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第三章 スタンピード
第二十五話
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「何だこりゃ!」
現地に着くとドラゴが思わず声に出した。
魔物のスタンピードが起きると予想した討伐依頼だが、どう考えても冒険者の方が多い。
と、いうより魔物の姿は見えない。
「侑、やばいぞ。
この状態でラピスを出したら、絶対討伐されるぞ。
従魔の証を着けてる侑のラピスでも、安全とは言えないな。」
ドラゴは出直したほうがいいかもしれないと言い出した。
「ちょっと様子を見よう、その間にエリカが住んでた所をちょっと見てきたい。
必要な物は運び出したけど、全部を運んだ訳じゃないし…
鍵を壊して居座ってる奴が居ないとも限らないから。」
侑はすぐ近くだからと歩き出した。
侑達五人がエリカの住んでた家に着くと、目を疑った。
家はまるで何年も放置されているかの様な廃墟になっている。
侑とサラは顔を見合わせると、木の外壁に触ってみた。
「風化した訳じゃ無いわ。
外壁から魔素を感じる。
微生物が魔素の影響で凶暴化してるのかも。」
サラが状況を分析する。
〈侑さん、家の中から生き物の反応がしますよ。
多分魔物じゃ無いです、獣か何かです。〉
ラピスがポケットの中から侑に伝える。
侑は玄関に行くと、カギがあいている。
ドアを見ると大きな爪跡がある。
侑はドアを開けた。
奥で何かが動いた。
侑は厄切丸に手をかけて奥に進む。
動いた何かは部屋の隅でガタガタと震えている。
「…ころさないで、わるいことしないから。
…おねがいだから、ころさないで。」
よく見ると猫人族の子供が二人、抱き合いながら震えていた。
「君達は此処で何をしてるの?」
侑は厄切丸から手を離し、しゃがんで目線を子供に合わせた。
「おとうさんとおかあさんがいなくなっちゃったの…
まえにここにえるふさんがいて、おかしをくれたからもらいにきたの…
そしたら、えるふさんもいなくて…
そとにおおきいけものがいてでられなくなったの…」
猫人族の子供は泣き出した。
「名前を教えてくれる?」
侑はもう大丈夫と頭を撫でた。
「わたしのなまえはシータ。」
「ぼくのなまえはエート。」
シータが姉でエートが弟の姉弟だという。
「はい、どうぞ。」
メイは侑の横にしゃがむとカバンからクッキーを出して二人に渡した。
「…たべていいの?
ありがとう。」
二人はクッキーにかじりついた、余程お腹が空いていたのか無言で食べている。
食べ終わるのを待って、侑は二人をギルドで預かってもらう為に移動しようと言った。
「どこにいくの?
そとはあぶないよ、おおきいけものがいるよ。」
シータはまた震えだした。
「大丈夫だよ、お兄ちゃん達が肩車してあげるよ。」
侑とドラゴが一人ずつ肩車した。
「侑、なんで肩車なんだ?
手を繋ぐなり、おんぶでいいんじゃないか?」
ドラゴはエートを肩車しながら侑に聞いた。
「この二人は大きい獣が恐いんだ。
だから、自分の方が大きいと思える肩車がいいんだよ。
それに、何かあっても両手が使えるだろ?」
侑はシータを肩車しながら答えた。
「なる程な、このパーティの面子で何かあるとは思えないが。
用心に越した事は無いってか。」
ドラゴはエートに高いだろうと背伸びをした。
ギルドに着くと中は多数の冒険者が居るが、葬式のように静まり返っていた。
前まで進むと一組の冒険者がリゼに怒鳴られている。
近くの職員に話を聞くと、怒鳴られているパーティはホーンラビットの死骸を袋に詰めて持ってきたが死骸の状況から依頼開始後に討伐したものでは無いと判明した。
報酬欲しさに昨日辺りに討伐して持ってきたと言う。
よく見ると静まり返っている他の冒険者も同じ事を考えていたらしく青くなっている。
なかに昨日の四人組の姿も見えた。
ホーンラビットを討伐しながら湖畔に来たんだなとドラゴが言った。
職員にギルマスは奥に居るか聞くと、職員は居ますよと侑達を通してくれた。
「ギルマス入るよ。」
侑はドアを開けて中に入った。
『ロゼって呼んでくれないのね…』
「みんな揃ってどうしたの?
それに、その子達は?」
ロゼは後ろからぞろぞろ入ってくるメンバーに小さい子が混ざってる事に気付いた。
「親が居なくなって食べ物も食べれなくて、エリカが住んでいた家に逃げていたみたいなんだよ。」
侑がふたりの頭を撫でながらロゼに話した。
「そうなの…
お名前は?」
「わたしがシータで、おとうとのエートです。」
シータがエートの分も自己紹介した。
「でさ、ギルマスに頼みがあるんだけど…
討伐から帰るまで預かっててくれない?」
侑は帰るまでだからとロゼに手を合わせた。
「別にいいけど。
そのあとはどうするの?
侑が育てる気?」
「エリカと面識があるみたいだから、とりあえずは家に連れて帰るよ。
そのあとは親を探してみるつもり。」
「見つからなかったら?
侑は責任持てるの?
責任持てないならやめなさい。
教会に親の居ない子が暮らす施設があるから、施設に任せなさい。
任せてる間に侑が親を探せばいいでしょ?」
ロゼはいつもと違う厳しい口調で対応した。
「ご飯とかはちゃんと食べれる施設なのか?
全員雑魚寝とかの悪い環境じゃ無いか?」
「施設の責任者はティーターン様の使徒よ。
全く問題無いわ。
そこで暮らして大きくなった子達は立派に働いてるわよ。」
ロゼは侑を安心させる為に、施設長が使徒だという公表していない事実を告げた。
「シータ達はそれでいい?
お父さんとお母さんは頑張って探すし、
エリカを連れて遊びに行くから。」
侑は不安そうな顔をしているシータ達に聞いてみた。
「わたしたちはどこでもだいじょうぶです。」
シータはしっかりとした目力で侑に答えた。
侑はシータ達の頭を撫でると、俺達は討伐に戻るよと部屋を出た。
「「ありがとう」」
後ろから二人の声が聞こえた、侑は振り向かず手を振った。
受付にいた冒険者は殆どが逃げ出していた。
余程リゼが怖かったらしい。
「リゼ、従魔のリングが四つ欲しいんだけどある?」
侑は怒り疲れて下を向いているリゼに声をかけた。
「ありますよ、代金はどうしますか?
報酬から引き落とす事も出来ますけど。」
「じゃ、それでお願い。」
侑はリングを受け取ると、みんなに渡した。
「今度服を作ってやるから頑張れよ。」
侑はリゼの肩をポンポンと叩くと対象地域に戻った。
侑達が着くと、状況が一変していた。
そこら中に怪我をしている冒険者が横たわっている。
奥では冒険者が大声でやり取りをしているのが木霊のように色々な所から聞こえてくる。
侑は気を引き締めると、状況が掴めないから編成を組んで中に入ろうと言った。
ラピスは多過ぎて指示出来ないと凹んでいる。
「それじゃ、行こうか。
冒険者の多い所を迂回して魔素の吹き出す穴がある所の近くに行ってみよう。
エリカの家のドアを見た感じ、ベア系が居そうだからラピスは大型だけ索敵して。」
侑は的確に指示を出した。
ドラゴとバトラを先頭に林の中に入っていく。
〈キシャーッ〉
ホーンラビットが群れで飛び出してきた。
ドラゴはトンファーを構えた。
バトラはドラゴの攻撃範囲から外れる様に左に展開した。
ドラゴはトンファーを回しながら、ホーンラビットの角を折っていく。
バトラも刀を鞘から抜くと、ホーンラビットの首を落としていく。
前衛二人の間をホーンラビットが躱すように飛んでくる。
侑は飛んできたホーンラビットを刀で叩き落とし、首を刎ねた。
群れを一掃した所で、ラピスに回収を頼む。
ラピスは一度自分の中に死骸を飲み込み、袋の中に入って吐き出す動作を繰り返した。
侑達が歩を進めると何度かホーンラビットの群れに当たったが、同じ作業の繰り返しだった。
他の冒険者を避ける様に迂回していたので、鉢合わせることはなく声だけが響いていた。
何度目かのホーンラビットの群れを一掃した所で大きな岩を見つけた。
侑は此処を休憩ポイントにする事にした。
他の冒険者が居ない為、ルビーに周囲の警戒を頼むとルビーは十匹に分離して休憩ポイントを確保した。
「ホーンラビットしか出てきてないな。
しかしあの傷を負った冒険者を見る限り、ホーンラビットでは無い何かにやられてる。
気をつけて進まないと。」
侑が水を飲みながらルビーに異常が無いかを見渡していると
「侑さん、右前方一キロ先位に大型の反応が有りますよ。
ちょっと離れた所にパーティが二つ居ますね。
今のままだと、そのパーティが先に戦闘に入ると思います。
どうしますか?」
ラピスは大型の反応を捉えると侑に伝えた。
「基本的に戦闘に入っているパーティが居たら、加わっては駄目だ。
後で横取りしたとか掠めとったと弾劾されるぞ。」
バトラが侑に冒険者のマナーを教えた。
「近くまで行って様子を見よう。
倒せる位に強いパーティなら、無視して進む。
やられそうになっていて、救助を求められたら討伐する。」
侑は水筒をしまうと、ルビーを呼び寄せた。
ルビーは一匹になると侑のポケットに入った。
侑達は大型モンスターを視認できる位置まで移動した。
現地に着くとドラゴが思わず声に出した。
魔物のスタンピードが起きると予想した討伐依頼だが、どう考えても冒険者の方が多い。
と、いうより魔物の姿は見えない。
「侑、やばいぞ。
この状態でラピスを出したら、絶対討伐されるぞ。
従魔の証を着けてる侑のラピスでも、安全とは言えないな。」
ドラゴは出直したほうがいいかもしれないと言い出した。
「ちょっと様子を見よう、その間にエリカが住んでた所をちょっと見てきたい。
必要な物は運び出したけど、全部を運んだ訳じゃないし…
鍵を壊して居座ってる奴が居ないとも限らないから。」
侑はすぐ近くだからと歩き出した。
侑達五人がエリカの住んでた家に着くと、目を疑った。
家はまるで何年も放置されているかの様な廃墟になっている。
侑とサラは顔を見合わせると、木の外壁に触ってみた。
「風化した訳じゃ無いわ。
外壁から魔素を感じる。
微生物が魔素の影響で凶暴化してるのかも。」
サラが状況を分析する。
〈侑さん、家の中から生き物の反応がしますよ。
多分魔物じゃ無いです、獣か何かです。〉
ラピスがポケットの中から侑に伝える。
侑は玄関に行くと、カギがあいている。
ドアを見ると大きな爪跡がある。
侑はドアを開けた。
奥で何かが動いた。
侑は厄切丸に手をかけて奥に進む。
動いた何かは部屋の隅でガタガタと震えている。
「…ころさないで、わるいことしないから。
…おねがいだから、ころさないで。」
よく見ると猫人族の子供が二人、抱き合いながら震えていた。
「君達は此処で何をしてるの?」
侑は厄切丸から手を離し、しゃがんで目線を子供に合わせた。
「おとうさんとおかあさんがいなくなっちゃったの…
まえにここにえるふさんがいて、おかしをくれたからもらいにきたの…
そしたら、えるふさんもいなくて…
そとにおおきいけものがいてでられなくなったの…」
猫人族の子供は泣き出した。
「名前を教えてくれる?」
侑はもう大丈夫と頭を撫でた。
「わたしのなまえはシータ。」
「ぼくのなまえはエート。」
シータが姉でエートが弟の姉弟だという。
「はい、どうぞ。」
メイは侑の横にしゃがむとカバンからクッキーを出して二人に渡した。
「…たべていいの?
ありがとう。」
二人はクッキーにかじりついた、余程お腹が空いていたのか無言で食べている。
食べ終わるのを待って、侑は二人をギルドで預かってもらう為に移動しようと言った。
「どこにいくの?
そとはあぶないよ、おおきいけものがいるよ。」
シータはまた震えだした。
「大丈夫だよ、お兄ちゃん達が肩車してあげるよ。」
侑とドラゴが一人ずつ肩車した。
「侑、なんで肩車なんだ?
手を繋ぐなり、おんぶでいいんじゃないか?」
ドラゴはエートを肩車しながら侑に聞いた。
「この二人は大きい獣が恐いんだ。
だから、自分の方が大きいと思える肩車がいいんだよ。
それに、何かあっても両手が使えるだろ?」
侑はシータを肩車しながら答えた。
「なる程な、このパーティの面子で何かあるとは思えないが。
用心に越した事は無いってか。」
ドラゴはエートに高いだろうと背伸びをした。
ギルドに着くと中は多数の冒険者が居るが、葬式のように静まり返っていた。
前まで進むと一組の冒険者がリゼに怒鳴られている。
近くの職員に話を聞くと、怒鳴られているパーティはホーンラビットの死骸を袋に詰めて持ってきたが死骸の状況から依頼開始後に討伐したものでは無いと判明した。
報酬欲しさに昨日辺りに討伐して持ってきたと言う。
よく見ると静まり返っている他の冒険者も同じ事を考えていたらしく青くなっている。
なかに昨日の四人組の姿も見えた。
ホーンラビットを討伐しながら湖畔に来たんだなとドラゴが言った。
職員にギルマスは奥に居るか聞くと、職員は居ますよと侑達を通してくれた。
「ギルマス入るよ。」
侑はドアを開けて中に入った。
『ロゼって呼んでくれないのね…』
「みんな揃ってどうしたの?
それに、その子達は?」
ロゼは後ろからぞろぞろ入ってくるメンバーに小さい子が混ざってる事に気付いた。
「親が居なくなって食べ物も食べれなくて、エリカが住んでいた家に逃げていたみたいなんだよ。」
侑がふたりの頭を撫でながらロゼに話した。
「そうなの…
お名前は?」
「わたしがシータで、おとうとのエートです。」
シータがエートの分も自己紹介した。
「でさ、ギルマスに頼みがあるんだけど…
討伐から帰るまで預かっててくれない?」
侑は帰るまでだからとロゼに手を合わせた。
「別にいいけど。
そのあとはどうするの?
侑が育てる気?」
「エリカと面識があるみたいだから、とりあえずは家に連れて帰るよ。
そのあとは親を探してみるつもり。」
「見つからなかったら?
侑は責任持てるの?
責任持てないならやめなさい。
教会に親の居ない子が暮らす施設があるから、施設に任せなさい。
任せてる間に侑が親を探せばいいでしょ?」
ロゼはいつもと違う厳しい口調で対応した。
「ご飯とかはちゃんと食べれる施設なのか?
全員雑魚寝とかの悪い環境じゃ無いか?」
「施設の責任者はティーターン様の使徒よ。
全く問題無いわ。
そこで暮らして大きくなった子達は立派に働いてるわよ。」
ロゼは侑を安心させる為に、施設長が使徒だという公表していない事実を告げた。
「シータ達はそれでいい?
お父さんとお母さんは頑張って探すし、
エリカを連れて遊びに行くから。」
侑は不安そうな顔をしているシータ達に聞いてみた。
「わたしたちはどこでもだいじょうぶです。」
シータはしっかりとした目力で侑に答えた。
侑はシータ達の頭を撫でると、俺達は討伐に戻るよと部屋を出た。
「「ありがとう」」
後ろから二人の声が聞こえた、侑は振り向かず手を振った。
受付にいた冒険者は殆どが逃げ出していた。
余程リゼが怖かったらしい。
「リゼ、従魔のリングが四つ欲しいんだけどある?」
侑は怒り疲れて下を向いているリゼに声をかけた。
「ありますよ、代金はどうしますか?
報酬から引き落とす事も出来ますけど。」
「じゃ、それでお願い。」
侑はリングを受け取ると、みんなに渡した。
「今度服を作ってやるから頑張れよ。」
侑はリゼの肩をポンポンと叩くと対象地域に戻った。
侑達が着くと、状況が一変していた。
そこら中に怪我をしている冒険者が横たわっている。
奥では冒険者が大声でやり取りをしているのが木霊のように色々な所から聞こえてくる。
侑は気を引き締めると、状況が掴めないから編成を組んで中に入ろうと言った。
ラピスは多過ぎて指示出来ないと凹んでいる。
「それじゃ、行こうか。
冒険者の多い所を迂回して魔素の吹き出す穴がある所の近くに行ってみよう。
エリカの家のドアを見た感じ、ベア系が居そうだからラピスは大型だけ索敵して。」
侑は的確に指示を出した。
ドラゴとバトラを先頭に林の中に入っていく。
〈キシャーッ〉
ホーンラビットが群れで飛び出してきた。
ドラゴはトンファーを構えた。
バトラはドラゴの攻撃範囲から外れる様に左に展開した。
ドラゴはトンファーを回しながら、ホーンラビットの角を折っていく。
バトラも刀を鞘から抜くと、ホーンラビットの首を落としていく。
前衛二人の間をホーンラビットが躱すように飛んでくる。
侑は飛んできたホーンラビットを刀で叩き落とし、首を刎ねた。
群れを一掃した所で、ラピスに回収を頼む。
ラピスは一度自分の中に死骸を飲み込み、袋の中に入って吐き出す動作を繰り返した。
侑達が歩を進めると何度かホーンラビットの群れに当たったが、同じ作業の繰り返しだった。
他の冒険者を避ける様に迂回していたので、鉢合わせることはなく声だけが響いていた。
何度目かのホーンラビットの群れを一掃した所で大きな岩を見つけた。
侑は此処を休憩ポイントにする事にした。
他の冒険者が居ない為、ルビーに周囲の警戒を頼むとルビーは十匹に分離して休憩ポイントを確保した。
「ホーンラビットしか出てきてないな。
しかしあの傷を負った冒険者を見る限り、ホーンラビットでは無い何かにやられてる。
気をつけて進まないと。」
侑が水を飲みながらルビーに異常が無いかを見渡していると
「侑さん、右前方一キロ先位に大型の反応が有りますよ。
ちょっと離れた所にパーティが二つ居ますね。
今のままだと、そのパーティが先に戦闘に入ると思います。
どうしますか?」
ラピスは大型の反応を捉えると侑に伝えた。
「基本的に戦闘に入っているパーティが居たら、加わっては駄目だ。
後で横取りしたとか掠めとったと弾劾されるぞ。」
バトラが侑に冒険者のマナーを教えた。
「近くまで行って様子を見よう。
倒せる位に強いパーティなら、無視して進む。
やられそうになっていて、救助を求められたら討伐する。」
侑は水筒をしまうと、ルビーを呼び寄せた。
ルビーは一匹になると侑のポケットに入った。
侑達は大型モンスターを視認できる位置まで移動した。
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