ダメな方の異世界召喚された俺は、それでも風呂と伴侶を愛してる

おりく

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3章 天使と仔猫と風呂と俺、マスコットを添えて

30

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ニコルたちとは週明けにギルドに集まる約束をして別れた。

「じゃあルーシャ、後は任せた。オレらはあっちで何か飲んでるから終わったら声かけてくれ。」

「わかった、メルヴィン。また後で。」

そう言ってメルヴィンとアンジェラは酒場へ向かって行く。

「シオンさんギルマスまで本名呼びですかあ!?」

受付嬢全員からの視線が突き刺さる。

「本人がそう呼ばれたいって言ったから問題無いだろう?」

「そうなんですね!そっちは問題無いですけど、あの服どうしたんですか!?またシオンさん案件ですか!?」

「そうだ。似合っていると思わないか?」

「おおお思います!野人がエロ格好良い人間になって帰って来ました!受付に寄せられる苦情もきっと無くなります!」

「とって喰われそうって、男性ハンターが怖がって後ろを抑える光景ももう無くなるわね!」

隣からもコメントが寄せられた。
やっぱり掘られる方を心配してたんだな。
しかしまだ甘いな、ルーシャ。

「受付シスターズ、メルヴィンとジェイデンを見て何か気付かないか?」

「何かしら?」「えー!見た目じゃわかりません!」なんて言われたが、1人強者が居た。

「はっ!わかりました!」

回答は小さな声で、と注意してから続きを促す。

「しっ下着のラインが無くなっています!」

「御名答。凄くセクシーだろ?」

受付シスターズが視線を二人の臀部に集めながら、勢揃いで頷いてくれた。
やはり俺の見立ては間違っていなかったようだ。
思わず二人を眺めながら「可愛い」と呟いたのを聞かれて「シオンさんはあのお二人が可愛いんですか?」と質問された。

「可愛いよ。メルヴィンなんてギルマスを任される程の男なのに、俺が跨がっただけで真っ赤になって俯いて震えるんだ。隠せないのに隠そうとするなんて、暴いてくれって言われてるのと同じだろ?ジェイデンも想定外の事に弱くて慌てたトコなんて最高に可愛いんだ。誰にも見せたくない。だからナイショ、な?」

凄い勢いで頷いてから「やっぱり襲い受けよ!」「さっきの音はやっぱり……」「連結3Pよ!」「誰が挟まれるのっ!?」「まさかの二輪挿し…」なんて言いながら俺の尻に視線を注いでいるが許してやろう。

「じゃあ、登録を頼む。」

「はっ!承知しました!こちらのカードに血液を少々垂らしてください。それでシオンさんしか使えないギルドカードが出来上がります。」

ナイフも一緒に渡されたので、言われた通りにしてからルーシャに返す。

「ちなみにそのナイフには治癒が付与されているので、傷は直ぐに治ります。」

こういった付与もあるのか…勉強になるな。

「ではCランクハンターのシオンさん、改めてよろしくお願いします。」

「こちらこそ、どうぞよろしく。そちらのお嬢さん方もな。」

受付シスターズにも挨拶をして、「「「はいっ!」」」という気合いの入った返事を貰ってからカードを受け取り、アレナド兄弟のもとへ向かう。
案の定、二人、特にメルヴィンが周囲の視線を集めていた。
悔しいからワザと名前を呼ぶ。

「メルヴィン、ジェイデン、待たせたな。登録手続き終わったぞ。に帰ろう。」

メルヴィンがニヤリとしたので妬いているのはバレているようだ。

「おう。お前さん、また拗ねてんのか。機嫌なおせって。さっきのじゃあ足りねえのか?」

わかってて悪ノリしてるみたいだな。

「全然足りない。だから早く帰ろう、ジェイデンも。」

だからこっちも周りを牽制してやる。
Sランクに上がったら堂々と愛せるのに、悔しい。

「仕方ないわね!そんな可愛いワガママなら喜んで叶えてあげちゃうわ!行きましょ、キティ。これから3人で、ね?」

意外にもジェイデンまで乗ってきた。

「はいよ。じゃあ行くか。」

「ええ!」
「うん。」

そう言って3人でギルドを後にした。



◇◇◇◇◇

宿に戻ってから、フェイトも加えて4人で夕食を楽しんだ。
メルヴィンとはほとんど接点が無かったフェイトは緊張していたが、食事が終わる頃には打ち解けていた。
メルヴィンは大きいし、怖がるかと思ったが大丈夫だった。
後でこっそり聞いてみたところ、俺に抱かれる側だと気付いていたから性的には怖くないそうだ。
やはりフェイトは良くわかっている。

夕食後、客室に行って身支度を整える。
風呂が無いのでクリーンで済ませるが、パジャマが無い。
せっかく魔法で作れるのだから、サイズが無くて着るのを諦めていた寝巻用のガーゼ生地の浴衣を作った。
市販の物では丈が足りなくなってしまってから着ていなかったので懐かしい。
祖父が愛用していて、俺も10代中頃まで着ていた。
約十年ぶりだがサラサラしていて気持ちいい。
ついでに甚平と雪駄も作った。

その後は椅子に座ってあの二人を待つ。
約束はしていないがきっと俺を訪ねるて来るだろう。
今になってスマホが無いと待ち時間がヒマだと思うし、そわそわする。

しばらくしてから待ち人がやって来た。

コッコッという控えめなノックの音の後に聞こえたのは、メルヴィンの声だった。
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