16 / 74
【第壱章 独裁者への階段】 純粋に国を憂う思いが、粛清の嵐を巻き起こす
第十六話 独裁者・武田信玄の誕生
しおりを挟む
武田晴信の弟・信繁は、『良心の呵責』に苛まれていた。
「わしは……
兄を絶対的な権力者にしようと画策した。
この甲斐国を、国に住む民を守るために必要だと思ったからだ。
『弟よ。
あの行商人の集団に殺人の罪を着せ、民の平和で安全な生活を乱す獅子身中の虫を駆除してやろうぞ。
今夜、決行しよう。
そなたほど見事に兵を指揮できる者は他にいない。
水も漏らさぬ計画を立て、完璧に遂行する能力を持っている。
そなたの指揮で精鋭部隊を送り込み、老若男女問わず撫で斬りとせよ。
女子も、老人も、子供も、一人たりとも生かすな。
命乞いされようが全員殺せ!
そもそも。
民を騙して銭[お金]を儲けている連中であろう。
あんな薄汚い連中には生きる価値もなければ、生きる資格もない!
そうであろう?
わしだけではない。
民も皆、わしと同じように考えて憎悪している。
皆殺しにされたことを憐れむ者など誰一人として現れないはず。
ならばせめて……
民の平和と安全な生活のため、死んで役に立ってもらおうではないか!
弟よ。
頼む!
わしがやろうとしていることに賛成してくれ』
こう頼まれたわしは……
念には念を入れて、すべての逃げ道を封じた。
万全を期した上で襲撃したのだ!」
信繁の呼吸が、荒くなっていく。
「武器を持って抵抗する者たちもいた。
その者たちを殺すのはさほど難しくはなかった。
殺さなければ、己が殺されるのだからな。
殺したところで心が大きく痛むことはない。
だが問題は……
ほとんどの者たちが命乞いをしたことだ。
女子や老人、それに子供たちも大勢いた。
その一人一人を槍で突き殺すよう、兵たちに命じた。
すると……
兵たちは皆、途中で槍を投げ出し始めたのだ!
こう叫んで激しく抵抗した。
『この者たちに、一体どんな罪があるというのか!
こんな命令には従えない!』
と。
わしは……
仕方なく、わしは……
わし自ら行動して模範を示すしかなかった!
持っていた刀を抜いた。
そして、縄で縛られた女子や老人、そして子供たちを片っ端から斬り殺していったのだ!
斬られた者たちの悲鳴と絶叫は、耳をつんざくほどであった。
その後……
大勢の兵が良心の呵責に苛まれるようになった。
命乞いをする者たちの悲鳴と絶叫が頭から消えないからだ。
いくら酒を飲んだところで忘れることなどできない。
寝ていても、夢にまで出て来る。
何もかもが嫌になった。
自ら命を絶った兵すらもいた。
わしとて、命を絶ちたいと何度思ったことか!」
後悔が止まらない。
「妹のときもそうだ……
『妹婿の諏訪頼重は絶対に殺さねばならん。
牢に閉じ込めたところで、誰かが逃がすかもしれないのだからな。
奴を殺して一切の禍根を絶つのじゃ。
そうすれば諏訪の地に兵站基地を築くことができ、兵たちが飢えずに済む。
兵の命と妹の幸せ……
どちらが大事か、そなたほどの男ならよく分かるはず。
弟よ。
頼む!
妹婿を殺すことに同意してくれ』
こう頼まれて同意した!
夫が殺されたことを知った妹は、あまりの衝撃に茫然自失となった。
さらなる追い打ちをかけたのが……
夫を殺した黒幕が、兄であったことだ。
あの日から何も食わなくなった。
美しかった妹はやせ細って哀れな姿になった。
あの姿を思い出す度に、身が切られる思いがする。
妹はわずか16歳でこの世を去った。
わずか16歳だぞ!
わしが殺したも同然ではないか!
頼重でもなく、妹でもない……
わしが死ねば良かったのだ!
皆、わしを恨んでいるのだろう?
誰か、誰か……
わしを殺してくれ」
涙も止まらない。
「もう、これ以上……
わしは、己の罪の重さに耐えることができない。
『国を、民を守る』
こんな綺麗事を並べる前に、わしは『人』ではないか!
なぜ獣のような振る舞いをせねばならん?
そうしなければ甲斐国を守れず、国に住む民を守れないのならば……
この国も、この武田家も、すべて滅びてしまえばいいのだ!」
答えを見出だせない苛立ちも見せた。
「人は、人を傷付けるために生まれてきたのか?
人を造りし御方は……
こんなことのために人を造り給うたのか?
坊主どもに問いても、こう答えるのみよ。
『徳。
つまり善い行いを重ねた者が救われるのです』
と。
善い行いは大事だろうが、所詮は世を生きていく上で必要な手段の一つに過ぎない」
「最も大事なことは……
何を行うかという手段よりも、何を目的にそれを行うかであろう!
生きる目的、つまり『生き方』こそが最も大事なことなのだ!
ならばどんな生き方をすべきか……
これこそ、人に説くべき真理ではないのか?
役立たずのくそ坊主ども!
ああ……
ただ、これだけは分かる……
わしは、己の生き方を間違えたのだ!
誰か……
わしに死に場所を与えて欲しい」
良心の呵責に苛まれた人間が、強く死を望むようになること。
これは全く不思議なことではない。
興味深いデータがある。
2001年9月にアメリカ同時多発テロ事件が起こると、アメリカは対テロ戦争へと舵を切った。
約20年間の対テロ戦争で、およそ7,000人のアメリカ軍人が戦死した。
しかし、その4倍のおよそ30,000人の現役あるいは退役したアメリカ軍人が『自殺』したと言われている。
「自分が殺した敵もまた、同じ人間であった」
彼らはこう言って苦しんだという。
人間としてすべきでないことを行えば……
良心は激しく抵抗し、体を刺し通すほどの苦痛を与える。
最後は自分自身を殺してしまう。
動物が一切持っていないこの強い心は、一体どこから来たのだろう?
猿から人間になる過程で自然に生まれたとでも言うのだろうか?
それこそ良心の欠けた人間の発想だろう。
良心が欠けているからこそ、良心をまともに『理解』できないのだ。
◇
それから数年後。
武田晴信は、村上家の攻略に成功していた。
山々の中に20もの城・村上連珠砦群を築いて鉄壁の防御陣で小県郡[現在の上田市など]を守っていた村上家であったが、あくまで『正面』の佐久郡[現在の小諸市、佐久市など]から攻めて来る場合にしか有効ではなかったからである。
発想を転換した晴信は、『側面』からの攻略を狙う。
諏訪郡[現在の諏訪市、岡谷市、茅野市など]に築いた兵站基地に兵糧や武器弾薬を十分に蓄えた上で、電撃的に目と鼻の先の安曇郡[現在の松本市、安曇野市など]へと侵攻、ここを治める小笠原家を駆逐したのだ。
これで村上家はいつでも側面から攻められる状況となり……
莫大なお金を投じて山々の中に築いた20もの城は、無用の長物と化した。
「鉄壁の防御陣が一瞬で消滅してしまうとは!
飢えた獣のような武田軍から、何が我らを守ってくれるというのか!」
村上家の家臣たちは、こう言って絶望した。
狙いすましたかのように、晴信は村上家の家臣たちの切り崩しを図る。
情けないことに……
新入りの外様家臣よりも、長く仕え続けた譜代家臣の方が『率先』して寝返った。
村上家は、何のために莫大なお金を投じて村上連珠砦群を築いたのか?
何のために譜代家臣を安全な場所に置き続けたのか?
実力を磨く努力を怠り、ひたすらハードウェアに頼る腑抜けにするためだろうか?
結局。
譜代家臣は何の役にも立たなかった。
むしろ獅子身中の虫でしかなかった。
戦わずして村上家は崩壊し、越後国[現在の新潟県]へと落ち延びた。
村上家は、側面の安曇郡を治めている小笠原家と『徹底的』な連携を図るべきであったのだろう。
当主の村上義清もよく分かってはいた。
「今、まさに!
小笠原軍と戦っている武田軍の柔らかい側面を食い破る好機が到来している!
村上家の総力を上げて小笠原家を助けようではないか!」
しかし。
譜代家臣の主張に振り回されてしまう。
「戦に必要な銭[お金]は誰が負担するのです?
まずは、銭の負担について取り決めることが先では?」
繰り返すが……
安曇郡は『電撃的』に侵攻を受けている。
小笠原家とお金の負担について話し合う時間どころか、腑抜けばかりの譜代家臣の主張に耳を傾ける時間もない。
こうして国を一つにできない弱く無能な支配者は、晴信による各個撃破の餌食となった。
そして。
信濃国をほぼ我が物とした晴信は出家する。
出家したことで、武田家という枠組みからも縛られなくなった。
独裁者・武田信玄が、ここに『誕生』した。
◇
それから2年後。
信玄を一つの不幸が襲う。
越後国の軍神・上杉謙信と戦った『川中島合戦』。
その四回目は……
『偶然』にも激戦となってしまった。
弟は死に急いでいた。
激戦が展開されるのを見て、こう言った。
「わしは……
ついに死に場所を得たのだ!」
と。
【第壱章 独裁者への階段】 純粋に国を、民を憂う思いが、粛清の嵐を巻き起こす 終わり
「わしは……
兄を絶対的な権力者にしようと画策した。
この甲斐国を、国に住む民を守るために必要だと思ったからだ。
『弟よ。
あの行商人の集団に殺人の罪を着せ、民の平和で安全な生活を乱す獅子身中の虫を駆除してやろうぞ。
今夜、決行しよう。
そなたほど見事に兵を指揮できる者は他にいない。
水も漏らさぬ計画を立て、完璧に遂行する能力を持っている。
そなたの指揮で精鋭部隊を送り込み、老若男女問わず撫で斬りとせよ。
女子も、老人も、子供も、一人たりとも生かすな。
命乞いされようが全員殺せ!
そもそも。
民を騙して銭[お金]を儲けている連中であろう。
あんな薄汚い連中には生きる価値もなければ、生きる資格もない!
そうであろう?
わしだけではない。
民も皆、わしと同じように考えて憎悪している。
皆殺しにされたことを憐れむ者など誰一人として現れないはず。
ならばせめて……
民の平和と安全な生活のため、死んで役に立ってもらおうではないか!
弟よ。
頼む!
わしがやろうとしていることに賛成してくれ』
こう頼まれたわしは……
念には念を入れて、すべての逃げ道を封じた。
万全を期した上で襲撃したのだ!」
信繁の呼吸が、荒くなっていく。
「武器を持って抵抗する者たちもいた。
その者たちを殺すのはさほど難しくはなかった。
殺さなければ、己が殺されるのだからな。
殺したところで心が大きく痛むことはない。
だが問題は……
ほとんどの者たちが命乞いをしたことだ。
女子や老人、それに子供たちも大勢いた。
その一人一人を槍で突き殺すよう、兵たちに命じた。
すると……
兵たちは皆、途中で槍を投げ出し始めたのだ!
こう叫んで激しく抵抗した。
『この者たちに、一体どんな罪があるというのか!
こんな命令には従えない!』
と。
わしは……
仕方なく、わしは……
わし自ら行動して模範を示すしかなかった!
持っていた刀を抜いた。
そして、縄で縛られた女子や老人、そして子供たちを片っ端から斬り殺していったのだ!
斬られた者たちの悲鳴と絶叫は、耳をつんざくほどであった。
その後……
大勢の兵が良心の呵責に苛まれるようになった。
命乞いをする者たちの悲鳴と絶叫が頭から消えないからだ。
いくら酒を飲んだところで忘れることなどできない。
寝ていても、夢にまで出て来る。
何もかもが嫌になった。
自ら命を絶った兵すらもいた。
わしとて、命を絶ちたいと何度思ったことか!」
後悔が止まらない。
「妹のときもそうだ……
『妹婿の諏訪頼重は絶対に殺さねばならん。
牢に閉じ込めたところで、誰かが逃がすかもしれないのだからな。
奴を殺して一切の禍根を絶つのじゃ。
そうすれば諏訪の地に兵站基地を築くことができ、兵たちが飢えずに済む。
兵の命と妹の幸せ……
どちらが大事か、そなたほどの男ならよく分かるはず。
弟よ。
頼む!
妹婿を殺すことに同意してくれ』
こう頼まれて同意した!
夫が殺されたことを知った妹は、あまりの衝撃に茫然自失となった。
さらなる追い打ちをかけたのが……
夫を殺した黒幕が、兄であったことだ。
あの日から何も食わなくなった。
美しかった妹はやせ細って哀れな姿になった。
あの姿を思い出す度に、身が切られる思いがする。
妹はわずか16歳でこの世を去った。
わずか16歳だぞ!
わしが殺したも同然ではないか!
頼重でもなく、妹でもない……
わしが死ねば良かったのだ!
皆、わしを恨んでいるのだろう?
誰か、誰か……
わしを殺してくれ」
涙も止まらない。
「もう、これ以上……
わしは、己の罪の重さに耐えることができない。
『国を、民を守る』
こんな綺麗事を並べる前に、わしは『人』ではないか!
なぜ獣のような振る舞いをせねばならん?
そうしなければ甲斐国を守れず、国に住む民を守れないのならば……
この国も、この武田家も、すべて滅びてしまえばいいのだ!」
答えを見出だせない苛立ちも見せた。
「人は、人を傷付けるために生まれてきたのか?
人を造りし御方は……
こんなことのために人を造り給うたのか?
坊主どもに問いても、こう答えるのみよ。
『徳。
つまり善い行いを重ねた者が救われるのです』
と。
善い行いは大事だろうが、所詮は世を生きていく上で必要な手段の一つに過ぎない」
「最も大事なことは……
何を行うかという手段よりも、何を目的にそれを行うかであろう!
生きる目的、つまり『生き方』こそが最も大事なことなのだ!
ならばどんな生き方をすべきか……
これこそ、人に説くべき真理ではないのか?
役立たずのくそ坊主ども!
ああ……
ただ、これだけは分かる……
わしは、己の生き方を間違えたのだ!
誰か……
わしに死に場所を与えて欲しい」
良心の呵責に苛まれた人間が、強く死を望むようになること。
これは全く不思議なことではない。
興味深いデータがある。
2001年9月にアメリカ同時多発テロ事件が起こると、アメリカは対テロ戦争へと舵を切った。
約20年間の対テロ戦争で、およそ7,000人のアメリカ軍人が戦死した。
しかし、その4倍のおよそ30,000人の現役あるいは退役したアメリカ軍人が『自殺』したと言われている。
「自分が殺した敵もまた、同じ人間であった」
彼らはこう言って苦しんだという。
人間としてすべきでないことを行えば……
良心は激しく抵抗し、体を刺し通すほどの苦痛を与える。
最後は自分自身を殺してしまう。
動物が一切持っていないこの強い心は、一体どこから来たのだろう?
猿から人間になる過程で自然に生まれたとでも言うのだろうか?
それこそ良心の欠けた人間の発想だろう。
良心が欠けているからこそ、良心をまともに『理解』できないのだ。
◇
それから数年後。
武田晴信は、村上家の攻略に成功していた。
山々の中に20もの城・村上連珠砦群を築いて鉄壁の防御陣で小県郡[現在の上田市など]を守っていた村上家であったが、あくまで『正面』の佐久郡[現在の小諸市、佐久市など]から攻めて来る場合にしか有効ではなかったからである。
発想を転換した晴信は、『側面』からの攻略を狙う。
諏訪郡[現在の諏訪市、岡谷市、茅野市など]に築いた兵站基地に兵糧や武器弾薬を十分に蓄えた上で、電撃的に目と鼻の先の安曇郡[現在の松本市、安曇野市など]へと侵攻、ここを治める小笠原家を駆逐したのだ。
これで村上家はいつでも側面から攻められる状況となり……
莫大なお金を投じて山々の中に築いた20もの城は、無用の長物と化した。
「鉄壁の防御陣が一瞬で消滅してしまうとは!
飢えた獣のような武田軍から、何が我らを守ってくれるというのか!」
村上家の家臣たちは、こう言って絶望した。
狙いすましたかのように、晴信は村上家の家臣たちの切り崩しを図る。
情けないことに……
新入りの外様家臣よりも、長く仕え続けた譜代家臣の方が『率先』して寝返った。
村上家は、何のために莫大なお金を投じて村上連珠砦群を築いたのか?
何のために譜代家臣を安全な場所に置き続けたのか?
実力を磨く努力を怠り、ひたすらハードウェアに頼る腑抜けにするためだろうか?
結局。
譜代家臣は何の役にも立たなかった。
むしろ獅子身中の虫でしかなかった。
戦わずして村上家は崩壊し、越後国[現在の新潟県]へと落ち延びた。
村上家は、側面の安曇郡を治めている小笠原家と『徹底的』な連携を図るべきであったのだろう。
当主の村上義清もよく分かってはいた。
「今、まさに!
小笠原軍と戦っている武田軍の柔らかい側面を食い破る好機が到来している!
村上家の総力を上げて小笠原家を助けようではないか!」
しかし。
譜代家臣の主張に振り回されてしまう。
「戦に必要な銭[お金]は誰が負担するのです?
まずは、銭の負担について取り決めることが先では?」
繰り返すが……
安曇郡は『電撃的』に侵攻を受けている。
小笠原家とお金の負担について話し合う時間どころか、腑抜けばかりの譜代家臣の主張に耳を傾ける時間もない。
こうして国を一つにできない弱く無能な支配者は、晴信による各個撃破の餌食となった。
そして。
信濃国をほぼ我が物とした晴信は出家する。
出家したことで、武田家という枠組みからも縛られなくなった。
独裁者・武田信玄が、ここに『誕生』した。
◇
それから2年後。
信玄を一つの不幸が襲う。
越後国の軍神・上杉謙信と戦った『川中島合戦』。
その四回目は……
『偶然』にも激戦となってしまった。
弟は死に急いでいた。
激戦が展開されるのを見て、こう言った。
「わしは……
ついに死に場所を得たのだ!」
と。
【第壱章 独裁者への階段】 純粋に国を、民を憂う思いが、粛清の嵐を巻き起こす 終わり
0
あなたにおすすめの小説
織田信長 -尾州払暁-
藪から犬
歴史・時代
織田信長は、戦国の世における天下統一の先駆者として一般に強くイメージされますが、当然ながら、生まれついてそうであるわけはありません。
守護代・織田大和守家の家来(傍流)である弾正忠家の家督を継承してから、およそ14年間を尾張(現・愛知県西部)の平定に費やしています。そして、そのほとんどが一族間での骨肉の争いであり、一歩踏み外せば死に直結するような、四面楚歌の道のりでした。
織田信長という人間を考えるとき、この彼の青春時代というのは非常に色濃く映ります。
そこで、本作では、天文16年(1547年)~永禄3年(1560年)までの13年間の織田信長の足跡を小説としてじっくりとなぞってみようと思いたった次第です。
毎週の月曜日00:00に次話公開を目指しています。
スローペースの拙稿ではありますが、お付き合いいただければ嬉しいです。
(2022.04.04)
※信長公記を下地としていますが諸出来事の年次比定を含め随所に著者の創作および定説ではない解釈等がありますのでご承知置きください。
※アルファポリスの仕様上、「HOTランキング用ジャンル選択」欄を「男性向け」に設定していますが、区別する意図はとくにありません。
四代目 豊臣秀勝
克全
歴史・時代
アルファポリス第5回歴史時代小説大賞参加作です。
読者賞を狙っていますので、アルファポリスで投票とお気に入り登録してくださると助かります。
史実で三木城合戦前後で夭折した木下与一郎が生き延びた。
秀吉の最年長の甥であり、秀長の嫡男・与一郎が生き延びた豊臣家が辿る歴史はどう言うモノになるのか。
小牧長久手で秀吉は勝てるのか?
朝日姫は徳川家康の嫁ぐのか?
朝鮮征伐は行われるのか?
秀頼は生まれるのか。
秀次が後継者に指名され切腹させられるのか?
if 大坂夏の陣 〜勝ってはならぬ闘い〜
かまぼこのもと
歴史・時代
1615年5月。
徳川家康の天下統一は最終局面に入っていた。
堅固な大坂城を無力化させ、内部崩壊を煽り、ほぼ勝利を手中に入れる……
豊臣家に味方する者はいない。
西国無双と呼ばれた立花宗茂も徳川家康の配下となった。
しかし、ほんの少しの違いにより戦局は全く違うものとなっていくのであった。
全5話……と思ってましたが、終わりそうにないので10話ほどになりそうなので、マルチバース豊臣家と別に連載することにしました。
猿の内政官 ~天下統一のお助けのお助け~
橋本洋一
歴史・時代
この世が乱れ、国同士が戦う、戦国乱世。
記憶を失くした優しいだけの少年、雲之介(くものすけ)と元今川家の陪々臣(ばいばいしん)で浪人の木下藤吉郎が出会い、二人は尾張の大うつけ、織田信長の元へと足を運ぶ。織田家に仕官した雲之介はやがて内政の才を発揮し、二人の主君にとって無くてはならぬ存在へとなる。
これは、優しさを武器に二人の主君を天下人へと導いた少年の物語
※架空戦記です。史実で死ぬはずの人物が生存したり、歴史が早く進む可能性があります
滝川家の人びと
卯花月影
歴史・時代
勝利のために走るのではない。
生きるために走る者は、
傷を負いながらも、歩みを止めない。
戦国という時代の只中で、
彼らは何を失い、
走り続けたのか。
滝川一益と、その郎党。
これは、勝者の物語ではない。
生き延びた者たちの記録である。
織田信長IF… 天下統一再び!!
華瑠羅
歴史・時代
日本の歴史上最も有名な『本能寺の変』の当日から物語は足早に流れて行く展開です。
この作品は「もし」という概念で物語が進行していきます。
主人公【織田信長】が死んで、若返って蘇り再び活躍するという作品です。
※この物語はフィクションです。
花嫁
一ノ瀬亮太郎
歴史・時代
征之進は小さい頃から市松人形が欲しかった。しかし大身旗本の嫡男が女の子のように人形遊びをするなど許されるはずもない。他人からも自分からもそんな気持を隠すように征之進は武芸に励み、今では道場の師範代を務めるまでになっていた。そんな征之進に結婚話が持ち込まれる。
天竜川で逢いましょう 〜日本史教師が石田三成とか無理なので平和な世界を目指します〜
岩 大志
歴史・時代
ごくありふれた高校教師津久見裕太は、ひょんなことから頭を打ち、気を失う。
けたたましい轟音に気付き目を覚ますと多数の軍旗。
髭もじゃの男に「いよいよですな。」と、言われ混乱する津久見。
戦国時代の大きな分かれ道のド真ん中に転生した津久見はどうするのか!!???
そもそも現代人が生首とか無理なので、平和な世の中を目指そうと思います。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる