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第三章
3話「雪原の女王を捜索――前編――」
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俺の家に唐突にもユリアとパトリシアが帰宅してくると、俺達はパトリシアからこの記録的な寒波の原因を知ることとなった。
そして次の日朝を迎えたらギルドに行って更なる情報を聞こうという事になり、俺達はその日は早々に寝ることになった。
まぁ俺とてしてはパトリシアの黒色の下着と高級メロン並みの胸が目に焼き付いて、中々に難儀したがな。
……それでも何とか俺は寝る事が出来るとあっという間に朝を迎えて、今はギルドに行く前にヴィクトリア手製の朝食を皆で食べている所だ。
まったく、睡眠の体感時間としてはたったの二時間ぐらいだと思えるほどに早かった気がするな。
「ほら! 早く食べて行きますわよ!」
「久々のクエストだなっ。オレの魔法を存分に発揮出来ると良いのだが!」
フランスパンのような長いパンをパトリシアは千切って物凄い勢いて食べながら言ってくると、それに対しユリアはスープをゆっくり飲みながら言ってきた。
「パトリシアもユリアも、ちゃんとよく噛んで食べて下さいよ~。朝食は人間にとって一番大事らしいですからね」
だがそんな二人の様子を見てヴィクトリアが横から冷静に注意してくると、パトリシアはパンを千切って食べる速度が遅くなり、ユリアは口をモゴモゴさせていた。
「お前はさっきまで噛まずに飲み込んでいたのか。ユリアよ……」
「んんっ……あんまり気にするではない。私は噛むことすら無駄な事だと考えているからな」
俺は小さい声でそんな事を言うと、どうやらユリアには聞こえていたらしく、コイツとの生活もそれなりに長い筈なのに新たにどうでもいい事実を知ることになった。
「じゃぁ今日からはちゃんと噛もうな? さもないと食にうるさいヴィクトリアが怒るからな」
「あ、あぁそのようだな。今日からそうするよ……だからそんな怖い顔をしてオレを睨まないでくれヴィクトリア」
「……それなら良いんです。私の作った料理をちゃんと食してくれれば、それで良いのです」
ヴィクトリアは一切の瞬きをしないでユリアに顔を近づけて威圧していると、それはユリアにとて相当怖かったらしく珍しく引き下がっていた。
「ちょっと!! 今日は雪原の女王についてギルドにいくのでしょう!? なら早く行きますわよ!!」
「あ、ああすまない。つい何時もの雰囲気でのんびりと朝食を食べていたぜ……。今から即行で食うからそのナイフを俺には向けないでくれ」
パトリシアからナイフで脅されると、俺達は食べる速度を速めて朝食を胃に収める事にした。
多少キツかったが何とか全て食べきると俺達は十分程休憩してから、朝から冷え切る極寒の外へと足を踏み出しギルドへと向かった。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
「あぁぁ……寒かったな……」
「そそそ、そうですね。何度も私の頭の中には家の暖炉で温まる想像をしていましたよ……。でも誘惑には打ち勝ちました……ほほ、褒めて下さいよユウキ……」
俺達は何とかギルドへとたどり着くと、中へと入って全身を震わせながら喋っていた。
ユリアとパトリシアは着くや否や直様、情報を聞いてくると言って散り散りの方へと行ってしまったがな。本当にあの行動力はどこから湧いてくるのだろうか……不思議だ。
「お、俺達は取り敢えず酒場でホットドリンクでも飲まないかかか? このままだと録に喋れれれないし」
「ささ、賛成ですね。まずは体を温めままましょう!」
一応俺達は冬用の防寒具を着込んでいるのだが、それすらも容易に超えてくる寒さには本当に勘弁してもらいものだと心底思う。
俺とヴィクトリアはそのまま身震いさせて酒場へと向かうと、早々に視界に入ってきたのはいつもの酒狂いの冒険者とクレイジーサイコレズの冒険者達であり他の冒険者達は一切居なかった。
つまりエリク達やギルドの切り札のジェームズ達、更には上半身裸がトレードマークのマルクスすら居ないのだ。
これは……もしかしなくとも、いよいよ由々しき事態なのかも知れない。
そう俺の直感が囁いてくると、取り敢えず俺とヴィクトリアは近くの席に座りウェイトレスさんを呼ぶ事にした。
「すいませーん! 超暖かいホットドリンクを二つお願いしますー!!」
「かしこまりました~!」
俺は注文を大きな声で言うと奥からハキハキとした声で返事が帰ってきた。
どうやらこの極寒の状況の中では、あの薄着のウェイトレスさん達には厳しいらしく皆厨房の方に居るみたいだ。
「おぉー!! やっとこれで暖まれますねっ!」
「そうだな。まずはホットドリンクを飲まないと何も始まらんぜ」
注文して暫く待っていると俺達の机にホットドリンクが二個置かれて、コップから湯気が立ち込めているのを見ると俺とヴィクトリアは何処か安心感を覚えていた。
そしてそれを俺達は一気に飲み干すと体の内から物凄い熱量を感じると同時に、一気に全身がポカポカとなった。そのおかげで俺の全身の震えも収まり、やっとまともに動ける状態へとなったのだ。
だが唐突にもパトリシアが横から姿を現してくると、
「二人は何を呑気にドリンクを飲んでいるんですの!!」
と言いながら机を思いっきり叩いて怒っていた。
「「さ、寒かったからつい……」」
「まったく、それでもゴールド冒険者ですの?」
「「すいません……」」
俺とヴィクトリアはパトリシアから怒られると謝るという選択肢しか残されていなかった。
そして俺達が怒られているとタイミングとは重なるものでユリアも姿を現したのだ。
「何を揉めているかは知らんが、有力な情報を手にして戻ってきたぞ」
「ほ、本当ですの!? さすはユリアですわ! この役に立たない二人とは大違いですの!!」
ユリアは情報を得て俺達の元へと戻ってきたらしい。パトリシアはそれを聞くと是見よがしにユリアを褒め称え俺達には辛辣な態度をとっている。
「くっ……。そ、それで? どんな情報を得れたんだ?」
「ああ、まずこの寒波の原因はパトリシアの言っていた通り雪原の女王のせいで間違いないらしい。そしてその雪原の女王はミストルの街から北に進むとある、”ホワイトマウンテン”と言われる山にて生息しているらしい」
ユリアが雪原の女王の居場所について教えてくれると俺達は黙って頷き聞いていた。
というかやっぱり雪原の女王って居たんだな……。俺的に誰かが現実逃避で作り上げた妄想かと少し思っていたんだが。
「なるほどな。では早速受付カウンターに行って討伐依頼が来ているか確認するか」
「あ、それなら問題ないぞ。もう既にオレが受注してきている! というかその情報はカウンターの人から聞いたのだ」
そう言ってユリアはポケットから紙切れを取り出して見せてくると、確かにそこには雪原の女王討伐クエストと書かれていた。
備考欄にはユリアが言っていたホワイトマウンテンなる事も書かれている。
「ああ、何という手際の良いことでしょう! 流石はユリアですの! 本当にこの役立たずの二人とは大違いですの!」
またもやパトリシアが俺とヴィクトリアに辛辣な態度をとってくるが、そんなにもホットドリンクを飲んでいた事がいけない事なのだろうか。
そこで俺は視線をヴィクトリアに向けてどう思っているか様子を伺うと、ヴィクトリアには不都合な言葉は聞こえないのか上の空だった。この女神はスルースキルも高いらしい。
「はぁ……取り敢えずそのホワイトマウンテンに向かって出発するが、まずは買い物が先だ」
「「「おぅ!!!」」」
俺の言葉に皆はやる気が上がったのか元気な声がギルド内に木霊すると、俺達の目的は北の地にあるとされるホワイトマウンテンへと向かう事になった。
だが恐らくこのクエストは日帰りで終わらせる事は不可能だと予想できる。
故に向かう前に準備は念入りにした方がいいだろう。でなければ冬の山にて俺達は凍死が遭難死する運命だ。
それを阻止する為にも主に防寒、食料、暖を取る為の物が凄く必要だ。
まずはそれらを街で買い揃えてから、向かう事にしたほうが良さそうだな。
そして次の日朝を迎えたらギルドに行って更なる情報を聞こうという事になり、俺達はその日は早々に寝ることになった。
まぁ俺とてしてはパトリシアの黒色の下着と高級メロン並みの胸が目に焼き付いて、中々に難儀したがな。
……それでも何とか俺は寝る事が出来るとあっという間に朝を迎えて、今はギルドに行く前にヴィクトリア手製の朝食を皆で食べている所だ。
まったく、睡眠の体感時間としてはたったの二時間ぐらいだと思えるほどに早かった気がするな。
「ほら! 早く食べて行きますわよ!」
「久々のクエストだなっ。オレの魔法を存分に発揮出来ると良いのだが!」
フランスパンのような長いパンをパトリシアは千切って物凄い勢いて食べながら言ってくると、それに対しユリアはスープをゆっくり飲みながら言ってきた。
「パトリシアもユリアも、ちゃんとよく噛んで食べて下さいよ~。朝食は人間にとって一番大事らしいですからね」
だがそんな二人の様子を見てヴィクトリアが横から冷静に注意してくると、パトリシアはパンを千切って食べる速度が遅くなり、ユリアは口をモゴモゴさせていた。
「お前はさっきまで噛まずに飲み込んでいたのか。ユリアよ……」
「んんっ……あんまり気にするではない。私は噛むことすら無駄な事だと考えているからな」
俺は小さい声でそんな事を言うと、どうやらユリアには聞こえていたらしく、コイツとの生活もそれなりに長い筈なのに新たにどうでもいい事実を知ることになった。
「じゃぁ今日からはちゃんと噛もうな? さもないと食にうるさいヴィクトリアが怒るからな」
「あ、あぁそのようだな。今日からそうするよ……だからそんな怖い顔をしてオレを睨まないでくれヴィクトリア」
「……それなら良いんです。私の作った料理をちゃんと食してくれれば、それで良いのです」
ヴィクトリアは一切の瞬きをしないでユリアに顔を近づけて威圧していると、それはユリアにとて相当怖かったらしく珍しく引き下がっていた。
「ちょっと!! 今日は雪原の女王についてギルドにいくのでしょう!? なら早く行きますわよ!!」
「あ、ああすまない。つい何時もの雰囲気でのんびりと朝食を食べていたぜ……。今から即行で食うからそのナイフを俺には向けないでくれ」
パトリシアからナイフで脅されると、俺達は食べる速度を速めて朝食を胃に収める事にした。
多少キツかったが何とか全て食べきると俺達は十分程休憩してから、朝から冷え切る極寒の外へと足を踏み出しギルドへと向かった。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
「あぁぁ……寒かったな……」
「そそそ、そうですね。何度も私の頭の中には家の暖炉で温まる想像をしていましたよ……。でも誘惑には打ち勝ちました……ほほ、褒めて下さいよユウキ……」
俺達は何とかギルドへとたどり着くと、中へと入って全身を震わせながら喋っていた。
ユリアとパトリシアは着くや否や直様、情報を聞いてくると言って散り散りの方へと行ってしまったがな。本当にあの行動力はどこから湧いてくるのだろうか……不思議だ。
「お、俺達は取り敢えず酒場でホットドリンクでも飲まないかかか? このままだと録に喋れれれないし」
「ささ、賛成ですね。まずは体を温めままましょう!」
一応俺達は冬用の防寒具を着込んでいるのだが、それすらも容易に超えてくる寒さには本当に勘弁してもらいものだと心底思う。
俺とヴィクトリアはそのまま身震いさせて酒場へと向かうと、早々に視界に入ってきたのはいつもの酒狂いの冒険者とクレイジーサイコレズの冒険者達であり他の冒険者達は一切居なかった。
つまりエリク達やギルドの切り札のジェームズ達、更には上半身裸がトレードマークのマルクスすら居ないのだ。
これは……もしかしなくとも、いよいよ由々しき事態なのかも知れない。
そう俺の直感が囁いてくると、取り敢えず俺とヴィクトリアは近くの席に座りウェイトレスさんを呼ぶ事にした。
「すいませーん! 超暖かいホットドリンクを二つお願いしますー!!」
「かしこまりました~!」
俺は注文を大きな声で言うと奥からハキハキとした声で返事が帰ってきた。
どうやらこの極寒の状況の中では、あの薄着のウェイトレスさん達には厳しいらしく皆厨房の方に居るみたいだ。
「おぉー!! やっとこれで暖まれますねっ!」
「そうだな。まずはホットドリンクを飲まないと何も始まらんぜ」
注文して暫く待っていると俺達の机にホットドリンクが二個置かれて、コップから湯気が立ち込めているのを見ると俺とヴィクトリアは何処か安心感を覚えていた。
そしてそれを俺達は一気に飲み干すと体の内から物凄い熱量を感じると同時に、一気に全身がポカポカとなった。そのおかげで俺の全身の震えも収まり、やっとまともに動ける状態へとなったのだ。
だが唐突にもパトリシアが横から姿を現してくると、
「二人は何を呑気にドリンクを飲んでいるんですの!!」
と言いながら机を思いっきり叩いて怒っていた。
「「さ、寒かったからつい……」」
「まったく、それでもゴールド冒険者ですの?」
「「すいません……」」
俺とヴィクトリアはパトリシアから怒られると謝るという選択肢しか残されていなかった。
そして俺達が怒られているとタイミングとは重なるものでユリアも姿を現したのだ。
「何を揉めているかは知らんが、有力な情報を手にして戻ってきたぞ」
「ほ、本当ですの!? さすはユリアですわ! この役に立たない二人とは大違いですの!!」
ユリアは情報を得て俺達の元へと戻ってきたらしい。パトリシアはそれを聞くと是見よがしにユリアを褒め称え俺達には辛辣な態度をとっている。
「くっ……。そ、それで? どんな情報を得れたんだ?」
「ああ、まずこの寒波の原因はパトリシアの言っていた通り雪原の女王のせいで間違いないらしい。そしてその雪原の女王はミストルの街から北に進むとある、”ホワイトマウンテン”と言われる山にて生息しているらしい」
ユリアが雪原の女王の居場所について教えてくれると俺達は黙って頷き聞いていた。
というかやっぱり雪原の女王って居たんだな……。俺的に誰かが現実逃避で作り上げた妄想かと少し思っていたんだが。
「なるほどな。では早速受付カウンターに行って討伐依頼が来ているか確認するか」
「あ、それなら問題ないぞ。もう既にオレが受注してきている! というかその情報はカウンターの人から聞いたのだ」
そう言ってユリアはポケットから紙切れを取り出して見せてくると、確かにそこには雪原の女王討伐クエストと書かれていた。
備考欄にはユリアが言っていたホワイトマウンテンなる事も書かれている。
「ああ、何という手際の良いことでしょう! 流石はユリアですの! 本当にこの役立たずの二人とは大違いですの!」
またもやパトリシアが俺とヴィクトリアに辛辣な態度をとってくるが、そんなにもホットドリンクを飲んでいた事がいけない事なのだろうか。
そこで俺は視線をヴィクトリアに向けてどう思っているか様子を伺うと、ヴィクトリアには不都合な言葉は聞こえないのか上の空だった。この女神はスルースキルも高いらしい。
「はぁ……取り敢えずそのホワイトマウンテンに向かって出発するが、まずは買い物が先だ」
「「「おぅ!!!」」」
俺の言葉に皆はやる気が上がったのか元気な声がギルド内に木霊すると、俺達の目的は北の地にあるとされるホワイトマウンテンへと向かう事になった。
だが恐らくこのクエストは日帰りで終わらせる事は不可能だと予想できる。
故に向かう前に準備は念入りにした方がいいだろう。でなければ冬の山にて俺達は凍死が遭難死する運命だ。
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