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75.王都の社交と新しい領地の経営
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12月の初めにレンの妊娠が分かった。それで、レンは王都には行かずに、俺だけが行くことにした。王国歴325年12月、ハルト16歳。また憂鬱な王都の社交シーズンの幕開けである。
命を狙われている身としては王宮のパーティーだけ出席といきたいところであるが、なかなかそうもいかず、高位の貴族から誘われると行かざるを得ない。
行くと、必ずと言って側室を勧めてくる。アンナを第2夫人に、リタを第3夫人にしたと言っても第4夫人を勧めてくる。疲れる。
俺の場合、魔道馬車の戦力に加えてヤマユリ商会の経済力である。魅力的に映るのは仕方ない。たぶんヤマユリ商会の売り上げはテー公爵家の税収を上回っていると思う。こんなことジグムントお義父様に聞けない。
それから妹のレアとリズだが、結局レアはテー公爵家嫡男アール様の正妻、またリズは次男ヴォイチェフ様の正妻になるとのこと。
俺が活躍しすぎたため、妹も優秀ということが知れ渡ってしまったとのこと。ジグムントお義父様の話では、
「帝国がいつ攻めてくるかわからない状況では、公爵家の最大戦力を外に出したくない。側室では守り切れない」
とのこと。
「農家の娘に公爵夫人なんて務まるのかな」
と言うと
「妻のアベリアが全力でサポートする」
とのこと。レアとリズに
「大丈夫」
と聞くとレアは
「無茶苦茶不安」
と言っていた。リズは
「私は次男だから貴族の付き合いはしなくていい」
と言っていたが、
「果たしてそうなのかな」
と思った。
辺境伯家のパーティーで
「レンが妊娠しているので王都には俺だけが来た」
と言うと
「ハルト殿とレン殿が来てくれなければ、辺境伯家は滅んでいた。もし女子が生まれたらぜひ嫁に欲しい」
と言われたが、
「レンに似たら見られないですよ」
と言うと、苦虫を噛み潰したような顔をしていた。
それからハディー様にユルノギ王国の第2王子との婚姻の話があるそうだ。ユルノギ王国から王国を通じて話があったそうだが、他国との話なので慎重に検討中とのこと。
魔道馬車の秘密が他国に流出するのは困るようだ。
そのハディー様はあれから俺のあげたゴーレム人形を動かす練習を続けているとのこと。シャタイン侯爵家の魔法士の中には1人2人動かすことが出来た人がいたそうだが、ハディー様はまだできないそうである。
結局1月いっぱい王都にいて2月初めに領都に帰ってきた。王国歴326年2月、ハルト16歳。
レンに聞くとボタン地方もラン地方と一体的に俺の思うように整備していいとのこと。でも収支だけは分けることにした。
まず、官吏と兵士であるが、現地雇用についてはすべて継続雇用とした。また、旧ネイメー子爵領からも人間を選抜して派遣することにした。人選は部下に丸投げした。
そして、昨年の11月に現地に行って立てた計画通りに領地経営をすることにした。
1.疫病対策として、ネズミと害虫を防ぐ魔道具と交換魔石、消毒液の無料配布を行う。
2.農地対策として
「麦の連作障害の対策として農地を4分割して、農作物を
4月~11月までとうもろこし、
4月~8月じゃがいも、
10月~翌年8月まで小麦、9月~12月葉物野菜、
5月~11月まで大豆と
ローテーションを組んで植える」
これは領主の命令とするが違反しても罰則は設けない。
3. 「各家に1か所トイレを作って、用を足すときは必ずトイレでする。汚物はトイレに流すようにして、道や水路へ捨てることを禁止する。
道端や公共の場所で用を足した場合は罰金を科す。消毒液による台所やトイレの消毒を行う」
これを領主命令とする。
4. 塩鉱山は現状維持、ただし、鉱山には俺の作った大型の鉱山用の魔道具を投入し、作業員の作業の軽減を図る。また、カリ鉱石はすべて、領都ネイメーの液体肥料工場に搬出する。
5.魔道馬車による兵士の巡回と兵の駐留による安全と治安の維持を行う。
6.安全対策として領内を回って、災害が起きそうなところの対策工事をする。街道を簡易舗装する。
7.各村落1つの病人の隔離用の施設と公衆便所と公衆浴場を建設する。
8.港湾整備は後回し。
1.はヤマユリ商会にすぐに発注した。詳細はアンナに丸投げした。2.と3.は領主命令として通達した。4.についてはヤマユリ商会を通じて大型魔道具を搬入した。またカリ鉱石も全量ヤマユリ商会で買い取ることにした。5.については魔道馬車を30台配置することとし、兵士が足らない場合は現地で雇用することとした。詳細は部下に丸投げした。6.と7.は3月から俺が以前旧ネイメー子爵領でやったように各村落を回って整備することにした。8.は後回しである。
このようにして新たに賜わった領地の経営に着手したわけであるが、人間関係が難しい。俺としては3月から現地で災害対策、道路整備、施設建設に着手したいのであるが、旧ネイメー子爵領から人を派遣すると、新たに領地になった土地の職員の反発を食うようである。
難しい。頭にきたので、ラン地方とボタン地方の職員に
「あまり文句言うと解雇するぞ」
と脅した。
これは少し効いたようである。表立っては文句を言わなくなった。しかし、効率が悪い。そこで、
「作業の効率の悪い職員も解雇する」
と言って脅した。
俺の頭の中では
「3月になってもうまくいかなかったらほっておく。そして俺の防災工事や道路工事それと施設建設が終了した段階で、要らない職員は大量解雇する」
そんな方針が出来てしまった。
命を狙われている身としては王宮のパーティーだけ出席といきたいところであるが、なかなかそうもいかず、高位の貴族から誘われると行かざるを得ない。
行くと、必ずと言って側室を勧めてくる。アンナを第2夫人に、リタを第3夫人にしたと言っても第4夫人を勧めてくる。疲れる。
俺の場合、魔道馬車の戦力に加えてヤマユリ商会の経済力である。魅力的に映るのは仕方ない。たぶんヤマユリ商会の売り上げはテー公爵家の税収を上回っていると思う。こんなことジグムントお義父様に聞けない。
それから妹のレアとリズだが、結局レアはテー公爵家嫡男アール様の正妻、またリズは次男ヴォイチェフ様の正妻になるとのこと。
俺が活躍しすぎたため、妹も優秀ということが知れ渡ってしまったとのこと。ジグムントお義父様の話では、
「帝国がいつ攻めてくるかわからない状況では、公爵家の最大戦力を外に出したくない。側室では守り切れない」
とのこと。
「農家の娘に公爵夫人なんて務まるのかな」
と言うと
「妻のアベリアが全力でサポートする」
とのこと。レアとリズに
「大丈夫」
と聞くとレアは
「無茶苦茶不安」
と言っていた。リズは
「私は次男だから貴族の付き合いはしなくていい」
と言っていたが、
「果たしてそうなのかな」
と思った。
辺境伯家のパーティーで
「レンが妊娠しているので王都には俺だけが来た」
と言うと
「ハルト殿とレン殿が来てくれなければ、辺境伯家は滅んでいた。もし女子が生まれたらぜひ嫁に欲しい」
と言われたが、
「レンに似たら見られないですよ」
と言うと、苦虫を噛み潰したような顔をしていた。
それからハディー様にユルノギ王国の第2王子との婚姻の話があるそうだ。ユルノギ王国から王国を通じて話があったそうだが、他国との話なので慎重に検討中とのこと。
魔道馬車の秘密が他国に流出するのは困るようだ。
そのハディー様はあれから俺のあげたゴーレム人形を動かす練習を続けているとのこと。シャタイン侯爵家の魔法士の中には1人2人動かすことが出来た人がいたそうだが、ハディー様はまだできないそうである。
結局1月いっぱい王都にいて2月初めに領都に帰ってきた。王国歴326年2月、ハルト16歳。
レンに聞くとボタン地方もラン地方と一体的に俺の思うように整備していいとのこと。でも収支だけは分けることにした。
まず、官吏と兵士であるが、現地雇用についてはすべて継続雇用とした。また、旧ネイメー子爵領からも人間を選抜して派遣することにした。人選は部下に丸投げした。
そして、昨年の11月に現地に行って立てた計画通りに領地経営をすることにした。
1.疫病対策として、ネズミと害虫を防ぐ魔道具と交換魔石、消毒液の無料配布を行う。
2.農地対策として
「麦の連作障害の対策として農地を4分割して、農作物を
4月~11月までとうもろこし、
4月~8月じゃがいも、
10月~翌年8月まで小麦、9月~12月葉物野菜、
5月~11月まで大豆と
ローテーションを組んで植える」
これは領主の命令とするが違反しても罰則は設けない。
3. 「各家に1か所トイレを作って、用を足すときは必ずトイレでする。汚物はトイレに流すようにして、道や水路へ捨てることを禁止する。
道端や公共の場所で用を足した場合は罰金を科す。消毒液による台所やトイレの消毒を行う」
これを領主命令とする。
4. 塩鉱山は現状維持、ただし、鉱山には俺の作った大型の鉱山用の魔道具を投入し、作業員の作業の軽減を図る。また、カリ鉱石はすべて、領都ネイメーの液体肥料工場に搬出する。
5.魔道馬車による兵士の巡回と兵の駐留による安全と治安の維持を行う。
6.安全対策として領内を回って、災害が起きそうなところの対策工事をする。街道を簡易舗装する。
7.各村落1つの病人の隔離用の施設と公衆便所と公衆浴場を建設する。
8.港湾整備は後回し。
1.はヤマユリ商会にすぐに発注した。詳細はアンナに丸投げした。2.と3.は領主命令として通達した。4.についてはヤマユリ商会を通じて大型魔道具を搬入した。またカリ鉱石も全量ヤマユリ商会で買い取ることにした。5.については魔道馬車を30台配置することとし、兵士が足らない場合は現地で雇用することとした。詳細は部下に丸投げした。6.と7.は3月から俺が以前旧ネイメー子爵領でやったように各村落を回って整備することにした。8.は後回しである。
このようにして新たに賜わった領地の経営に着手したわけであるが、人間関係が難しい。俺としては3月から現地で災害対策、道路整備、施設建設に着手したいのであるが、旧ネイメー子爵領から人を派遣すると、新たに領地になった土地の職員の反発を食うようである。
難しい。頭にきたので、ラン地方とボタン地方の職員に
「あまり文句言うと解雇するぞ」
と脅した。
これは少し効いたようである。表立っては文句を言わなくなった。しかし、効率が悪い。そこで、
「作業の効率の悪い職員も解雇する」
と言って脅した。
俺の頭の中では
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そんな方針が出来てしまった。
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