【完結済】ヒト族ですがもふもふの国で騎士団長やらされてます。

れると

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行ってきます!!

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「ええーと、忘れ物はさっきチェックしたから後はーっと。」

俺は何度もチェックしたリストををまたチェックして、忘れ物や、忘れてることが無いか確認する。

「ええーと、明日は朝早く出る予定だから、あ、後でピグの様子も確認して、それから~。」

ええと、あ、もうすぐ夕食の時間だ。
あれを準備しないと、ええと、それから、ええと~。

「ふふふ、ガイ、慌てすぎ。大丈夫だよ。はい、一旦深呼吸。」

俺がわたわたしてるのを面白がって見ていたイルは、いい加減見るのをやめて口を出てきた。

「だって、最後なんだよ?きちんとばっちし決めたいじゃん!?」

俺たちは明日、公爵家を出る。
なので、今日はイルのご家族もご一緒にみんなでし食べる最後の晩餐なのだ。
マシュー義兄様は、ルーカス様が臨月なので一緒では無いけれど。

先日、ルーカス様を見舞いに訪れたのだが、お腹がまた一回り以上大きくなっていてびっくりした。本当にお腹の中で成長してるんだなぁって。ルーカス様も歩くの辛いぐらいだって言ってたし、何より頻繁にお腹を蹴るらしい。辛い痛いと言いながらも愛おしそうにお腹を撫でる姿はお母さんなんだよなぁ。凄いなぁ、って思った。

いつかは俺も、イルとの子を、と頭の片隅では思っているがまだ決心は足りない。

まぁ、領に行ったら数年は忙しいだろうし、その間に少しづつ考えが変われればいいと思う。

「ほら、ガイ、夕食の時間だって。」
「うんっ!」

俺は机の上に置いておいたプレゼントを手に持って食堂へと向かった。

食堂の前に玄関にみんなで集まって、ラフホワイト家を出迎える。

それからみんなで食堂に移動して夕食だ。

イルのお父様のラフホワイト公爵様は寡黙な方で余りお話はされない。その代わり、夫人のアシャル様はよく喋る。それにさすがは公爵夫人。公爵様の無表情にも表情を見つけて反応している。はぁ、長年連れ添うとこうなるのか。

俺もイルの機敏に聡くなれるかな?

ちらっとイルを見るとにこっと返してくれるので俺もニコニコと笑顔を返す。

イルはきちんと表現してくれるからいっか。

「うわぁ、イルヴェスが幸せそう過ぎてムカつく。」
「ふふ、嫉妬は良くないですよ。兄上。」

マテオ様の発言にイルがサラリと対応する。

え、やっぱり仲良くないんじゃない??

そのあと「俺もむっすりイルヴェスがこんな幸せな顔をしてるのを見るとちょっと、」とクーグゥ義兄様が言うもんだから2人で何故かイルの話で盛り上がっていた。

やっぱり仲は良いのかな?

そのあとも皆でわいわい話したりご飯食べたりして解散の時間になる。

アシャル様とマテオ様とハグをして、公爵様とは握手をして別れた。馬車で見えなくなるまで外で見送る。

そのあとはみんなでお茶。

俺はみんなに感謝の気持ちとしてプレゼントを準備していた。

義母様には高級ガラスペン。
義母様愛用のガラスペンは既にあるのを知っていたけれど、長い間使い続けて摩耗してきてるって前聞いたから、お店で選んだ物に義母様の髪の色に似た飾り石を付けたもの。

義父様には守り石とそのケース。
腰ベルトにくっつけられて、でも邪魔にならないように布製の飾り紐で編んだ小さな袋に何かあった時には守ってくれますようにと守り石が入っている。守り石含めて俺お手製だ。

エイデン義兄様には義母様と色違いのガラスペン。エイデン義兄様はガラスペンをまだ持っていなくて、これから義母様と仕事をするのに使って欲しくて選んだ。

クーグゥ義兄様には、義父様とは違う種類の守り石とケース。クーグゥ義兄様は帯剣していることが多いので剣の柄に括り付けられるタイプの物にした。怪我しないようにと願いの籠った守り石にもしてね。

ここには参加出来なかったけど、マシュー義兄様の分も準備してある。ついでにルーカス様の分も。
2人にはそれぞれの色でやっぱり守り石。いつまでも幸せでありますようにと願いを込めて。

家族が居なかった俺に家族になってくれてありがとうって。優しくしてくれてありがとうって。感謝の気持ちを込めて渡したらみんな喜んでくれた。

義父様なんか泣いてたし。泣くだろうと思っていたけど。

翌日、早朝。
日が上り始めた頃。

俺はピグに、イルはイルの馬で行く。
後ろには馬車と護衛と沢山の人が一緒に行く。

義父様は昨日よりも沢山涙を流していて。
義母様は「何時でも帰って来て良いからね。たまには手紙でも寄越しなさい。」とハグしてくれて。
エイデン義兄様とクーグゥ義兄様は言葉少なに「元気でな」と。

なんとマシュー義兄様も折角だからと来てくれた。
ルーカス様はまだご出産されて無いけれど、あと数日でご出産らしい。はぁ、凄いなぁ。
最後にマシュー義兄様が来てくれてすごく嬉しい。

みんなと沢山ハグして、少ない言葉を交わして俺たちは、公爵家を後にした。

まさかクーグゥ義兄様の弟になるなんて思ってもみなかった。ミッキィをはじめ色んな人に出会えて、リンクス領にまで着いてきてくれる。というか俺が爵位と領地を賜るなんて!!

色んな出来事と出会いに感謝しながら、ピグに跨って、隣には大好きなイルという旦那様がいて、俺は大手を振って出発した。

いざ!俺たちの新天地へ!!
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