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111. ノーライースリア地峡の戦い
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フラ王国の海軍がほぼ全滅したおかげで、俺たち応援部隊も帰っていいのかなと思ったが、そうもいかないようである。フラ王国の軍隊に動きがあったようである。冬場に軍隊の移動もないであろうに、このシフエルブルグ港に向けてフラ王国軍が動いているようである。
どうも、ブレルサンマルロ軍港の海軍でシフエルブルグ港のイングブリオ王国軍の海軍の軍艦と補給艦を全滅させ、補給の途絶えたイングブリオ王国の国王軍を孤立させる作戦が、逆にフラ王国の海軍が全滅させられたために、シフエルブルグ港に向けて陸軍を向かわせたようである。
フラ王国軍の本体はフラ王国北部で、イングブリオ王国軍の侵攻軍と対峙しているため、王都トイユアルジャン周辺の守備部隊をシフエルブルグ港に向けて進軍させているようである。
敵の規模は1000人とも5000人とも言われているようである。騎兵はいないようであるが、何分情報が錯綜しているため正確なことは分からない。
アラン伯爵の司令部に呼ばれた俺はアラン伯爵から
「魔道馬車は持ってきていないのか」
と聞かれ
「いくらかは持ってきている」
と答えた。そうしたら
「その魔道馬車で状況を確認してきてほしい。何分この雪では馬は動かしにくい」
ということで、俺は今シフエルブルグ港から王都トイユアルジャンに向かう街道上にいる。
「なんでこうなった。まるで使い走り、嫌なことは全部俺のところに来る」
愚痴が出る。ここフラ王国に来てから愚痴ばかり出る。
そのまま進むと王都から徒歩で1日ぐらい行った町で軍が野営しているのを発見した。規模的には3000人ぐらいか。騎兵もいくらかいるようだが、はっきりした数は分からない。
王都を出たものの雪に阻まれ、行軍が止まっているようである。雪がやみ天候が回復しないと行軍を再開しないようである。
取りあえず、ここまでの情報を帰ってアラン伯爵に伝えると、3日に1回の割合で魔道馬車で情報の収集にあたってほしいと言われた。その後の情報の確認は部下に任せた。
結局、春までフラ王国軍に動きはなかった。
「今回も面倒ごとばかりさせられている」
そう思うハルトであった。
春になり、雪が溶けだすころ、敵軍に動きがあった。シフエルブルグ港に向けての進軍を再開したのである。軍の規模は歩兵が3000人、騎兵が1000人、魔導士の数は不明とのことである。
これに対してシフエルブルグ港のイングブリオ王国軍は、街の守備隊が1,000人、船の水兵が1200人である。当然俺たちアムスム王国の応援軍も駆り出されるわけで、俺たちは今ノーライースリア地峡にいる。
ここは、両側が小高い山になっており、狭い低地に道が走っている。アラン伯爵の作戦はここの両側の森にロングボウ部隊を配置して、下を通るフラ王国部隊を攻撃するというものである。俺たちの役目は魔道馬車による後方かく乱である。
戦闘は朝から始まった。まずフラ王国軍の魔導士による、街道に設置された柵の破壊が行われた。その後、歩兵の突撃が行われた。
これに対して、イングブリオ王国軍は、破壊された柵の代わりに街道に盾を立てて、そこからロングボウによる矢を降らせた。このロングボウの攻撃はかなり強力で、正確に相手の歩兵を削っていく。イングブリオ王国軍はロングボウの扱いに慣れているようである。
歩兵の勢いが弱まったと見るや、騎士の突撃が始まった。
すると今度は、両側の森に隠れた弓兵によるロングボウから多数の矢が放たれた。
春先とはいえ、まだ日陰には雪も残る中、多くの兵士が突き進むのである。戦場は泥で乱れ足を取られる兵士も多数見られる。歩兵も騎兵もぬかるんだ足元でうまく進めない。
そこをイングブリオ王国軍のロングボウから放たれた矢がフラ王国軍の兵士を襲う。
戦場が混沌とする中、俺たちは森の中を密かに敵軍の後方に回り込むと、アイテムボックスから出した魔道馬車20台を出して、これにネイメー伯爵家とマンネリズム子爵家の領軍を乗り込ませた。
そしてフラ王国軍の背後を襲った。その結果敵軍は大混乱に陥った。前には進めず、かといって後ろからも挟撃される。俺たちの魔道馬車は車輪が10個もついているので、走行性は多少落ちるがこれぐらいのぬかるみは難なく走れる。もうこのころには心配された魔法士による攻撃も散発的である。まさに縦横無尽といった感じで敵を圧倒していった。
結局フラ王国軍は降伏し、この戦いはイングブリオ王国軍の大勝利に終わった。
その後、俺たちは守備兵のいなくなった王都トイユアルジャン近郊まで進軍した。わずか2300人の部隊でどうするのだと思ったが、アラン伯爵には考えがあるようなので従うしかなかった。
その後、王国北部で対峙していたイングブリオ王国軍とフラ王国軍の本体でも戦闘があり、イングブリオ王国軍が勝ったようである。
どうも、王都の守備隊が全滅し、王都が危機に陥ったという情報が入り、フラ王国軍が浮き足立ったところをイングブリオ王国軍に急襲された様である。アラン伯爵は大した智将だと思った。
これで、半年にわたったイングブリオ王国とフラ王国の戦争は終わり、今後条約の締結交渉が行われるようである。これで帰れる、そう思った。
帰還の途に就いて、アムスム王国に帰って来たのは4月の初め。そして、王宮で状況の説明をして、領都ネイメーに帰って来たのは4月の中旬であった。疲れた。
でも軍艦2隻をもらったのは朗報であった。これについては、イングブリオ王国国王からもお墨付きをもらっていたのでアムスム王国の高官も文句が言えなかったようである。アラン伯爵はイングブリオ王国ではかなりの地位にあるようだ。
疲れた。久しぶりに家族の顔を見たら思わず泣いてしまった。
どうも、ブレルサンマルロ軍港の海軍でシフエルブルグ港のイングブリオ王国軍の海軍の軍艦と補給艦を全滅させ、補給の途絶えたイングブリオ王国の国王軍を孤立させる作戦が、逆にフラ王国の海軍が全滅させられたために、シフエルブルグ港に向けて陸軍を向かわせたようである。
フラ王国軍の本体はフラ王国北部で、イングブリオ王国軍の侵攻軍と対峙しているため、王都トイユアルジャン周辺の守備部隊をシフエルブルグ港に向けて進軍させているようである。
敵の規模は1000人とも5000人とも言われているようである。騎兵はいないようであるが、何分情報が錯綜しているため正確なことは分からない。
アラン伯爵の司令部に呼ばれた俺はアラン伯爵から
「魔道馬車は持ってきていないのか」
と聞かれ
「いくらかは持ってきている」
と答えた。そうしたら
「その魔道馬車で状況を確認してきてほしい。何分この雪では馬は動かしにくい」
ということで、俺は今シフエルブルグ港から王都トイユアルジャンに向かう街道上にいる。
「なんでこうなった。まるで使い走り、嫌なことは全部俺のところに来る」
愚痴が出る。ここフラ王国に来てから愚痴ばかり出る。
そのまま進むと王都から徒歩で1日ぐらい行った町で軍が野営しているのを発見した。規模的には3000人ぐらいか。騎兵もいくらかいるようだが、はっきりした数は分からない。
王都を出たものの雪に阻まれ、行軍が止まっているようである。雪がやみ天候が回復しないと行軍を再開しないようである。
取りあえず、ここまでの情報を帰ってアラン伯爵に伝えると、3日に1回の割合で魔道馬車で情報の収集にあたってほしいと言われた。その後の情報の確認は部下に任せた。
結局、春までフラ王国軍に動きはなかった。
「今回も面倒ごとばかりさせられている」
そう思うハルトであった。
春になり、雪が溶けだすころ、敵軍に動きがあった。シフエルブルグ港に向けての進軍を再開したのである。軍の規模は歩兵が3000人、騎兵が1000人、魔導士の数は不明とのことである。
これに対してシフエルブルグ港のイングブリオ王国軍は、街の守備隊が1,000人、船の水兵が1200人である。当然俺たちアムスム王国の応援軍も駆り出されるわけで、俺たちは今ノーライースリア地峡にいる。
ここは、両側が小高い山になっており、狭い低地に道が走っている。アラン伯爵の作戦はここの両側の森にロングボウ部隊を配置して、下を通るフラ王国部隊を攻撃するというものである。俺たちの役目は魔道馬車による後方かく乱である。
戦闘は朝から始まった。まずフラ王国軍の魔導士による、街道に設置された柵の破壊が行われた。その後、歩兵の突撃が行われた。
これに対して、イングブリオ王国軍は、破壊された柵の代わりに街道に盾を立てて、そこからロングボウによる矢を降らせた。このロングボウの攻撃はかなり強力で、正確に相手の歩兵を削っていく。イングブリオ王国軍はロングボウの扱いに慣れているようである。
歩兵の勢いが弱まったと見るや、騎士の突撃が始まった。
すると今度は、両側の森に隠れた弓兵によるロングボウから多数の矢が放たれた。
春先とはいえ、まだ日陰には雪も残る中、多くの兵士が突き進むのである。戦場は泥で乱れ足を取られる兵士も多数見られる。歩兵も騎兵もぬかるんだ足元でうまく進めない。
そこをイングブリオ王国軍のロングボウから放たれた矢がフラ王国軍の兵士を襲う。
戦場が混沌とする中、俺たちは森の中を密かに敵軍の後方に回り込むと、アイテムボックスから出した魔道馬車20台を出して、これにネイメー伯爵家とマンネリズム子爵家の領軍を乗り込ませた。
そしてフラ王国軍の背後を襲った。その結果敵軍は大混乱に陥った。前には進めず、かといって後ろからも挟撃される。俺たちの魔道馬車は車輪が10個もついているので、走行性は多少落ちるがこれぐらいのぬかるみは難なく走れる。もうこのころには心配された魔法士による攻撃も散発的である。まさに縦横無尽といった感じで敵を圧倒していった。
結局フラ王国軍は降伏し、この戦いはイングブリオ王国軍の大勝利に終わった。
その後、俺たちは守備兵のいなくなった王都トイユアルジャン近郊まで進軍した。わずか2300人の部隊でどうするのだと思ったが、アラン伯爵には考えがあるようなので従うしかなかった。
その後、王国北部で対峙していたイングブリオ王国軍とフラ王国軍の本体でも戦闘があり、イングブリオ王国軍が勝ったようである。
どうも、王都の守備隊が全滅し、王都が危機に陥ったという情報が入り、フラ王国軍が浮き足立ったところをイングブリオ王国軍に急襲された様である。アラン伯爵は大した智将だと思った。
これで、半年にわたったイングブリオ王国とフラ王国の戦争は終わり、今後条約の締結交渉が行われるようである。これで帰れる、そう思った。
帰還の途に就いて、アムスム王国に帰って来たのは4月の初め。そして、王宮で状況の説明をして、領都ネイメーに帰って来たのは4月の中旬であった。疲れた。
でも軍艦2隻をもらったのは朗報であった。これについては、イングブリオ王国国王からもお墨付きをもらっていたのでアムスム王国の高官も文句が言えなかったようである。アラン伯爵はイングブリオ王国ではかなりの地位にあるようだ。
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