12 / 13
入れ替わりの果てにはなにがあるのか
5
しおりを挟む
エルベルトがクラウディアを見かけたのは、初等部に入学してしばらく経ってからのことである。
次期辺境伯として日々鍛錬を行っていたエルベルトは、騎士志望の少年たちの憧れの的であり、王都の流行を知らずとも、普通にやっていけた。
その日も皆で厩舎で馬の世話に行こうという話をしていた。馬は人を見る。子供であったら脅えを見抜かれたら最後、言うことを聞いてもらえないおそれもあるために、定期的に厩舎に出かけて馬に慣れ、乗馬の授業がはじまった頃には馬に脅えを見せないようにという練習であった。
皆で厩舎に向かっている中。
バタンッという大きな音が響き渡った。皆で振り返ると、栗色の長く真っ直ぐな髪の少女が、肩を大きく怒らせていた。翠色の瞳は怒りで燃えている。彼女が振り上げているのは分厚い本だ。そして彼女が見下ろしているのは、王都の有名人……というか王族の少年であった。
「うるさい! ゆうれいなんて知らない! わたしたちはにんげんだ!」
そう大きな声で怒鳴り声を上げた。
それをポカンとエルベルトは眺めていた。
「あの子は?」
「あー……たしか、となりのクラスのパニアグアの……どっちだろう」
「どっちだろうって」
「ふたごなんだよ。パニアグア姉妹って、入学してからかなり名が売れてたのに知らなかったのか?」
「ぜんぜん」
「あはは……エルベルトは武道ひとすじだもんなあ……」
実際に隣のクラスの話なんて、知らなくても生きていけるために特に気にしたことがなかった。友達のひとりは教えてくれた。
「『トッペルゲンガー紳士』って話がはやってたんだよ。王都だったら、だれでも知ってるってくらいに有名な話」
「おれは知らんぞ?」
「エルベルトはこうはだもんなあ……つづき。おなじ顔の紳士が王都で起こる事件をかいけつするって話だけど、それがはやっているところで、あのふたりが入学してきたんだよな。それでまあ……トッペルゲンガーって毎日言われ続けてたんだよ。毎日毎日からかわれてたら、そりゃおこる」
「そうか」
肩を怒らせて王族の少年を見下ろしていたパニアグアの少女の隣で、全く同じ容姿の少女がしくしくと泣いていた。あれだけ似通った顔をしていても、浮かべる表情が真逆だったことに、少しだけエルベルトは驚いた。
やがて騒ぎを聞きつけて、教師に連行されていくのをしばらく眺めていた。
エルベルトからしてみれば、王都出身の令嬢たちは静かなものだった。実際のところ、彼女たちはお手洗いや水飲み場で談笑しているのを見るが、エルベルトが通りかかるとさっと逃げるのだ。どうも彼女たちからしてみれば、辺境から来た人間が粗野で下品に見えるらしい。
そんな態度ばかり取られていたせいで、エルベルトは王都の令嬢というものに対していい気はしなかったが。
王族に立ち向かっていった少女はずいぶんと美しく見えたのだった。
思えば、これはエルベルトの初恋でありひと目惚れだったのだが、それに気付くまでには中等部まで待たなければならなかった。
彼が中等部に上がる直前、両親から話をされた。
「そろそろお前にも婚約者を宛がわなければならないのだけれど、学院にいいお嬢さんはいたかい?」
辺境伯領にまで連れ帰らなければならないのだから、条件としては紛争地帯で生活できるような胆力がある女性でなければならなかった。
そんなに毎日戦争をしている訳ではないが、隣国と小競り合いがはじまったら、辺境伯が数日留守にしなければならず、その間屋敷の世話や使用人たちの管理、領民たちをなだめすかすのは女主人の役目である。
いくら花嫁修業を積んでいようと、王都で華やかな平和な生活を送っているような令嬢ではいささか荷が重く、さりとて各領主の娘であったら、土地や爵位を婿を取って継がなければならない場合も多いために、婚約者捜しは難航しそうに思えたが。
エルベルトの頭に浮かんだのは、初等学校時代に一度だけ見かけた栗色の髪の少女であった。
「……パニアグアの」
「パニアグア? ああ……あの薬草で有名な子爵領の」
「あそこは双子だから、ひとりくらいこちらに呼んでも問題ないと思う」
「ああ! ならばすぐに連絡を!」
父は喜んで連絡をしてくれたが、このときエルベルトは致命的なミスを犯していることを知らなかった。
……彼はパニアグア子爵の子供は、双子の姉妹を除いてはいないということを、この時点では知らなかったのである。
やがて、一度顔合わせの席を設けられ、一度パニアグア子爵領に出かけていったのだが。
そこで顔合わせの席で出会った少女の顔を見て、ようやくエルベルトは間違えたということに気付いた。
彼女は心底脅えきった顔をして、ほとんど視線を合わせることができなかった。控えめと言えば聞こえがいいが、どちらかというと怖がりとかあがり症とかいう類のものであった。
「……あ、あのう」
「なんだ」
「……わ、私たち、婚約するんですよね……その、結婚したら、辺境伯領に行かなければならないんですよね……」
「そうなるな」
彼女は脅えながらも、なにかを言おうとしているが、どうにも要領を得なかった。
エルベルトはどうしたものかと考えてしまった。彼女はたしかに同じ髪の色、同じ瞳の色をしているが、態度が全然違うのだ。
しかし父の手前、「間違えた」と言い出すこともできなかった上、目の前の暫定婚約者から、とんでもないことを言われてしまった。
「……あの、もし結婚した場合、お姉様に会いに行くのは、駄目でしょうか…………?」
「お姉様に会いに? どこに?」
「あ、ここにです。お姉様……既に婚約なさってますので……我が家に婿を取って、後を継ぐんです」
そこでようやく、エルベルトは自身の胸が軋んだことに気付いた。
(そうか……俺が惚れていたのは、姉のほうか……)
長い髪を靡かせ、おっとりとたおやかにしているのが目の前の婚約者……クリスティナであった。彼女のようなたたずまいは、王都であったらさぞ深窓の令嬢として持てはやされていただろうが、残念ながらその王都風が理解できないエルベルトには、風が吹いたら折れそうにしか見えなかった。
風が吹いても真っ直ぐに立っているのは、あのときに王族に手を挙げた姉のほうであった。
少しだけがっかりした顔で、父と共に帰ろうとした中。
「クリス、顔合わせはどうだった?」
先程顔合わせを行った中庭に、誰かがやってきたのが見えた。
そこでエルベルトは目を奪われた。
記憶の中の肩を怒らせていた少女は、美しく羽化していた。
長く真っ直ぐな髪を、彼女はひとつにまとめて編み上げていた。首元が涼しげで、彼女が姿勢良く立つ際に背中の美しさをより強調させているようだった。
「……私、緊張してしまって、上手く話せませんでした」
「婚約者と会うことなんて、きっと誰だってそういうことなんだわ。私だって全然上手く話せなかったもの」
「そんなことありませんよ。お姉様は立派だったと思います」
ふたりで笑いながらしゃべっていると、似ているのに違う花がそれぞれ咲いているように見える。
先程までしゃべっていたクリスティナの周りには、白くふんわりとした八重咲きのカーネーションが咲いているように思えるのに対し。
彼女としゃべっているクラウディアの周りには、おおらかな大輪を、真っ直ぐな姿勢で誇る白百合が見えるのだ。
(……もう、婚約しているんだったな)
そうひどく残念に思っていた。
彼女とはクラスも離れているし、取っている授業も違う。合同授業ですら会うこともないだろうと高を括って、どうにか初恋を忘れようとしていたが。
同じクラスであるクリスティナのふりをして、たびたびクラウディアが教室に訪れていることに気付いた。
最初は「見間違えだろう」と思って、なかったことにしていたし、実際に教師すらクラウディアがクリスティナの代わりに授業に出ていることを指摘すらしなかったが。彼女はクリスティナのふりをしているものの、彼女はなにかあったらすぐに視線を反らすというのに、彼女は人を射貫くような目で真っ直ぐに見る。よくも悪くも素直が過ぎて、彼女は腹芸ができないことに気付いた。
彼女と婚約しているセシリオは、王都の中でも有数の貴族であり、処世術が上手い性質なため、彼に任せていれば彼女は腹芸をせずともよかったが。直情的が過ぎる彼女は、セシリオとは上手くやっていないとは、友達から聞いた。
そして、そのセシリオはクリスティナに優しいことは、遠くから眺めていてなんとなく察していた。
直情的が過ぎて、腹芸をせねばならない当主に向いていないクラウディア。
勉強が好きで、本当だったら辺境伯領に行くよりも大学部に行きたいクリスティナ。
そして馬が合う婚約者が真逆。
(……なんだ、それ。我慢する必要、なくないか?)
そのことに、エルベルトは気付いてしまったのである。
クリスティナのふりをしているクラウディアは、妹の婚約者を見張る名目でなにかにつけて声をかけてくるが、それはセシリオに色目を使ってくる令嬢たちとなにが違うのか、エルベルトにはわからなかった。これが他の令嬢であればもっとぞんざいに扱っていただろうが、エルベルトはとことんクラウディアには甘かった。しかし情緒の育っていない彼女は、恋がわかってはいないようだった。
彼女の恋が育つのを待とうかとも思っていたが。彼女が泣いているのを見て、それも止めた。
惚れた女の泣き顔には、淡泊を気取っていた彼も弱かったのである。
「クラウディアを俺にくれ」
「………………はあ?」「………………はい?」
それで全て丸く治まると、そう考えたのだった。
次期辺境伯として日々鍛錬を行っていたエルベルトは、騎士志望の少年たちの憧れの的であり、王都の流行を知らずとも、普通にやっていけた。
その日も皆で厩舎で馬の世話に行こうという話をしていた。馬は人を見る。子供であったら脅えを見抜かれたら最後、言うことを聞いてもらえないおそれもあるために、定期的に厩舎に出かけて馬に慣れ、乗馬の授業がはじまった頃には馬に脅えを見せないようにという練習であった。
皆で厩舎に向かっている中。
バタンッという大きな音が響き渡った。皆で振り返ると、栗色の長く真っ直ぐな髪の少女が、肩を大きく怒らせていた。翠色の瞳は怒りで燃えている。彼女が振り上げているのは分厚い本だ。そして彼女が見下ろしているのは、王都の有名人……というか王族の少年であった。
「うるさい! ゆうれいなんて知らない! わたしたちはにんげんだ!」
そう大きな声で怒鳴り声を上げた。
それをポカンとエルベルトは眺めていた。
「あの子は?」
「あー……たしか、となりのクラスのパニアグアの……どっちだろう」
「どっちだろうって」
「ふたごなんだよ。パニアグア姉妹って、入学してからかなり名が売れてたのに知らなかったのか?」
「ぜんぜん」
「あはは……エルベルトは武道ひとすじだもんなあ……」
実際に隣のクラスの話なんて、知らなくても生きていけるために特に気にしたことがなかった。友達のひとりは教えてくれた。
「『トッペルゲンガー紳士』って話がはやってたんだよ。王都だったら、だれでも知ってるってくらいに有名な話」
「おれは知らんぞ?」
「エルベルトはこうはだもんなあ……つづき。おなじ顔の紳士が王都で起こる事件をかいけつするって話だけど、それがはやっているところで、あのふたりが入学してきたんだよな。それでまあ……トッペルゲンガーって毎日言われ続けてたんだよ。毎日毎日からかわれてたら、そりゃおこる」
「そうか」
肩を怒らせて王族の少年を見下ろしていたパニアグアの少女の隣で、全く同じ容姿の少女がしくしくと泣いていた。あれだけ似通った顔をしていても、浮かべる表情が真逆だったことに、少しだけエルベルトは驚いた。
やがて騒ぎを聞きつけて、教師に連行されていくのをしばらく眺めていた。
エルベルトからしてみれば、王都出身の令嬢たちは静かなものだった。実際のところ、彼女たちはお手洗いや水飲み場で談笑しているのを見るが、エルベルトが通りかかるとさっと逃げるのだ。どうも彼女たちからしてみれば、辺境から来た人間が粗野で下品に見えるらしい。
そんな態度ばかり取られていたせいで、エルベルトは王都の令嬢というものに対していい気はしなかったが。
王族に立ち向かっていった少女はずいぶんと美しく見えたのだった。
思えば、これはエルベルトの初恋でありひと目惚れだったのだが、それに気付くまでには中等部まで待たなければならなかった。
彼が中等部に上がる直前、両親から話をされた。
「そろそろお前にも婚約者を宛がわなければならないのだけれど、学院にいいお嬢さんはいたかい?」
辺境伯領にまで連れ帰らなければならないのだから、条件としては紛争地帯で生活できるような胆力がある女性でなければならなかった。
そんなに毎日戦争をしている訳ではないが、隣国と小競り合いがはじまったら、辺境伯が数日留守にしなければならず、その間屋敷の世話や使用人たちの管理、領民たちをなだめすかすのは女主人の役目である。
いくら花嫁修業を積んでいようと、王都で華やかな平和な生活を送っているような令嬢ではいささか荷が重く、さりとて各領主の娘であったら、土地や爵位を婿を取って継がなければならない場合も多いために、婚約者捜しは難航しそうに思えたが。
エルベルトの頭に浮かんだのは、初等学校時代に一度だけ見かけた栗色の髪の少女であった。
「……パニアグアの」
「パニアグア? ああ……あの薬草で有名な子爵領の」
「あそこは双子だから、ひとりくらいこちらに呼んでも問題ないと思う」
「ああ! ならばすぐに連絡を!」
父は喜んで連絡をしてくれたが、このときエルベルトは致命的なミスを犯していることを知らなかった。
……彼はパニアグア子爵の子供は、双子の姉妹を除いてはいないということを、この時点では知らなかったのである。
やがて、一度顔合わせの席を設けられ、一度パニアグア子爵領に出かけていったのだが。
そこで顔合わせの席で出会った少女の顔を見て、ようやくエルベルトは間違えたということに気付いた。
彼女は心底脅えきった顔をして、ほとんど視線を合わせることができなかった。控えめと言えば聞こえがいいが、どちらかというと怖がりとかあがり症とかいう類のものであった。
「……あ、あのう」
「なんだ」
「……わ、私たち、婚約するんですよね……その、結婚したら、辺境伯領に行かなければならないんですよね……」
「そうなるな」
彼女は脅えながらも、なにかを言おうとしているが、どうにも要領を得なかった。
エルベルトはどうしたものかと考えてしまった。彼女はたしかに同じ髪の色、同じ瞳の色をしているが、態度が全然違うのだ。
しかし父の手前、「間違えた」と言い出すこともできなかった上、目の前の暫定婚約者から、とんでもないことを言われてしまった。
「……あの、もし結婚した場合、お姉様に会いに行くのは、駄目でしょうか…………?」
「お姉様に会いに? どこに?」
「あ、ここにです。お姉様……既に婚約なさってますので……我が家に婿を取って、後を継ぐんです」
そこでようやく、エルベルトは自身の胸が軋んだことに気付いた。
(そうか……俺が惚れていたのは、姉のほうか……)
長い髪を靡かせ、おっとりとたおやかにしているのが目の前の婚約者……クリスティナであった。彼女のようなたたずまいは、王都であったらさぞ深窓の令嬢として持てはやされていただろうが、残念ながらその王都風が理解できないエルベルトには、風が吹いたら折れそうにしか見えなかった。
風が吹いても真っ直ぐに立っているのは、あのときに王族に手を挙げた姉のほうであった。
少しだけがっかりした顔で、父と共に帰ろうとした中。
「クリス、顔合わせはどうだった?」
先程顔合わせを行った中庭に、誰かがやってきたのが見えた。
そこでエルベルトは目を奪われた。
記憶の中の肩を怒らせていた少女は、美しく羽化していた。
長く真っ直ぐな髪を、彼女はひとつにまとめて編み上げていた。首元が涼しげで、彼女が姿勢良く立つ際に背中の美しさをより強調させているようだった。
「……私、緊張してしまって、上手く話せませんでした」
「婚約者と会うことなんて、きっと誰だってそういうことなんだわ。私だって全然上手く話せなかったもの」
「そんなことありませんよ。お姉様は立派だったと思います」
ふたりで笑いながらしゃべっていると、似ているのに違う花がそれぞれ咲いているように見える。
先程までしゃべっていたクリスティナの周りには、白くふんわりとした八重咲きのカーネーションが咲いているように思えるのに対し。
彼女としゃべっているクラウディアの周りには、おおらかな大輪を、真っ直ぐな姿勢で誇る白百合が見えるのだ。
(……もう、婚約しているんだったな)
そうひどく残念に思っていた。
彼女とはクラスも離れているし、取っている授業も違う。合同授業ですら会うこともないだろうと高を括って、どうにか初恋を忘れようとしていたが。
同じクラスであるクリスティナのふりをして、たびたびクラウディアが教室に訪れていることに気付いた。
最初は「見間違えだろう」と思って、なかったことにしていたし、実際に教師すらクラウディアがクリスティナの代わりに授業に出ていることを指摘すらしなかったが。彼女はクリスティナのふりをしているものの、彼女はなにかあったらすぐに視線を反らすというのに、彼女は人を射貫くような目で真っ直ぐに見る。よくも悪くも素直が過ぎて、彼女は腹芸ができないことに気付いた。
彼女と婚約しているセシリオは、王都の中でも有数の貴族であり、処世術が上手い性質なため、彼に任せていれば彼女は腹芸をせずともよかったが。直情的が過ぎる彼女は、セシリオとは上手くやっていないとは、友達から聞いた。
そして、そのセシリオはクリスティナに優しいことは、遠くから眺めていてなんとなく察していた。
直情的が過ぎて、腹芸をせねばならない当主に向いていないクラウディア。
勉強が好きで、本当だったら辺境伯領に行くよりも大学部に行きたいクリスティナ。
そして馬が合う婚約者が真逆。
(……なんだ、それ。我慢する必要、なくないか?)
そのことに、エルベルトは気付いてしまったのである。
クリスティナのふりをしているクラウディアは、妹の婚約者を見張る名目でなにかにつけて声をかけてくるが、それはセシリオに色目を使ってくる令嬢たちとなにが違うのか、エルベルトにはわからなかった。これが他の令嬢であればもっとぞんざいに扱っていただろうが、エルベルトはとことんクラウディアには甘かった。しかし情緒の育っていない彼女は、恋がわかってはいないようだった。
彼女の恋が育つのを待とうかとも思っていたが。彼女が泣いているのを見て、それも止めた。
惚れた女の泣き顔には、淡泊を気取っていた彼も弱かったのである。
「クラウディアを俺にくれ」
「………………はあ?」「………………はい?」
それで全て丸く治まると、そう考えたのだった。
2
あなたにおすすめの小説
はじめまして、私の知らない婚約者様
有木珠乃@『ヒロ弟』コミカライズ配信中
ファンタジー
ミルドレッド・カーマイン公爵令嬢は突然、学園の食堂で話しかけられる。
見覚えのない男性。傍らには豊満な体型の女性がいる。
けれどその女性から発せられた男性の名前には、聞き覚えがあった。
ミルドレッドの婚約者であるブルーノ王子であることを。
けれどミルドレッドの反応は薄い。なぜなら彼女は……。
この世界を乙女ゲームだと知った人々による、悪役令嬢とヒロイン、魔女の入れ替え話です。
悪役令嬢を救いたかったはずなのに、どうしてこんなことに?
※他サイトにも掲載しています。
「地味ブス」と捨てられた私、文化祭の大型スクリーンで王子様の裏の顔を全校生に配信します
スカッと文庫
恋愛
「お前みたいな地味女、引き立て役にもならないんだよ」
眼鏡にボサボサ頭の特待生・澪(みお)は、全校生徒が見守る中、恋人だった学園の王子・ハルトから冷酷に捨てられた。
隣には、可憐な微笑みを浮かべる転校生・エマ。
エマの自作自演により「いじめの犯人」という濡れ衣まで着せられ、学園中から蔑まれる澪。
しかし、彼女を嘲笑う者たちはまだ知らない。
彼女が眼鏡の奥に、誰もが平伏す「真実の美貌」と、学園さえも支配できる「最強の背景」を隠していることを――。
「……ねぇ、文化祭、最高のステージにしてあげる」
裏切りへのカウントダウンが今、始まる。
スクリーンの裏側を暴き、傲慢な王子と偽りのヒロインを奈落へ突き落とす、痛快・学園下剋上ファンタジー!
【完結】ジュリアはバツイチ人生を謳歌する
ariya
恋愛
エレン王国の名門貴族・アグリア伯爵家に嫁いだジュリア・アグリア(旧姓ベルティー)。
夫のアベル・アグリア伯爵は、騎士として王妃の護衛任務に没頭し、結婚翌日からほぼ別居状態。
社交界のパーティーでは妻のエスコートを代理人に任せ、父の葬儀にも顔を出さず、事務的な会話と手紙のやり取りだけの日々が続く。
ジュリアは8年間の冷遇に耐え抜いたが、ある朝の食事中、静かに切り出す。
「私たち、離婚しましょう」
アベルは絶句するが、ジュリアは淡々と不満を告げる。
どれも自分のしでかしたことにアベルは頭を抱える。
彼女はすでに離婚届と慰謝料の用意を済ませ、夫の仕事に理解を示さなかった「有責妻」として後腐れなく別れるつもりだった。
アベルは内心で反発しつつも、ジュリアの決意の固さに渋々サイン。
こうしてジュリア・アグリアは、伯爵夫人としての全てを置き去りにし、バツイチ人生を開始する。
幽閉王女と指輪の精霊~嫁いだら幽閉された!餓死する前に脱出したい!~
二階堂吉乃
恋愛
同盟国へ嫁いだヴァイオレット姫。夫である王太子は初夜に現れなかった。たった1人幽閉される姫。やがて貧しい食事すら届かなくなる。長い幽閉の末、死にかけた彼女を救ったのは、家宝の指輪だった。
1年後。同盟国を訪れたヴァイオレットの従兄が彼女を発見する。忘れられた牢獄には姫のミイラがあった。激怒した従兄は同盟を破棄してしまう。
一方、下町に代書業で身を立てる美少女がいた。ヴィーと名を偽ったヴァイオレットは指輪の精霊と助けあいながら暮らしていた。そこへ元夫?である王太子が視察に来る。彼は下町を案内してくれたヴィーに恋をしてしまう…。
【完結】転生地味悪役令嬢は婚約者と男好きヒロイン諸共無視しまくる。
なーさ
恋愛
アイドルオタクの地味女子 水上羽月はある日推しが轢かれそうになるのを助けて死んでしまう。そのことを不憫に思った女神が「あなた、可哀想だから転生!」「え?」なんの因果か異世界に転生してしまう!転生したのは地味な公爵令嬢レフカ・エミリーだった。目が覚めると私の周りを大人が囲っていた。婚約者の第一王子も男好きヒロインも無視します!今世はうーん小説にでも生きようかな〜と思ったらあれ?あの人は前世の推しでは!?地味令嬢のエミリーが知らず知らずのうちに戦ったり溺愛されたりするお話。
本当に駄文です。そんなものでも読んでお気に入り登録していただけたら嬉しいです!
側妃の条件は「子を産んだら離縁」でしたが、陛下は私を離してくれません!
花瀬ゆらぎ
恋愛
「おまえには、国王陛下の側妃になってもらう」
婚約者と親友に裏切られ、傷心の伯爵令嬢イリア。
追い打ちをかけるように父から命じられたのは、若き国王フェイランの側妃になることだった。
しかし、王宮で待っていたのは、「世継ぎを産んだら離縁」という非情な条件。
夫となったフェイランは冷たく、侍女からは蔑まれ、王妃からは「用が済んだら去れ」と突き放される。
けれど、イリアは知ってしまう。 彼が兄の死と誤解に苦しみ、誰よりも孤独の中にいることを──。
「私は、陛下の幸せを願っております。だから……離縁してください」
フェイランを想い、身を引こうとしたイリア。
しかし、無関心だったはずの陛下が、イリアを強く抱きしめて……!?
「離縁する気か? 許さない。私の心を乱しておいて、逃げられると思うな」
凍てついた王の心を溶かしたのは、売られた側妃の純真な愛。
孤独な陛下に執着され、正妃へと昇り詰める逆転ラブロマンス!
※ 以下のタイトルにて、ベリーズカフェでも公開中。
【側妃の条件は「子を産んだら離縁」でしたが、陛下は私を離してくれません】
第一王子と見捨てられた公爵令嬢
岡暁舟
恋愛
アナトール公爵令嬢のマリアは婚約者である第一王子のザイツからあしらわれていた。昼間お話することも、夜に身体を重ねることも、なにもなかったのだ。形だけの夫婦生活。ザイツ様の新しい婚約者になってやろうと躍起になるメイドたち。そんな中、ザイツは戦地に赴くと知らせが入った。夫婦関係なんてとっくに終わっていると思っていた矢先、マリアの前にザイツが現れたのだった。
お読みいただきありがとうございます。こちらの話は24話で完結とさせていただきます。この後は「第一王子と愛された公爵令嬢」に続いていきます。こちらもよろしくお願い致します。
【完結】ひとつだけ、ご褒美いただけますか?――没落令嬢、氷の王子にお願いしたら溺愛されました。
猫屋敷むぎ
恋愛
没落伯爵家の娘の私、ノエル・カスティーユにとっては少し眩しすぎる学院の舞踏会で――
私の願いは一瞬にして踏みにじられました。
母が苦労して買ってくれた唯一の白いドレスは赤ワインに染められ、
婚約者ジルベールは私を見下ろしてこう言ったのです。
「君は、僕に恥をかかせたいのかい?」
まさか――あの優しい彼が?
そんなはずはない。そう信じていた私に、現実は冷たく突きつけられました。
子爵令嬢カトリーヌの冷笑と取り巻きの嘲笑。
でも、私には、味方など誰もいませんでした。
ただ一人、“氷の王子”カスパル殿下だけが。
白いハンカチを差し出し――その瞬間、止まっていた時間が静かに動き出したのです。
「……ひとつだけ、ご褒美いただけますか?」
やがて、勇気を振り絞って願った、小さな言葉。
それは、水底に沈んでいた私の人生をすくい上げ、
冷たい王子の心をそっと溶かしていく――最初の奇跡でした。
没落令嬢ノエルと、孤独な氷の王子カスパル。
これは、そんなじれじれなふたりが“本当の幸せを掴むまで”のお話です。
※全10話+番外編・約2.5万字の短編。一気読みもどうぞ
※わんこが繋ぐ恋物語です
※因果応報ざまぁ。最後は甘く、後味スッキリ
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる