162 / 694
第4章 魔術学園奮闘編
第162話 ステファノ、誘いを受ける。
しおりを挟む
どうにも不思議な組み合わせであった。超社交的なスールーと超絶閉鎖的なサントスがどうして一緒にいるのであろうか。
「君は今、なぜこの2人が一緒にいるのだろうと思っているね?」
「なぜわかりましたかとか言いませんよ? 誰が考えても不思議でしょう」
「まーねー」
スールーはにんまりと笑った。
「僕がこの子を連れている理由は単純だ。『打算』である!」
「えぇー?」
「この子は『ギフト』を持っている」
スールーが声を落とした。
貴族が集まるアカデミーでは「ギフト持ち」が珍しくなかった。それでも誰がどんなギフトを持っているかは、重大な機密である。簡単に人に明かすべきことではなかった。
「ご本人の同意なく僕に教えてよろしいんですか?」
聞き返すステファノの声も、思わず小さくなる。
「同意はあるさ。そもそも君を選んだのはサントスだからね」
「選んだとは?」
「僕とサントスはチームだ。僕が『頭脳』、サントスは『目』だ」
「『頭脳』ではない。『悪知恵』だ」
サントスがぼそりと呟いた。
「あ、声が聞こえた」
「お前、俺のことを馬鹿にしてるな?」
「あれ? 普通に話せるんですか?」
今まで聞こえなかったサントスの声が、小さいながらも普通に聞こえるようになった。
「お前に慣れた」
「はい?」
「後、お前はちょろいから怖くない」
「え?」
蚊の鳴くような声で呟いていた男とは思えないサントスの豹変ぶりであった。
「田舎者だし」
「おい!」
「良かったな。もう仲良くなったのか?」
「どこが仲良しなんですか?」
喋り出したかと思えば、サントスは本当に毒舌であった。
「言った通り、僕たちはチームなんだ。サントスには『才能』を見出す『目』がある。僕にはそれを生かす『頭脳』がある」
「『頭脳』じゃなくて『悪知恵』だ」
「そのサントスが今年の新入生50名から選んだ逸材が、ステファノ、君というわけなんだ」
「逸材じゃなくて『変わり種』だ」
「何か嬉しくありません」
ステファノは憮然として言った。
「まあそう言うな。我々は運命の出会いを果たしたのだ。『目』と『頭脳』が、ついに『手』と出会った。キミは我々に足りなかった最後のピースなのだ!」
「わあ嬉しいっ、てなりませんよ? どう考えても『手』が一番大変でしょうが。俺を利用する気満々じゃありませんか?」
「ちっ、気がついたか。意外にも冷静だな、君?」
「田舎者のくせに」
「アンタら失敬だな!」
「まあ、今日はほんのお近づきだ。すぐに仲間になれとは言わないよ。我々のことを長い目で考えてくれればそれで良いんだ」
「田舎者なりに考えたら良い」
「何だかよくわかりませんが、お気持ちは頂いておきましょう」
「腐れ縁」でも「縁」は「縁」。そんなつもりでステファノは答えた。
「それにしてもなぜ僕を選んだんでしょうか?」
新入生は50名いる。まだ何もしていない段階で、自分を選んだ理由が気になった。
「お前は『イド』が濃い」
「サントスがそう言うのでね」
それが2人の言い分であった。
「見えるんですか、他人の『イド』が?」
他人のイドそのものはステファノにも見えない。ネルソンの「テミスの秤」がそれに近いものであろうか。
この2人はそれが見えると言うのか?
「サントスはそういうギフトを持っている」
それは途轍もなくユニークな才能ではないか? どこまで見えるかはわからないが、特殊な才能を簡単に発見できそうであった。
「ステファノはイドも変わり種」
「先輩はちょいちょい口が悪いですね」
「変わっているのは悪いことではない。悪いと思うのは、心が悪い」
「むう」
サントスの言い分は道理であった。「差別」の元となるのは「他の人との違い」であることが多いが、多様性を許容できないのは「心」の問題であった。
「僕たちも『タダ』で君を手下にしようとは思っていないよ」
「『手下』にする気はあるんですね?」
「あわよくばだよ。最悪、対等なパートナーの椅子を用意している」
「最悪のケースだが、やむを得ない」
「何で対等な関係が最悪のケースなのかわかりませんが、無理やり手下にされるよりはマシですね」
「そこは安心して。我々はよわよわなので強硬手段は取れないから」
「会って話すだけで精一杯」
「大丈夫ですか、そんなことで? 世界征服でもしそうな雰囲気で将来を語っていたのに」
「せこくて姑息な手段で何とかしたいと思っている」
「スールーは姑息の化身」
「姑息の化身て何ですか?」
ステファノは呆れたが、2人とも悪い人ではなさそうだと気を許し始めていた。
「我々は世界が何となく良くないんじゃないかと考えている」
「楽しくない」
「よって世界を楽しいところにしたい」
「それが目的」
「目的は手段を正当化する」
「やったもん勝ち」
「いや、それは言い過ぎだと思いますけど」
彼らが言う「世界を楽しいところにしたい」という目標は、ステファノの「人を助けたい」という願望と通じる所がありそうだった。多くの人が楽しく暮らせる世界とは、人助けを必要としない世界ではないのか?
「目的は良いことだと思いますよ。問題は手段ですよね。手段の構想はあるんですか?」
「一切ない!」
「1年間を棒に振った」
「全然じゃないですか」
「何かありそうだという匂いだけはしているんだ」
「匂いですか」
「サントスは君が臭いと言っている」
「くんくん」
「人聞きが悪いのでそういう言い方は止めてください」
この人たちはどこまで真剣なのかわからない。ステファノは扱いに困惑した。
「でね? 相談がある」
「唐突ですね。何ですか?」
「多分今日話を聞くだろうが、この学園には『研究報告会』というイベントがある」
「年2回ある」
「僕に先輩たちと組めと言うんですか?」
「話が早くて助かる」
「青田買い」
ステファノには「研究報告会」がどんな行事なのか、まだ想像もつかない。おそらくアカデミーにおいて重要な意味を持つイベントなのであろう。
であれば、誰と組むか、何をテーマに研究するかは極めて重要なポイントである。
「さすがにこの場ではお返事できません」
「だよね。我々としては他に決まる前に声を掛けておきたかったんだ」
「唾つけた」
「良く考えた上でお返事させてください。先輩たちと組んだ場合何ができるかという点も考えたいですし」
ステファノは慎重に答えた。
「ありがたい」
「十分」
「ぜひ我々にアピールする機会を与えてくれたまえ」
「たまえ」
放課後また会話することを約して、ステファノは2人と別れた。
◆◆◆
上級生2人に勧誘されている間、新入生たちはチラチラと横目でステファノを見ていた。関わり合う勇気がある者はいなかった。
上級生はまだまだ恐れ多いし、ステファノは衛兵に連行された「アウトロー」だ。迂闊に近づけないと思うのも無理はなかった。
朝食後、その日最初のスケジュールは新入生全員を集めてのオリエンテーションだった。
アカデミーでは「入学式」というセレモニーはなかった。意味があるのは「修了」することであるからだ。
50人を一堂に集めるために、会場は大講堂で行われた。
「新入生諸君、おはようございます」
壇上に登場したのは教務長のアリステアであった。鼻眼鏡が照明を反射してきらりと光る。
「改めて、ようこそ王立アカデミーへ。知っている者もいるでしょうが、わたしは教務長のアリステアです」
本来であればほとんどの面談に参加する予定であったが、ステファノの「問題」に追われてかなりの生徒については立ち会うことができなかった。非公式とはいえ官憲の疑いを受けたとなれば、後顧の憂いなきように後始末はしっかりしておかなければならなかったのだ。
「入学案内や授業要領に書かれていることではありますが、簡単に本校の年間スケジュールを確認しておきましょう」
その言葉と共に、アリステアの頭上に大きなスケジュール表が投影された。
――――――――――
ここまで読んでいただいてありがとうございます。
◆次回「第163話 ジローは魔術競技会に情熱を燃やす。」
「うむ。名前は?」
「ジロー・コリントです」
「うむ、コリント君。当校に魔術競技会というものは存在しない」
「えっ? でも世間では……」
「世間では当校が年に1度の魔術競技会を行っていると噂しているようだ」
アリステアはジローの発言を遮るように、魔術競技会の存在を否定した。
……
◆お楽しみに。
「君は今、なぜこの2人が一緒にいるのだろうと思っているね?」
「なぜわかりましたかとか言いませんよ? 誰が考えても不思議でしょう」
「まーねー」
スールーはにんまりと笑った。
「僕がこの子を連れている理由は単純だ。『打算』である!」
「えぇー?」
「この子は『ギフト』を持っている」
スールーが声を落とした。
貴族が集まるアカデミーでは「ギフト持ち」が珍しくなかった。それでも誰がどんなギフトを持っているかは、重大な機密である。簡単に人に明かすべきことではなかった。
「ご本人の同意なく僕に教えてよろしいんですか?」
聞き返すステファノの声も、思わず小さくなる。
「同意はあるさ。そもそも君を選んだのはサントスだからね」
「選んだとは?」
「僕とサントスはチームだ。僕が『頭脳』、サントスは『目』だ」
「『頭脳』ではない。『悪知恵』だ」
サントスがぼそりと呟いた。
「あ、声が聞こえた」
「お前、俺のことを馬鹿にしてるな?」
「あれ? 普通に話せるんですか?」
今まで聞こえなかったサントスの声が、小さいながらも普通に聞こえるようになった。
「お前に慣れた」
「はい?」
「後、お前はちょろいから怖くない」
「え?」
蚊の鳴くような声で呟いていた男とは思えないサントスの豹変ぶりであった。
「田舎者だし」
「おい!」
「良かったな。もう仲良くなったのか?」
「どこが仲良しなんですか?」
喋り出したかと思えば、サントスは本当に毒舌であった。
「言った通り、僕たちはチームなんだ。サントスには『才能』を見出す『目』がある。僕にはそれを生かす『頭脳』がある」
「『頭脳』じゃなくて『悪知恵』だ」
「そのサントスが今年の新入生50名から選んだ逸材が、ステファノ、君というわけなんだ」
「逸材じゃなくて『変わり種』だ」
「何か嬉しくありません」
ステファノは憮然として言った。
「まあそう言うな。我々は運命の出会いを果たしたのだ。『目』と『頭脳』が、ついに『手』と出会った。キミは我々に足りなかった最後のピースなのだ!」
「わあ嬉しいっ、てなりませんよ? どう考えても『手』が一番大変でしょうが。俺を利用する気満々じゃありませんか?」
「ちっ、気がついたか。意外にも冷静だな、君?」
「田舎者のくせに」
「アンタら失敬だな!」
「まあ、今日はほんのお近づきだ。すぐに仲間になれとは言わないよ。我々のことを長い目で考えてくれればそれで良いんだ」
「田舎者なりに考えたら良い」
「何だかよくわかりませんが、お気持ちは頂いておきましょう」
「腐れ縁」でも「縁」は「縁」。そんなつもりでステファノは答えた。
「それにしてもなぜ僕を選んだんでしょうか?」
新入生は50名いる。まだ何もしていない段階で、自分を選んだ理由が気になった。
「お前は『イド』が濃い」
「サントスがそう言うのでね」
それが2人の言い分であった。
「見えるんですか、他人の『イド』が?」
他人のイドそのものはステファノにも見えない。ネルソンの「テミスの秤」がそれに近いものであろうか。
この2人はそれが見えると言うのか?
「サントスはそういうギフトを持っている」
それは途轍もなくユニークな才能ではないか? どこまで見えるかはわからないが、特殊な才能を簡単に発見できそうであった。
「ステファノはイドも変わり種」
「先輩はちょいちょい口が悪いですね」
「変わっているのは悪いことではない。悪いと思うのは、心が悪い」
「むう」
サントスの言い分は道理であった。「差別」の元となるのは「他の人との違い」であることが多いが、多様性を許容できないのは「心」の問題であった。
「僕たちも『タダ』で君を手下にしようとは思っていないよ」
「『手下』にする気はあるんですね?」
「あわよくばだよ。最悪、対等なパートナーの椅子を用意している」
「最悪のケースだが、やむを得ない」
「何で対等な関係が最悪のケースなのかわかりませんが、無理やり手下にされるよりはマシですね」
「そこは安心して。我々はよわよわなので強硬手段は取れないから」
「会って話すだけで精一杯」
「大丈夫ですか、そんなことで? 世界征服でもしそうな雰囲気で将来を語っていたのに」
「せこくて姑息な手段で何とかしたいと思っている」
「スールーは姑息の化身」
「姑息の化身て何ですか?」
ステファノは呆れたが、2人とも悪い人ではなさそうだと気を許し始めていた。
「我々は世界が何となく良くないんじゃないかと考えている」
「楽しくない」
「よって世界を楽しいところにしたい」
「それが目的」
「目的は手段を正当化する」
「やったもん勝ち」
「いや、それは言い過ぎだと思いますけど」
彼らが言う「世界を楽しいところにしたい」という目標は、ステファノの「人を助けたい」という願望と通じる所がありそうだった。多くの人が楽しく暮らせる世界とは、人助けを必要としない世界ではないのか?
「目的は良いことだと思いますよ。問題は手段ですよね。手段の構想はあるんですか?」
「一切ない!」
「1年間を棒に振った」
「全然じゃないですか」
「何かありそうだという匂いだけはしているんだ」
「匂いですか」
「サントスは君が臭いと言っている」
「くんくん」
「人聞きが悪いのでそういう言い方は止めてください」
この人たちはどこまで真剣なのかわからない。ステファノは扱いに困惑した。
「でね? 相談がある」
「唐突ですね。何ですか?」
「多分今日話を聞くだろうが、この学園には『研究報告会』というイベントがある」
「年2回ある」
「僕に先輩たちと組めと言うんですか?」
「話が早くて助かる」
「青田買い」
ステファノには「研究報告会」がどんな行事なのか、まだ想像もつかない。おそらくアカデミーにおいて重要な意味を持つイベントなのであろう。
であれば、誰と組むか、何をテーマに研究するかは極めて重要なポイントである。
「さすがにこの場ではお返事できません」
「だよね。我々としては他に決まる前に声を掛けておきたかったんだ」
「唾つけた」
「良く考えた上でお返事させてください。先輩たちと組んだ場合何ができるかという点も考えたいですし」
ステファノは慎重に答えた。
「ありがたい」
「十分」
「ぜひ我々にアピールする機会を与えてくれたまえ」
「たまえ」
放課後また会話することを約して、ステファノは2人と別れた。
◆◆◆
上級生2人に勧誘されている間、新入生たちはチラチラと横目でステファノを見ていた。関わり合う勇気がある者はいなかった。
上級生はまだまだ恐れ多いし、ステファノは衛兵に連行された「アウトロー」だ。迂闊に近づけないと思うのも無理はなかった。
朝食後、その日最初のスケジュールは新入生全員を集めてのオリエンテーションだった。
アカデミーでは「入学式」というセレモニーはなかった。意味があるのは「修了」することであるからだ。
50人を一堂に集めるために、会場は大講堂で行われた。
「新入生諸君、おはようございます」
壇上に登場したのは教務長のアリステアであった。鼻眼鏡が照明を反射してきらりと光る。
「改めて、ようこそ王立アカデミーへ。知っている者もいるでしょうが、わたしは教務長のアリステアです」
本来であればほとんどの面談に参加する予定であったが、ステファノの「問題」に追われてかなりの生徒については立ち会うことができなかった。非公式とはいえ官憲の疑いを受けたとなれば、後顧の憂いなきように後始末はしっかりしておかなければならなかったのだ。
「入学案内や授業要領に書かれていることではありますが、簡単に本校の年間スケジュールを確認しておきましょう」
その言葉と共に、アリステアの頭上に大きなスケジュール表が投影された。
――――――――――
ここまで読んでいただいてありがとうございます。
◆次回「第163話 ジローは魔術競技会に情熱を燃やす。」
「うむ。名前は?」
「ジロー・コリントです」
「うむ、コリント君。当校に魔術競技会というものは存在しない」
「えっ? でも世間では……」
「世間では当校が年に1度の魔術競技会を行っていると噂しているようだ」
アリステアはジローの発言を遮るように、魔術競技会の存在を否定した。
……
◆お楽しみに。
2
あなたにおすすめの小説
最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。
没落した貴族家に拾われたので恩返しで復興させます
六山葵
ファンタジー
生まれて間も無く、山の中に捨てられていた赤子レオン・ハートフィリア。
彼を拾ったのは没落して平民になった貴族達だった。
優しい両親に育てられ、可愛い弟と共にすくすくと成長したレオンは不思議な夢を見るようになる。
それは過去の記憶なのか、あるいは前世の記憶か。
その夢のおかげで魔法を学んだレオンは愛する両親を再び貴族にするために魔法学院で魔法を学ぶことを決意した。
しかし、学院でレオンを待っていたのは酷い平民差別。そしてそこにレオンの夢の謎も交わって、彼の運命は大きく変わっていくことになるのだった。
※2025/12/31に書籍五巻以降の話を非公開に変更する予定です。
詳細は近況ボードをご覧ください。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
詠唱? それ、気合を入れるためのおまじないですよね? ~勘違い貴族の規格外魔法譚~
Gaku
ファンタジー
「次の人生は、自由に走り回れる丈夫な体が欲しい」
病室で短い生涯を終えた僕、ガクの切実な願いは、神様のちょっとした(?)サービスで、とんでもなく盛大な形で叶えられた。
気がつけば、そこは剣と魔法が息づく異世界。貴族の三男として、念願の健康な体と、ついでに規格外の魔力を手に入れていた!
これでようやく、平和で自堕落なスローライフが送れる――はずだった。
だが、僕には一つ、致命的な欠点があった。それは、この世界の魔法に関する常識が、綺麗さっぱりゼロだったこと。
皆が必死に唱える「詠唱」を、僕は「気合を入れるためのおまじない」だと勘違い。僕の魔法理論は、いつだって「体内のエネルギーを、ぐわーっと集めて、どーん!」。
その結果、
うっかり放った火の玉で、屋敷の壁に風穴を開けてしまう。
慌てて土魔法で修復すれば、なぜか元の壁より遥かに豪華絢爛な『匠の壁』が爆誕し、屋敷の新たな観光名所に。
「友達が欲しいな」と軽い気持ちで召喚魔法を使えば、天変地異の末に伝説の魔獣フェンリル(ただし、手のひらサイズの超絶可愛い子犬)を呼び出してしまう始末。
僕はただ、健康な体でのんびり暮らしたいだけなのに!
行く先々で無自覚に「やりすぎ」てしまい、気づけば周囲からは「無詠唱の暴君」「歩く災害」など、実に不名誉なあだ名で呼ばれるようになっていた……。
そんな僕が、ついに魔法学園へ入学!
当然のように入学試験では的を“消滅”させて試験官を絶句させ、「関わってはいけないヤバい奴」として輝かしい孤立生活をスタート!
しかし、そんな規格外な僕に興味を持つ、二人の変わり者が現れた。
魔法の真理を探求する理論オタクの「レオ」と、強者との戦いを求める猪突猛進な武闘派女子の「アンナ」。
この二人との出会いが、モノクロだった僕の世界を、一気に鮮やかな色に変えていく――!
勘違いと無自覚チートで、知らず知らずのうちに世界を震撼させる!
腹筋崩壊のドタバタコメディを軸に、個性的な仲間たちとの友情、そして、世界の謎に迫る大冒険が、今、始まる!
異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします
Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。
相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。
現在、第四章フェレスト王国ドワーフ編
戦場の英雄、上官の陰謀により死亡扱いにされ、故郷に帰ると許嫁は結婚していた。絶望の中、偶然助けた許嫁の娘に何故か求婚されることに
千石
ファンタジー
「絶対生きて帰ってくる。その時は結婚しよう」
「はい。あなたの帰りをいつまでも待ってます」
許嫁と涙ながらに約束をした20年後、英雄と呼ばれるまでになったルークだったが生還してみると死亡扱いにされていた。
許嫁は既に結婚しており、ルークは絶望の只中に。
上官の陰謀だと知ったルークは激怒し、殴ってしまう。
言い訳をする気もなかったため、全ての功績を抹消され、貰えるはずだった年金もパー。
絶望の中、偶然助けた子が許嫁の娘で、
「ルーク、あなたに惚れたわ。今すぐあたしと結婚しなさい!」
何故か求婚されることに。
困りながらも巻き込まれる騒動を通じて
ルークは失っていた日常を段々と取り戻していく。
こちらは他のウェブ小説にも投稿しております。
転生先は上位貴族で土属性のスキルを手に入れ雑魚扱いだったものの職業は最強だった英雄異世界転生譚
熊虎屋
ファンタジー
現世で一度死んでしまったバスケットボール最強中学生の主人公「神崎 凪」は異世界転生をして上位貴族となったが魔法が土属性というハズレ属性に。
しかし職業は最強!?
自分なりの生活を楽しもうとするがいつの間にか世界の英雄に!?
ハズレ属性と最強の職業で英雄となった異世界転生譚。
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる