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政略結婚
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馬車が揺れている。
王族の馬車は本来ならばもっと馬もたくさん繋がれ、豪奢で華々しいものなのだが、今は互いに刺激せぬよう、極めて慎ましい馬車であった。
その中、馬車の窓を眺めている女性がいた。
真っ白な婚姻装束に身を包んだ女性は、つい最近成人したばかりの美しい人だった。ミルキーウェイを閉じ込めたような流れる銀髪は背中を覆うほど伸びやかで、瞳は夕暮れ色をしたアメジスト。そして唇と頬は瑞々しい果実のようによく熟れていた。
その中、彼女の正面に座っている女性が口を開いた。
「アンジェリカ様はこれでよろしかったのですか?」
「……仕方がないじゃない。私にはどうすることもできないのだから」
アンジェリカはキュッと手を膝の上で握った。
馬車が揺れている。
今宵は白夜だ。いい婚礼日和となるだろう。
****
獅子皇国と白狼王国。
二国は長年、国境を巡って争ってきた国であった。
獅子皇国はとにかく勇猛であり、皇帝から下々に渡るまで鍛えられた肉体で各国を攻めて属国と化する大国として知られていた。
一方白狼王国は魔法に長け、他国では既に神殿以外には伝わってないような魔法まで使える者たちを多く占め、獅子皇国の襲撃を退けている国だった。
これだけ聞くと力関係は拮抗しているように見えるが、そうではなかった。
いくら白狼王国が戦に勝ち続けても、他国が負ければ、少しずつ少しずつ白狼王国も疲弊していくのだ。
長年に渡る戦で疲弊した白狼王国は、とうとう白旗を上げた。
その中で輿入れに出されることになったのが、第三王女であるアンジェリカであった。恐ろしい国の皇太子の花嫁として出されるにはやや物足りない存在ではあったが、彼女は特殊な性を持つが故に「彼女以外にいない」と判断されたのである。
ところで、この大陸のそれぞれの国は、祖先には獣がいるとされている。
その血筋が受け継ぐ第二の性こそが、婚姻の決め手とされていた。
元々権力者たちには、それぞれの民を従属屈服させる性を持っていたとされている。それはアルファと呼ばれていた。王家の血筋の者たちは、それぞれ特殊な声色、圧倒的なカリスマを持っていたが、そのアルファが顕現するのは稀であった。
そしてもうひとつ、アルファには番としてオメガがいるとされていた。オメガは最も獣に近い性とされ、一年の内のひと月ほどを発情期でなにもできなくなるとされていた。
なによりも、アルファはオメガからでなければ生まれないと言われていた時代も存在し、それぞれの国はオメガを妃として迎え入れいたわっていたのだが。
オメガはなにも女性だけがなる性ではなく、男性からすら顕現されるとされている性だ。彼らは後宮に入れられるのを嫌がり、皇帝の慰み者になるのを嫌がり、いつしかいなくなってしまった。
オメガがいなくなってしまったらアルファが生まれる訳もなく、長いこと顕現しなかったのだが。アンジェリカはその中で本当に唐突に生まれた突然変異であった。たしかに祖先にはアルファがいたが、彼女の両親である国王夫妻は、どちらもアルファでもなければオメガでもない。俗に言うベータであった。彼女の姉ふたり弟ふたりもベータであり、王族一家はわからないまま育てていたのだが。
彼女の第二の性に目を付けたのは魔術師団であった。
「姫様は獅子皇国への切り札になり得ます。我らに彼女の手ほどきをさせてくださいませ」
十歳でアルファとしての性を顕現させたアンジェリカは、家族から引き離されて教育され続けたのだ。
アルファとしての性。
それはなにも圧倒的なカリスマや民を絶対服従させるオーラだけではない。
アルファをアルファたらしめるもの。
それは、番を選び、その番の第二の性を無理矢理変えるというものであった。
「姫様、獅子皇国には後宮が存在し、そこでは皇帝や皇太子の妃になるうる女性しかいない場になります。我らはどれだけ戦い抗っても、獅子皇国には勝てません。ですが、後宮内は別です。あそこは女の花園ですから」
「女の人しかいない……」
「獅子皇国は重婚を認めていますから」
アンジェリカからしてみれば、一夫一妻が当たり前な白狼王国で育ったため、一夫多妻制度は信じられないものだった。魔術師団から教わったその話で、戦をしてくる迷惑な隣国から一気に穢らしい悪の国へと印象がすり替わってしまったのである。
その中、魔術師団のひとりが告げた。
「ですからアルファである姫様が行けばいいのです。あそこに入れば、たちまち全ての人々があなたの味方になります」
「敵国でしょう? 敵国の後宮なのに、そんなことできるのかしら……」
「できます。アルファのオーラに勝てる人はいません。それに、アルファは第二の性を圧迫することで変えられますから。皇太子と番になるよう認められているのならば、番になってしまいなさい。そのまま……従属させてしまえばいいのですよ」
それはとんでもない計画であった。
獅子皇国は屈強な戦士ばかりの国で、正攻法では勝てない上に、どんどん他国が取り込まれていっているのだから、戦い続けるのは無駄。
だから後宮に侵入し、彼女のアルファとしての力で全て従属させた上で、彼女の婚約者になり得る皇太子を籠絡し、そのまま性をオメガに引きずり降ろしてしまえ。
言っていることはとんでもないが、なによりもそれが有効なのは、一度番になってしまったら、他の者が入り込む隙がなくなるということだ。心はどれだけ憎んでいても、魂が屈服してしまったら、それは契約になる。
獅子皇国を乗っ取る算段が整うという話であった。
魔術師団の言い出した恐ろしい計画は、彼女が成人を迎える頃には具現化しうるものへと変わっていた。
ただ王家のあどけない少女だったアンジェリカは、成人した頃にはすっかりと羽化して美しい姫へと変わる頃、長きに渡る戦は一旦停止し、互いの利益のために婚姻を結ぶこととなったのである。
彼女がアルファだと聞いても、先方は驚くことはなかった。
「むしろ喜ばしい」と言われたのは、舐められたものだ。
かくして、アンジェリカは侍女ひとりだけ引き連れて輿入れすることとなった次第だった。敵国に乗り込む以上、煌びやかな婚姻にすることはできず、本当に密やかに。
これがもし、国内の貴族との降嫁であったのなら、もっと華やかにパレードしながら家族とお別れができただろうに、これでは人質に出すようなものだ。
(でも……)
だんだん城が近付いてきた。
彼女からしてみれば、それはしばらくの間暮らす監獄に近く、本来ならば絢爛豪華で息を呑むほど美しい城なのだが、彼女にとっては「監獄にしては派手過ぎる」」としか思えなくなっていた。
(私は……殺さないと。皇太子を)
そんなことをすれば、いくら政略結婚とはいえども大変なことになるのはわかっていた。そこまで魔術師団が求めてないことも知っていた。
だが、アンジェリカは沸々と長年に渡る怒りを、顔合わせひとつ済ませていない皇太子に向けている自覚があった。
これはあくまでアンジェリカの私情であり、そんなことは国の者たちが誰ひとり望んでないこともわかっていた。
それでも、アンジェリカには我慢がならなかった。
彼女は白狼王国の第三子であり、本来ならば降嫁して王族を離れる身。政治には関わりのない身だったのだから、彼女の浅はかさを窘めることができる者は、誰ひとりとしていなかったのである。
王族の馬車は本来ならばもっと馬もたくさん繋がれ、豪奢で華々しいものなのだが、今は互いに刺激せぬよう、極めて慎ましい馬車であった。
その中、馬車の窓を眺めている女性がいた。
真っ白な婚姻装束に身を包んだ女性は、つい最近成人したばかりの美しい人だった。ミルキーウェイを閉じ込めたような流れる銀髪は背中を覆うほど伸びやかで、瞳は夕暮れ色をしたアメジスト。そして唇と頬は瑞々しい果実のようによく熟れていた。
その中、彼女の正面に座っている女性が口を開いた。
「アンジェリカ様はこれでよろしかったのですか?」
「……仕方がないじゃない。私にはどうすることもできないのだから」
アンジェリカはキュッと手を膝の上で握った。
馬車が揺れている。
今宵は白夜だ。いい婚礼日和となるだろう。
****
獅子皇国と白狼王国。
二国は長年、国境を巡って争ってきた国であった。
獅子皇国はとにかく勇猛であり、皇帝から下々に渡るまで鍛えられた肉体で各国を攻めて属国と化する大国として知られていた。
一方白狼王国は魔法に長け、他国では既に神殿以外には伝わってないような魔法まで使える者たちを多く占め、獅子皇国の襲撃を退けている国だった。
これだけ聞くと力関係は拮抗しているように見えるが、そうではなかった。
いくら白狼王国が戦に勝ち続けても、他国が負ければ、少しずつ少しずつ白狼王国も疲弊していくのだ。
長年に渡る戦で疲弊した白狼王国は、とうとう白旗を上げた。
その中で輿入れに出されることになったのが、第三王女であるアンジェリカであった。恐ろしい国の皇太子の花嫁として出されるにはやや物足りない存在ではあったが、彼女は特殊な性を持つが故に「彼女以外にいない」と判断されたのである。
ところで、この大陸のそれぞれの国は、祖先には獣がいるとされている。
その血筋が受け継ぐ第二の性こそが、婚姻の決め手とされていた。
元々権力者たちには、それぞれの民を従属屈服させる性を持っていたとされている。それはアルファと呼ばれていた。王家の血筋の者たちは、それぞれ特殊な声色、圧倒的なカリスマを持っていたが、そのアルファが顕現するのは稀であった。
そしてもうひとつ、アルファには番としてオメガがいるとされていた。オメガは最も獣に近い性とされ、一年の内のひと月ほどを発情期でなにもできなくなるとされていた。
なによりも、アルファはオメガからでなければ生まれないと言われていた時代も存在し、それぞれの国はオメガを妃として迎え入れいたわっていたのだが。
オメガはなにも女性だけがなる性ではなく、男性からすら顕現されるとされている性だ。彼らは後宮に入れられるのを嫌がり、皇帝の慰み者になるのを嫌がり、いつしかいなくなってしまった。
オメガがいなくなってしまったらアルファが生まれる訳もなく、長いこと顕現しなかったのだが。アンジェリカはその中で本当に唐突に生まれた突然変異であった。たしかに祖先にはアルファがいたが、彼女の両親である国王夫妻は、どちらもアルファでもなければオメガでもない。俗に言うベータであった。彼女の姉ふたり弟ふたりもベータであり、王族一家はわからないまま育てていたのだが。
彼女の第二の性に目を付けたのは魔術師団であった。
「姫様は獅子皇国への切り札になり得ます。我らに彼女の手ほどきをさせてくださいませ」
十歳でアルファとしての性を顕現させたアンジェリカは、家族から引き離されて教育され続けたのだ。
アルファとしての性。
それはなにも圧倒的なカリスマや民を絶対服従させるオーラだけではない。
アルファをアルファたらしめるもの。
それは、番を選び、その番の第二の性を無理矢理変えるというものであった。
「姫様、獅子皇国には後宮が存在し、そこでは皇帝や皇太子の妃になるうる女性しかいない場になります。我らはどれだけ戦い抗っても、獅子皇国には勝てません。ですが、後宮内は別です。あそこは女の花園ですから」
「女の人しかいない……」
「獅子皇国は重婚を認めていますから」
アンジェリカからしてみれば、一夫一妻が当たり前な白狼王国で育ったため、一夫多妻制度は信じられないものだった。魔術師団から教わったその話で、戦をしてくる迷惑な隣国から一気に穢らしい悪の国へと印象がすり替わってしまったのである。
その中、魔術師団のひとりが告げた。
「ですからアルファである姫様が行けばいいのです。あそこに入れば、たちまち全ての人々があなたの味方になります」
「敵国でしょう? 敵国の後宮なのに、そんなことできるのかしら……」
「できます。アルファのオーラに勝てる人はいません。それに、アルファは第二の性を圧迫することで変えられますから。皇太子と番になるよう認められているのならば、番になってしまいなさい。そのまま……従属させてしまえばいいのですよ」
それはとんでもない計画であった。
獅子皇国は屈強な戦士ばかりの国で、正攻法では勝てない上に、どんどん他国が取り込まれていっているのだから、戦い続けるのは無駄。
だから後宮に侵入し、彼女のアルファとしての力で全て従属させた上で、彼女の婚約者になり得る皇太子を籠絡し、そのまま性をオメガに引きずり降ろしてしまえ。
言っていることはとんでもないが、なによりもそれが有効なのは、一度番になってしまったら、他の者が入り込む隙がなくなるということだ。心はどれだけ憎んでいても、魂が屈服してしまったら、それは契約になる。
獅子皇国を乗っ取る算段が整うという話であった。
魔術師団の言い出した恐ろしい計画は、彼女が成人を迎える頃には具現化しうるものへと変わっていた。
ただ王家のあどけない少女だったアンジェリカは、成人した頃にはすっかりと羽化して美しい姫へと変わる頃、長きに渡る戦は一旦停止し、互いの利益のために婚姻を結ぶこととなったのである。
彼女がアルファだと聞いても、先方は驚くことはなかった。
「むしろ喜ばしい」と言われたのは、舐められたものだ。
かくして、アンジェリカは侍女ひとりだけ引き連れて輿入れすることとなった次第だった。敵国に乗り込む以上、煌びやかな婚姻にすることはできず、本当に密やかに。
これがもし、国内の貴族との降嫁であったのなら、もっと華やかにパレードしながら家族とお別れができただろうに、これでは人質に出すようなものだ。
(でも……)
だんだん城が近付いてきた。
彼女からしてみれば、それはしばらくの間暮らす監獄に近く、本来ならば絢爛豪華で息を呑むほど美しい城なのだが、彼女にとっては「監獄にしては派手過ぎる」」としか思えなくなっていた。
(私は……殺さないと。皇太子を)
そんなことをすれば、いくら政略結婚とはいえども大変なことになるのはわかっていた。そこまで魔術師団が求めてないことも知っていた。
だが、アンジェリカは沸々と長年に渡る怒りを、顔合わせひとつ済ませていない皇太子に向けている自覚があった。
これはあくまでアンジェリカの私情であり、そんなことは国の者たちが誰ひとり望んでないこともわかっていた。
それでも、アンジェリカには我慢がならなかった。
彼女は白狼王国の第三子であり、本来ならば降嫁して王族を離れる身。政治には関わりのない身だったのだから、彼女の浅はかさを窘めることができる者は、誰ひとりとしていなかったのである。
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