワクしてたら義母様がやって来て「次は屋敷、その次温泉地、入る前に現状の確認だ!」と忠告しに来た。

それくらい分かってますよ。でも温泉楽しみすぎて、ニヤニヤしちゃうんだよぅ。

「イル、屋敷ってまだ作ってる途中なんだよね?俺、そんなの見ても分かる自信が無いんだけれど。」
「ん、俺が居るから大丈夫。ほとんど出来上がってるし、何より完成が分かってるから途中経過が逸れてないかの確認と、今後の確認だよ。」
「へーえ。」
「一緒に確認しようね。」
「うんっ。」



実際に見た建設途中の屋敷はフランリード公爵家の半分ほどの大きさだったが、そもそもタウンハウスの割に公爵家が大きすぎるのだ。
建物はそれくらだけれど、驚くのは敷地の広さ!
もはや何処から何処までなのか、境目が分からないほどである。

屋敷はイルと2人でベッドルームにそれぞれの部屋に執務室とか部屋が多く、レオン達や従僕等の生活スペースは別棟があって、まぁ広すぎる。

まだ家具らしい家具は殆ど備わってないが、立派な赤い絨毯はそこかしこに敷き詰められていて、なんと玄関ホールには立派なビッグベアーの毛皮が飾られていた。

「ビッグベアーだ・・・。」
「これ、ガイが騎士団の研修中にミッキィと狩った奴だよ。」
「え!?そうなの??全然覚えてない。」
「だろうね。西地区では作物を狙って害獣が出るそうだから。」
「害獣駆除に行っても良いの!?」
「たまにね。」
「やったー!!」

それから色々な部屋を案内してもらって、お風呂もきちんと温泉が出る仕様にしてもらう確認もして、イルは細かく打ち合わせしてたけど、俺はレオンと数人の護衛を連れて様々な部屋を出入りした。

家具はないただの部屋だけど面白い。続き部屋になってたり、こっちは広いバルコニーが着いてる部屋で、へへへ、楽しいなぁ。


あっち行ったりこっち行ったりしてたらイルが俺を呼びに来た。

「ガイ、終わったから次行こうか。とても楽しかったみたいだね?」
「うん!色々な部屋があった!部屋が続いてたりとか、広い廊下とか、バルコニーも色々な大きさがってね、あと小さめのお部屋とか暖炉のお部屋とか本当に様々な部屋があったよ!」
「そうなんだね。きっと家具が入るとまたガラッと雰囲気が変わるよ。」
「それは俺も思った!」
「あと部屋がいっぱいだから家族が増えても大丈夫だしね?」
「家族・・・。」
「ふふふ、ガイ顔真っ赤。可愛い。」

そう言って俺のおでこにちゅっとキスをする。

家族て、家族って!そういう事だよね!?

俺は先日のステラおばさんのお腹が脳裏にぶわっと蘇ってきた。

お、俺もイルが望むなら頑張りたいけど、お腹の中で赤ちゃんが蹴るって、ポコポコって、、、怖っ!!

「あれ?ガイ、大丈夫?」
「だだだ大丈夫!次温泉!施設見に行こっ!」

イルが黙ってしまった俺を心配してくれたが、俺は先を急かす。

だってイルにはイルが望むなら頑張りたいって言っちゃったし、それなのに今更怖いとか言えないじゃん!
だって赤ちゃんがお腹の中でぽこぽこ蹴るなんて思わないじゃん!?

俺は自分の中で弁護をしながら温泉施設へ向かった。

温泉施設は思っていたより質素だった。

幾つか自然に温泉が湧いているところが山の麓にあって、1番大きな温泉を少し整備して入りやすいようにされている。川のそばに岩で川の水が入らないように区切ってあって、獣人が10人ほど入れる広さの温泉は奥に行くほど深くなっているみたいだ。

近くに小屋があって、衣服の脱ぎ着が出来るようになっている。着替え小屋はそれひとつだけ。

近くにも5人程度入れる温泉があってそちらにも行けるように獣道より少しだけ手が入れられた小道があった。

そこから歩いて1時間ほどの町には宿屋と食事処が3店舗ずつある。
特に名物等か無いのが残念なところ。

観光地と言うよりは療養地みたいだ。
しかも療養地にしては町と温泉が遠い!

町に近い所にも温泉みたいな温かいお湯の大きな水溜まりみたいなものがあったが、それは浅かったり、温かったり、泥水だったりで入ろうとは思えないものばかり。

「色々と改善点がありそうだね?」
「そうだね。もっと温泉の近くに建物があると良いかもね。」
「うん、あとやっぱりお土産とか名産とかも作りたいよね!」
「うんうん、色々考えようね。」
「街の人の意見も聞きながらね。」

さて、やる事はやった。という事は。

「温泉入っても良いのかな??やる事は全部終えたよね?」
「ああ、良いんじゃないか。」
「よし!義母様の許可はとった!イル、入ろう!さっきの1番広いところ!」

俺はいそいそと先程の着替え小屋で服を脱いで腰にタオルを巻いた。

この小屋ももっと使い勝手良くしたいなぁ。飲み物とか軽食とか売っても良いよね。

隣で同じように腰にタオルを巻いたイルを見る。
俺はイルの猛りながら主張するソレがあるイルの股間が目に入ってしまった。

俺は温泉に入りに来たんだヨ。ヤらないよ?温泉で日々の疲れを癒しに来たんだもの。

「イル、俺は温泉に浸かりに来たんだよ?」

「うん、分かってる。大丈夫、コレは自然現象だから。可愛い可愛い大好きなヨメと一緒にお風呂なんだよ?こうなっちゃうのは仕方の無い事なんだよ?」


・・・俺は通常運転だけどな?
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