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初めてだからな
しおりを挟むなんてこった。
僕のおせっかいな魔法のせいで学年1位にしたてあげられてしまった彼女は力もない状態で模擬戦をやらされボコボコにされてしまったというのか。
さらに問題がもう1つある、その模擬戦でさらなる魔法力を全校にさらけ出してしまった事だ。
これはまずい、大変まずい。
そりゃあ泣くわな。
僕は土下座のフォルムに体位変換。
「まさかそんな事になってるとは思わなかった、ほんとにごめん。」
許される事じゃない、僕は彼女の人生を狂わせてしまった。
「ほんとよ、どうしてくれるのよ。」
ずっと泣いている。僕は罪悪感でいっぱいになった。
「学校に言ってくるよ。あれは間違いで、全て僕がやりましたって。」
これしかない、たとえ退学になろうともうこれしかない。僕はスッと立ち上がった?
「・・・待って!」
え?
「そ、そんな事したら私はどうなるの?1位は実はあんたのおかげでした、本当の成績はこれです、じゃあ最下位ですね。そんなの惨めすぎるじゃない。」
「いくらなんでも魔法力の成績下がっただけで最下位にはならないんじゃ・・・」
彼女は顔を赤くしながら僕に成績表を見せる。
・・・・・・・・
体術1
剣術0
知能2
ヒーリング5
テレポーテーション1
特異術0
系統魔法1
テレキネシス32000
コミュニケーション能力2
防御1
合計32013点 1位
僕の抑え気味に放った魔法力だけ飛び抜けていた。
なるほど、これは間違いなく最下位だ。
僕はなんて言っていいかわからなかった。
さらに泣き出す。
・・・・・仕方ない、僕のせいなのだから。
僕は覚悟を決めた。
深呼吸する、こんな事言うのは生まれてはじめてだ、めちゃくちゃ緊張するじゃないか、しかしそれを表情に出す事は僕の男としてのプライドが許さなかった。
「わかったよ。」
彼女がこちらを向く。
やめて、
そんなかわいい上目遣いで僕を見ないでくれ。
余計緊張してしまう。
すーはー、もう1度深呼吸。
そして
「僕が君を守ってやる。」
ーーー検査結果報告書vol.2ーーー
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