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3章 天使と仔猫と風呂と俺、マスコットを添えて
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「シオン、起きているか?起きていたら俺の話を聞いてくれ。」
メルヴィンの声を聞いてからドアを開けて客室に招き入れ、窓際のテーブルセットに腰を下ろした。
彼は少し緊張しているようだ。
「珍しい服を着ているんだな」と言われたので、「俺の故郷の伝統的なパジャマだよ」と答えた。
雑談を挟んで、本題に入る。
「話ってのは、オレとジェイデンの事だ。お前さん、貴族が嫌いだろ?突然拉致されたんだ、それは当たり前だ。だがジェイデンはオレと家を出るまで、そこそこデカい貴族の家の息子だったんだ。ちなみにオレはそこの家の私生児だ。貴族の親が共通してて、もう一人のオレの親はハンターをやってる男性体だ。お前さんはオレらの親が貴族でも、オレらとは混同しないって分かっているが、一応言っておく。」
「俺は貴族が嫌いというより、馬鹿な貴族が嫌いなだけだ。馬鹿な一般人より権力を持っている分、質が悪いからな。それでも貴族全てがクズだとは思っていないよ。」
「そうか。大丈夫だと思ってはいても不安だったんだ。それを聞けて安心した。ジェイデンの実家の当主はオレらのジジイで、6歳のジェイデンに『お前はこの家のために畑を耕し種を蒔け!その後は家の養分にでもなれば良いのだ』って種馬扱いを宣言するようなヤツなんだ。子どもにそんな言い方したってわかるわけねえのにな。
まあ、そんな家だがあいつは真っ直ぐで良いやつに育って騎士になった。何年か務めて、あいつは酷いめにあって騎士を辞めたんだ。理由はオレから言う訳にはいかねえが、精神的に大分参ってな。見兼ねたオレが家と縁を切らせて連れ出したんだ。
あいつはお前さんにすっかり惚れてるだろ?だからオレは、お前さんにあいつを頼むって、絶対に裏切らないでくれって頼みに来たんだ。オレの大事な弟なんだ。本当は可愛いやつなんだ。お前さんにはあいつを大切にして貰いたい。どうか、どうか、あいつを頼む。」
そう言って俺に懇願するメルヴィンに答える。
「大切にする。共に生きて行きたい。だからハンターのランクも上を目指す約束をした。だがメルヴィン、俺がそう思っているのはジェイデンだけじゃない。あんたもだ。」
「そりゃあ嬉しいが、現実的じゃあねえ。並のSランクじゃオレを囲えねえのは分かってるだろ?だから囲える可能性のあるジェイデンを囲って、オレのことはたまに思い出したときにでも抱いてくれりゃあ良い。オレはそれだけでも幸せだ。」
こういったことを言われるとは分かっていたが、腹が立つな。
「じゃああんたに頼まれた事は、全て断る。」
「シオン!」
「あんたは俺に言っただろ、二人もなんて贅沢だって。その通りだ。俺はあんたたちに出会って贅沢で我儘になったんだ。一人じゃ駄目なんだ。俺は二人とも欲しいんだ。
それに、何があったか知らないが、ジェイデンはあんたに負い目を感じてるだろ。あんたが身を引いて自分だけ俺のところに来たって彼は決して幸せにはなれない。あんたにはそれが分かってるだろ?」
「分かってるさ!分かってても他に方法なんか無いだろうが!」
ここまで断言されるとは、俺も舐められたものだ。
俺の自信がどこから来るのかは分からないが、メルヴィンとジェイデンが見込んでくれたんだ、不可能なんてない。
「メルヴィン。俺は誰だ?あんたが惚れた男だぞ。あんたは俺を信じて待っていろ。時間はかかるかもしれないが、絶対にあんたたちを諦めない。俺のメルヴィンとジェイデンだ。二人とも俺に愛されて幸せになるんだ。わかったか?」
「シオン……。」
「泣くな、メルヴィン。」
立ち上がって、そっと頬を包んで涙に唇を寄せる。
そのまま唇を重ねて、触れるだけのキスを贈る。
「泣くな。ジェイデンの事は分かったから、あんたの事も教えてくれ。あんたにだって辛い出来事があったんじゃないのか?」
「オレのはあいつに比べりゃ大した事ねえよ。」
「比べる必要なんか無いだろ?俺が知りたいんだ。あんたを悲しませないために。でも、無理にとは言わないよ。」
もう一度触れるだけのキスをして席に戻ろうとしたところで引き留められた。
「このまま聞いてくれ。」
そう言って俺を抱きしめてきた彼の頬にキスをして答えた。
「簡単に言うと、賭けの対象にされたんだ。破けた服を着替えたり、他の国で風呂やシャワーのときに、その、…生殖器を見られる事があってだな、オレは身体もデカいし、自分で言うのもなんだが、そっちもデカい。
若かったし、今みたいにランクも高くなかったから、度胸試しみたいなノリでオレに突っ込んでオレをイかせて自分もイければ賞金がでるっていうのが企画された事があるんだ。事前に気付いて未遂だったけどな。
まあ、その時は絶望したよ。オレはそんな事の対象じゃなきゃ抱きたいと思えない男なんだなって。物心がついた頃には抱かれたい側だったから余計にな。」
「メルヴィン、メルヴィン。俺はそんな事しない。そんなふうに愛しい人を傷つけたくない。」
メルヴィンをきつく抱きしめると、彼も俺を抱きしめ返してきた。
「分かってる。お前さんのキスはオレを想ってくれてるって分かるキスだ。でも、オレの、あー、…イチモツを見ても変わらずにいてもらえるか、どうしても少し不安なんだ。すまん。」
そんな事を言われたら証明するしかない。
「メルヴィン、嫌じゃなかったらあんたのペニスを見せてくれないか?俺にあんたの雄を愛させて。お願い。」
メルヴィンの声を聞いてからドアを開けて客室に招き入れ、窓際のテーブルセットに腰を下ろした。
彼は少し緊張しているようだ。
「珍しい服を着ているんだな」と言われたので、「俺の故郷の伝統的なパジャマだよ」と答えた。
雑談を挟んで、本題に入る。
「話ってのは、オレとジェイデンの事だ。お前さん、貴族が嫌いだろ?突然拉致されたんだ、それは当たり前だ。だがジェイデンはオレと家を出るまで、そこそこデカい貴族の家の息子だったんだ。ちなみにオレはそこの家の私生児だ。貴族の親が共通してて、もう一人のオレの親はハンターをやってる男性体だ。お前さんはオレらの親が貴族でも、オレらとは混同しないって分かっているが、一応言っておく。」
「俺は貴族が嫌いというより、馬鹿な貴族が嫌いなだけだ。馬鹿な一般人より権力を持っている分、質が悪いからな。それでも貴族全てがクズだとは思っていないよ。」
「そうか。大丈夫だと思ってはいても不安だったんだ。それを聞けて安心した。ジェイデンの実家の当主はオレらのジジイで、6歳のジェイデンに『お前はこの家のために畑を耕し種を蒔け!その後は家の養分にでもなれば良いのだ』って種馬扱いを宣言するようなヤツなんだ。子どもにそんな言い方したってわかるわけねえのにな。
まあ、そんな家だがあいつは真っ直ぐで良いやつに育って騎士になった。何年か務めて、あいつは酷いめにあって騎士を辞めたんだ。理由はオレから言う訳にはいかねえが、精神的に大分参ってな。見兼ねたオレが家と縁を切らせて連れ出したんだ。
あいつはお前さんにすっかり惚れてるだろ?だからオレは、お前さんにあいつを頼むって、絶対に裏切らないでくれって頼みに来たんだ。オレの大事な弟なんだ。本当は可愛いやつなんだ。お前さんにはあいつを大切にして貰いたい。どうか、どうか、あいつを頼む。」
そう言って俺に懇願するメルヴィンに答える。
「大切にする。共に生きて行きたい。だからハンターのランクも上を目指す約束をした。だがメルヴィン、俺がそう思っているのはジェイデンだけじゃない。あんたもだ。」
「そりゃあ嬉しいが、現実的じゃあねえ。並のSランクじゃオレを囲えねえのは分かってるだろ?だから囲える可能性のあるジェイデンを囲って、オレのことはたまに思い出したときにでも抱いてくれりゃあ良い。オレはそれだけでも幸せだ。」
こういったことを言われるとは分かっていたが、腹が立つな。
「じゃああんたに頼まれた事は、全て断る。」
「シオン!」
「あんたは俺に言っただろ、二人もなんて贅沢だって。その通りだ。俺はあんたたちに出会って贅沢で我儘になったんだ。一人じゃ駄目なんだ。俺は二人とも欲しいんだ。
それに、何があったか知らないが、ジェイデンはあんたに負い目を感じてるだろ。あんたが身を引いて自分だけ俺のところに来たって彼は決して幸せにはなれない。あんたにはそれが分かってるだろ?」
「分かってるさ!分かってても他に方法なんか無いだろうが!」
ここまで断言されるとは、俺も舐められたものだ。
俺の自信がどこから来るのかは分からないが、メルヴィンとジェイデンが見込んでくれたんだ、不可能なんてない。
「メルヴィン。俺は誰だ?あんたが惚れた男だぞ。あんたは俺を信じて待っていろ。時間はかかるかもしれないが、絶対にあんたたちを諦めない。俺のメルヴィンとジェイデンだ。二人とも俺に愛されて幸せになるんだ。わかったか?」
「シオン……。」
「泣くな、メルヴィン。」
立ち上がって、そっと頬を包んで涙に唇を寄せる。
そのまま唇を重ねて、触れるだけのキスを贈る。
「泣くな。ジェイデンの事は分かったから、あんたの事も教えてくれ。あんたにだって辛い出来事があったんじゃないのか?」
「オレのはあいつに比べりゃ大した事ねえよ。」
「比べる必要なんか無いだろ?俺が知りたいんだ。あんたを悲しませないために。でも、無理にとは言わないよ。」
もう一度触れるだけのキスをして席に戻ろうとしたところで引き留められた。
「このまま聞いてくれ。」
そう言って俺を抱きしめてきた彼の頬にキスをして答えた。
「簡単に言うと、賭けの対象にされたんだ。破けた服を着替えたり、他の国で風呂やシャワーのときに、その、…生殖器を見られる事があってだな、オレは身体もデカいし、自分で言うのもなんだが、そっちもデカい。
若かったし、今みたいにランクも高くなかったから、度胸試しみたいなノリでオレに突っ込んでオレをイかせて自分もイければ賞金がでるっていうのが企画された事があるんだ。事前に気付いて未遂だったけどな。
まあ、その時は絶望したよ。オレはそんな事の対象じゃなきゃ抱きたいと思えない男なんだなって。物心がついた頃には抱かれたい側だったから余計にな。」
「メルヴィン、メルヴィン。俺はそんな事しない。そんなふうに愛しい人を傷つけたくない。」
メルヴィンをきつく抱きしめると、彼も俺を抱きしめ返してきた。
「分かってる。お前さんのキスはオレを想ってくれてるって分かるキスだ。でも、オレの、あー、…イチモツを見ても変わらずにいてもらえるか、どうしても少し不安なんだ。すまん。」
そんな事を言われたら証明するしかない。
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