70 / 93
第三章 スタンピード
第二十六話
しおりを挟む
「やばいな、ブラッディベアだ。
パーティが合同で戦ってるけど、分が悪いな。
魔法士が攻撃してるって事は知識が無い可能性が高いな。」
ドラゴが小声で侑に呟く。
見た目はアライグマだが、大きさは2メートルを超えている。
「侑、ブラッディベアの体毛は魔法攻撃を無効化する。
魔法が効かない上に硬いから厄介だぞ。
しかも、素早い動きで的を絞り辛いから弓での攻撃も厳しい。
ブラッディベア自体は、魔法も使わないし毒も無いが素早い動きからくり出される爪による攻撃は脅威だ。」
バトラはもし戦闘になったら、魔法と弓は使えず三人で戦う事になると言った。
「大鎌に持ち替えようか?」
サラが弓での攻撃が戦力外なら大鎌でと言う。
「いや、サラは弓のままで。
大鎌の戦い方を見せてもらったけど、不利過ぎる。
それにブラッディベアとやり合ってる時にホーンラビットが出ないとも限らないし、サラの腕なら狙えるタイミングがあるかもしれない。
母さんはヒール系の魔法をいつでも撃てるようにして待機ね。」
侑は二人に指示を出した。
目の前で繰り広げられている戦闘はブラッディベアを足止めするのが精一杯な感じだ。
魔法士は魔力が残り少ないらしく、攻撃しなくなったし剣士も生傷が増えている。
「そろそろ限界だな。
侑どうする?行くか?」
ドラゴがトンファーをクルクル回す。
侑は頷くと飛び出した。
「おい、駄目そうならこっちで引き受けるがどうする?」
侑は戦っているパーティに声をかけた。
「助力してくれるのか?」
「いや、助力はしない。
諦めて逃げてくれ。」
「任せていいのか?」
「いいから、逃げれる体力が残ってるうちに逃げてくれ!」
短い会話のあと、戦っているパーティは退却命令を出した。
侑達は逃げる瞬間を襲われない様にパーティとブラッディベアの間に入り込んだ。
「悪いがあとは頼んだ!」
足をひきずっている剣士を魔法士に肩を借りて後退している。
ドラゴがセンターに、侑とバトラでサイドを固める陣形を取った。
侑は二刀流で構えた。
ドラゴは相変わらずトンファーをクルクル回している。
バトラは柄を持っているが、鞘からは抜いていない。
初撃を放ってきたのはブラッディベアだった。
右手を振り上げると、侑を爪で切り裂きにいく。
侑は刃こぼれしない様に峰側で二本水平に持つと爪を受け止めた。
「ドラゴ!」
「ハイよ!」
ドラゴは侑によって動きを止められたブラッディベアの腕の関節をトンファーで殴った。
『バキッ』という音と同時に腕がくの字に曲がった。
ブラッディベアは顔を歪めたが、次の瞬間曲がった腕で攻撃してくる。
関節の外れている腕はムチのようにしなり、二人に襲いかかる。
「下がれ!!」
二人が下がるとバトラは居合斬りの構えで走り込み、外れた関節に一閃を浴びせた。
「ウガァ」
切断までは至らなかったが、刀の刃は骨まで届いた。
ブラッディベアは左腕を振り上げるとバトラを狙う。
侑は左から回り込むと、右腕を斬り落とした。
ブラッディベアは体制を崩して、その場に倒れた。
「チャンス!」
ドラゴはトンファーで頭を狙いに行った。
ブラッディベアはその場で回り、尻尾でドラゴを叩き飛ばした。
「痛ってー」
ドラゴは近くの太い木に叩き付けられた。
「大丈夫か?」
侑はブラッディベアから目を離さず、ドラゴに確認する。
「大丈夫だ、叩き付けられただけで怪我は無い。」
ドラゴはすぐにセンターに戻った。
『尻尾でも攻撃してくるのか…
それに聞いていたけど、思った以上に機敏だな』
侑はカウンター狙いではなく、攻勢に出たかった。
右腕を失ったブラッディベアはバランスが取れないのか、攻撃のタイミングで一度立ち上がるようになった。
それでも、動きが機敏で足を狙う事が出来ない。
足を狙いに行くと尻尾で攻撃してくるからだ。
「サラ!立ち上がった瞬間、目を狙えるか?」
「ドラゴが右に二歩ズレてくれれば狙えるよ!」
「次立ったら撃ってみて!」
「分かった!」
ドラゴは右に挑発しながら移動した。
ブラッディベアが挑発にのり、立ち上がった。
サラはタイミングを逃さず、矢を放った。
サラの放った矢は右目に刺さった。
ブラッディベアは矢を抜こうとするが、なかなか抜けない。
侑は死角から後ろに周り、尻尾を斬り落とした。
ドラゴは今度こそとばかりに眉間を狙ってトンファーで打ちつけた。
グッタリしたブラッディベアの首をバトラが斬り落としに行く。
反対側から侑も首を斬り落としに行った。
ブラッディベアの頭は転がり落ちた。
「ふーっ、終わった…
三人掛かりでやっとかよ。」
侑はその場に座り込んだ。
「こんなデカイの袋に入るのか?」
ドラゴは『どうすんだこれ』と死骸を蹴っている。
「とりあえず頭を袋に入れて、身体は俺のカバンに入れとくよ。」
侑はラピスに頭を袋に入れる様に言った。
「何か策を考えないとブラッディベアはキツイな。
せめて、魔法が効いてくれれば動きを止められるんだけどなぁ。」
侑は安全に依頼をクリアしたかった。
「さっき倒したやつの足の裏を見たけど毛が無かったぞ。
もしかしたら、地面からだったら通じる可能性があるかもな?」
ドラゴが肉球がデカかったとドヤ顔で言った。
「地面からだと、土属性か。
母さんかサラは、土属性使える?」
サラは首を横に振った。
メイは初級なら少し使えると言った。
「母さん、初級魔法の中にモンスターを足止めできる様な魔法は無いかな?」
「地面を剣山みたいにする魔法はどうかな。
足に刺されば、折れるまでは動けないと思うけど。」
メイはアースニードルならどうかなと侑の前で実際に発動して見せた。
「あまり会いたくないけど、機会があったら使ってみようか。」
侑は俺も使えるようになったけど、母さんに任せると言った。
「よし、進もうか。」
侑達は魔素の吹き出す穴に向かった。
パーティが合同で戦ってるけど、分が悪いな。
魔法士が攻撃してるって事は知識が無い可能性が高いな。」
ドラゴが小声で侑に呟く。
見た目はアライグマだが、大きさは2メートルを超えている。
「侑、ブラッディベアの体毛は魔法攻撃を無効化する。
魔法が効かない上に硬いから厄介だぞ。
しかも、素早い動きで的を絞り辛いから弓での攻撃も厳しい。
ブラッディベア自体は、魔法も使わないし毒も無いが素早い動きからくり出される爪による攻撃は脅威だ。」
バトラはもし戦闘になったら、魔法と弓は使えず三人で戦う事になると言った。
「大鎌に持ち替えようか?」
サラが弓での攻撃が戦力外なら大鎌でと言う。
「いや、サラは弓のままで。
大鎌の戦い方を見せてもらったけど、不利過ぎる。
それにブラッディベアとやり合ってる時にホーンラビットが出ないとも限らないし、サラの腕なら狙えるタイミングがあるかもしれない。
母さんはヒール系の魔法をいつでも撃てるようにして待機ね。」
侑は二人に指示を出した。
目の前で繰り広げられている戦闘はブラッディベアを足止めするのが精一杯な感じだ。
魔法士は魔力が残り少ないらしく、攻撃しなくなったし剣士も生傷が増えている。
「そろそろ限界だな。
侑どうする?行くか?」
ドラゴがトンファーをクルクル回す。
侑は頷くと飛び出した。
「おい、駄目そうならこっちで引き受けるがどうする?」
侑は戦っているパーティに声をかけた。
「助力してくれるのか?」
「いや、助力はしない。
諦めて逃げてくれ。」
「任せていいのか?」
「いいから、逃げれる体力が残ってるうちに逃げてくれ!」
短い会話のあと、戦っているパーティは退却命令を出した。
侑達は逃げる瞬間を襲われない様にパーティとブラッディベアの間に入り込んだ。
「悪いがあとは頼んだ!」
足をひきずっている剣士を魔法士に肩を借りて後退している。
ドラゴがセンターに、侑とバトラでサイドを固める陣形を取った。
侑は二刀流で構えた。
ドラゴは相変わらずトンファーをクルクル回している。
バトラは柄を持っているが、鞘からは抜いていない。
初撃を放ってきたのはブラッディベアだった。
右手を振り上げると、侑を爪で切り裂きにいく。
侑は刃こぼれしない様に峰側で二本水平に持つと爪を受け止めた。
「ドラゴ!」
「ハイよ!」
ドラゴは侑によって動きを止められたブラッディベアの腕の関節をトンファーで殴った。
『バキッ』という音と同時に腕がくの字に曲がった。
ブラッディベアは顔を歪めたが、次の瞬間曲がった腕で攻撃してくる。
関節の外れている腕はムチのようにしなり、二人に襲いかかる。
「下がれ!!」
二人が下がるとバトラは居合斬りの構えで走り込み、外れた関節に一閃を浴びせた。
「ウガァ」
切断までは至らなかったが、刀の刃は骨まで届いた。
ブラッディベアは左腕を振り上げるとバトラを狙う。
侑は左から回り込むと、右腕を斬り落とした。
ブラッディベアは体制を崩して、その場に倒れた。
「チャンス!」
ドラゴはトンファーで頭を狙いに行った。
ブラッディベアはその場で回り、尻尾でドラゴを叩き飛ばした。
「痛ってー」
ドラゴは近くの太い木に叩き付けられた。
「大丈夫か?」
侑はブラッディベアから目を離さず、ドラゴに確認する。
「大丈夫だ、叩き付けられただけで怪我は無い。」
ドラゴはすぐにセンターに戻った。
『尻尾でも攻撃してくるのか…
それに聞いていたけど、思った以上に機敏だな』
侑はカウンター狙いではなく、攻勢に出たかった。
右腕を失ったブラッディベアはバランスが取れないのか、攻撃のタイミングで一度立ち上がるようになった。
それでも、動きが機敏で足を狙う事が出来ない。
足を狙いに行くと尻尾で攻撃してくるからだ。
「サラ!立ち上がった瞬間、目を狙えるか?」
「ドラゴが右に二歩ズレてくれれば狙えるよ!」
「次立ったら撃ってみて!」
「分かった!」
ドラゴは右に挑発しながら移動した。
ブラッディベアが挑発にのり、立ち上がった。
サラはタイミングを逃さず、矢を放った。
サラの放った矢は右目に刺さった。
ブラッディベアは矢を抜こうとするが、なかなか抜けない。
侑は死角から後ろに周り、尻尾を斬り落とした。
ドラゴは今度こそとばかりに眉間を狙ってトンファーで打ちつけた。
グッタリしたブラッディベアの首をバトラが斬り落としに行く。
反対側から侑も首を斬り落としに行った。
ブラッディベアの頭は転がり落ちた。
「ふーっ、終わった…
三人掛かりでやっとかよ。」
侑はその場に座り込んだ。
「こんなデカイの袋に入るのか?」
ドラゴは『どうすんだこれ』と死骸を蹴っている。
「とりあえず頭を袋に入れて、身体は俺のカバンに入れとくよ。」
侑はラピスに頭を袋に入れる様に言った。
「何か策を考えないとブラッディベアはキツイな。
せめて、魔法が効いてくれれば動きを止められるんだけどなぁ。」
侑は安全に依頼をクリアしたかった。
「さっき倒したやつの足の裏を見たけど毛が無かったぞ。
もしかしたら、地面からだったら通じる可能性があるかもな?」
ドラゴが肉球がデカかったとドヤ顔で言った。
「地面からだと、土属性か。
母さんかサラは、土属性使える?」
サラは首を横に振った。
メイは初級なら少し使えると言った。
「母さん、初級魔法の中にモンスターを足止めできる様な魔法は無いかな?」
「地面を剣山みたいにする魔法はどうかな。
足に刺されば、折れるまでは動けないと思うけど。」
メイはアースニードルならどうかなと侑の前で実際に発動して見せた。
「あまり会いたくないけど、機会があったら使ってみようか。」
侑は俺も使えるようになったけど、母さんに任せると言った。
「よし、進もうか。」
侑達は魔素の吹き出す穴に向かった。
0
あなたにおすすめの小説
少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。
解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る
早見羽流
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」
解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。
そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。
彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。
(1話2500字程度、1章まで完結保証です)
異世界に転移したら、孤児院でごはん係になりました
雪月夜狐
ファンタジー
ある日突然、異世界に転移してしまったユウ。
気がつけば、そこは辺境にある小さな孤児院だった。
剣も魔法も使えないユウにできるのは、
子供たちのごはんを作り、洗濯をして、寝かしつけをすることだけ。
……のはずが、なぜか料理や家事といった
日常のことだけが、やたらとうまくいく。
無口な男の子、甘えん坊の女の子、元気いっぱいな年長組。
個性豊かな子供たちに囲まれて、
ユウは孤児院の「ごはん係」として、毎日を過ごしていく。
やがて、かつてこの孤児院で育った冒険者や商人たちも顔を出し、
孤児院は少しずつ、人が集まる場所になっていく。
戦わない、争わない。
ただ、ごはんを作って、今日をちゃんと暮らすだけ。
ほんわか天然な世話係と子供たちの日常を描く、
やさしい異世界孤児院ファンタジー。
勇者パーティーを追放されたので、張り切ってスローライフをしたら魔王に世界が滅ぼされてました
まりあんぬさま
ファンタジー
かつて、世界を救う希望と称えられた“勇者パーティー”。
その中で地味に、黙々と補助・回復・結界を張り続けていたおっさん――バニッシュ=クラウゼン(38歳)は、ある日、突然追放を言い渡された。
理由は「お荷物」「地味すぎる」「若返くないから」。
……笑えない。
人付き合いに疲れ果てたバニッシュは、「もう人とは関わらん」と北西の“魔の森”に引きこもり、誰も入って来られない結界を張って一人スローライフを開始……したはずだった。
だがその結界、なぜか“迷える者”だけは入れてしまう仕様だった!?
気づけば――
記憶喪失の魔王の娘
迫害された獣人一家
古代魔法を使うエルフの美少女
天然ドジな女神
理想を追いすぎて仲間を失った情熱ドワーフ
などなど、“迷える者たち”がどんどん集まってくる異種族スローライフ村が爆誕!
ところが世界では、バニッシュの支援を失った勇者たちがボロボロに……
魔王軍の侵攻は止まらず、世界滅亡のカウントダウンが始まっていた。
「もう面倒ごとはごめんだ。でも、目の前の誰かを見捨てるのも――もっとごめんだ」
これは、追放された“地味なおっさん”が、
異種族たちとスローライフしながら、
世界を救ってしまう(予定)のお話である。
クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる
あっとさん
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。
でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。
でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。
その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。
そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。
外れスキル【畑耕し】で辺境追放された俺、チート能力だったと判明し、スローライフを送っていたら、いつの間にか最強国家の食糧事情を掌握していた件
☆ほしい
ファンタジー
勇者パーティーで「役立たず」と蔑まれ、役立たずスキル【畑耕し】と共に辺境の地へ追放された農夫のアルス。
しかし、そのスキルは一度種をまけば無限に作物が収穫でき、しかも極上の品質になるという規格外のチート能力だった!
辺境でひっそりと自給自足のスローライフを始めたアルスだったが、彼の作る作物はあまりにも美味しく、栄養価も高いため、あっという間に噂が広まってしまう。
飢饉に苦しむ隣国、貴重な薬草を求める冒険者、そしてアルスを追放した勇者パーティーまでもが、彼の元を訪れるように。
「もう誰にも迷惑はかけない」と静かに暮らしたいアルスだったが、彼の作る作物は国家間のバランスをも揺るがし始め、いつしか世界情勢の中心に…!?
元・役立たず農夫の、無自覚な成り上がり譚、開幕!
大学生活を謳歌しようとしたら、女神の勝手で異世界に転送させられたので、復讐したいと思います
町島航太
ファンタジー
2022年2月20日。日本に住む善良な青年である泉幸助は大学合格と同時期に末期癌だという事が判明し、短い人生に幕を下ろした。死後、愛の女神アモーラに見初められた幸助は魔族と人間が争っている魔法の世界へと転生させられる事になる。命令が嫌いな幸助は使命そっちのけで魔法の世界を生きていたが、ひょんな事から自分の死因である末期癌はアモーラによるものであり、魔族討伐はアモーラの私情だという事が判明。自ら手を下すのは面倒だからという理由で夢のキャンパスライフを失った幸助はアモーラへの復讐を誓うのだった。
俺だけ永久リジェネな件 〜パーティーを追放されたポーション生成師の俺、ポーションがぶ飲みで得た無限回復スキルを何故かみんなに狙われてます!〜
早見羽流
ファンタジー
ポーション生成師のリックは、回復魔法使いのアリシアがパーティーに加入したことで、役たたずだと追放されてしまう。
食い物に困って余ったポーションを飲みまくっていたら、気づくとHPが自動で回復する「リジェネレーション」というユニークスキルを発現した!
しかし、そんな便利なスキルが放っておかれるわけもなく、はぐれ者の魔女、孤高の天才幼女、マッドサイエンティスト、魔女狩り集団、最強の仮面騎士、深窓の令嬢、王族、謎の巨乳魔術師、エルフetc、ヤバい奴らに狙われることに……。挙句の果てには人助けのために、危険な組織と対決することになって……?
「俺はただ平和に暮らしたいだけなんだぁぁぁぁぁ!!!」
そんなリックの叫びも虚しく、王国中を巻き込んだ動乱に巻き込まれていく。
無双あり、ざまぁあり、ハーレムあり、戦闘あり、友情も恋愛もありのドタバタファンタジー!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる