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従魔隷属
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オレは現在、イアンカムス世界にあるヤクルウン大陸の最南端にあるC級ダンジョンに来ていた。
下級魔族に転職してからというもの、オレはひたすら大陸各地にあるダンジョンに潜り続けていた。
ダンジョンは固定されているものもあるが、大半は週替わりで生成される。ダンジョンから放たれる魔力の色でダンジョンレベルを計ることが出来るのだが、今回潜っているダンジョンの色は緑色。つまりC級ダンジョンであることは一目瞭然だった。
ちなみに、D級は青色、B級はオレンジ、A級は赤、S級は漆黒ってな感じで色分けされている。
今のオレのレベルならC級とは言わずB級ダンジョンもソロプレイでクリア可能だ。しかし、オレはあえて遠方の僻地にあるこのC級ダンジョンに来ていた。その理由というのが昨夜見た掲示板情報だった。このC級ダンジョンにはレアモンスターが出る、という噂を耳にしたのだ。
オレはエレウスから300体の従魔を確保するようにと指示を受けている。それならばいっそのこと楽しみながらレベリングも兼ねてレアモンスターもゲットしようと思ったのだ。
ダンジョンが生成されたのは昨日らしくレアモンスターの情報が出てからまだ一日も経過していない。情報が広まっていない今が狙い目だと思ったのだ。
通常、週替わりダンジョンと呼ばれる自動生成タイプのダンジョンはボスモンスターを撃破すると一日で消滅してしまう。いわば使い捨てダンジョンみたいなものだ。クリア情報も配信されていないところを見ると、まだボスモンスターは倒されていないみたいだ。レアモンスターを狩った後でボスモンスターを倒さなければならない。そうじゃないとレアモンスターをゲットする前にダンジョンが消えてしまう。ここは少し慎重にダンジョン内部を探索することにした。
ダンジョンに入ると一匹のキラーラビットが現れた。可愛らしいウサギの姿をしているが、口からは剣山のような鋭い牙を生やしていて見た目とは違って相当獰猛なモンスターだ。
キラーラビットはオレを見るなり襲い掛かってくる。オレはたかって来たハエを振り払うように拳を繰り出し、一撃でキラーラビットを消滅させる。魔石が地面に落ちると、そのまますぐにオレの収納袋の中に吸い込まれていった。
「もうこの辺の低レベルモンスターだと得られる経験値も微々たるものだな」
すると、周囲から複数の気配が近づいて来るのが分かった。前方の闇の中から無数の赤い光がこちらを睨みつけて来た。
何十匹ものキラーラビットが闇の中から姿を現し、獰猛な唸り声を上げがダンジョン内に響き渡った。
「流石にこの数を相手にするのは面倒だな」
オレはステータス画面を表示させると、スキル欄をタップする。
『魔眼レベル1』
キラーラビット達が一斉に襲い掛かってくるのとオレがスキルを発動したのはほぼ同時だった。
一瞬、オレの瞳から黒い影の様なものが放たれ、それはキラーラビットの群れを駆け抜けていった。
たちまちキラーラビット達は口から泡を吹きだすと、そのまま地面に倒れ消滅した。
何匹か消滅せず地面に倒れているが、身体を痙攣させて麻痺状態になっている。このまま放置してもすぐに死亡判定を受けて消滅することだろう。
「もう少しレベルが上がれば即死させることも可能だな」
本来、魔眼は相手を威圧する程度のスキルなのだが、魔族が使用すると即死効果も付与されるらしい。
いずれは上級プレイヤーにも通用するくらいには魔眼のスキルを鍛え上げたいところだ。たったひと睨みで相手を屈服させるとかって、つくづく中二病心をくすぐるスキルだと思った。
「さて、レアモンスターは何処にいるのかな?」
掲示板情報によると黒色のモンスターらしい。動きが機敏で誰も捕獲することも倒すことも出来ずにいるという。あまりにすばしっこ過ぎて撮影も未だに成功していないという。
オレは心を躍らせながら、レアモンスターの姿を求めてダンジョンの奥に進んでいった。
途中、針トカゲや炎蝶などのモンスターに遭遇するも全て魔眼で即死させていった。従魔隷属のスキルはこのダンジョンではまだ一度も使用していない。この程度の雑魚モンスターに使うのはもったいなく感じ、オレはレアモンスターやダンジョンを支配しているボスモンスター以外は従魔にしないと決めた。オレは使い魔は少数精鋭を目指しているのだ。
しばらく歩いて行くと、前方から人の気配がした。恐らくはプレイヤーだろう。
遭遇しても倒せばいいだけの話だが、可能なら無益な殺生は望むところではない。現在、魂食いのスキルはレベル2にまで上がっており、最大レベル20までレベルドレインすることが可能になっていた。自分がもしもたった一度の敗北でレベルを20も喪失したらと思うだけで寒気がした。故にオレは見境なくプレイヤーに戦いを仕掛けようとは思っていない。あくまでオレに立ち向かって来た者に対しては情け容赦はせず対処し、堂々とレベルをいただくことにしていた。
戦いを避けるため、オレは近くの岩陰に身を隠した。すると、頭上からポイズンバットが襲い掛かって来た。
オレはとっさに魔眼でポイスンバットを即死させる。
今の雑魚モンスターごときに魔眼を使うまでもなかった。あまりにチキンな自分に対し、オレは苦笑してしまった。
その時である。突然、プレイヤー達が歓喜の声を上げた。
「やったぞ! レアモンスターゲットだぜ!」
何だと⁉ くそ、先を越されてしまったのか⁉
オレは恐る恐る岩陰から顔を出して覗いてみる。
そこには一般的なパーティーがいた。そして戦士風のアバターが何やら黒い物体を持ち上げているのが見えた。
一見すると、それは黒い子犬のように見えた。オレの知る限り、あんなモフモフで可愛らしい子犬のモンスターは見たことがない。間違いなくあの黒い子犬がレアモンスターだろう。
「使い魔には無理でも、ペット枠として従魔にするのはありだな」
さて、どうしようか? いっそのこと彼等を襲って奪うのも可能だが、ここは穏便に取り引きするとしよう。
「ねえ、君達。良かったらその子をオレに譲ってくれないか?」
オレは敵意が無いことを示す為に両手を上げながら彼等に近づいた。
彼等はオレに気付くなり、各々得物を身構えオレを睨みつけて来る。
「こちらに戦う意思はない。話を聞いてくれないかな?」
「あんた、何者だ? 他に仲間は?」
戦士風のアバターがオレに剣を向けながらそう訊ねて来た。
「仲間はいないよ。オレはソロプレイしかしないんだ」
彼等は訝しむように周囲をキョロキョロ見回す。
何だか殺伐としているよな。まあ、確かにお金がかかっていればここまで慎重になるのも無理はないか。
レアモンスターを討伐すると、ほぼ確実にレアアイテムをドロップする。それはどんなに安くても普通にショップに売れば10万Gはくだらないし、オークションに出せば物にもよるが一度10億Gの値がついたものもあった。
故に、レアモンスターの討伐は一攫千金の夢があるのだ。
「冗談じゃねえ。こいつは今からぶっ殺してレアアイテムを落としてもらうんだからな。横取りはさせねえぞ?」
まあ、そうなるよな。さて、どうしたものか。
「ここに500万Gある。これで手を打たないか?」
このGはエレウスから支度金としてもらったものだ。衣食住はメイド喫茶エレウスで面倒を見てもらっているので、今のところオレにはこのGの使い道がない。現実世界で円に現金化したら50万円以上にはなるだろう。
「500万Gだって⁉ お、おい、どうするよ?」
タンカー風のアバターが目の色を変えて戦士風のアバターにそう話しかけた。見ると他のメンバーの目の色も変わっていた。
レアモンスターがドロップするアイテムは最低でも10万Gはくだらないが、全てが高額で取り引きされるわけじゃない。中には10万Gの価値すらないクズアイテムも存在する。しかし、それでもレア度はあるのでショップでは最低10万Gの値が付くのだ。
よし。このままいけばその黒わんこをオレの使い魔にすることが出来るぞ。
彼等の態度が軟化し、これでうまく取り引きが完了できる。そう思った時だった。
「ちょっと待て。お前、もしかして噂の下級魔族ってやつじゃないか?」
後方にいた魔法職のアバターが驚いた声を上げた。
下級魔族という言葉を聞いた彼等は、たちまちオレから一歩後退り、各自得物を身構えた。警戒心を露わに殺気だった目つきでオレを睨んでくる。
「噂になっているかどうかは知らないが、確かにオレのクラスは『下級魔族』だよ?」
それは嘘だ。オレ自身、自分がどのような立場に置かれているのか理解していた。
オレは下級魔族に転職してからというもの、連日レベリングと従魔隷属の為にダンジョンに潜り、そこで遭遇したプレイヤー達と衝突を繰り返していた。結果的にオレは100人以上のプレイヤーを血祭りに上げ、大幅にレベルアップすることに成功した。
誤解の綯いように説明を付け加えておくと、オレから先に仕掛けたことは一度だってない。向こうが有無を言わさず襲い掛かってくるのでやむを得ず応戦していたら、いつの間にか100人斬りをやってのけていたというだけの話なのだ。
そして、衝突を繰り返していく内に、オレはイアンカムスで最も有名な賞金首になっていたのだ。
確か現在、オレにかけられた賞金は……。
「噂の10億G賞金首の豚ゴブリンとやらはやっぱりお前なんだな⁉」
戦士風のアバターはオレに剣を向けながら興奮した様子で叫ぶように歓喜の声を上げた。
「なら、こんなゴミみたいなレアモンスターなんざどうでもいい。これでオレ達は大金持ちだ!」
そう言って、戦士風のアバターは黒い子犬を放り投げた。
「きゃん!」
と、黒い子犬が鳴き声を上げるのと同時に、オレは『神域』のスキルを発動した。
周囲の景色がセピア色に変化すると、奴らは欲望に塗れた笑顔のまま、時間が止まったかのように固まった。
オレは固まった奴らの隙間を悠然と通り抜けると、そのまま宙で静止していた黒い子犬の前まで歩いて行った。
「もう大丈夫だぞ」
オレはそう言って優しく黒い子犬を抱き止めた。
「お前みたいな可愛いワンコを投げ飛ばすとか、酷い奴らだよな、まったく」
ゲームとはいえこんな愛くるしい黒わんこを虐待するなんて理解に苦しむ。
オレは指を鳴らし、神域のスキルを解除する。
時間の流れが元に戻ると、オレの姿を見失った奴らは動揺した様子で周囲をキョロキョロ見回した。
「お前、いつの間にそこに移動したんだ⁉」
ヒーラー風のアバターがオレの姿を発見し、狼狽えた声を洩らした。
彼の声に反応し、奴らは一斉にオレに振り向く。
オレは奴らのことは無視して腕に抱いた黒色の子犬を見た。
「麻痺状態に陥っているだと? おい、お前ら、このワンコに麻痺毒を使ったのか?」
オレは近くにいたアーチャー風のアバターに向かって睨むように問いかけた。
「いいや、捕まえようとしていたら突然動かなくなったんだ。そ、それがどうしたんだよ?」
アーチャーのアバターは動揺した様子でオレの質問に答えた。
突然動かなくなっただって?
その時、オレはハッとなる。そう言えば、その直前にオレは魔眼を使用したっけ。まさかこの黒わんこはオレの魔眼の影響を受けて麻痺状態になったのかもしれない。
あの岩陰からここまではギリギリ有効範囲内だったかもしれない。でも、まさかオレの目を直接見なくても魔眼の効果があるとは思いもしなかった。見たところ軽い麻痺状態に陥っているだけみたいだ。
黒わんこ、すまん。こいつらに捕まったのはオレのせいみたいだな。お詫びにお前のことはオレが全力で守ってやるから安心してくれ。
「いや、質問に答えてくれてありがとう。それで、お前達はオレをどうしたいんだ? 出来るなら無用な争いは避けたいんだが……」
奴らはオレの質問に対し言葉ではなく武器を身構えて答えた。荒ぶった奴らの呼気が静かにダンジョン内に響き渡る。
「覚悟しな。10億Gはオレ達のものだ!」
エレウスからソウルリンクシステムを受け入れてからというもの、肉体も魂もアバターと融合し感覚を共有する最大のデメリットはダメージを受けた際に痛みを感じることではない。プレイヤーの悪意を肌で感じるようになったことが一番の苦痛だった。
奴らの血走った眼が戦いを避けることを拒絶しているように見えた。
こうなってはもう戦いは避けられないことをオレは知っていた。100人以上PKしてきた今ならそれが確信出来た。
「それならオレも容赦しない」
そう言って、オレは黒い子犬を片手で抱きかかえたまま右手に『最弱最強の剣』を取り出し身構えた。
刀身の無い柄だけのオレの武器を見て、奴らの口元に嘲笑が浮かぶ。
「剣の柄だけでどうやってオレ達と戦うってんだ?」
うん、まあ、オレだって最初は似たような感想だったからね。あまり彼等を馬鹿にも出来なかった。
「おいおい、今気づいたけれどもよ、こいつ、レベルもたったの10じゃねえか。何でこんなんゴミが10億の賞金首なんだ?」
オレの頭上に表示されているレベルを見て、奴らは勝利を確信した笑みを浮かべる。
きっと奴らはこんなに簡単に10億Gも手に入れちゃっていいの⁉ とかって思っているに違いない。
「下級魔族なんてレアクラスを持っているって聞いたからどんな奴かと思えば、その武器といい、ふざけたプレイヤーネームといい、ただ頭がイカれている奴だったか」
その言葉の後に奴らは爆笑した。しかし、その笑い声はオレの心には届かなかった。
「あのさ、一つ聞いていいかな? そこ、オレの間合いに入っているわけなんだが、もしかして殺されたいのかな?」
次の瞬間、オレは柄に魔力を送った。すると、柄から刃の代わりに無数の黒い糸のような魔力が溢れ出した。
柄から溢れ出した無数の黒い糸はたちまち奴らの全身に纏わりつき身動きできないように拘束した。それはまるで蜘蛛の糸のように粘着し、鋼鉄の様な強度を誇っていた。戦士職の全力攻撃をもってしてもそれに傷一つつけることは不可能だろう。
「何じゃ、こりゃあ⁉」
戦士風のアバターから狼狽した悲鳴が響いた。黒い糸を引き千切ろうと必死にもがくが拘束を解くことは出来ずバランスを崩して地面に倒れた。他の奴らも同様の結果になり、奴らはオレを見上げる恰好になった。
「一つ謝罪しなければならないことがある。オレのレベルなんだけれども実は嘘をついていました。本当のレベルはこれだ」
オレは相手を油断させるために偽装のスキルで本当のレベルを隠していた。
偽装のスキルを解いたオレの本当のレベルはこれだ。
『豚ゴブリンレベル1500 下級魔族』
オレの本当のレベルを知った瞬間、彼等は声にもならない絶叫を上げ、顔を蒼白させた。
気付けば下級魔族に転職してから一週間足らずでオレのレベルは軽く1000を超えてしまっていた。あまり目立つのも嫌だったので途中で覚醒した『偽装隠蔽』のスキルで本当のレベルを隠していたのだが、それが裏目に出てしまったらしい。もし本当のレベルを表示していたら奴らとの戦いは避けられたかもしれないのだ。
オレがもう少し柄に魔力を込めれば奴らのアバターは四散して消滅するだろう。
しかし、オレは奴らに一度チャンスを与えることにした。
「一つ提案がある。もしこの黒わんこの麻痺を回復させてくれたら見逃してもいいよ?」
オレにはまともな回復スキルがない。このままでも黒い子犬の麻痺は解除されるだろうが、可能なら一刻も早く回復させてやりたいと思った。
「出来るかい?」
オレは地面に転がっているヒーラーに訊ねた。
「出来る、出来ます! だから、殺すのは勘弁してください!」
オレは無言でヒーラーの拘束を解除すると、黒い子犬を彼の目の前に差し出す。
ヒーラーは顔を強張らせながら緊張気味に黒い子犬の前に杖をかざした。
「キュアパラライズ」
オレンジ色の魔力が黒い子犬を包み込む。
すると、それまで気息奄々だった黒い子犬の息づかいが穏やかなものに変化する。どうやら本当に回復したみたいだ。
「ありがとう、おかげで助かったよ」
オレはヒーラーに握手を求めた。
ヒーラーは戸惑いつつもオレの手を取った。
「これは礼だ。受け取ってくれ」
オレはステータス画面を表示させると、ヒーラーに有り金全てを送った。額は先程提示した500万Gだ。
「ちょ、いいのか⁉ オレ達、あんたを殺そうとしたんだぞ⁉」
「それはそれ、これはこれだよ。いいから遠慮せず受け取ってくれ」
オレは有り金を全て渡すのと同時に、全員の拘束を解いた。見ると、奴らは全員呆気に取られていた。
これでいい。一応、オレは彼等に救われたのだ。その借りは返さねばなるまい。有り金を渡したのはこれ以上、無用な争いを避けるためだ。ここまで圧倒的力の差を見せつければ二度と歯向かってくることもないだろう。
「悪いけれども、君達はここから出て行ってもらえるかな? オレはここでちょっと用事があるんだ」
基本、ダンジョン内のモンスターは外に出ることは出来ない。ただし従魔隷属で使い魔にしたモンスターは別だ。その為、この黒い子犬を使い魔にするにはここで従魔隷属のスキルを使わなくてはならない。しかし、彼等にオレの従魔隷属のスキルを見せるわけにはいかない。オレにその権利は無いが、彼等には早々にここから退去してもらうことにした。それに、彼等とて一刻も早くオレの前から立ち去りたいはずだ。
戦士風のアバターは一言「分かった」とだけ言うと、仲間を引き連れて出口に向かって歩き出した。
「さっき渡したGに免じて、オレがここにいることは他のプレイヤーには秘密にしておいてくれないかな?」
彼等は振り向かず「約束するよ」とだけ答えて去っていった。
多分嘘だろうな。ダンジョンから出たら待ち伏せされている可能性の方が高そうだ。それならそれで構わない。返り討ちにするだけのことだ。
さて、それではお待ちかねのレアモンスターとの従魔契約を結ぶと致しますか。
オレは従魔隷属のスキルをタップする。
すると、オレの心臓から一本の鎖が出現すると、それは黒い子犬の首に巻き付き首輪に変化した。
『従魔隷属の成功を確認致しました』
「よし! 初のレアモンスターの使い魔をゲットしたぞ! どれどれ、この黒わんこのステータスはどんな感じなんだ?」
オレはこの時、この黒い子犬はペットにでもしようかなどと軽く考えていた。
そして、新たな使い魔の正体を見て愕然となった。
『黒狼王〈フェンリル〉の幼体 レベル500』
「何でフェンリルの子供がこんなC級ダンジョンにいたんだ⁉」
最強の魔獣との邂逅にオレはただただ驚くのであった。
下級魔族に転職してからというもの、オレはひたすら大陸各地にあるダンジョンに潜り続けていた。
ダンジョンは固定されているものもあるが、大半は週替わりで生成される。ダンジョンから放たれる魔力の色でダンジョンレベルを計ることが出来るのだが、今回潜っているダンジョンの色は緑色。つまりC級ダンジョンであることは一目瞭然だった。
ちなみに、D級は青色、B級はオレンジ、A級は赤、S級は漆黒ってな感じで色分けされている。
今のオレのレベルならC級とは言わずB級ダンジョンもソロプレイでクリア可能だ。しかし、オレはあえて遠方の僻地にあるこのC級ダンジョンに来ていた。その理由というのが昨夜見た掲示板情報だった。このC級ダンジョンにはレアモンスターが出る、という噂を耳にしたのだ。
オレはエレウスから300体の従魔を確保するようにと指示を受けている。それならばいっそのこと楽しみながらレベリングも兼ねてレアモンスターもゲットしようと思ったのだ。
ダンジョンが生成されたのは昨日らしくレアモンスターの情報が出てからまだ一日も経過していない。情報が広まっていない今が狙い目だと思ったのだ。
通常、週替わりダンジョンと呼ばれる自動生成タイプのダンジョンはボスモンスターを撃破すると一日で消滅してしまう。いわば使い捨てダンジョンみたいなものだ。クリア情報も配信されていないところを見ると、まだボスモンスターは倒されていないみたいだ。レアモンスターを狩った後でボスモンスターを倒さなければならない。そうじゃないとレアモンスターをゲットする前にダンジョンが消えてしまう。ここは少し慎重にダンジョン内部を探索することにした。
ダンジョンに入ると一匹のキラーラビットが現れた。可愛らしいウサギの姿をしているが、口からは剣山のような鋭い牙を生やしていて見た目とは違って相当獰猛なモンスターだ。
キラーラビットはオレを見るなり襲い掛かってくる。オレはたかって来たハエを振り払うように拳を繰り出し、一撃でキラーラビットを消滅させる。魔石が地面に落ちると、そのまますぐにオレの収納袋の中に吸い込まれていった。
「もうこの辺の低レベルモンスターだと得られる経験値も微々たるものだな」
すると、周囲から複数の気配が近づいて来るのが分かった。前方の闇の中から無数の赤い光がこちらを睨みつけて来た。
何十匹ものキラーラビットが闇の中から姿を現し、獰猛な唸り声を上げがダンジョン内に響き渡った。
「流石にこの数を相手にするのは面倒だな」
オレはステータス画面を表示させると、スキル欄をタップする。
『魔眼レベル1』
キラーラビット達が一斉に襲い掛かってくるのとオレがスキルを発動したのはほぼ同時だった。
一瞬、オレの瞳から黒い影の様なものが放たれ、それはキラーラビットの群れを駆け抜けていった。
たちまちキラーラビット達は口から泡を吹きだすと、そのまま地面に倒れ消滅した。
何匹か消滅せず地面に倒れているが、身体を痙攣させて麻痺状態になっている。このまま放置してもすぐに死亡判定を受けて消滅することだろう。
「もう少しレベルが上がれば即死させることも可能だな」
本来、魔眼は相手を威圧する程度のスキルなのだが、魔族が使用すると即死効果も付与されるらしい。
いずれは上級プレイヤーにも通用するくらいには魔眼のスキルを鍛え上げたいところだ。たったひと睨みで相手を屈服させるとかって、つくづく中二病心をくすぐるスキルだと思った。
「さて、レアモンスターは何処にいるのかな?」
掲示板情報によると黒色のモンスターらしい。動きが機敏で誰も捕獲することも倒すことも出来ずにいるという。あまりにすばしっこ過ぎて撮影も未だに成功していないという。
オレは心を躍らせながら、レアモンスターの姿を求めてダンジョンの奥に進んでいった。
途中、針トカゲや炎蝶などのモンスターに遭遇するも全て魔眼で即死させていった。従魔隷属のスキルはこのダンジョンではまだ一度も使用していない。この程度の雑魚モンスターに使うのはもったいなく感じ、オレはレアモンスターやダンジョンを支配しているボスモンスター以外は従魔にしないと決めた。オレは使い魔は少数精鋭を目指しているのだ。
しばらく歩いて行くと、前方から人の気配がした。恐らくはプレイヤーだろう。
遭遇しても倒せばいいだけの話だが、可能なら無益な殺生は望むところではない。現在、魂食いのスキルはレベル2にまで上がっており、最大レベル20までレベルドレインすることが可能になっていた。自分がもしもたった一度の敗北でレベルを20も喪失したらと思うだけで寒気がした。故にオレは見境なくプレイヤーに戦いを仕掛けようとは思っていない。あくまでオレに立ち向かって来た者に対しては情け容赦はせず対処し、堂々とレベルをいただくことにしていた。
戦いを避けるため、オレは近くの岩陰に身を隠した。すると、頭上からポイズンバットが襲い掛かって来た。
オレはとっさに魔眼でポイスンバットを即死させる。
今の雑魚モンスターごときに魔眼を使うまでもなかった。あまりにチキンな自分に対し、オレは苦笑してしまった。
その時である。突然、プレイヤー達が歓喜の声を上げた。
「やったぞ! レアモンスターゲットだぜ!」
何だと⁉ くそ、先を越されてしまったのか⁉
オレは恐る恐る岩陰から顔を出して覗いてみる。
そこには一般的なパーティーがいた。そして戦士風のアバターが何やら黒い物体を持ち上げているのが見えた。
一見すると、それは黒い子犬のように見えた。オレの知る限り、あんなモフモフで可愛らしい子犬のモンスターは見たことがない。間違いなくあの黒い子犬がレアモンスターだろう。
「使い魔には無理でも、ペット枠として従魔にするのはありだな」
さて、どうしようか? いっそのこと彼等を襲って奪うのも可能だが、ここは穏便に取り引きするとしよう。
「ねえ、君達。良かったらその子をオレに譲ってくれないか?」
オレは敵意が無いことを示す為に両手を上げながら彼等に近づいた。
彼等はオレに気付くなり、各々得物を身構えオレを睨みつけて来る。
「こちらに戦う意思はない。話を聞いてくれないかな?」
「あんた、何者だ? 他に仲間は?」
戦士風のアバターがオレに剣を向けながらそう訊ねて来た。
「仲間はいないよ。オレはソロプレイしかしないんだ」
彼等は訝しむように周囲をキョロキョロ見回す。
何だか殺伐としているよな。まあ、確かにお金がかかっていればここまで慎重になるのも無理はないか。
レアモンスターを討伐すると、ほぼ確実にレアアイテムをドロップする。それはどんなに安くても普通にショップに売れば10万Gはくだらないし、オークションに出せば物にもよるが一度10億Gの値がついたものもあった。
故に、レアモンスターの討伐は一攫千金の夢があるのだ。
「冗談じゃねえ。こいつは今からぶっ殺してレアアイテムを落としてもらうんだからな。横取りはさせねえぞ?」
まあ、そうなるよな。さて、どうしたものか。
「ここに500万Gある。これで手を打たないか?」
このGはエレウスから支度金としてもらったものだ。衣食住はメイド喫茶エレウスで面倒を見てもらっているので、今のところオレにはこのGの使い道がない。現実世界で円に現金化したら50万円以上にはなるだろう。
「500万Gだって⁉ お、おい、どうするよ?」
タンカー風のアバターが目の色を変えて戦士風のアバターにそう話しかけた。見ると他のメンバーの目の色も変わっていた。
レアモンスターがドロップするアイテムは最低でも10万Gはくだらないが、全てが高額で取り引きされるわけじゃない。中には10万Gの価値すらないクズアイテムも存在する。しかし、それでもレア度はあるのでショップでは最低10万Gの値が付くのだ。
よし。このままいけばその黒わんこをオレの使い魔にすることが出来るぞ。
彼等の態度が軟化し、これでうまく取り引きが完了できる。そう思った時だった。
「ちょっと待て。お前、もしかして噂の下級魔族ってやつじゃないか?」
後方にいた魔法職のアバターが驚いた声を上げた。
下級魔族という言葉を聞いた彼等は、たちまちオレから一歩後退り、各自得物を身構えた。警戒心を露わに殺気だった目つきでオレを睨んでくる。
「噂になっているかどうかは知らないが、確かにオレのクラスは『下級魔族』だよ?」
それは嘘だ。オレ自身、自分がどのような立場に置かれているのか理解していた。
オレは下級魔族に転職してからというもの、連日レベリングと従魔隷属の為にダンジョンに潜り、そこで遭遇したプレイヤー達と衝突を繰り返していた。結果的にオレは100人以上のプレイヤーを血祭りに上げ、大幅にレベルアップすることに成功した。
誤解の綯いように説明を付け加えておくと、オレから先に仕掛けたことは一度だってない。向こうが有無を言わさず襲い掛かってくるのでやむを得ず応戦していたら、いつの間にか100人斬りをやってのけていたというだけの話なのだ。
そして、衝突を繰り返していく内に、オレはイアンカムスで最も有名な賞金首になっていたのだ。
確か現在、オレにかけられた賞金は……。
「噂の10億G賞金首の豚ゴブリンとやらはやっぱりお前なんだな⁉」
戦士風のアバターはオレに剣を向けながら興奮した様子で叫ぶように歓喜の声を上げた。
「なら、こんなゴミみたいなレアモンスターなんざどうでもいい。これでオレ達は大金持ちだ!」
そう言って、戦士風のアバターは黒い子犬を放り投げた。
「きゃん!」
と、黒い子犬が鳴き声を上げるのと同時に、オレは『神域』のスキルを発動した。
周囲の景色がセピア色に変化すると、奴らは欲望に塗れた笑顔のまま、時間が止まったかのように固まった。
オレは固まった奴らの隙間を悠然と通り抜けると、そのまま宙で静止していた黒い子犬の前まで歩いて行った。
「もう大丈夫だぞ」
オレはそう言って優しく黒い子犬を抱き止めた。
「お前みたいな可愛いワンコを投げ飛ばすとか、酷い奴らだよな、まったく」
ゲームとはいえこんな愛くるしい黒わんこを虐待するなんて理解に苦しむ。
オレは指を鳴らし、神域のスキルを解除する。
時間の流れが元に戻ると、オレの姿を見失った奴らは動揺した様子で周囲をキョロキョロ見回した。
「お前、いつの間にそこに移動したんだ⁉」
ヒーラー風のアバターがオレの姿を発見し、狼狽えた声を洩らした。
彼の声に反応し、奴らは一斉にオレに振り向く。
オレは奴らのことは無視して腕に抱いた黒色の子犬を見た。
「麻痺状態に陥っているだと? おい、お前ら、このワンコに麻痺毒を使ったのか?」
オレは近くにいたアーチャー風のアバターに向かって睨むように問いかけた。
「いいや、捕まえようとしていたら突然動かなくなったんだ。そ、それがどうしたんだよ?」
アーチャーのアバターは動揺した様子でオレの質問に答えた。
突然動かなくなっただって?
その時、オレはハッとなる。そう言えば、その直前にオレは魔眼を使用したっけ。まさかこの黒わんこはオレの魔眼の影響を受けて麻痺状態になったのかもしれない。
あの岩陰からここまではギリギリ有効範囲内だったかもしれない。でも、まさかオレの目を直接見なくても魔眼の効果があるとは思いもしなかった。見たところ軽い麻痺状態に陥っているだけみたいだ。
黒わんこ、すまん。こいつらに捕まったのはオレのせいみたいだな。お詫びにお前のことはオレが全力で守ってやるから安心してくれ。
「いや、質問に答えてくれてありがとう。それで、お前達はオレをどうしたいんだ? 出来るなら無用な争いは避けたいんだが……」
奴らはオレの質問に対し言葉ではなく武器を身構えて答えた。荒ぶった奴らの呼気が静かにダンジョン内に響き渡る。
「覚悟しな。10億Gはオレ達のものだ!」
エレウスからソウルリンクシステムを受け入れてからというもの、肉体も魂もアバターと融合し感覚を共有する最大のデメリットはダメージを受けた際に痛みを感じることではない。プレイヤーの悪意を肌で感じるようになったことが一番の苦痛だった。
奴らの血走った眼が戦いを避けることを拒絶しているように見えた。
こうなってはもう戦いは避けられないことをオレは知っていた。100人以上PKしてきた今ならそれが確信出来た。
「それならオレも容赦しない」
そう言って、オレは黒い子犬を片手で抱きかかえたまま右手に『最弱最強の剣』を取り出し身構えた。
刀身の無い柄だけのオレの武器を見て、奴らの口元に嘲笑が浮かぶ。
「剣の柄だけでどうやってオレ達と戦うってんだ?」
うん、まあ、オレだって最初は似たような感想だったからね。あまり彼等を馬鹿にも出来なかった。
「おいおい、今気づいたけれどもよ、こいつ、レベルもたったの10じゃねえか。何でこんなんゴミが10億の賞金首なんだ?」
オレの頭上に表示されているレベルを見て、奴らは勝利を確信した笑みを浮かべる。
きっと奴らはこんなに簡単に10億Gも手に入れちゃっていいの⁉ とかって思っているに違いない。
「下級魔族なんてレアクラスを持っているって聞いたからどんな奴かと思えば、その武器といい、ふざけたプレイヤーネームといい、ただ頭がイカれている奴だったか」
その言葉の後に奴らは爆笑した。しかし、その笑い声はオレの心には届かなかった。
「あのさ、一つ聞いていいかな? そこ、オレの間合いに入っているわけなんだが、もしかして殺されたいのかな?」
次の瞬間、オレは柄に魔力を送った。すると、柄から刃の代わりに無数の黒い糸のような魔力が溢れ出した。
柄から溢れ出した無数の黒い糸はたちまち奴らの全身に纏わりつき身動きできないように拘束した。それはまるで蜘蛛の糸のように粘着し、鋼鉄の様な強度を誇っていた。戦士職の全力攻撃をもってしてもそれに傷一つつけることは不可能だろう。
「何じゃ、こりゃあ⁉」
戦士風のアバターから狼狽した悲鳴が響いた。黒い糸を引き千切ろうと必死にもがくが拘束を解くことは出来ずバランスを崩して地面に倒れた。他の奴らも同様の結果になり、奴らはオレを見上げる恰好になった。
「一つ謝罪しなければならないことがある。オレのレベルなんだけれども実は嘘をついていました。本当のレベルはこれだ」
オレは相手を油断させるために偽装のスキルで本当のレベルを隠していた。
偽装のスキルを解いたオレの本当のレベルはこれだ。
『豚ゴブリンレベル1500 下級魔族』
オレの本当のレベルを知った瞬間、彼等は声にもならない絶叫を上げ、顔を蒼白させた。
気付けば下級魔族に転職してから一週間足らずでオレのレベルは軽く1000を超えてしまっていた。あまり目立つのも嫌だったので途中で覚醒した『偽装隠蔽』のスキルで本当のレベルを隠していたのだが、それが裏目に出てしまったらしい。もし本当のレベルを表示していたら奴らとの戦いは避けられたかもしれないのだ。
オレがもう少し柄に魔力を込めれば奴らのアバターは四散して消滅するだろう。
しかし、オレは奴らに一度チャンスを与えることにした。
「一つ提案がある。もしこの黒わんこの麻痺を回復させてくれたら見逃してもいいよ?」
オレにはまともな回復スキルがない。このままでも黒い子犬の麻痺は解除されるだろうが、可能なら一刻も早く回復させてやりたいと思った。
「出来るかい?」
オレは地面に転がっているヒーラーに訊ねた。
「出来る、出来ます! だから、殺すのは勘弁してください!」
オレは無言でヒーラーの拘束を解除すると、黒い子犬を彼の目の前に差し出す。
ヒーラーは顔を強張らせながら緊張気味に黒い子犬の前に杖をかざした。
「キュアパラライズ」
オレンジ色の魔力が黒い子犬を包み込む。
すると、それまで気息奄々だった黒い子犬の息づかいが穏やかなものに変化する。どうやら本当に回復したみたいだ。
「ありがとう、おかげで助かったよ」
オレはヒーラーに握手を求めた。
ヒーラーは戸惑いつつもオレの手を取った。
「これは礼だ。受け取ってくれ」
オレはステータス画面を表示させると、ヒーラーに有り金全てを送った。額は先程提示した500万Gだ。
「ちょ、いいのか⁉ オレ達、あんたを殺そうとしたんだぞ⁉」
「それはそれ、これはこれだよ。いいから遠慮せず受け取ってくれ」
オレは有り金を全て渡すのと同時に、全員の拘束を解いた。見ると、奴らは全員呆気に取られていた。
これでいい。一応、オレは彼等に救われたのだ。その借りは返さねばなるまい。有り金を渡したのはこれ以上、無用な争いを避けるためだ。ここまで圧倒的力の差を見せつければ二度と歯向かってくることもないだろう。
「悪いけれども、君達はここから出て行ってもらえるかな? オレはここでちょっと用事があるんだ」
基本、ダンジョン内のモンスターは外に出ることは出来ない。ただし従魔隷属で使い魔にしたモンスターは別だ。その為、この黒い子犬を使い魔にするにはここで従魔隷属のスキルを使わなくてはならない。しかし、彼等にオレの従魔隷属のスキルを見せるわけにはいかない。オレにその権利は無いが、彼等には早々にここから退去してもらうことにした。それに、彼等とて一刻も早くオレの前から立ち去りたいはずだ。
戦士風のアバターは一言「分かった」とだけ言うと、仲間を引き連れて出口に向かって歩き出した。
「さっき渡したGに免じて、オレがここにいることは他のプレイヤーには秘密にしておいてくれないかな?」
彼等は振り向かず「約束するよ」とだけ答えて去っていった。
多分嘘だろうな。ダンジョンから出たら待ち伏せされている可能性の方が高そうだ。それならそれで構わない。返り討ちにするだけのことだ。
さて、それではお待ちかねのレアモンスターとの従魔契約を結ぶと致しますか。
オレは従魔隷属のスキルをタップする。
すると、オレの心臓から一本の鎖が出現すると、それは黒い子犬の首に巻き付き首輪に変化した。
『従魔隷属の成功を確認致しました』
「よし! 初のレアモンスターの使い魔をゲットしたぞ! どれどれ、この黒わんこのステータスはどんな感じなんだ?」
オレはこの時、この黒い子犬はペットにでもしようかなどと軽く考えていた。
そして、新たな使い魔の正体を見て愕然となった。
『黒狼王〈フェンリル〉の幼体 レベル500』
「何でフェンリルの子供がこんなC級ダンジョンにいたんだ⁉」
最強の魔獣との邂逅にオレはただただ驚くのであった。
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