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ソウルリンク
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遂にオレは、エレウスとの約束の時間を迎えた。時刻は9時59分。
オレはVIPルームに戻ると、すぐに魔王の兜〈VRギア〉を被りイアンカムスにログインした。そして小一時間セピア色のエレウス神殿で女神が降臨するのを今か今かと待っていたのだ。
そして、ちょうど時刻が10時になると、目の前に光の球が出現した。それは弾けた後、人の形を作った。
「やあ、シュウト君。約束の時間に遅れずに来るとは感心だね。結果だけ出せばいいと言った手前、最低限の礼儀は守るべきだとお小言を言わずに済んで良かったよ。さあ、試験結果を発表しようか……」
「エレウス、これはどういうことだ⁉」
オレはいてもたってもいられず、悲鳴のような叫びを上げてしまった。
エレウスはオレの叫びを前に驚き顔を強張らせながら一歩後退った。
「なんだいシュウト君。藪から棒にいきなり叫ぶだなんて驚くじゃないか」
「試験結果より先に説明してくれ! オレの身体に何をしたんだ⁉」
「君の身体に? 何を言っているんだね?」
エレウスは目を点にして狼狽えた様子を見せた。オロオロして困惑の表情を浮かべながらオレを見つめて来る。
「しらばっくれるな。オレの身体が急成長したのはお前が何かやったからだろう⁉ そうじゃないと説明がつかん!」
「ああ、確かにそうだね。ソウルリンクを受け入れる契約をしてからシュウト君は痩せてイケメンさんになっちゃったよね? でもそれが何か?」
エレウスは不思議そうに首を傾げて見せた。彼女の頭の上に大きな疑問符が浮かんでいるような錯覚を垣間見る。
「それが何か? って、普通はいきなりこんな身体が成長したら誰だって驚くだろう⁉ 見た目もそうだけれども、何だか身体的能力もゲーム内のアバターみたいに超人的な力を持っちゃってるし、納得のいく説明をしてくれ!」
オレは興奮を隠すことも出来ず、エレウスに詰め寄った。
エレウスは逡巡の後、呆れ返った顔をしながら深く嘆息する。
「ボク、あの時ちゃんと説明したはずだよね? ソウルリンクを受け入れたら君の魂と身体はアバターと共有するって」
エレウスにそう言われて、オレは数日前の記憶を振り返った。
それは、エレウスから『ソウルリンク』を受け入れるかどうかと提案された時の話だ。
「さあ、どうする? 命を懸けて栄光を掴むか、命を惜しんで元の惨めな生活に戻るのか。ボクは賢明な判断を望んでいるよ」
と、エレウスから悪魔の契約を持ち掛けられた後、オレは二つ返事であっさりとこう答えた。
「うん、いいよ。その提案、受け入れる」
オレがあっさりとそう答えた後、何故かエレウスは顔を引くつかせながら軽くドン引きしていたのを覚えている。
「えっと、シュウト君? ちゃんとボクが言った話を理解出来たのかな?」
「ああ、もちろんだ。アバターがダメージを受ければ痛みを感じるし、戦闘でアバターが死亡判定を受ければ現実世界のオレも死ぬってことだろう?」
「死ぬのが怖くないの? ダメージを受けたら本当に死ぬほど痛いんだぜ? それが分かっていてどうして微塵の迷いもなくボクの提案を受け入れるっていうんだい⁉ 流石のボクもドン引き案件だよ⁉」
「そうは言われてもな……」
オレは現実世界で様々な痛みを経験していた。学校に行けば凄惨な苛めを受け、ありとあらゆる苦痛を味わわされ続けて来た。全裸にされて木に吊るされ足元で焚火をされて火炙りにされたこともあるし、全身をナイフで切り裂かれたこともあるし、殴る蹴るの暴行は日常茶飯事。一番きつかったのはトイレに顔を押し付けられ溺死寸前まで追い込まれたことだろうか?
家に帰れば義理の家族からリンチ紛いの暴行に食事を与えられず餓死寸前まで死にかけたこともあるし、精神的に追い込まれ自殺しかけたことも一度や二度ではない。
それら現実世界での地獄に比べればゲーム世界で剣で斬られたり魔法で身体を焼かれる程度の苦痛は何てことはない。むしろその程度のリスクを背負うだけで100倍の経験値取得というチート能力が得られるなら安い買い物だと瞬時に判断したのだ。
「オレにとっては悩むまでもないことなんだけれどもな……って、エレウス、いきなりどうしたんだ⁉」
オレがほんの少し物思いにふけっていた間に、エレウスはボロボロと大粒の涙をこぼしていた。
あれ? この光景、さっきも見たぞ? エレウスってこんなに涙もろい性格だったのか?
「ああ、もう! つくづく君は不憫が過ぎるよね⁉ もう泣かないってさっき心に決めたのに、不意を突かれてまた号泣しかけちゃったぜ!」
エレウスはそう言うと、涙を零しながらキイーッと悔しそうな声を洩らした。先程とは違って号泣するのを必死に我慢している様子だった。
「ああ、オレの心の声を聞いたのか? それなら話は早い。そういうことだから、オレは何の問題もなくエレウスの提案を受け入れられるぞ」
最初、心の声がエレウスに筒抜けだと聞いた時は色々と警戒したが、今となってはおかげでスムーズに話を進めることが出来るな。今後は言葉で説明するのが面倒な時は心の裡で呟いて手間を省くとしようかな?
「おい、シュウト君。心の声が駄々洩れだぜ? キュートなボクとの会話が面倒だとか、それはあんまりじゃないかな?」
エレウスは不機嫌そうな表情で、オレをジロッと睨んでくる。
「そう怒らないでくれ。コミュ障なオレには他人と会話するのは誰であろうとも苦痛を伴うことが多いんだからさ」
「まあ、君の境遇を鑑みればそれも致し方のないことか」
ふう、とエレウスは納得したように息をつくと、笑顔を浮かべてオレに向かい直った。
「それじゃ、改めて『ソウルリンクシステム』についてのおさらいだ。アバターと現実世界の肉体と魂を融合させる見返りに君は100倍経験値取得のチート能力を得られる。そこまではいいね?」
オレは「ああ、それでOKだ」と言って頷く。
「念を押しておくけれども、ソウルリンクを受け入れたら現実世界の君はいかなる状況をも魂と肉体をアバターと共有することになる。それによってどんなことが起こるのかボクにもまだ分からない。ただ一つ確実なのはアバターが死ねば君も死ぬ。それでもいいならボクの手を取りたまえ。それでソウルリンクに関する契約は結ばれ直ちにシステムは履行される」
「考えるまでもないよ」
オレは迷うことなくエレウスの手を握った。
エレウスは口元に柔和な笑みを浮かべると、嬉しそうに目を細めた。
「これで契約は為された。後は試験を頑張ってくれたまえ。期待しているよ、シュウト君」
「それはいいんだけれども、一つ疑問がある。魂と肉体をアバターと共有するって話も未だに眉唾案件だけれども、そこは今は置いておく。実際にそれが可能だとして何故そんな面倒なことをやる必要があるんだ?」
100倍経験値取得のチート能力は確かに魅力的だが、普通の人間ならそんな提案を受け入れるわけもない。というか、普通にそういうプログラムを組み込めばいいだけの話だ。むしろエレウスはソウルリンクシステムをオレに受け入れさせる為に試験を行い、様々な試練をオレに課しているようにしか思えなかったのだ。
「実験だよ。今はまだそれしか言えないね」
エレウスはそう言って妖しくほくそ笑む。
それは魔性の微笑だった。いつものおちゃらけた様子のエレウスとは真逆で背後に禍々しい黒い影を垣間見た。
オレはゾクリと背筋に冷たいものを感じ、それ以上追及するのを止めた。
好奇心は猫を殺すという言葉もある。それ以上追及すれば猫になりかねないと思いオレは直ちに口をつぐんだ。
「ちなみに魔法関連のスキル以外なら現実世界でも使えるからね。今度あっちに戻ったら試しにステータスを開いてみたまえ。ちゃんとステータス画面が現れるからさ」
マジか⁉ 今日一番の驚きは現実世界でもスキルが使用出来るという情報だった。
と、そこまでオレは思い出した。
ああ、確かにエレウスは説明していたな。アバターと現実世界の肉体は全ての状況を共有すると。でも、いくら何でもまさか現実世界の肉体までアバター同様レベルアップするとは誰も思わないだろう。
「誤解は解けたかな?」
エレウスは薄目でオレをジトっと抗議の眼差しを送ってくる。
「すまない。確かにそう言っていたな。謝罪する」
オレは「ごめんなさい」と言って頭を下げた。
「分かればよろしい。でも、ソウルリンクシステムのおかげでイケメンになれたのに文句を言われるのは心外だね。ていうか、ボクはてっきり全てを受け入れているのだとばかり思っていたよ。普通、ここまで急激に変化が起きたら自分で気付かないものかな?」
ぐうの音も出ない正論の前に、オレは反論することも出来なかった。
「自分の変化に気づかないくらい、それだけ必死にレベリングしていたってことだよ」
「一生懸命なのはいいことだ。でも、結果の伴わない努力に意味は無いぜ? さあ、そろそろ試験結果の発表に移りたいんだけれどもいいかな?」
「ああ、よろしく頼む」
「それじゃ、発表するとしようか」
そう言ってエレウスはニヤリとほくそ笑む。
一方のオレは平然とした態度でエレウスの言葉を待った。
「もったいぶる必要も無いか。合格、合格だよ」
エレウスの言葉に続いて、目の前にメッセージ画面が表示される。
『澄川シュウト レベル555』と。
結果は分かり切っていたので全く緊張していなかったぞ。
もしかしたらレベル100はブラフで、本当は倍の200は必要だとかって難癖をつけられないように、オレはあれから寝る間も惜しんでレベルを上げ続けた。気づけばたった一週間でこのレベルまで到達することが出来たのだ。
レベルだけを見るなら、オレは既に中級プレイヤーを自称しても何ら問題は無かった。レベル1000を超えればA級プレイヤーと呼ばれ、レベル5000を超せばS級プレイヤーと呼ばれる。
だが、正直、今のオレはただレベルが上がっているだけの状態だ。数字上は中級でも、中身はまだ初級の域を超えてはいない。通常クラスと比べて無職のステータス値は未だにレベル100相当程度でしかなかったのだ。
「シュウト君、流石にこれはやり過ぎだ。裏を読んで慎重になるのは良いことだけれども、もう少しボクを信じてくれてもいいんだぜ? 本当はレベル200が必要だったんで君は失格! とか酷いことは言わないよ?」
その保証が無いから必死にレベルを上げたんだ。多分、この心の声もエレウスに届いているはずだよね?
エレウスはオレの心を読んでか読まないでか不貞腐れたように頬を膨らませた。
「まさか全ての武器防具が装備出来ないとは思わなかったぞ? いくらモンスターから武器や防具がドロップしても何も装備出来なかったからな」
ナイフすら無職には装備することが許されず、結局オレはスキルを使ってレベル上げをせざるを得なかった。おかげで各種武器や防具の熟練度は上がらず、最低ランクの『E』のままだ。その結果、オレは素手での戦闘を強いられ、格闘スキルだけは『B』まで上げることが出来た。
オレは別に格闘家になりたいわけじゃないんだがな。
「極限状態に追い詰めることで無職は様々なスキルを取得することが出来る。武器や防具の装備を禁じたのはそれが理由さ」
「今だから聞くけれども、どうしてオレのユニークスキルだけはスキル効果の説明文が表示されないんだ? おかげで発動条件とかが分からなくて大分難儀したんだぞ?」
あの時、オレが取得したユニークスキルは今では全て最低でもレベル2まで上がり、発動条件や効果は頭の中にインプットされている。ユニークスキルの一つ、神域のスキルも今ではHPが一桁にならずとも自由に発動出来るようになっていた。ただしそれなりの制約はあるが。
「それはスキルスティールを防ぐ為だよ。中にはスキルを奪う隠しクラスがあるからね。その発動条件の中にスキル効果の確認などがある。スキルの効果を盗み見されない為にも必要な措置だったと理解してくれるとありがたい」
なるほど。確かにオレのユニークスキルが奪われたり模倣されたりしたらそれだけでも一大事だな。オレの唯一のイニシアチブを奪われるわけにはいかないしな。
「色々言いたいことがあるだろうけれども、ともかく試験は合格だ。おめでとう、シュウト君」
エレウスは笑顔でパチパチと優しく拍手する。
「とまあ、こんな名前を書ければ誰でも合格できるような試験の合否なんかどうでもいい。本題に入らせてもらおうか」
いや、流石にそこまで簡単な試験じゃなかったぞ? と言いかけたが二回も話の腰を折るのも気が引けたので口には出さなかった。
「今日の本題はこちら。シュウト君お待ちかねの転職イベントです! どんどんぱふぱふ、おめでとう! ようやくこれで君も無職とおさらばだ!」
ようやく無職とおさらば出来るのか。思えばたった一週間とはいえ長い道のりだった。最初はゴブリン一匹にすらボコボコにされて絶望しかなかったが、今となっては良い思い出になった……とは絶対に言えなかった。PKされかけた挙句、賞金首になって他のプレイヤーに追い掛け回されたのはトラウマでしかない。もう二度と無職でのプレイはまっぴらごめんだった。
「何故、ボクがこんな試験を出したのか? 理由は簡単。無職が転職するにはレベル100が必要だったからだ。一週間の期限を設けたのはその程度の試練をクリア出来ない弱者に用は無かったから」
今だから言えるけれども、普通はクリアできない試練だからね。オレが合格出来たのは色々な奇跡が重なった結果だからね。
オレは口には出さず黙って話に耳を傾けた。
「シュウト君、お待ちかねの転職イベントの前に一つ質問をさせてもらおうか」
そう言ってエレウスが指を鳴らすと、オレの目の前に二つのアイテムが出現する。
一つは光り輝く聖剣。もう一つは禍々しい瘴気を放つ兜。それはオレが使用しているVRギアと同じ形をしていた。
「君は世界を救う勇者と世界を滅ぼす魔王のどちらになりたい? 前者を選ぶなら聖剣を、後者を選ぶなら魔王の兜を手に取りたまえ」
人類の救世主を目指すなら聖剣を取り勇者となり、人類の敵対者になるなら魔王の兜を取り魔王になって世界の破壊者になる、でいいのかな?
そういうことなら問われるまでもなくオレの心は既に決まっていた。
「オレは救いたいと願いながらゲームをプレイしているんだ」
「うん? 何の話をしているんだい?」
「心構えの話だよ。それはオレがイアンカムスのプロゲーマーになりたい理由に繋がる話でもあるんだ」
エレウスはそれに対して「続けて」と言わんばかりに黙って腕を組んでオレを見た。
「社会に何かを訴えかけようと思っても、何も成し遂げていない人間の言葉には誰も耳を傾けようとはしないだろう? 社会に影響を及ぼすには政治家になるか有名人にでもならないと無理だ。だからオレは世界一有名なイアンカムスのプロゲーマーになろうと思ったんだ」
「有名になって、シュウト君はどうしたいんだい?」
「世界を変えたい。だから、オレの答えはもう決まっている。『救う』一択だ」
そう言って、オレはソレを手に取った。
オレが選んだのは魔王の兜だった。
その瞬間、エレウスは狼狽したかのように大きく目を見開いた。
「シュウト君、どうして『救う』一択なのに世界を滅ぼす魔王を選んだのかね?」
「救いたいから世界を滅ぼすんだ。正確には世界をぶっ壊す、かな?」
「ほう、それは興味深い。理由を聞いても?」
「世界を救って自己満足で完結する勇者なんかよりも、世界をぶっ壊して自分の救いたい命だけを救える魔王になりたい。現実世界で叶わない願いなら、せめてゲーム世界だけでもこの願いを実現したいと思ったんだ」
我ながらサイコパス的思考だとは思うけれども、現実世界で善人に分類される人間の中にはオレが酷い虐めを受けていても傍観し見殺しにしている奴らも含まれるのだ。そして法的にはオレを虐めている学校の奴らと義理の家族共も善人のグループに含まれるだろう。何故なら、彼等はまだ法的に何の裁きも受けていないのだから。
オレはそんなの認めない。それが善だと言うのなら、オレは悪の道を突き進むのみだ。現実世界をぶっ壊すことは不可能で実現しようと思ってもそれはただのテロ行為だ。なら、ゲーム世界だけでもそんな狂った理屈を壊したいと思ったのだ。
「救いたい命だけを救うなんて傲慢極まりない理屈だね?」
「目には目を歯には歯をって言うだろう? だからオレも理不尽には理不尽をもって制することを選ぶ。それには秩序の安定を望む勇者じゃなく秩序を破壊する魔王を選ぶしかない。何を言われてもオレはこの考えを改めるつもりはないよ」
少なくとも今は。
すると、エレウスは嬉しそうに目を細めるとパチパチと激しく拍手をし始めた。
「おめでとう! 君は見事最後の試練を乗り越えた。今こそ君に世界を滅ぼす『魔族』の力を与えようじゃないか!」
「魔族? それがオレの転職先なのか?」
「正確には下級魔族だけれどもね。称号は『魔王見習い』だ。これからも頑張ってレベル上げして更なる高みを目指してもらいたい。無論、目標は『魔王』になることだ」
つまりオレはようやくスタートラインに立っただけに過ぎなかったということか。
その時、オレは何か引っかかるものを感じた。
「なあエレウス? 今の選択が最後の試練ってことはさ、もしもオレが勇者を選んでいたらどうなっていたんだ?」
すると、エレウスは目を点にして呆気にとられた後、嬉しそうに目を細めながらほくそ笑んだ。
「そんなの決まっているだろう? 試験不合格につき、即座に君のアカウントを消去させてもらっていたよ。つまり君は死の運命を回避したってことさ」
エレウスの答えを聞いた瞬間、オレの顔はきっと酷く蒼白していたに違いない。
オレはしばらくの間、ただ茫然とエレウスを見つめるより術は無かった。
オレはVIPルームに戻ると、すぐに魔王の兜〈VRギア〉を被りイアンカムスにログインした。そして小一時間セピア色のエレウス神殿で女神が降臨するのを今か今かと待っていたのだ。
そして、ちょうど時刻が10時になると、目の前に光の球が出現した。それは弾けた後、人の形を作った。
「やあ、シュウト君。約束の時間に遅れずに来るとは感心だね。結果だけ出せばいいと言った手前、最低限の礼儀は守るべきだとお小言を言わずに済んで良かったよ。さあ、試験結果を発表しようか……」
「エレウス、これはどういうことだ⁉」
オレはいてもたってもいられず、悲鳴のような叫びを上げてしまった。
エレウスはオレの叫びを前に驚き顔を強張らせながら一歩後退った。
「なんだいシュウト君。藪から棒にいきなり叫ぶだなんて驚くじゃないか」
「試験結果より先に説明してくれ! オレの身体に何をしたんだ⁉」
「君の身体に? 何を言っているんだね?」
エレウスは目を点にして狼狽えた様子を見せた。オロオロして困惑の表情を浮かべながらオレを見つめて来る。
「しらばっくれるな。オレの身体が急成長したのはお前が何かやったからだろう⁉ そうじゃないと説明がつかん!」
「ああ、確かにそうだね。ソウルリンクを受け入れる契約をしてからシュウト君は痩せてイケメンさんになっちゃったよね? でもそれが何か?」
エレウスは不思議そうに首を傾げて見せた。彼女の頭の上に大きな疑問符が浮かんでいるような錯覚を垣間見る。
「それが何か? って、普通はいきなりこんな身体が成長したら誰だって驚くだろう⁉ 見た目もそうだけれども、何だか身体的能力もゲーム内のアバターみたいに超人的な力を持っちゃってるし、納得のいく説明をしてくれ!」
オレは興奮を隠すことも出来ず、エレウスに詰め寄った。
エレウスは逡巡の後、呆れ返った顔をしながら深く嘆息する。
「ボク、あの時ちゃんと説明したはずだよね? ソウルリンクを受け入れたら君の魂と身体はアバターと共有するって」
エレウスにそう言われて、オレは数日前の記憶を振り返った。
それは、エレウスから『ソウルリンク』を受け入れるかどうかと提案された時の話だ。
「さあ、どうする? 命を懸けて栄光を掴むか、命を惜しんで元の惨めな生活に戻るのか。ボクは賢明な判断を望んでいるよ」
と、エレウスから悪魔の契約を持ち掛けられた後、オレは二つ返事であっさりとこう答えた。
「うん、いいよ。その提案、受け入れる」
オレがあっさりとそう答えた後、何故かエレウスは顔を引くつかせながら軽くドン引きしていたのを覚えている。
「えっと、シュウト君? ちゃんとボクが言った話を理解出来たのかな?」
「ああ、もちろんだ。アバターがダメージを受ければ痛みを感じるし、戦闘でアバターが死亡判定を受ければ現実世界のオレも死ぬってことだろう?」
「死ぬのが怖くないの? ダメージを受けたら本当に死ぬほど痛いんだぜ? それが分かっていてどうして微塵の迷いもなくボクの提案を受け入れるっていうんだい⁉ 流石のボクもドン引き案件だよ⁉」
「そうは言われてもな……」
オレは現実世界で様々な痛みを経験していた。学校に行けば凄惨な苛めを受け、ありとあらゆる苦痛を味わわされ続けて来た。全裸にされて木に吊るされ足元で焚火をされて火炙りにされたこともあるし、全身をナイフで切り裂かれたこともあるし、殴る蹴るの暴行は日常茶飯事。一番きつかったのはトイレに顔を押し付けられ溺死寸前まで追い込まれたことだろうか?
家に帰れば義理の家族からリンチ紛いの暴行に食事を与えられず餓死寸前まで死にかけたこともあるし、精神的に追い込まれ自殺しかけたことも一度や二度ではない。
それら現実世界での地獄に比べればゲーム世界で剣で斬られたり魔法で身体を焼かれる程度の苦痛は何てことはない。むしろその程度のリスクを背負うだけで100倍の経験値取得というチート能力が得られるなら安い買い物だと瞬時に判断したのだ。
「オレにとっては悩むまでもないことなんだけれどもな……って、エレウス、いきなりどうしたんだ⁉」
オレがほんの少し物思いにふけっていた間に、エレウスはボロボロと大粒の涙をこぼしていた。
あれ? この光景、さっきも見たぞ? エレウスってこんなに涙もろい性格だったのか?
「ああ、もう! つくづく君は不憫が過ぎるよね⁉ もう泣かないってさっき心に決めたのに、不意を突かれてまた号泣しかけちゃったぜ!」
エレウスはそう言うと、涙を零しながらキイーッと悔しそうな声を洩らした。先程とは違って号泣するのを必死に我慢している様子だった。
「ああ、オレの心の声を聞いたのか? それなら話は早い。そういうことだから、オレは何の問題もなくエレウスの提案を受け入れられるぞ」
最初、心の声がエレウスに筒抜けだと聞いた時は色々と警戒したが、今となってはおかげでスムーズに話を進めることが出来るな。今後は言葉で説明するのが面倒な時は心の裡で呟いて手間を省くとしようかな?
「おい、シュウト君。心の声が駄々洩れだぜ? キュートなボクとの会話が面倒だとか、それはあんまりじゃないかな?」
エレウスは不機嫌そうな表情で、オレをジロッと睨んでくる。
「そう怒らないでくれ。コミュ障なオレには他人と会話するのは誰であろうとも苦痛を伴うことが多いんだからさ」
「まあ、君の境遇を鑑みればそれも致し方のないことか」
ふう、とエレウスは納得したように息をつくと、笑顔を浮かべてオレに向かい直った。
「それじゃ、改めて『ソウルリンクシステム』についてのおさらいだ。アバターと現実世界の肉体と魂を融合させる見返りに君は100倍経験値取得のチート能力を得られる。そこまではいいね?」
オレは「ああ、それでOKだ」と言って頷く。
「念を押しておくけれども、ソウルリンクを受け入れたら現実世界の君はいかなる状況をも魂と肉体をアバターと共有することになる。それによってどんなことが起こるのかボクにもまだ分からない。ただ一つ確実なのはアバターが死ねば君も死ぬ。それでもいいならボクの手を取りたまえ。それでソウルリンクに関する契約は結ばれ直ちにシステムは履行される」
「考えるまでもないよ」
オレは迷うことなくエレウスの手を握った。
エレウスは口元に柔和な笑みを浮かべると、嬉しそうに目を細めた。
「これで契約は為された。後は試験を頑張ってくれたまえ。期待しているよ、シュウト君」
「それはいいんだけれども、一つ疑問がある。魂と肉体をアバターと共有するって話も未だに眉唾案件だけれども、そこは今は置いておく。実際にそれが可能だとして何故そんな面倒なことをやる必要があるんだ?」
100倍経験値取得のチート能力は確かに魅力的だが、普通の人間ならそんな提案を受け入れるわけもない。というか、普通にそういうプログラムを組み込めばいいだけの話だ。むしろエレウスはソウルリンクシステムをオレに受け入れさせる為に試験を行い、様々な試練をオレに課しているようにしか思えなかったのだ。
「実験だよ。今はまだそれしか言えないね」
エレウスはそう言って妖しくほくそ笑む。
それは魔性の微笑だった。いつものおちゃらけた様子のエレウスとは真逆で背後に禍々しい黒い影を垣間見た。
オレはゾクリと背筋に冷たいものを感じ、それ以上追及するのを止めた。
好奇心は猫を殺すという言葉もある。それ以上追及すれば猫になりかねないと思いオレは直ちに口をつぐんだ。
「ちなみに魔法関連のスキル以外なら現実世界でも使えるからね。今度あっちに戻ったら試しにステータスを開いてみたまえ。ちゃんとステータス画面が現れるからさ」
マジか⁉ 今日一番の驚きは現実世界でもスキルが使用出来るという情報だった。
と、そこまでオレは思い出した。
ああ、確かにエレウスは説明していたな。アバターと現実世界の肉体は全ての状況を共有すると。でも、いくら何でもまさか現実世界の肉体までアバター同様レベルアップするとは誰も思わないだろう。
「誤解は解けたかな?」
エレウスは薄目でオレをジトっと抗議の眼差しを送ってくる。
「すまない。確かにそう言っていたな。謝罪する」
オレは「ごめんなさい」と言って頭を下げた。
「分かればよろしい。でも、ソウルリンクシステムのおかげでイケメンになれたのに文句を言われるのは心外だね。ていうか、ボクはてっきり全てを受け入れているのだとばかり思っていたよ。普通、ここまで急激に変化が起きたら自分で気付かないものかな?」
ぐうの音も出ない正論の前に、オレは反論することも出来なかった。
「自分の変化に気づかないくらい、それだけ必死にレベリングしていたってことだよ」
「一生懸命なのはいいことだ。でも、結果の伴わない努力に意味は無いぜ? さあ、そろそろ試験結果の発表に移りたいんだけれどもいいかな?」
「ああ、よろしく頼む」
「それじゃ、発表するとしようか」
そう言ってエレウスはニヤリとほくそ笑む。
一方のオレは平然とした態度でエレウスの言葉を待った。
「もったいぶる必要も無いか。合格、合格だよ」
エレウスの言葉に続いて、目の前にメッセージ画面が表示される。
『澄川シュウト レベル555』と。
結果は分かり切っていたので全く緊張していなかったぞ。
もしかしたらレベル100はブラフで、本当は倍の200は必要だとかって難癖をつけられないように、オレはあれから寝る間も惜しんでレベルを上げ続けた。気づけばたった一週間でこのレベルまで到達することが出来たのだ。
レベルだけを見るなら、オレは既に中級プレイヤーを自称しても何ら問題は無かった。レベル1000を超えればA級プレイヤーと呼ばれ、レベル5000を超せばS級プレイヤーと呼ばれる。
だが、正直、今のオレはただレベルが上がっているだけの状態だ。数字上は中級でも、中身はまだ初級の域を超えてはいない。通常クラスと比べて無職のステータス値は未だにレベル100相当程度でしかなかったのだ。
「シュウト君、流石にこれはやり過ぎだ。裏を読んで慎重になるのは良いことだけれども、もう少しボクを信じてくれてもいいんだぜ? 本当はレベル200が必要だったんで君は失格! とか酷いことは言わないよ?」
その保証が無いから必死にレベルを上げたんだ。多分、この心の声もエレウスに届いているはずだよね?
エレウスはオレの心を読んでか読まないでか不貞腐れたように頬を膨らませた。
「まさか全ての武器防具が装備出来ないとは思わなかったぞ? いくらモンスターから武器や防具がドロップしても何も装備出来なかったからな」
ナイフすら無職には装備することが許されず、結局オレはスキルを使ってレベル上げをせざるを得なかった。おかげで各種武器や防具の熟練度は上がらず、最低ランクの『E』のままだ。その結果、オレは素手での戦闘を強いられ、格闘スキルだけは『B』まで上げることが出来た。
オレは別に格闘家になりたいわけじゃないんだがな。
「極限状態に追い詰めることで無職は様々なスキルを取得することが出来る。武器や防具の装備を禁じたのはそれが理由さ」
「今だから聞くけれども、どうしてオレのユニークスキルだけはスキル効果の説明文が表示されないんだ? おかげで発動条件とかが分からなくて大分難儀したんだぞ?」
あの時、オレが取得したユニークスキルは今では全て最低でもレベル2まで上がり、発動条件や効果は頭の中にインプットされている。ユニークスキルの一つ、神域のスキルも今ではHPが一桁にならずとも自由に発動出来るようになっていた。ただしそれなりの制約はあるが。
「それはスキルスティールを防ぐ為だよ。中にはスキルを奪う隠しクラスがあるからね。その発動条件の中にスキル効果の確認などがある。スキルの効果を盗み見されない為にも必要な措置だったと理解してくれるとありがたい」
なるほど。確かにオレのユニークスキルが奪われたり模倣されたりしたらそれだけでも一大事だな。オレの唯一のイニシアチブを奪われるわけにはいかないしな。
「色々言いたいことがあるだろうけれども、ともかく試験は合格だ。おめでとう、シュウト君」
エレウスは笑顔でパチパチと優しく拍手する。
「とまあ、こんな名前を書ければ誰でも合格できるような試験の合否なんかどうでもいい。本題に入らせてもらおうか」
いや、流石にそこまで簡単な試験じゃなかったぞ? と言いかけたが二回も話の腰を折るのも気が引けたので口には出さなかった。
「今日の本題はこちら。シュウト君お待ちかねの転職イベントです! どんどんぱふぱふ、おめでとう! ようやくこれで君も無職とおさらばだ!」
ようやく無職とおさらば出来るのか。思えばたった一週間とはいえ長い道のりだった。最初はゴブリン一匹にすらボコボコにされて絶望しかなかったが、今となっては良い思い出になった……とは絶対に言えなかった。PKされかけた挙句、賞金首になって他のプレイヤーに追い掛け回されたのはトラウマでしかない。もう二度と無職でのプレイはまっぴらごめんだった。
「何故、ボクがこんな試験を出したのか? 理由は簡単。無職が転職するにはレベル100が必要だったからだ。一週間の期限を設けたのはその程度の試練をクリア出来ない弱者に用は無かったから」
今だから言えるけれども、普通はクリアできない試練だからね。オレが合格出来たのは色々な奇跡が重なった結果だからね。
オレは口には出さず黙って話に耳を傾けた。
「シュウト君、お待ちかねの転職イベントの前に一つ質問をさせてもらおうか」
そう言ってエレウスが指を鳴らすと、オレの目の前に二つのアイテムが出現する。
一つは光り輝く聖剣。もう一つは禍々しい瘴気を放つ兜。それはオレが使用しているVRギアと同じ形をしていた。
「君は世界を救う勇者と世界を滅ぼす魔王のどちらになりたい? 前者を選ぶなら聖剣を、後者を選ぶなら魔王の兜を手に取りたまえ」
人類の救世主を目指すなら聖剣を取り勇者となり、人類の敵対者になるなら魔王の兜を取り魔王になって世界の破壊者になる、でいいのかな?
そういうことなら問われるまでもなくオレの心は既に決まっていた。
「オレは救いたいと願いながらゲームをプレイしているんだ」
「うん? 何の話をしているんだい?」
「心構えの話だよ。それはオレがイアンカムスのプロゲーマーになりたい理由に繋がる話でもあるんだ」
エレウスはそれに対して「続けて」と言わんばかりに黙って腕を組んでオレを見た。
「社会に何かを訴えかけようと思っても、何も成し遂げていない人間の言葉には誰も耳を傾けようとはしないだろう? 社会に影響を及ぼすには政治家になるか有名人にでもならないと無理だ。だからオレは世界一有名なイアンカムスのプロゲーマーになろうと思ったんだ」
「有名になって、シュウト君はどうしたいんだい?」
「世界を変えたい。だから、オレの答えはもう決まっている。『救う』一択だ」
そう言って、オレはソレを手に取った。
オレが選んだのは魔王の兜だった。
その瞬間、エレウスは狼狽したかのように大きく目を見開いた。
「シュウト君、どうして『救う』一択なのに世界を滅ぼす魔王を選んだのかね?」
「救いたいから世界を滅ぼすんだ。正確には世界をぶっ壊す、かな?」
「ほう、それは興味深い。理由を聞いても?」
「世界を救って自己満足で完結する勇者なんかよりも、世界をぶっ壊して自分の救いたい命だけを救える魔王になりたい。現実世界で叶わない願いなら、せめてゲーム世界だけでもこの願いを実現したいと思ったんだ」
我ながらサイコパス的思考だとは思うけれども、現実世界で善人に分類される人間の中にはオレが酷い虐めを受けていても傍観し見殺しにしている奴らも含まれるのだ。そして法的にはオレを虐めている学校の奴らと義理の家族共も善人のグループに含まれるだろう。何故なら、彼等はまだ法的に何の裁きも受けていないのだから。
オレはそんなの認めない。それが善だと言うのなら、オレは悪の道を突き進むのみだ。現実世界をぶっ壊すことは不可能で実現しようと思ってもそれはただのテロ行為だ。なら、ゲーム世界だけでもそんな狂った理屈を壊したいと思ったのだ。
「救いたい命だけを救うなんて傲慢極まりない理屈だね?」
「目には目を歯には歯をって言うだろう? だからオレも理不尽には理不尽をもって制することを選ぶ。それには秩序の安定を望む勇者じゃなく秩序を破壊する魔王を選ぶしかない。何を言われてもオレはこの考えを改めるつもりはないよ」
少なくとも今は。
すると、エレウスは嬉しそうに目を細めるとパチパチと激しく拍手をし始めた。
「おめでとう! 君は見事最後の試練を乗り越えた。今こそ君に世界を滅ぼす『魔族』の力を与えようじゃないか!」
「魔族? それがオレの転職先なのか?」
「正確には下級魔族だけれどもね。称号は『魔王見習い』だ。これからも頑張ってレベル上げして更なる高みを目指してもらいたい。無論、目標は『魔王』になることだ」
つまりオレはようやくスタートラインに立っただけに過ぎなかったということか。
その時、オレは何か引っかかるものを感じた。
「なあエレウス? 今の選択が最後の試練ってことはさ、もしもオレが勇者を選んでいたらどうなっていたんだ?」
すると、エレウスは目を点にして呆気にとられた後、嬉しそうに目を細めながらほくそ笑んだ。
「そんなの決まっているだろう? 試験不合格につき、即座に君のアカウントを消去させてもらっていたよ。つまり君は死の運命を回避したってことさ」
エレウスの答えを聞いた瞬間、オレの顔はきっと酷く蒼白していたに違いない。
オレはしばらくの間、ただ茫然とエレウスを見つめるより術は無かった。
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