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103.帝国軍の本格侵攻
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次の年、王国歴330年6月、帝国軍のトゥール公爵領への本格侵攻が始まった。
フアニートは帝国の侵攻に備え、ハルトの意見書に基づいて策を講じてきた。まず北の砦は斥候のみとし、峠を通る街道は破壊した。また、街道の出口には柵を設置しそれを取り囲むように4000人の弓兵を配置した。
北の砦の斥候からの連絡では帝国兵が北の砦に押し寄せたとの連絡があった。しかし、柵の向こうの街道の出口には帝国兵は現れない。斥候を放っているが帝国兵の動きはつかめない。
北の砦からの連絡は間違いと思い兵を引こうと思っていた時、背後から大量の弓矢が降ってきた。
不思議である。街道の出口はここだけである。帝国兵が背後に回るなんて、帝国兵はどこから出てきた。斥候からの知らせもなかった。
戸惑っているうちに味方の兵がどんどん倒れていく、結局兵を引くことにした。すぐに撤退の指示を出し、私も魔道馬車で撤退した。
しかし、判断が遅れた分だけ犠牲が大きかった。結局、背後の駐屯地まで撤退したのは約半数であった。
しかし、ここでは帝国兵と対戦するには場所が悪い。結局、ある程度逃れてくる兵をまとめると、ブセルターン砦まで撤退せざるを得なかった。
ここより北の地域については昨年帝国に蹂躙されたため、人はほとんど住んでいない。昨年帝国兵が撤退した後、現地を見に行って愕然とした。焼け落ちた家、殺された人々、結局、近くの森に逃げていた人々をまとめて領都へ連れてきた。
ハルト殿の予想通りの展開となってくる。ハルト殿の予想では、今後帝国軍はチュートブルゲンの森辺りで、カタパルトの製作に入るとのことである。これを阻止するため、100台の魔道馬車には公爵家の精鋭を乗車させて、今後帝国兵の背後のかく乱とカタパルトの製作の阻止を図る予定である。
また、このブセルターン砦にはテー公爵家から派遣された魔法士を配置している。
魔道馬車による後方かく乱はある程度成功しているようであるが、カタパルトの製作の阻止はうまくいっていない。まずどこでカタパルトが作られているかはっきりしない。斥候があまり戻ってこない。こちらの斥候は帝国により、かなり捕縛されているようである。
しばらくすると、魔道馬車についても、動きが段々と把握されてきているようである。経路もその日によって変え、鳥を飛ばせない夜間に動くようにしているが、効果が段々と上がらなくなってきた。
7月になると、王国の援軍がやってきた。指揮官は先のランドル戦争で功績を上げたシュルツ子爵である。
王国軍の援軍の内訳は、魔道馬車は王家の物が500台、兵士が王国軍1万人、公爵家とその寄子の領軍が1万人の計2万人である。それに、先の北砦の戦闘で生き残った兵が2000人、ブセルターン砦の駐留軍5700人を入れると、王国軍は27700人である。王国の援軍は砦と連携をとるため、砦の南側に陣を敷いた。
これに対して帝国軍はその北側、昨年と同じ場所、砦から3km北に陣を敷いた。帝国軍3万人、昨年の倍の人数である。
帝国軍の本陣は街道の東、砦から3kmの位置、魔法士は中央の本陣の手前に1000人と森に面した位置に1000人、騎兵は西側の川との間に5000人、また、森に面したところにも騎兵が3000人配置されている。その前面に歩兵が、川から東に向かって順に、街道沿いに10000人、砦の攻撃用に5000人、森の抑えに5000人と配置されている。
これに対して国王・公爵領軍は本陣は砦の南側に置き、その西側に魔法士1000人を配置し、その西側に魔道馬車400台、森に面したところに魔道馬車200台を配置している。歩兵は街道沿いの魔道馬車の前面に、10000人、森に面したところに5000人を配置している。
砦の指揮は公爵家のフアニートがとっているが、フアニートは先の北の砦での敗北が尾を引いており、弱気になっている。そこで、実際の指揮はテー公爵家から派遣されてきた、騎士団長のオトーに執ってもらうことにした。
フアニートは帝国の侵攻に備え、ハルトの意見書に基づいて策を講じてきた。まず北の砦は斥候のみとし、峠を通る街道は破壊した。また、街道の出口には柵を設置しそれを取り囲むように4000人の弓兵を配置した。
北の砦の斥候からの連絡では帝国兵が北の砦に押し寄せたとの連絡があった。しかし、柵の向こうの街道の出口には帝国兵は現れない。斥候を放っているが帝国兵の動きはつかめない。
北の砦からの連絡は間違いと思い兵を引こうと思っていた時、背後から大量の弓矢が降ってきた。
不思議である。街道の出口はここだけである。帝国兵が背後に回るなんて、帝国兵はどこから出てきた。斥候からの知らせもなかった。
戸惑っているうちに味方の兵がどんどん倒れていく、結局兵を引くことにした。すぐに撤退の指示を出し、私も魔道馬車で撤退した。
しかし、判断が遅れた分だけ犠牲が大きかった。結局、背後の駐屯地まで撤退したのは約半数であった。
しかし、ここでは帝国兵と対戦するには場所が悪い。結局、ある程度逃れてくる兵をまとめると、ブセルターン砦まで撤退せざるを得なかった。
ここより北の地域については昨年帝国に蹂躙されたため、人はほとんど住んでいない。昨年帝国兵が撤退した後、現地を見に行って愕然とした。焼け落ちた家、殺された人々、結局、近くの森に逃げていた人々をまとめて領都へ連れてきた。
ハルト殿の予想通りの展開となってくる。ハルト殿の予想では、今後帝国軍はチュートブルゲンの森辺りで、カタパルトの製作に入るとのことである。これを阻止するため、100台の魔道馬車には公爵家の精鋭を乗車させて、今後帝国兵の背後のかく乱とカタパルトの製作の阻止を図る予定である。
また、このブセルターン砦にはテー公爵家から派遣された魔法士を配置している。
魔道馬車による後方かく乱はある程度成功しているようであるが、カタパルトの製作の阻止はうまくいっていない。まずどこでカタパルトが作られているかはっきりしない。斥候があまり戻ってこない。こちらの斥候は帝国により、かなり捕縛されているようである。
しばらくすると、魔道馬車についても、動きが段々と把握されてきているようである。経路もその日によって変え、鳥を飛ばせない夜間に動くようにしているが、効果が段々と上がらなくなってきた。
7月になると、王国の援軍がやってきた。指揮官は先のランドル戦争で功績を上げたシュルツ子爵である。
王国軍の援軍の内訳は、魔道馬車は王家の物が500台、兵士が王国軍1万人、公爵家とその寄子の領軍が1万人の計2万人である。それに、先の北砦の戦闘で生き残った兵が2000人、ブセルターン砦の駐留軍5700人を入れると、王国軍は27700人である。王国の援軍は砦と連携をとるため、砦の南側に陣を敷いた。
これに対して帝国軍はその北側、昨年と同じ場所、砦から3km北に陣を敷いた。帝国軍3万人、昨年の倍の人数である。
帝国軍の本陣は街道の東、砦から3kmの位置、魔法士は中央の本陣の手前に1000人と森に面した位置に1000人、騎兵は西側の川との間に5000人、また、森に面したところにも騎兵が3000人配置されている。その前面に歩兵が、川から東に向かって順に、街道沿いに10000人、砦の攻撃用に5000人、森の抑えに5000人と配置されている。
これに対して国王・公爵領軍は本陣は砦の南側に置き、その西側に魔法士1000人を配置し、その西側に魔道馬車400台、森に面したところに魔道馬車200台を配置している。歩兵は街道沿いの魔道馬車の前面に、10000人、森に面したところに5000人を配置している。
砦の指揮は公爵家のフアニートがとっているが、フアニートは先の北の砦での敗北が尾を引いており、弱気になっている。そこで、実際の指揮はテー公爵家から派遣されてきた、騎士団長のオトーに執ってもらうことにした。
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