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23話 二度目の会談 その1
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「ジドル王国の国王陛下がやってくるか……なるほど」
「モーガン・ジドル国王陛下……本当にお越しになるのでしょうか?」
私はラグナ王太子殿下の部下である執事からの、突然の報告に驚きを隠せていなかった。私はアイテム調合部門の立場だったし、平民だったこともあって、モーガン様と直接お話しをしたことはないけれど。それでも、噂くらいは耳にしたことがある。
「確か……正義を貫くお方だと伺っております。今回の件、アラン王子殿下の起こした失態についても相応の処罰を下されるかと存じますが……」
「そうだな。私も何度かお話ししたことはあるが、ジドル王国のことを真に考えていることが良く伝わる人物だった。モーガン殿が妙なことを言うとは思えないがな」
ラグナ王太子殿下も私と同じ意見だった。
「明日、ですよね……? その会談の日って」
「そうだな、明日になる。流石に今回はジドル国王陛下が自らやってくるので、街の高級宿にご招待、自腹で40万ゴールドを支払ってくださいという応対はできないが。レンブラント宮殿にお迎えすることになるだろう」
「ふふ、そう考えると、以前の応対は面白かったですね」
「はは、あれはウィンリーを追放したはずの王子殿下や、その取り巻き連中で構成されていたからな。こちらが懇切丁寧におもてなしをすると、つけ上がる可能性があったので仕方がなかった。まあ、アラン王子殿下に精神的なダメージを負わせるという狙いもあったがな」
ラグナ王太子殿下はスラスラと話している。全く悪びれる様子もなく。本当に敵に回すと彼は恐ろしい……人間的に真っ当に生きている限り、貴族や平民を平等に見てくれるので、問題はないけれど。
「それでは、今回のモーガン様との会談は問題なく進むとお考えですか?」
「そうだな……」
ラグナ王太子殿下は私の質問に対して即答せずに、少し考え込んでいた。
「確かにアラン王子殿下よりはマシなだろうが、モーガン国王陛下も人の親だ。もしかすると、息子には甘く接している可能性がある。まだ、油断はできないな」
「なるほど……人間は、自分の家族の為なら変わりますもんね」
と、孤児の私が言ってみる。ハッキリ言って説得力のない一言だったけど。
「そういうことだ」
と、ラグナ王太子殿下は強く頷いてくれた。
「さて、私は父上や母上に今後のことについて、相談に行って来る。ウィンリーは仕事場に戻っていてくれるか?」
「畏まりました。それではまた、後程……」
「ああ、気を付けてな」
ラグナ王太子殿下は最後まで、私の見送りをしてくれた。同じ宮殿内に調合室はあるので、多少離れていても、暴漢に襲われる心配なんて皆無なのに。彼なりの優しさだと思う。
2回目の交渉にジドル王国の重鎮が現れるのはほぼ確定のようだった。
「モーガン・ジドル国王陛下……本当にお越しになるのでしょうか?」
私はラグナ王太子殿下の部下である執事からの、突然の報告に驚きを隠せていなかった。私はアイテム調合部門の立場だったし、平民だったこともあって、モーガン様と直接お話しをしたことはないけれど。それでも、噂くらいは耳にしたことがある。
「確か……正義を貫くお方だと伺っております。今回の件、アラン王子殿下の起こした失態についても相応の処罰を下されるかと存じますが……」
「そうだな。私も何度かお話ししたことはあるが、ジドル王国のことを真に考えていることが良く伝わる人物だった。モーガン殿が妙なことを言うとは思えないがな」
ラグナ王太子殿下も私と同じ意見だった。
「明日、ですよね……? その会談の日って」
「そうだな、明日になる。流石に今回はジドル国王陛下が自らやってくるので、街の高級宿にご招待、自腹で40万ゴールドを支払ってくださいという応対はできないが。レンブラント宮殿にお迎えすることになるだろう」
「ふふ、そう考えると、以前の応対は面白かったですね」
「はは、あれはウィンリーを追放したはずの王子殿下や、その取り巻き連中で構成されていたからな。こちらが懇切丁寧におもてなしをすると、つけ上がる可能性があったので仕方がなかった。まあ、アラン王子殿下に精神的なダメージを負わせるという狙いもあったがな」
ラグナ王太子殿下はスラスラと話している。全く悪びれる様子もなく。本当に敵に回すと彼は恐ろしい……人間的に真っ当に生きている限り、貴族や平民を平等に見てくれるので、問題はないけれど。
「それでは、今回のモーガン様との会談は問題なく進むとお考えですか?」
「そうだな……」
ラグナ王太子殿下は私の質問に対して即答せずに、少し考え込んでいた。
「確かにアラン王子殿下よりはマシなだろうが、モーガン国王陛下も人の親だ。もしかすると、息子には甘く接している可能性がある。まだ、油断はできないな」
「なるほど……人間は、自分の家族の為なら変わりますもんね」
と、孤児の私が言ってみる。ハッキリ言って説得力のない一言だったけど。
「そういうことだ」
と、ラグナ王太子殿下は強く頷いてくれた。
「さて、私は父上や母上に今後のことについて、相談に行って来る。ウィンリーは仕事場に戻っていてくれるか?」
「畏まりました。それではまた、後程……」
「ああ、気を付けてな」
ラグナ王太子殿下は最後まで、私の見送りをしてくれた。同じ宮殿内に調合室はあるので、多少離れていても、暴漢に襲われる心配なんて皆無なのに。彼なりの優しさだと思う。
2回目の交渉にジドル王国の重鎮が現れるのはほぼ確定のようだった。
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