37 / 80
第37話 来たるべきものがやって来た。ついにアンデッド・フロア突入だ!
しおりを挟む
元泥ボーズご本人たちはダビデ像風に彫って欲しいというご要望だったが、プロポーションとか全体の造形的にそれは似合わないよと説明して、俺はアイヌ一刀彫風に造形することを提案した。
その方が野趣があって石像としての雰囲気が出るよと。
こういうときアリスさんの変形自在ボディは便利だね。一刀彫の彫刻をリアルに再現してくれたので、ストーンズ(石ボーズ改め)も納得してくれた。ロックバンドみたいな名前になっちゃったな。
こうして俺たちはボス部屋にリボップが無いのをいいことに、ゆっくり腰を落ち着けてトーメー美容整形外科的なものを開業した。
ストーンズは5体いたので、戦隊ヒーロー風なデザインを取り入れてみた。もちろん事前にデザイン画を作成してストーンズに了解を取ったよ。削っちゃったら戻せないからな。
ここまで行ったら「個体名」を付けたくなっちゃうよね? 何せヒーローなわけだから。
ストーンズにちなんで、ダイヤモンド、サファイア、ルビー、エメラルド、アレキサンドライトと命名して上げましたよ。
もう命名音痴とは言わせないよ?
そしたら、ストーンズのモチベーションが上がること、上がること。ええ、ずっとモブ扱いだったことを寂しがっていたそうですよ。やっぱり人は必要とされることで生きがいを感じるんだね。
ストーンズは人でもないし、生きてもいないけど。
不思議なもので、個性(キャラ別の造形)と名前を与えてみると、こっちも「家族の一員」て気持ちになって来るもんですな。4足歩行ロボだけど。
ストーンズの美容整形が一段落したところで、今回のフロアボス戦について反省会を行った。囲碁将棋の対局後に行う感想戦みたいな?
だってねえ。今回はたまたまストーンズが相手だったので問題なかったけど、「石化攻撃」はちょっと危機だったわけで。
俺とかトビーが受けていたら、死んでいたかもしれない。ああ、スラ1もね。ここから先はこういう特殊攻撃にも備えておかないと、命の危険があると痛感したのよ。
「そこでアリスさん、対特殊攻撃の防御手段が必要だと思います」
「うむ。もっともニャ」
「何かこう。カッコ良くて自動的な、たとえていえば『バリア』的な防御手段はないでしょうか?」
「あからさまにバリアを要求しているニャ」
だって、構えてからじゃ遅すぎるってこともあるじゃない。常時発動型の防御壁があれば良いと思うのよ。
「いくらアリスにゃんでもそんな都合の良いものを右から左に……できたニャ!」
「早っ! さすがでございますな。して、どのようなバリアでしょう?」
「バリアそのものではないニャ。現実的に限りなくバリアに近い防御手段を構築するニャ」
「ほうほう。それはどんな?」
アリスのデザインはこうだ。
俺たちを中心にある半径の球面を描き、その表面上にナノマシンを配置する。ナノサイズなので視界は遮らない。こいつらを事実上の「防衛ライン」とする。
そこに外部から攻撃を受けたとする。石化だろうと熱線だろうと、毒霧だろうと、「対象に害をなす攻撃」であればまずこの防衛ラインであるナノマシンが被害を受ける。
ナノマシン同士はネットワークで結ばれており、1体に何か起きれば瞬時に異変は全体で共有される。当然アリスもネットワークの一部である。攻撃を受けた場所、攻撃の起点、被害程度、被害の性質などをアリスの情報処理機能が瞬時に判定し、対抗措置をとるという物である。
「なるほど。質問があります! 強力な攻撃がナノマシンを破壊しながら通り抜けてくる場合はどうなりますか?」
「もっともな疑問ニャ。ドッグファイト時の戦闘機のように『デコイ』や『フレア』を展開しながら回避行動をとるニャ」
「そうなると、対抗措置の担い手はストーンズってことになるか?」
ナノマシンが検知できる異常であれば、対処可能ということか……。ふーむ。何か足りない気がする。
「そうだ。精神系の攻撃とか生命力を吸い上げるドレインみたいな攻撃の場合、機械であるナノマシンでは感知できないんじゃない?」
「うーむ。データが無いので確認ができないニャ。ということは、その可能性を否定できないニャ」
「そうだよねぇ。どうしたもんかなぁ……。うん?」
「ぷっぷる、ぷるぷる」
「な、何だと? 自分がナノマシンに搭乗するだと?」
「ぷるっぷ」
ナノサイズまで細分化した分身をナノマシンに載せ、人馬一体ならぬスラナノ一体の防衛網を構成するだと?
「こ、これはまさにバイオニック・マシーン構想!」
「革命ニャ! これは世紀の大発明ニャ!」
「今が何世紀だか知らんけどな!」
似た物同士。ナノマシン集合体であるアリスさんと、ゼリー状不定形知性体であるスラ1とが合体する。意外なようで意外でないような。
人類の危機がまた一歩現実に近付いた感じが強いのでございますが……。
「それにしてもスラ1の不思議メタボリズムは止まるところを知りませんな」
「ナノサイズに細分化しても生存できる上に、知性まで維持できるとはニャ……」
魔物と言うよりも「宇宙生物」ですからね、ウチのわらび餅くん。
早速ナノマシンにスライム細胞を載せた「バイオニック・バリア」の運用テストを行ったところ、半径20メートルに展開すれば十分な特殊攻撃対抗手段になり得るという実験結果を得た。
「よし! 後は実戦で検証するニャ」
「早ぇな、実戦投入」
「ジジイに何かあった時はバックアップデータからやり直すから安心するニャ」
そんな死に戻りは嫌です。ていうか、バックアップはもはや別人になるんじゃない?
といっても、後戻りする選択肢は無いけどね。バリアの精度に期待しよう。
「スラ1頼むぞ!」
「ぷるっぷー」
準備が整ったところで、俺は「1-8丸」を1粒飲んで、1時間の睡眠休憩を取った。
「うーん。休めたのかなぁ?」
「肉体はナノマシンが常時リフレッシュしているニャ。休息は脳と精神のための物ニャ」
「だから?」
「要するに気の持ち様ニャ!」
「主人の扱いが雑じゃね?」
そんなこんなで我々トーメー探検隊は第4層へと階段を下りて行った。
◆◆◆
階段を下りるや否や、そこはかとなく辺りに腐敗臭が漂う。
「アリスさん、これは……?」
「この臭い、この雰囲気……。これは『アンデッド・フロア』の可能性が高いニャ」
うわぁあー。そいつはイカさないねぇ。テイムもできないし。……できないよね?
「ウチには聖属性魔法なんて物は無いからな。通常攻撃で早期殲滅しよう」
「同意ニャ。見敵必滅、見敵必滅ニャ!」
当然バリアは展開済み。ハニービーズのマッピングを待って出撃と決定した。
ゾンビと遭遇戦なんてぞっとしないからな。ゾッとするけど。
偵察情報によると、フィールド・モンスターはゾンビ、グール、スケルトン、そしてゴーストとみられる浮遊体だそうだ。
「ゴーストがいると仮定して、どう対処したらよいかねぇ?」
「物理攻撃が効かない物と想定するニャ。火炎放射も、爆発物もNGニャ」
「ホーリーなんとかみたいな攻撃手段が無いからなあ」
「ダメ元で般若心経アタックは掛けてみるニャ。やるだけならただニャし」
精神系には精神系をってわけだな。
「だったら逆に『混乱』を誘うってのはどうよ?」
「状態異常攻撃をするニャか?」
「デスメタルでもぶつけてやるのさ。まともな精神なら混乱するんじゃね?」
「ぷるっぷるぷー」
「ええーっ。それはメタだなあ……」
「何といったニャ?」
「つまるところ精神活動も電気信号の集合に過ぎない。ならば電磁的な干渉波によりこれを無力化できるはずである、と」
「ECMニャ!」
説明しよう! ECM(Electronic Countermeasure)とは「電子対抗手段」と呼ばれる装置であり、主に敵の電波的探知手段を妨害する電磁波発生装置である。
レーダーによる探知を阻害したりね。
スラ1の案とは、強力なECMをゴーストに照射することにより電気信号の塊である敵にダメージを与えようと言うのである。
「何という悪魔的発想ニャ……」
「聖属性でも光属性でもない。電子の力か」
「電子の魔法、略して『電マ』ニャ!」
「ぷるぷる!」
紛らわしいから変な略し方と合いの手を入れるんじゃありません!
「これは改造案件ニャ! 電マ改造ニャ!」
「魔改造で良いでしょう、そこは?」
ストーンズ内蔵の通信機を直ちに改造。アホ出力にチューンナップし指向性を持たせて、「電マ砲」が完成した。
その方が野趣があって石像としての雰囲気が出るよと。
こういうときアリスさんの変形自在ボディは便利だね。一刀彫の彫刻をリアルに再現してくれたので、ストーンズ(石ボーズ改め)も納得してくれた。ロックバンドみたいな名前になっちゃったな。
こうして俺たちはボス部屋にリボップが無いのをいいことに、ゆっくり腰を落ち着けてトーメー美容整形外科的なものを開業した。
ストーンズは5体いたので、戦隊ヒーロー風なデザインを取り入れてみた。もちろん事前にデザイン画を作成してストーンズに了解を取ったよ。削っちゃったら戻せないからな。
ここまで行ったら「個体名」を付けたくなっちゃうよね? 何せヒーローなわけだから。
ストーンズにちなんで、ダイヤモンド、サファイア、ルビー、エメラルド、アレキサンドライトと命名して上げましたよ。
もう命名音痴とは言わせないよ?
そしたら、ストーンズのモチベーションが上がること、上がること。ええ、ずっとモブ扱いだったことを寂しがっていたそうですよ。やっぱり人は必要とされることで生きがいを感じるんだね。
ストーンズは人でもないし、生きてもいないけど。
不思議なもので、個性(キャラ別の造形)と名前を与えてみると、こっちも「家族の一員」て気持ちになって来るもんですな。4足歩行ロボだけど。
ストーンズの美容整形が一段落したところで、今回のフロアボス戦について反省会を行った。囲碁将棋の対局後に行う感想戦みたいな?
だってねえ。今回はたまたまストーンズが相手だったので問題なかったけど、「石化攻撃」はちょっと危機だったわけで。
俺とかトビーが受けていたら、死んでいたかもしれない。ああ、スラ1もね。ここから先はこういう特殊攻撃にも備えておかないと、命の危険があると痛感したのよ。
「そこでアリスさん、対特殊攻撃の防御手段が必要だと思います」
「うむ。もっともニャ」
「何かこう。カッコ良くて自動的な、たとえていえば『バリア』的な防御手段はないでしょうか?」
「あからさまにバリアを要求しているニャ」
だって、構えてからじゃ遅すぎるってこともあるじゃない。常時発動型の防御壁があれば良いと思うのよ。
「いくらアリスにゃんでもそんな都合の良いものを右から左に……できたニャ!」
「早っ! さすがでございますな。して、どのようなバリアでしょう?」
「バリアそのものではないニャ。現実的に限りなくバリアに近い防御手段を構築するニャ」
「ほうほう。それはどんな?」
アリスのデザインはこうだ。
俺たちを中心にある半径の球面を描き、その表面上にナノマシンを配置する。ナノサイズなので視界は遮らない。こいつらを事実上の「防衛ライン」とする。
そこに外部から攻撃を受けたとする。石化だろうと熱線だろうと、毒霧だろうと、「対象に害をなす攻撃」であればまずこの防衛ラインであるナノマシンが被害を受ける。
ナノマシン同士はネットワークで結ばれており、1体に何か起きれば瞬時に異変は全体で共有される。当然アリスもネットワークの一部である。攻撃を受けた場所、攻撃の起点、被害程度、被害の性質などをアリスの情報処理機能が瞬時に判定し、対抗措置をとるという物である。
「なるほど。質問があります! 強力な攻撃がナノマシンを破壊しながら通り抜けてくる場合はどうなりますか?」
「もっともな疑問ニャ。ドッグファイト時の戦闘機のように『デコイ』や『フレア』を展開しながら回避行動をとるニャ」
「そうなると、対抗措置の担い手はストーンズってことになるか?」
ナノマシンが検知できる異常であれば、対処可能ということか……。ふーむ。何か足りない気がする。
「そうだ。精神系の攻撃とか生命力を吸い上げるドレインみたいな攻撃の場合、機械であるナノマシンでは感知できないんじゃない?」
「うーむ。データが無いので確認ができないニャ。ということは、その可能性を否定できないニャ」
「そうだよねぇ。どうしたもんかなぁ……。うん?」
「ぷっぷる、ぷるぷる」
「な、何だと? 自分がナノマシンに搭乗するだと?」
「ぷるっぷ」
ナノサイズまで細分化した分身をナノマシンに載せ、人馬一体ならぬスラナノ一体の防衛網を構成するだと?
「こ、これはまさにバイオニック・マシーン構想!」
「革命ニャ! これは世紀の大発明ニャ!」
「今が何世紀だか知らんけどな!」
似た物同士。ナノマシン集合体であるアリスさんと、ゼリー状不定形知性体であるスラ1とが合体する。意外なようで意外でないような。
人類の危機がまた一歩現実に近付いた感じが強いのでございますが……。
「それにしてもスラ1の不思議メタボリズムは止まるところを知りませんな」
「ナノサイズに細分化しても生存できる上に、知性まで維持できるとはニャ……」
魔物と言うよりも「宇宙生物」ですからね、ウチのわらび餅くん。
早速ナノマシンにスライム細胞を載せた「バイオニック・バリア」の運用テストを行ったところ、半径20メートルに展開すれば十分な特殊攻撃対抗手段になり得るという実験結果を得た。
「よし! 後は実戦で検証するニャ」
「早ぇな、実戦投入」
「ジジイに何かあった時はバックアップデータからやり直すから安心するニャ」
そんな死に戻りは嫌です。ていうか、バックアップはもはや別人になるんじゃない?
といっても、後戻りする選択肢は無いけどね。バリアの精度に期待しよう。
「スラ1頼むぞ!」
「ぷるっぷー」
準備が整ったところで、俺は「1-8丸」を1粒飲んで、1時間の睡眠休憩を取った。
「うーん。休めたのかなぁ?」
「肉体はナノマシンが常時リフレッシュしているニャ。休息は脳と精神のための物ニャ」
「だから?」
「要するに気の持ち様ニャ!」
「主人の扱いが雑じゃね?」
そんなこんなで我々トーメー探検隊は第4層へと階段を下りて行った。
◆◆◆
階段を下りるや否や、そこはかとなく辺りに腐敗臭が漂う。
「アリスさん、これは……?」
「この臭い、この雰囲気……。これは『アンデッド・フロア』の可能性が高いニャ」
うわぁあー。そいつはイカさないねぇ。テイムもできないし。……できないよね?
「ウチには聖属性魔法なんて物は無いからな。通常攻撃で早期殲滅しよう」
「同意ニャ。見敵必滅、見敵必滅ニャ!」
当然バリアは展開済み。ハニービーズのマッピングを待って出撃と決定した。
ゾンビと遭遇戦なんてぞっとしないからな。ゾッとするけど。
偵察情報によると、フィールド・モンスターはゾンビ、グール、スケルトン、そしてゴーストとみられる浮遊体だそうだ。
「ゴーストがいると仮定して、どう対処したらよいかねぇ?」
「物理攻撃が効かない物と想定するニャ。火炎放射も、爆発物もNGニャ」
「ホーリーなんとかみたいな攻撃手段が無いからなあ」
「ダメ元で般若心経アタックは掛けてみるニャ。やるだけならただニャし」
精神系には精神系をってわけだな。
「だったら逆に『混乱』を誘うってのはどうよ?」
「状態異常攻撃をするニャか?」
「デスメタルでもぶつけてやるのさ。まともな精神なら混乱するんじゃね?」
「ぷるっぷるぷー」
「ええーっ。それはメタだなあ……」
「何といったニャ?」
「つまるところ精神活動も電気信号の集合に過ぎない。ならば電磁的な干渉波によりこれを無力化できるはずである、と」
「ECMニャ!」
説明しよう! ECM(Electronic Countermeasure)とは「電子対抗手段」と呼ばれる装置であり、主に敵の電波的探知手段を妨害する電磁波発生装置である。
レーダーによる探知を阻害したりね。
スラ1の案とは、強力なECMをゴーストに照射することにより電気信号の塊である敵にダメージを与えようと言うのである。
「何という悪魔的発想ニャ……」
「聖属性でも光属性でもない。電子の力か」
「電子の魔法、略して『電マ』ニャ!」
「ぷるぷる!」
紛らわしいから変な略し方と合いの手を入れるんじゃありません!
「これは改造案件ニャ! 電マ改造ニャ!」
「魔改造で良いでしょう、そこは?」
ストーンズ内蔵の通信機を直ちに改造。アホ出力にチューンナップし指向性を持たせて、「電マ砲」が完成した。
3
あなたにおすすめの小説
外れスキルは、レベル1!~異世界転生したのに、外れスキルでした!
武蔵野純平
ファンタジー
異世界転生したユウトは、十三歳になり成人の儀式を受け神様からスキルを授かった。
しかし、授かったスキルは『レベル1』という聞いたこともないスキルだった。
『ハズレスキルだ!』
同世代の仲間からバカにされるが、ユウトが冒険者として活動を始めると『レベル1』はとんでもないチートスキルだった。ユウトは仲間と一緒にダンジョンを探索し成り上がっていく。
そんなユウトたちに一人の少女た頼み事をする。『お父さんを助けて!』
老衰で死んだ僕は異世界に転生して仲間を探す旅に出ます。最初の武器は木の棒ですか!? 絶対にあきらめない心で剣と魔法を使いこなします!
菊池 快晴
ファンタジー
10代という若さで老衰により病気で死んでしまった主人公アイレは
「まだ、死にたくない」という願いの通り異世界転生に成功する。
同じ病気で亡くなった親友のヴェルネルとレムリもこの世界いるはずだと
アイレは二人を探す旅に出るが、すぐに魔物に襲われてしまう
最初の武器は木の棒!?
そして謎の人物によって明かされるヴェネルとレムリの転生の真実。
何度も心が折れそうになりながらも、アイレは剣と魔法を使いこなしながら
困難に立ち向かっていく。
チート、ハーレムなしの王道ファンタジー物語!
異世界転生は2話目です! キャラクタ―の魅力を味わってもらえると嬉しいです。
話の終わりのヒキを重要視しているので、そこを注目して下さい!
****** 完結まで必ず続けます *****
****** 毎日更新もします *****
他サイトへ重複投稿しています!
【改稿版】休憩スキルで異世界無双!チートを得た俺は異世界で無双し、王女と魔女を嫁にする。
ゆう
ファンタジー
剣と魔法の異世界に転生したクリス・レガード。
剣聖を輩出したことのあるレガード家において剣術スキルは必要不可欠だが12歳の儀式で手に入れたスキルは【休憩】だった。
しかしこのスキル、想像していた以上にチートだ。
休憩を使いスキルを強化、更に新しいスキルを獲得できてしまう…
そして強敵と相対する中、クリスは伝説のスキルである覇王を取得する。
ルミナス初代国王が有したスキルである覇王。
その覇王発現は王国の長い歴史の中で悲願だった。
それ以降、クリスを取り巻く環境は目まぐるしく変化していく……
※アルファポリスに投稿した作品の改稿版です。
ホットランキング最高位2位でした。
カクヨムにも別シナリオで掲載。
【完結】487222760年間女神様に仕えてきた俺は、そろそろ普通の異世界転生をしてもいいと思う
こすもすさんど(元:ムメイザクラ)
ファンタジー
異世界転生の女神様に四億年近くも仕えてきた、名も無きオリ主。
億千の異世界転生を繰り返してきた彼は、女神様に"休暇"と称して『普通の異世界転生がしたい』とお願いする。
彼の願いを聞き入れた女神様は、彼を無難な異世界へと送り出す。
四億年の経験知識と共に異世界へ降り立ったオリ主――『アヤト』は、自由気ままな転生者生活を満喫しようとするのだが、そんなぶっ壊れチートを持ったなろう系オリ主が平穏無事な"普通の異世界転生"など出来るはずもなく……?
道行く美少女ヒロイン達をスパルタ特訓で徹底的に鍛え上げ、邪魔する奴はただのパンチで滅殺抹殺一撃必殺、それも全ては"普通の異世界転生"をするために!
気が付けばヒロインが増え、気が付けば厄介事に巻き込まれる、テメーの頭はハッピーセットな、なろう系最強チーレム無双オリ主の明日はどっちだ!?
※小説家になろう、エブリスタ、ノベルアップ+にも掲載しております。
異世界転生したおっさんが普通に生きる
カジキカジキ
ファンタジー
第18回 ファンタジー小説大賞 読者投票93位
応援頂きありがとうございました!
異世界転生したおっさんが唯一のチートだけで生き抜く世界
主人公のゴウは異世界転生した元冒険者
引退して狩をして過ごしていたが、ある日、ギルドで雇った子どもに出会い思い出す。
知識チートで町の食と環境を改善します!! ユルくのんびり過ごしたいのに、何故にこんなに忙しい!?
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
『辺境伯一家の領地繁栄記』序章:【動物スキル?】を持った辺境伯長男の場合
鈴白理人
ファンタジー
北の辺境で雨漏りと格闘中のアーサーは、貧乏領主の長男にして未来の次期辺境伯。
国民には【スキルツリー】という加護があるけれど、鑑定料は銀貨五枚。そんな贅沢、うちには無理。
でも最近──猫が雨漏りポイントを教えてくれたり、鳥やミミズとも会話が成立してる気がする。
これってもしかして【動物スキル?】
笑って働く貧乏大家族と一緒に、雨漏り屋敷から始まる、のんびりほのぼの領地改革物語!
【完結】異世界で魔道具チートでのんびり商売生活
シマセイ
ファンタジー
大学生・誠也は工事現場の穴に落ちて異世界へ。 物体に魔力を付与できるチートスキルを見つけ、 能力を隠しつつ魔道具を作って商業ギルドで商売開始。 のんびりスローライフを目指す毎日が幕を開ける!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる