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一章 死の王
第4話 幽鬼の誘い
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早朝の執務室には重苦しい沈黙が満ちていた。机へ着くカイムは、硬い表情を貼り付けたまま立つ影の猟犬の隊長、副隊長と向き合っていた。
隊長ジェイド・マーロンは泰然と背筋を伸ばし、普段のざっくばらんな様子を潜めている。
その隣で副隊長であるチェスカル・マルクルが、客を持て成すホテルマンよろしく、背筋正しく前で手を組み立っていた。
チェスカルはジェイドと並ぶとかなり小柄な印象を与える男で、猟犬女性の平均身長である百七十センチより、少し超えるくらいの身の丈しかない。なので、その身体も相対的に兵士としては薄く細く見えてしまう――しかし、勿論、彼も猟犬なので、その身体は強靭に鍛えられているのだが。
けれども、カイムのような館の男性平均身長である百八十センチくらいの男と並ぶと、どちらが戦闘員なのか分からないくらい頼りなげで影も薄かった。
顔の造作も、全体的に部品がこじんまりとしており、派手なところがない。薄茶の猫っ毛な髪は、無理やりワックスで固めた跡があるが、どうにも決まらずとっ散らかっていた。
そのように、一見気安そうな部位の寄せ集めな雰囲気を持つチェスカルだが、その表情は険しい。変事の予兆に表情を曇らせている――のはそうなのだが、実のところチェスカルは普段から険しい仏頂面が、平常運転なのだった。ポーカーフェイスという言葉が良く似合い、感情をあまり表に出さない。
「……オルスタッドからの連絡が絶えて、既に三十六時間以上が経過したことと、西アルケニア民族連合共和国と東占領区の戦闘行為の再開が無関係だとはとても思えない」
チェスカルは自分へ言い聞かせる調子で口に上らせた。それはカイムにも異存はなく、問題の大きさが改めて再認識される言葉でしかなかった。
カイムは、オルスタッド・ハイルナーを影として部下二人と共に、大陸北方の地域へ調査に出していた。
大陸地域の区分けで言うなら“声さえ凍る”と、名付けられた北方から幾らか下った位置にある比較的温暖とされる区域である。そして、戦争状態に突入したと言われている西アルケニアと東占領区は、その地域に属していた。
しかしながら、本来オルスタッドが調査に向かったのは占領区から、国を一つ挟んで位置する発展著しい治安の良い国であり、通常ならば案じるには早計とも言える――そう、通常ならば。
「オルスタッドが調査に派遣された理由というのは、蛇が出たからというものでしたが、既に協会によって処分済みだとも聞きました。
綺士が根を下ろして、大規模に使徒が生まれた様子もなく、ましてや巣でもないとのことですが」
綺士は双生児が従える最上位の下僕で、王自ら作り出した存在だ。王は綺士を侍らせ、駒として動かす。その最下層に位置するのが使徒で、綺士が己の能力で持って生産した働き蟻だ。使徒の数は綺士と比べ物にならないくらい多く、小規模な街ならば一挙に飲み込んでしまう。
なぜなら使徒――蛇は普通の人間が土台だからだ。
ジェイドは無い髭を探すように顎を撫で回していた。少しピリピリと苛ついている。
「足跡をどう辿るかが問題だ。あのオルスタッドの事だ、何らかの対処はしているとは思うが何分、状況が状況だ。身動きが効かない場合も想定すべきだ」
「影の一班を向かわせよう。ジェイド、捜索に当たってくれるか」
「承知しました」
ゴーストは一隊を九人とし、三人一組が三班という編成を取っている。一隊の長はジェイドのみで、副隊長が二人おり、班制としての長は隊長、及び副隊長が受け持つ。つまり、三人一組とする班の場合、隊長、および副隊長は班長となり部下が二人付くことになる。
影はカイムの私兵であり、隊員としての制限はなきに等しい。隊として機能するよりも、個人の資質に左右されるような任務が多く、発言も自由に行われる。
また、純粋な戦闘員でないというところも特徴で、カイムの指示でいかようにも諸事に当たった。人員は数名と限られるが、その柔軟性は比類ない。
ジェイドが踵を返し部屋を去ろうとした時、チェスカルは彼を引き留めると、カイムに思案顔を寄越した。
「あまりに馬鹿げた話しなので、お伝えするのは憚られるのですが、折も折りなのでお二人に話して置くべきかと思い……朝方から職員達が騒がしかったので、理由を問うたところ奇妙なことを言っていました――亡霊が館内をうろついてるそうです」
「もう少し具体的に説明してくれないか。亡霊というのが、いまいちどう受け取っていいのか分からない。それは何かの比喩なのか」
「いえ、比喩などという周りくどいものではありません。たしかに、その物体が何であるのか確定していないので、亡霊と言うべきではありませんでした。
職員達が訴える物の造形を正確に言うならば、白いひらひらとした浮遊物。中空をあてどもなく、ふらふらと浮かんでいるそうです。何か仕掛けがあるようにも見えなかったと。ですから、職員は亡霊を連想したのでしょう」
ジェイドが割って入った。
「それは危険極まりない。何らかの既知でない兵器の可能性もある。ガスや細菌などの散布目的かもしれないぞ」
「隊長、それともう一つ証言があるのです。使用人が言うには、可愛かったと。動物の足らしきものがぴこぴこ覗いていた。それと、にゅーにゅーと子猫らしき鳴き声を発していたとか……これは、彼女の証言を、そのまま伝えているだけなので、あしからず」
「兵器と可愛いが、僕にはどう考えても結びつかないのだが。ジェイド、これを聞いてどう考える」
「無闇に近寄るべきではないのは確かだ。しかし、徒らに騒ぎを起こして、職員に混乱を起こすのは更に悪い。防犯カメラで正確に位置を把握して、その階にいる職員だけを直ちに退避させてから、隊を向かわせるのが、今の段階では模範的な答えだろう」
「僕には、その浮遊物に心当たりがある気がするのだが――その場合はどうするべきだと思う?」
ジェイドとチェスカルは何かを察したのか、同時に重く頷いた。
三人は館内の中央警備室に向かうと、ライブ映像が表示されている幾つものモニタから、館内の様子を確認する。案外と簡単に異物を見つけた。ある階の廊下で、白い浮遊物が不規則な動きで漂っている。チェスカルを警備室に残し、携帯無線機で正確な位置を確認しながら、カイムとジェイドは亡霊を追った。
真っ直ぐに伸びる廊下の突き当たり、丁字路形に分かれる直前の所で、白い大判の布が、下から突き上げられるかのように空中を漂い、スカートのような裾をひらひらとさせていた。ジェイドは銃を構えたままで、顔を引きつらせている。
それはシーツを被った、いわゆる布かぶりお化けだった。
二人は距離を保ちながらも、慎重に物体へ近づいて行く。
カイムがお化けを観察していると、その動きがあまりにも生物的な、不規則で滑らかな動きであるため、恐る恐る声を掛けてみる。すると、お化けは反応を示して、弧を描くまろい頭部らしき場所を小刻みに揺らした。そのさまは首を傾げる子犬か何かのように見える。返事をしているつもりなのか、カイムが声を掛ける度に、子猫のような鳴き声を返す。
ジェイドは構えていた銃を下ろすと、早足で物体に近寄っていく。
「馬鹿らしい。人をおちょくるにも程がある」
軽率に過ぎると制止するカイムを無視して、ジェイドはシーツを力任せに引っ張った。
シーツの下から現れたのは、奇妙な生き物であった。
猫のような頭部に、トビネズミのような丸っこい胴体と長い足を着けたような、均整の崩れた形体で、自身と同程度の長い尾が、体の平衡を保つかのようになびいていた。灰白色をした天鵞絨のような毛足の短い滑らかな毛に、全身覆われていて、毛の流れに沿って光沢が複雑な色味作り出している。目は猫よりも大きく、白目が見えない。瞳は紫紺色をしており、瞳孔が葡萄色をしていることも見て取れた。耳は肉厚で小ぶりなために、どこか子犬の耳のようであった。
その生き物は中空に静止しているが、どこにそれだけの動力があるのか、肉眼では全く分からない。羽ばたく様子も、噴出口らしきものもないのだ。
「カイム、妖獣としてライブラに連絡すべきだろうか。それとも、この場でなかったことにするか」腰にある銃に手を添えた。
「落ち着くんだジェイド。もう一つ選択肢を増やしてくれ。捕らえてどこかに隔離しよう。まず、ヘルレアとの関係を調べるべきだ。その後に、件の協会に連絡しても遅くはない」
早朝の執務室には重苦しい沈黙が満ちていた。机へ着くカイムは、硬い表情を貼り付けたまま立つ影の猟犬の隊長、副隊長と向き合っていた。
隊長ジェイド・マーロンは泰然と背筋を伸ばし、普段のざっくばらんな様子を潜めている。
その隣で副隊長であるチェスカル・マルクルが、客を持て成すホテルマンよろしく、背筋正しく前で手を組み立っていた。
チェスカルはジェイドと並ぶとかなり小柄な印象を与える男で、猟犬女性の平均身長である百七十センチより、少し超えるくらいの身の丈しかない。なので、その身体も相対的に兵士としては薄く細く見えてしまう――しかし、勿論、彼も猟犬なので、その身体は強靭に鍛えられているのだが。
けれども、カイムのような館の男性平均身長である百八十センチくらいの男と並ぶと、どちらが戦闘員なのか分からないくらい頼りなげで影も薄かった。
顔の造作も、全体的に部品がこじんまりとしており、派手なところがない。薄茶の猫っ毛な髪は、無理やりワックスで固めた跡があるが、どうにも決まらずとっ散らかっていた。
そのように、一見気安そうな部位の寄せ集めな雰囲気を持つチェスカルだが、その表情は険しい。変事の予兆に表情を曇らせている――のはそうなのだが、実のところチェスカルは普段から険しい仏頂面が、平常運転なのだった。ポーカーフェイスという言葉が良く似合い、感情をあまり表に出さない。
「……オルスタッドからの連絡が絶えて、既に三十六時間以上が経過したことと、西アルケニア民族連合共和国と東占領区の戦闘行為の再開が無関係だとはとても思えない」
チェスカルは自分へ言い聞かせる調子で口に上らせた。それはカイムにも異存はなく、問題の大きさが改めて再認識される言葉でしかなかった。
カイムは、オルスタッド・ハイルナーを影として部下二人と共に、大陸北方の地域へ調査に出していた。
大陸地域の区分けで言うなら“声さえ凍る”と、名付けられた北方から幾らか下った位置にある比較的温暖とされる区域である。そして、戦争状態に突入したと言われている西アルケニアと東占領区は、その地域に属していた。
しかしながら、本来オルスタッドが調査に向かったのは占領区から、国を一つ挟んで位置する発展著しい治安の良い国であり、通常ならば案じるには早計とも言える――そう、通常ならば。
「オルスタッドが調査に派遣された理由というのは、蛇が出たからというものでしたが、既に協会によって処分済みだとも聞きました。
綺士が根を下ろして、大規模に使徒が生まれた様子もなく、ましてや巣でもないとのことですが」
綺士は双生児が従える最上位の下僕で、王自ら作り出した存在だ。王は綺士を侍らせ、駒として動かす。その最下層に位置するのが使徒で、綺士が己の能力で持って生産した働き蟻だ。使徒の数は綺士と比べ物にならないくらい多く、小規模な街ならば一挙に飲み込んでしまう。
なぜなら使徒――蛇は普通の人間が土台だからだ。
ジェイドは無い髭を探すように顎を撫で回していた。少しピリピリと苛ついている。
「足跡をどう辿るかが問題だ。あのオルスタッドの事だ、何らかの対処はしているとは思うが何分、状況が状況だ。身動きが効かない場合も想定すべきだ」
「影の一班を向かわせよう。ジェイド、捜索に当たってくれるか」
「承知しました」
ゴーストは一隊を九人とし、三人一組が三班という編成を取っている。一隊の長はジェイドのみで、副隊長が二人おり、班制としての長は隊長、及び副隊長が受け持つ。つまり、三人一組とする班の場合、隊長、および副隊長は班長となり部下が二人付くことになる。
影はカイムの私兵であり、隊員としての制限はなきに等しい。隊として機能するよりも、個人の資質に左右されるような任務が多く、発言も自由に行われる。
また、純粋な戦闘員でないというところも特徴で、カイムの指示でいかようにも諸事に当たった。人員は数名と限られるが、その柔軟性は比類ない。
ジェイドが踵を返し部屋を去ろうとした時、チェスカルは彼を引き留めると、カイムに思案顔を寄越した。
「あまりに馬鹿げた話しなので、お伝えするのは憚られるのですが、折も折りなのでお二人に話して置くべきかと思い……朝方から職員達が騒がしかったので、理由を問うたところ奇妙なことを言っていました――亡霊が館内をうろついてるそうです」
「もう少し具体的に説明してくれないか。亡霊というのが、いまいちどう受け取っていいのか分からない。それは何かの比喩なのか」
「いえ、比喩などという周りくどいものではありません。たしかに、その物体が何であるのか確定していないので、亡霊と言うべきではありませんでした。
職員達が訴える物の造形を正確に言うならば、白いひらひらとした浮遊物。中空をあてどもなく、ふらふらと浮かんでいるそうです。何か仕掛けがあるようにも見えなかったと。ですから、職員は亡霊を連想したのでしょう」
ジェイドが割って入った。
「それは危険極まりない。何らかの既知でない兵器の可能性もある。ガスや細菌などの散布目的かもしれないぞ」
「隊長、それともう一つ証言があるのです。使用人が言うには、可愛かったと。動物の足らしきものがぴこぴこ覗いていた。それと、にゅーにゅーと子猫らしき鳴き声を発していたとか……これは、彼女の証言を、そのまま伝えているだけなので、あしからず」
「兵器と可愛いが、僕にはどう考えても結びつかないのだが。ジェイド、これを聞いてどう考える」
「無闇に近寄るべきではないのは確かだ。しかし、徒らに騒ぎを起こして、職員に混乱を起こすのは更に悪い。防犯カメラで正確に位置を把握して、その階にいる職員だけを直ちに退避させてから、隊を向かわせるのが、今の段階では模範的な答えだろう」
「僕には、その浮遊物に心当たりがある気がするのだが――その場合はどうするべきだと思う?」
ジェイドとチェスカルは何かを察したのか、同時に重く頷いた。
三人は館内の中央警備室に向かうと、ライブ映像が表示されている幾つものモニタから、館内の様子を確認する。案外と簡単に異物を見つけた。ある階の廊下で、白い浮遊物が不規則な動きで漂っている。チェスカルを警備室に残し、携帯無線機で正確な位置を確認しながら、カイムとジェイドは亡霊を追った。
真っ直ぐに伸びる廊下の突き当たり、丁字路形に分かれる直前の所で、白い大判の布が、下から突き上げられるかのように空中を漂い、スカートのような裾をひらひらとさせていた。ジェイドは銃を構えたままで、顔を引きつらせている。
それはシーツを被った、いわゆる布かぶりお化けだった。
二人は距離を保ちながらも、慎重に物体へ近づいて行く。
カイムがお化けを観察していると、その動きがあまりにも生物的な、不規則で滑らかな動きであるため、恐る恐る声を掛けてみる。すると、お化けは反応を示して、弧を描くまろい頭部らしき場所を小刻みに揺らした。そのさまは首を傾げる子犬か何かのように見える。返事をしているつもりなのか、カイムが声を掛ける度に、子猫のような鳴き声を返す。
ジェイドは構えていた銃を下ろすと、早足で物体に近寄っていく。
「馬鹿らしい。人をおちょくるにも程がある」
軽率に過ぎると制止するカイムを無視して、ジェイドはシーツを力任せに引っ張った。
シーツの下から現れたのは、奇妙な生き物であった。
猫のような頭部に、トビネズミのような丸っこい胴体と長い足を着けたような、均整の崩れた形体で、自身と同程度の長い尾が、体の平衡を保つかのようになびいていた。灰白色をした天鵞絨のような毛足の短い滑らかな毛に、全身覆われていて、毛の流れに沿って光沢が複雑な色味作り出している。目は猫よりも大きく、白目が見えない。瞳は紫紺色をしており、瞳孔が葡萄色をしていることも見て取れた。耳は肉厚で小ぶりなために、どこか子犬の耳のようであった。
その生き物は中空に静止しているが、どこにそれだけの動力があるのか、肉眼では全く分からない。羽ばたく様子も、噴出口らしきものもないのだ。
「カイム、妖獣としてライブラに連絡すべきだろうか。それとも、この場でなかったことにするか」腰にある銃に手を添えた。
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