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さよなら
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沖縄にある独特の石灰を含んだ赤土が埃となって舞い上がったある春の暑い日。涙と感動の渦の中で。
麻琴の一つ年上の彼女、市ヶ谷梨沙は沖縄翔陽高校の卒業式を迎えた。
沖縄では全国で3月末から咲き始める「ソメイヨシノ」という桜の品種の県内のごく限られた所でしか観られない。
多くの桜は華がボテッとした妖艶な淑女のような房が大きな「ヤエザクラ」だ。
「梨沙先輩・・・あの・・・あの・・・これから、僕はどう生きて行けば?・・・」
根路銘麻琴は卒業式が執り行われた三時間。在校生の一人として、式を見守った。
唇は式の最中もずっと震え、茶褐色気味になっていた。眼を閉じると涙が溢れそうだ、いや、必ず泣く。
こんなに呆気なく梨沙先輩との別れがやってくるとは・・・仕方がないと思う事、半分。昨日迄の生活を取り戻したいと思う気持ちもあった。
そして、彼と彼女との夜秘め事もしばらくお預けになる。昨夜、二人が高校生としては、最後かも知れない愛の契りを交わしたばかりだった。
梨沙の見えない身体の部分には麻琴によって多数のキスマークが付けられていた。
まるで、梨沙先輩は永遠に自分のもので、昨日交わした、激しい若さの潮流の迸りのぶつかり合いも全て、未来永劫続かせて見せる。麻琴の強くとも脆い彼の決意の証だった。
卒業生である、先輩の梨沙はまるで、愛すべきママのように穏やかに微笑みかけ、その両手は麻琴の頬に当てられた。
「麻琴・・・」
彼女は低い背丈を目一杯伸ばし、180センチはある彼の頚に彼女両腕を巻き付けた。たわわな乳房が飛んで来たように、ロケットとなって彼に激突した。
「梨沙!今まで、今まで・・・ありが・・・とう・・・本当にありがとう!」
麻琴は力の限り先輩を抱きすくめた。そして、彼は慣れ親しんだ彼女の身体つきを確かめるように両腕で彼女の体を鞣した。
「もう!やらしいなぁ!人が見てるから、あとで。今夜にしようよ。麻琴。」
彼にとっては全てがいとおしかった。
彼女のソバージュがかかった髪も、感じやすい首筋も、肩と背中と彼女の最もいやらしい部分近くにある大きな黒子も、その淫靡で大人っぽい掠れた喘ぎ声も、彼女の魅力を表現するには充分すぎた。
「梨沙先輩!もうみんなに、俺たちの事はバレてるから大丈夫ですよ!このまま・・・!そのままでいさせて!」
「何がバレてるの?可笑しいの・・・麻琴・・・バカじゃない?あれ?あれ?」
梨沙の目尻から朝露のような澄み渡たる水滴があふれてきた。
「あれれ?あれれ?ゴメン、全然、大丈夫じゃなくて、スッゴく、恥ずかしくて、涙が・・・」
「先輩!恥ずかしくないですよ!僕はすごく気持ちいいです!今は、こうさせて下さい。」
「バカ言わないで!同級生とか両親とか見てるじゃん?あれ?あれれ?」
梨沙は目が涙で曇って辺りが見えない。
制服最後の日。高校生活最後まで慣れ親しんだベージュを基調にして赤のリボンを首に巻いた制服。
高校二年生、初めてオトコに全てを許し
、この制服を脱がされた。
それが、麻琴だった。彼は遊び慣れていた。先輩の自分を一撃で彼の為のセックスマシーンへと変貌させた。
行く夜を越えずして、彼の愛玩具に成り下がった。しかし、それは、梨沙にとって大した事ではなかった。嬉しいエポックであったのだ。
今、この時、大好きな麻琴にどう観られているか知りたかった。
彼女の身体の芯が疼きだしていた。快楽が芽生え、鳴き始めていた。こんなにも彼の近くにいても彼のオトコを確かめる術もない。
今は昨日のようにただ、ただ、麻琴に抱かれる玩具でありたかったがそれも敵わない。
「先輩、僕に身体を預けて下さい。お願いします。」
嫌だった。このままだと、負けると梨沙は思った。自ら制服を脱ぎ捨てひれ伏し、彼に跪いてイチモツを口に咥えかねなかった。下半身からいやらしい液をダラダラ流しながら。
麻琴に抱きしめられると、大声で泣いてしまいそうだ。そして、絶頂の坩堝に投げ込まれる。友も親もいる。泣きたくない。今は麻琴にイカされたくない。彼に負けられない。卒業式なんかにもそれから、麻琴と離れる寂しさからも絶対に勝たなくては東京に行けない。
麻琴は彼女の頚を、少し自分の方に傾けた。彼女の大きな瞳から大粒の泪が零れた。梨沙は完落ちした。身体に雷が墜ちるように電気が走り、全身が打ち震えた。
もう、脱ごう・・・このまま、彼に抱かれたい・・・
背の低い彼女は、彼の胸に抱きつくように飛び付き、泣き顔を観られないように梨沙は僕の学生服に顔を埋めた。
そして、パンティに手をかけた。
二人は卒業式が終わるや否や学校の屋上、梨沙の教室、体育館の裏庭、校庭の林の影で性行為に及んだ。
もう、どうなってもいい。麻琴と梨沙の学校で最後の逢瀬。
麻琴は彼女と卒業式以上に泣いた。梨沙は明日からもう、学園には来ない。
二人の制服の生活は永遠に続くと思っていた。
彼女が高校を卒業してその全てが気泡となった。
まるで、海に投げた石の水面がすぐに元の様子に戻るように。
梨沙は進学のため産まれ育った沖縄からリハビリテーション学を詳しく学ぶため、福祉の専門学校のある東京へと旅立った。
麻琴の一つ年上の彼女、市ヶ谷梨沙は沖縄翔陽高校の卒業式を迎えた。
沖縄では全国で3月末から咲き始める「ソメイヨシノ」という桜の品種の県内のごく限られた所でしか観られない。
多くの桜は華がボテッとした妖艶な淑女のような房が大きな「ヤエザクラ」だ。
「梨沙先輩・・・あの・・・あの・・・これから、僕はどう生きて行けば?・・・」
根路銘麻琴は卒業式が執り行われた三時間。在校生の一人として、式を見守った。
唇は式の最中もずっと震え、茶褐色気味になっていた。眼を閉じると涙が溢れそうだ、いや、必ず泣く。
こんなに呆気なく梨沙先輩との別れがやってくるとは・・・仕方がないと思う事、半分。昨日迄の生活を取り戻したいと思う気持ちもあった。
そして、彼と彼女との夜秘め事もしばらくお預けになる。昨夜、二人が高校生としては、最後かも知れない愛の契りを交わしたばかりだった。
梨沙の見えない身体の部分には麻琴によって多数のキスマークが付けられていた。
まるで、梨沙先輩は永遠に自分のもので、昨日交わした、激しい若さの潮流の迸りのぶつかり合いも全て、未来永劫続かせて見せる。麻琴の強くとも脆い彼の決意の証だった。
卒業生である、先輩の梨沙はまるで、愛すべきママのように穏やかに微笑みかけ、その両手は麻琴の頬に当てられた。
「麻琴・・・」
彼女は低い背丈を目一杯伸ばし、180センチはある彼の頚に彼女両腕を巻き付けた。たわわな乳房が飛んで来たように、ロケットとなって彼に激突した。
「梨沙!今まで、今まで・・・ありが・・・とう・・・本当にありがとう!」
麻琴は力の限り先輩を抱きすくめた。そして、彼は慣れ親しんだ彼女の身体つきを確かめるように両腕で彼女の体を鞣した。
「もう!やらしいなぁ!人が見てるから、あとで。今夜にしようよ。麻琴。」
彼にとっては全てがいとおしかった。
彼女のソバージュがかかった髪も、感じやすい首筋も、肩と背中と彼女の最もいやらしい部分近くにある大きな黒子も、その淫靡で大人っぽい掠れた喘ぎ声も、彼女の魅力を表現するには充分すぎた。
「梨沙先輩!もうみんなに、俺たちの事はバレてるから大丈夫ですよ!このまま・・・!そのままでいさせて!」
「何がバレてるの?可笑しいの・・・麻琴・・・バカじゃない?あれ?あれ?」
梨沙の目尻から朝露のような澄み渡たる水滴があふれてきた。
「あれれ?あれれ?ゴメン、全然、大丈夫じゃなくて、スッゴく、恥ずかしくて、涙が・・・」
「先輩!恥ずかしくないですよ!僕はすごく気持ちいいです!今は、こうさせて下さい。」
「バカ言わないで!同級生とか両親とか見てるじゃん?あれ?あれれ?」
梨沙は目が涙で曇って辺りが見えない。
制服最後の日。高校生活最後まで慣れ親しんだベージュを基調にして赤のリボンを首に巻いた制服。
高校二年生、初めてオトコに全てを許し
、この制服を脱がされた。
それが、麻琴だった。彼は遊び慣れていた。先輩の自分を一撃で彼の為のセックスマシーンへと変貌させた。
行く夜を越えずして、彼の愛玩具に成り下がった。しかし、それは、梨沙にとって大した事ではなかった。嬉しいエポックであったのだ。
今、この時、大好きな麻琴にどう観られているか知りたかった。
彼女の身体の芯が疼きだしていた。快楽が芽生え、鳴き始めていた。こんなにも彼の近くにいても彼のオトコを確かめる術もない。
今は昨日のようにただ、ただ、麻琴に抱かれる玩具でありたかったがそれも敵わない。
「先輩、僕に身体を預けて下さい。お願いします。」
嫌だった。このままだと、負けると梨沙は思った。自ら制服を脱ぎ捨てひれ伏し、彼に跪いてイチモツを口に咥えかねなかった。下半身からいやらしい液をダラダラ流しながら。
麻琴に抱きしめられると、大声で泣いてしまいそうだ。そして、絶頂の坩堝に投げ込まれる。友も親もいる。泣きたくない。今は麻琴にイカされたくない。彼に負けられない。卒業式なんかにもそれから、麻琴と離れる寂しさからも絶対に勝たなくては東京に行けない。
麻琴は彼女の頚を、少し自分の方に傾けた。彼女の大きな瞳から大粒の泪が零れた。梨沙は完落ちした。身体に雷が墜ちるように電気が走り、全身が打ち震えた。
もう、脱ごう・・・このまま、彼に抱かれたい・・・
背の低い彼女は、彼の胸に抱きつくように飛び付き、泣き顔を観られないように梨沙は僕の学生服に顔を埋めた。
そして、パンティに手をかけた。
二人は卒業式が終わるや否や学校の屋上、梨沙の教室、体育館の裏庭、校庭の林の影で性行為に及んだ。
もう、どうなってもいい。麻琴と梨沙の学校で最後の逢瀬。
麻琴は彼女と卒業式以上に泣いた。梨沙は明日からもう、学園には来ない。
二人の制服の生活は永遠に続くと思っていた。
彼女が高校を卒業してその全てが気泡となった。
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