2 / 3
落とし穴を掘るのだ!・2
しおりを挟む
僕らはどうするか話し合うため、最初にいた場所まで走った。
「ねえ、僕いいこと思いついたよ」
ケンジくんが言った。
「え、ほんと?」
僕は何も思い浮かばなくて、このままあきらめて帰るしかないと思っていたのに、ケンジくんはすごい。
「最初にね、大きな穴を掘るんだよ。そして、そこに落とし穴で掘った土を入れればいいんだよ。大きな穴の土は山になっててもべつにかまわないだろ?」
「なるほど!」
ビックリするほどの名案というわけじゃなかったけれど、一応落とし穴の土をどうするかという問題は解決しそうだ。
「だけど、大きな穴を掘るのは大変そうだね」
「そうだね」
少し掘っただけで、土を掘るというのは結構大変だということがわかったから。
「まあ、でもやれるところまでやってみよう」僕が言うと、ケンジくんも「うん、そうしよう」と言って、二人はそれぞれ大きな穴を掘ることにしたんだ。
30センチくらい掘ったところで、僕のスコップは何かにぶつかった。
注意深く掘り進めると何やら白いものがたくさん出てきた。
それは野球のボールだった。
「なんで、こんなものが?」
スコップで土をどかすと、僕はボールをつかんで取り出した。
一つ、二つ、三つ、どんどん出てくる。ボールをどかすと、またその下にボールが出てくる。
そんなことを繰り返しているうちに、穴の周りはボールだらけになった。
「なんかボールがいっぱい出てきたよ!」
僕がケンジくんに話しかけると、「こっちもだよ」とケンジくんが答えた。
「誰が埋めたんだろうね、こんなにたくさんの野球のボール」と僕が言うと、「え、野球のボールなの?僕のほうはラグビーボールだよ」と言った。
「ラグビーボール?」僕は生まれてから一度もラグビーボールに触ったことがない。
ただ、ラグビーボールが野球のボールよりも随分大きいことくらいは分かる。
「それは大変だね」僕が言うと「そうなんだよ、どうなってるのかなこれ」ケンジくんはハアハア言いながら答えた。
「ラグビーボールが勝手に転がって行っちゃうから困るんだよ」ケンジくんはかなりてこずっているらしい。
「大丈夫?」僕はちょっと心配になった。
「うん、なんとかもう少しやってみるよ」
ケンジくんは粘り強い性格だ。
「オーケー」
僕はそう答えて、まだまだ出てくるボールを必死で取り出した。
「ねえ、僕いいこと思いついたよ」
ケンジくんが言った。
「え、ほんと?」
僕は何も思い浮かばなくて、このままあきらめて帰るしかないと思っていたのに、ケンジくんはすごい。
「最初にね、大きな穴を掘るんだよ。そして、そこに落とし穴で掘った土を入れればいいんだよ。大きな穴の土は山になっててもべつにかまわないだろ?」
「なるほど!」
ビックリするほどの名案というわけじゃなかったけれど、一応落とし穴の土をどうするかという問題は解決しそうだ。
「だけど、大きな穴を掘るのは大変そうだね」
「そうだね」
少し掘っただけで、土を掘るというのは結構大変だということがわかったから。
「まあ、でもやれるところまでやってみよう」僕が言うと、ケンジくんも「うん、そうしよう」と言って、二人はそれぞれ大きな穴を掘ることにしたんだ。
30センチくらい掘ったところで、僕のスコップは何かにぶつかった。
注意深く掘り進めると何やら白いものがたくさん出てきた。
それは野球のボールだった。
「なんで、こんなものが?」
スコップで土をどかすと、僕はボールをつかんで取り出した。
一つ、二つ、三つ、どんどん出てくる。ボールをどかすと、またその下にボールが出てくる。
そんなことを繰り返しているうちに、穴の周りはボールだらけになった。
「なんかボールがいっぱい出てきたよ!」
僕がケンジくんに話しかけると、「こっちもだよ」とケンジくんが答えた。
「誰が埋めたんだろうね、こんなにたくさんの野球のボール」と僕が言うと、「え、野球のボールなの?僕のほうはラグビーボールだよ」と言った。
「ラグビーボール?」僕は生まれてから一度もラグビーボールに触ったことがない。
ただ、ラグビーボールが野球のボールよりも随分大きいことくらいは分かる。
「それは大変だね」僕が言うと「そうなんだよ、どうなってるのかなこれ」ケンジくんはハアハア言いながら答えた。
「ラグビーボールが勝手に転がって行っちゃうから困るんだよ」ケンジくんはかなりてこずっているらしい。
「大丈夫?」僕はちょっと心配になった。
「うん、なんとかもう少しやってみるよ」
ケンジくんは粘り強い性格だ。
「オーケー」
僕はそう答えて、まだまだ出てくるボールを必死で取り出した。
0
あなたにおすすめの小説
隣のじいさん
kudamonokozou
児童書・童話
小学生の頃僕は祐介と友達だった。空き家だった隣にいつの間にか変なじいさんが住みついた。
祐介はじいさんと仲良しになる。
ところが、そのじいさんが色々な騒動を起こす。
でも祐介はじいさんを信頼しており、ある日遠い所へ二人で飛んで行ってしまった。
ローズお姉さまのドレス
有沢真尋
児童書・童話
*「第3回きずな児童書大賞」エントリー中です*
最近のルイーゼは少しおかしい。
いつも丈の合わない、ローズお姉さまのドレスを着ている。
話し方もお姉さまそっくり。
わたしと同じ年なのに、ずいぶん年上のように振舞う。
表紙はかんたん表紙メーカーさまで作成
ぽんちゃん、しっぽ!
こいちろう
児童書・童話
タケルは一人、じいちゃんとばあちゃんの島に引っ越してきた。島の小学校は三年生のタケルと六年生の女子が二人だけ。昼休みなんか広い校庭にひとりぼっちだ。ひとりぼっちはやっぱりつまらない。サッカーをしたって、いつだってゴールだもん。こんなにゴールした小学生ってタケルだけだ。と思っていたら、みかん畑から飛び出してきた。たぬきだ!タケルのけったボールに向かっていちもくさん、あっという間にゴールだ!やった、相手ができたんだ。よし、これで面白くなるぞ・・・
おっとりドンの童歌
花田 一劫
児童書・童話
いつもおっとりしているドン(道明寺僚) が、通学途中で暴走車に引かれてしまった。
意識を失い気が付くと、この世では見たことのない奇妙な部屋の中。
「どこ。どこ。ここはどこ?」と自問していたら、こっちに雀が近づいて来た。
なんと、その雀は歌をうたい狂ったように踊って(跳ねて)いた。
「チュン。チュン。はあ~。らっせーら。らっせいら。らせらせ、らせーら。」と。
その雀が言うことには、ドンが死んだことを(津軽弁や古いギャグを交えて)伝えに来た者だという。
道明寺が下の世界を覗くと、テレビのドラマで観た昔話の風景のようだった。
その中には、自分と瓜二つのドン助や同級生の瓜二つのハナちゃん、ヤーミ、イート、ヨウカイ、カトッぺがいた。
みんながいる村では、ヌエという妖怪がいた。
ヌエとは、顔は鬼、身体は熊、虎の手や足をもち、何とシッポの先に大蛇の頭がついてあり、人を食べる恐ろしい妖怪のことだった。
ある時、ハナちゃんがヌエに攫われて、ドン助とヤーミがヌエを退治に行くことになるが、天界からドラマを観るように楽しんで鑑賞していた道明寺だったが、道明寺の体は消え、意識はドン助の体と同化していった。
ドン助とヤーミは、ハナちゃんを救出できたのか?恐ろしいヌエは退治できたのか?
まぼろしのミッドナイトスクール
木野もくば
児童書・童話
深夜0時ちょうどに突然あらわれる不思議な学校。そこには、不思議な先生と生徒たちがいました。飼い猫との最後に後悔がある青年……。深い森の中で道に迷う少女……。人間に恋をした水の神さま……。それぞれの道に迷い、そして誰かと誰かの想いがつながったとき、暗闇の空に光る星くずの方から学校のチャイムが鳴り響いてくるのでした。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる