577 / 694
第5章 ルネッサンス攻防編
第577話 俺たちに何か話があるって言ってませんでした?
しおりを挟む
サントスはやがて手を止め、深く息をついた。
「どれどれ、見せてもらおうか」
遠慮なしにスールーがスケッチに手を伸ばす。
「これは魔動車かな? 何やら車体に仕掛けを施しているように見えるけど」
「一部は馬車にも共通。意見を聞きたい」
サントスはサスペンション機構と操舵機構について、スールーとステファノに説明した。
「なるほど。どちらも不便に感じていたことだね。馬車の乗り心地が改善されるなら大発明といっていい」
「この硬いばねと柔らかいばねを組み合わせる構造には、どういう意味があるんですか?」
「柔らかいだけだと揺れが大きくなる。凸凹がひどすぎるところでは、乗り心地がかえって悪い」
サントスは実例を挙げてステファノの疑問に応えた。簡単に言えば、細かい振動は柔らかいばねで吸収し、大きな振動は堅いばねで吸収するという工夫だった。
「こっちは前輪の向きを変える仕組みですね?」
「ハンドルを回すと車輪の向きが変わるのか。うん? こっちのスケッチにはハンドルがないが?」
「それは魔動車用。魔法で車輪の方向を変える」
現状の魔動車は馬車と同じで、力づくで曲がっていた。操舵機構を組み込むのは、理にかなった改良だとステファノは思った。
「車体の重量をどうやって支えるかが課題ですね」
「そう。そこはキムラーヤでいろいろ試してもらう」
技術開発には試行錯誤がつきものだ。そこは実際に、試作と実験を繰り返して乗り越えるしかなかった。
「こういう時魔示板って便利ですね」
サントスが描いたスケッチを一瞬でキムラーヤに送ることができる。魔示板は印刷機とリンクさせてあるので、あちら側で印刷することも可能だ。
魔耳話器で会話しながら同じ図面を検討することができる。
「こうしてられない。早く戻ってトーマに連絡する」
サントスは机の上に散らばったスケッチを集めて、カバンに突っ込んだ。
「あれ? 俺たちに何か話があるって言ってませんでした?」
「話? ……ああ! それはもういい!」
サントスは顔を赤らめて首を振った。スールーたちに悩みを訴え、もっと生産的な仕事をさせろと要求するつもりだったが、そんな思いはどこかへ飛んでいってしまった。
「本当にいいんですか?」
ステファノは怪訝そうに念を押した。
「し、しつこい。帰る」
「ああ、お疲れさまでした。」
「事務係に寄るのを忘れるなよ」
サントスはバタバタと帰りの途についた。スールーに言われなければ模型の代金を受け取ることを忘れるところだった。
(うう、時間がもったいない。早く帰らなければ)
積み荷がなくなった帰り道は身軽だ。サントスは驢馬にまたがり、山道を下った。
気がせいて驢馬を急がせようとすると、それを嫌った驢馬が「イョーッ!」と鳴く。サントスは驢馬を降りて自分の足で走ろうかと何度も思った。
(あれ? 俺はあいつらに何を相談しようとしていたんだっけ?)
驢馬を走らせながらサントスは疑問を覚えた。仕事が楽しくないとか、そんな話だったような気がする。
(面白いことは目の前にあったな。見えているのに、気がつかなかっただけだ)
店に帰り着くまで待ちきれず、サントスは驢馬の上からトーマを呼び出した。
『何だ? 声が妙に途切れるぞ』
「いま、ウニベル……シタ、スの帰り。驢馬……に、乗っ……てる」
『お、おう。急ぎの用か?』
「魔動車……の、改良、を……思いついた」
サントスの勢いに押されたトーマだったが、これでは話ができないと言って、店についてからもう一度連絡するようにサントスを諭した。
(やれやれ、何を焦っているんだか。随分と風向きが変わったようだ)
魔耳話器を切って首を振ったトーマだが、その頬にはにやりと笑みが浮かんでいた。
◆◆◆
その後、約束通りサントスは2台の操縦ユニットを手に入れた。
「サントスさん、注文通り2台持って来ましたよ」
「ステファノ、助かる。これでいろいろ試せる」
サントスは乗用の車体と運送用の荷台つき車体を試作するつもりだった。
「試作はキムラーヤに任せるんじゃないんですか?」
「適材適所。操舵機能は複雑なんでキムラーヤに任す。俺はばねの組み合わせをテストする」
様々な硬さのばねを作ってもらい、最適な組み合わせを試すのだと、サントスは言った。
「実際の道を走らせてみないと、判断できない」
耐久性まで含めて試験するとなると、ある程度長距離を走らせる必要があった。
「サントスさん自身で街道を走らせるつもりですか?」
「それで提案がある」
サントスは自分のプランをステファノに告げた。
「例の中継器な。あれを敷設する仕事に俺も参加したい」
「えっ? 店を空けてしまっていいんですか?」
中継器の設営は王国全土に渡る大仕事だ。ネルソンの指示でいくつもの業者を使い、人海戦術で推し進めることになっていた。
敷設のためには実際に街道を進み、等間隔に中継器を置いていかねばならない。時間のかかる仕事であった。
「店の留守は人に任せる。魔耳話器と魔示板を貸してくれ」
サントスの役割は主にデザインと原理試作だ。魔耳話器と魔示板があれば、旅先からでも留守番役の使用人に指示ができる。
さすがに試作まで手が回らないが、そこはキムラーヤで引き取ってもらえば何とかなるだろう。
「わかりましたが、そこまで中継器に入れ込む理由があるんですか?」
「俺たちは『情革恊』だからな」
理由はそれだけで十分だとばかりに、サントスは答えた。
「情報伝達こそが世界を動かす力だ。俺たちはそこに革命を起こす。そうだろう?」
前髪の陰でサントスの両眼が輝いていた。
「ならば、俺はその最前線にいたい」
発明品を世に送り出すだけでは、「実感」が伴わなかった。両手に伝わる「温度」がない。
そのことを今回の魔動車改良を契機に、サントスは痛感した。
「俺のこの手で、世の中を変えてくる」
サントスは両手を強く握りしめた。
――――――――――
ここまで読んでいただいてありがとうございます。
◆次回「第578話 それなら魔法具を渡しますよ。」
「わかりました。それならサポリに近い街道をサントスさんに割り当てるように、お願いしておきます」
「うん。助かる」
サポリ周辺での作業を担当していれば、何かあっても比較的に短時間でサポリに戻ることができる。
サポリは南を海に面している。北への街道は呪タウンまでつながっているが、既にステファノが中継器を敷設していた。
……
◆お楽しみに。
「どれどれ、見せてもらおうか」
遠慮なしにスールーがスケッチに手を伸ばす。
「これは魔動車かな? 何やら車体に仕掛けを施しているように見えるけど」
「一部は馬車にも共通。意見を聞きたい」
サントスはサスペンション機構と操舵機構について、スールーとステファノに説明した。
「なるほど。どちらも不便に感じていたことだね。馬車の乗り心地が改善されるなら大発明といっていい」
「この硬いばねと柔らかいばねを組み合わせる構造には、どういう意味があるんですか?」
「柔らかいだけだと揺れが大きくなる。凸凹がひどすぎるところでは、乗り心地がかえって悪い」
サントスは実例を挙げてステファノの疑問に応えた。簡単に言えば、細かい振動は柔らかいばねで吸収し、大きな振動は堅いばねで吸収するという工夫だった。
「こっちは前輪の向きを変える仕組みですね?」
「ハンドルを回すと車輪の向きが変わるのか。うん? こっちのスケッチにはハンドルがないが?」
「それは魔動車用。魔法で車輪の方向を変える」
現状の魔動車は馬車と同じで、力づくで曲がっていた。操舵機構を組み込むのは、理にかなった改良だとステファノは思った。
「車体の重量をどうやって支えるかが課題ですね」
「そう。そこはキムラーヤでいろいろ試してもらう」
技術開発には試行錯誤がつきものだ。そこは実際に、試作と実験を繰り返して乗り越えるしかなかった。
「こういう時魔示板って便利ですね」
サントスが描いたスケッチを一瞬でキムラーヤに送ることができる。魔示板は印刷機とリンクさせてあるので、あちら側で印刷することも可能だ。
魔耳話器で会話しながら同じ図面を検討することができる。
「こうしてられない。早く戻ってトーマに連絡する」
サントスは机の上に散らばったスケッチを集めて、カバンに突っ込んだ。
「あれ? 俺たちに何か話があるって言ってませんでした?」
「話? ……ああ! それはもういい!」
サントスは顔を赤らめて首を振った。スールーたちに悩みを訴え、もっと生産的な仕事をさせろと要求するつもりだったが、そんな思いはどこかへ飛んでいってしまった。
「本当にいいんですか?」
ステファノは怪訝そうに念を押した。
「し、しつこい。帰る」
「ああ、お疲れさまでした。」
「事務係に寄るのを忘れるなよ」
サントスはバタバタと帰りの途についた。スールーに言われなければ模型の代金を受け取ることを忘れるところだった。
(うう、時間がもったいない。早く帰らなければ)
積み荷がなくなった帰り道は身軽だ。サントスは驢馬にまたがり、山道を下った。
気がせいて驢馬を急がせようとすると、それを嫌った驢馬が「イョーッ!」と鳴く。サントスは驢馬を降りて自分の足で走ろうかと何度も思った。
(あれ? 俺はあいつらに何を相談しようとしていたんだっけ?)
驢馬を走らせながらサントスは疑問を覚えた。仕事が楽しくないとか、そんな話だったような気がする。
(面白いことは目の前にあったな。見えているのに、気がつかなかっただけだ)
店に帰り着くまで待ちきれず、サントスは驢馬の上からトーマを呼び出した。
『何だ? 声が妙に途切れるぞ』
「いま、ウニベル……シタ、スの帰り。驢馬……に、乗っ……てる」
『お、おう。急ぎの用か?』
「魔動車……の、改良、を……思いついた」
サントスの勢いに押されたトーマだったが、これでは話ができないと言って、店についてからもう一度連絡するようにサントスを諭した。
(やれやれ、何を焦っているんだか。随分と風向きが変わったようだ)
魔耳話器を切って首を振ったトーマだが、その頬にはにやりと笑みが浮かんでいた。
◆◆◆
その後、約束通りサントスは2台の操縦ユニットを手に入れた。
「サントスさん、注文通り2台持って来ましたよ」
「ステファノ、助かる。これでいろいろ試せる」
サントスは乗用の車体と運送用の荷台つき車体を試作するつもりだった。
「試作はキムラーヤに任せるんじゃないんですか?」
「適材適所。操舵機能は複雑なんでキムラーヤに任す。俺はばねの組み合わせをテストする」
様々な硬さのばねを作ってもらい、最適な組み合わせを試すのだと、サントスは言った。
「実際の道を走らせてみないと、判断できない」
耐久性まで含めて試験するとなると、ある程度長距離を走らせる必要があった。
「サントスさん自身で街道を走らせるつもりですか?」
「それで提案がある」
サントスは自分のプランをステファノに告げた。
「例の中継器な。あれを敷設する仕事に俺も参加したい」
「えっ? 店を空けてしまっていいんですか?」
中継器の設営は王国全土に渡る大仕事だ。ネルソンの指示でいくつもの業者を使い、人海戦術で推し進めることになっていた。
敷設のためには実際に街道を進み、等間隔に中継器を置いていかねばならない。時間のかかる仕事であった。
「店の留守は人に任せる。魔耳話器と魔示板を貸してくれ」
サントスの役割は主にデザインと原理試作だ。魔耳話器と魔示板があれば、旅先からでも留守番役の使用人に指示ができる。
さすがに試作まで手が回らないが、そこはキムラーヤで引き取ってもらえば何とかなるだろう。
「わかりましたが、そこまで中継器に入れ込む理由があるんですか?」
「俺たちは『情革恊』だからな」
理由はそれだけで十分だとばかりに、サントスは答えた。
「情報伝達こそが世界を動かす力だ。俺たちはそこに革命を起こす。そうだろう?」
前髪の陰でサントスの両眼が輝いていた。
「ならば、俺はその最前線にいたい」
発明品を世に送り出すだけでは、「実感」が伴わなかった。両手に伝わる「温度」がない。
そのことを今回の魔動車改良を契機に、サントスは痛感した。
「俺のこの手で、世の中を変えてくる」
サントスは両手を強く握りしめた。
――――――――――
ここまで読んでいただいてありがとうございます。
◆次回「第578話 それなら魔法具を渡しますよ。」
「わかりました。それならサポリに近い街道をサントスさんに割り当てるように、お願いしておきます」
「うん。助かる」
サポリ周辺での作業を担当していれば、何かあっても比較的に短時間でサポリに戻ることができる。
サポリは南を海に面している。北への街道は呪タウンまでつながっているが、既にステファノが中継器を敷設していた。
……
◆お楽しみに。
12
あなたにおすすめの小説
S級冒険者の子どもが進む道
干支猫
ファンタジー
【12/26完結】
とある小さな村、元冒険者の両親の下に生まれた子、ヨハン。
父親譲りの剣の才能に母親譲りの魔法の才能は両親の想定の遥か上をいく。
そうして王都の冒険者学校に入学を決め、出会った仲間と様々な学生生活を送っていった。
その中で魔族の存在にエルフの歴史を知る。そして魔王の復活を聞いた。
魔王とはいったい?
※感想に盛大なネタバレがあるので閲覧の際はご注意ください。
最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。
ダンジョン学園サブカル同好会の日常
くずもち
ファンタジー
ダンジョンを攻略する人材を育成する学校、竜桜学園に入学した主人公綿貫 鐘太郎(ワタヌキ カネタロウ)はサブカル同好会に所属し、気の合う仲間達とまったりと平和な日常を過ごしていた。しかしそんな心地のいい時間は長くは続かなかった。
まったく貢献度のない同好会が部室を持っているのはどうなのか?と生徒会から同好会解散を打診されたのだ。
しかしそれは困るワタヌキ達は部室と同好会を守るため、ある条件を持ちかけた。
一週間以内に学園のため、学園に貢献できる成果を提出することになったワタヌキは秘策として同好会のメンバーに彼の秘密を打ちあけることにした。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
ゲームコインをザクザク現金化。還暦オジ、田舎で世界を攻略中
あ、まん。
ファンタジー
仕事一筋40年。
結婚もせずに会社に尽くしてきた二瓶豆丸。
定年を迎え、静かな余生を求めて山奥へ移住する。
だが、突如世界が“数値化”され、現実がゲームのように変貌。
唯一の趣味だった15年続けた積みゲー「モリモリ」が、 なぜか現実世界とリンクし始める。
化け物が徘徊する世界で出会ったひとりの少女、滝川歩茶。
彼女を守るため、豆丸は“積みゲー”スキルを駆使して立ち上がる。
現金化されるコイン、召喚されるゲームキャラたち、 そして迫りくる謎の敵――。
これは、還暦オジが挑む、〝人生最後の積みゲー〟であり〝世界最後の攻略戦〟である。
戦場の英雄、上官の陰謀により死亡扱いにされ、故郷に帰ると許嫁は結婚していた。絶望の中、偶然助けた許嫁の娘に何故か求婚されることに
千石
ファンタジー
「絶対生きて帰ってくる。その時は結婚しよう」
「はい。あなたの帰りをいつまでも待ってます」
許嫁と涙ながらに約束をした20年後、英雄と呼ばれるまでになったルークだったが生還してみると死亡扱いにされていた。
許嫁は既に結婚しており、ルークは絶望の只中に。
上官の陰謀だと知ったルークは激怒し、殴ってしまう。
言い訳をする気もなかったため、全ての功績を抹消され、貰えるはずだった年金もパー。
絶望の中、偶然助けた子が許嫁の娘で、
「ルーク、あなたに惚れたわ。今すぐあたしと結婚しなさい!」
何故か求婚されることに。
困りながらも巻き込まれる騒動を通じて
ルークは失っていた日常を段々と取り戻していく。
こちらは他のウェブ小説にも投稿しております。
転生先は上位貴族で土属性のスキルを手に入れ雑魚扱いだったものの職業は最強だった英雄異世界転生譚
熊虎屋
ファンタジー
現世で一度死んでしまったバスケットボール最強中学生の主人公「神崎 凪」は異世界転生をして上位貴族となったが魔法が土属性というハズレ属性に。
しかし職業は最強!?
自分なりの生活を楽しもうとするがいつの間にか世界の英雄に!?
ハズレ属性と最強の職業で英雄となった異世界転生譚。
落ちこぼれの貴族、現地の人達を味方に付けて頑張ります!
ユーリ
ファンタジー
気がつくと、見知らぬ部屋のベッドの上で、状況が理解できず混乱していた僕は、鏡の前に立って、あることを思い出した。
ここはリュカとして生きてきた異世界で、僕は“落ちこぼれ貴族の息子”だった。しかも最悪なことに、さっき行われた絶対失敗出来ない召喚の儀で、僕だけが失敗した。
そのせいで、貴族としての評価は確実に地に落ちる。けれど、両親は超が付くほど過保護だから、家から追い出される心配は……たぶん無い。
問題は一つ。
兄様との関係が、どうしようもなく悪い。
僕は両親に甘やかされ、勉強もサボり放題。その積み重ねのせいで、兄様との距離は遠く、話しかけるだけで気まずい空気に。
このまま兄様が家督を継いだら、屋敷から追い出されるかもしれない!
追い出されないように兄様との関係を改善し、いざ追い出されても生きていけるように勉強して強くなる!……のはずが、勉強をサボっていたせいで、一般常識すら分からないところからのスタートだった。
それでも、兄様との距離を縮めようと努力しているのに、なかなか縮まらない! むしろ避けられてる気さえする!!
それでもめげずに、今日も兄様との関係修復、頑張ります!
5/9から小説になろうでも掲載中
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる