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一章 死の王
第12話 猟犬と玩具屋〈後編 世界蛇の巣〉
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山には杉が密集する森が広がっている。木々は鬱蒼と生い茂り、森の奥は暗く静まり返っていた。見渡しても、ただ真っ直ぐな幹が重なり立つばかりで、延々と同じ景色が広がっている。樹林の手入れはされているものの、杉の枝張りが強いので、陽光が殆ど差さず、下草はあまり無い。その代わり、朽ちかけた杉の枝葉が積み重なって、見るからに湿った土の匂いが立ち込めて来そうだった。
そうした森に場違いとも取れる、整備された広い道路が一本走っている。道路へ邪魔な草木が伸びないよう管理が行き届き、その道路自体もひびや抉れ、石塊すら見当たらなかった。
この道路は私道だ。国が一切感知しない、むしろ国はこの道路が走る山へ触れることを嫌厭する。領土内にありながら、国家不可触の聖域として存在していた――更に踏み込んで言えば、立国以前から存在する支配者達を明確に恐れていた。
道路には艶やかな黒い車が走っていた。車体は大きくどこかクラシックな厚みを持っているが、持ち主の趣味で、見た目は往年、安全性は最先端の技術に更新するという、かなりの手間暇と金銭を注ぎ込んでいた。
車内ではカイムが後部座席に座っている。向かい合う席では、アトラスがだんまりと座っていた。
カイムは手持ち無沙汰で、電子端末を使いニュースを見ていた。協会関連のニュースが今でも頻繁に見受けられ、カイムは猟犬に取って有益にならない情報を弾いていた。
国際情勢では、やはり西アルケニアと東占領区の戦闘開始が取り沙汰されているが、詳しい情報はどのサイトを見ても見つからず、皆同じような記事ばかりだった。
今のところ確実にオルスタッド達が西アルケニアと東占領区に関わっているかは未知数であったが、あのオルスタッドの事だから連絡出来ない状況に置かれるといえば、余程の事でなければありえない。西、東どちらかの国にいるとした方が連絡しようにも出来ないという状況が納得出来る。その上、王や綺士が出たのだとしたら。
カイムはなんとなく窓の外を見ると、相変わらず目に付くものは木ばかりで、同じところを延々と走っているかのように錯覚してしまう。館へ続く道形に並び立つ杉の森は、子供の頃、遊んでいるうち迷い込んでしまった事がある。猟犬の皆がカイムを探し出してくれたのだった。
一人でいた時はひどく寒々しく杉の木に寄り掛かって座り込み、めそめそと泣いていたものだ。ひどく父に怒られた事もよく覚えている。一人で森に行ってはいけないという、言いつけを破ったのだから怒られて当然の事だろう。
「まさか、自分が猟犬を動かすようになるとはね……」カイムは何となくアトラスを見遣る。
カイムの独り言に、アトラスは猟犬らしく一切反応しない。
父親はステルスハウンドを治め、ノヴェクの当主という地位に一応は着いていたが、猟犬の主人ではなかった。当時、三権の一である〈猟犬の主人〉は空席だったのだ。
そして、カイムの父がノヴェクの当主というのは建前であり、実権を握っていたのはカイムの祖父ロダン・ノヴェクという男であった。館の座に着くことのない最高権力者。そのロダンは現在、相談役総取締に就いている。
「たしか、もう九十近くにもなるか」
「……ロダン様のお話しですか?」猟犬が反応してカイムへ視線を送る。カイムが無言で反応を促したのだから、勝手に口を挟んで来たわけではなかった。
「もう、しばらく会っていないな。僕が二十代に会った切りだから、大分お年を召しただろう」
「お会いなさりたいですか」
「ふふ、それを敢えて僕に言うかい?」
「分かっていても、問わずにはおれないこともございましょう」
カイムは目を細めた。
「何でこうも、ジェイドに似ちゃったかなあ」
「側に居れば親兄弟でなくとも似ると聞きますから。子供の頃からよく会えば、無理も無いのでは」
「……うーん、チェスカルにも似てるよね」
「それは心外です。先輩よりは物事をまろやかに表現できます」
カイムはくくくと小さく喉で笑ってしまう。「その言いようは、十分まろやかではないよね」
アトラスも自分で言ってから、そのトゲに気が付いて困ったように弱く笑んだ。「……ロダン様はもう床に伏せったままだと耳にしました」
「あの豪傑だったお祖父様も、年には勝てないね……何をする必要もなかったと、言ってもいいだろう。やはり、大叔父様は怖いよ」カイムは肘掛けをコツコツと指で鳴らす。
「おそれながら申しますが、ロレンス様だけではなく、カイム様も、今の現状へロダン様が向かうよう、手引きなさったのではありませんか」
「アトラスは正直過ぎて、本当に怖いもの知らずだ」
「隊長に扱かれていますから」
「なら、ジェイドを叱っておこうかな、若い猟犬を自分のコピーにするなって。
お祖父様は我欲が強過ぎた。僕はねお祖父様が嫌いなんだ。物事には正しいあり方があるというのに、それをあの方は無視した。大叔父様もそれを許さなかった。至極単純な話さ……もし大叔父様がそれを許したら、僕はあの人の顔も見ることは二度となかっただろう」
「今はもう、正しいあり方になりましたか」
「そうだね……言ってしまえば、全て、どう見えるかが重要なんだよ。お祖父様を実質失った〈猟犬の主人〉である僕は、若くて何の力も無い。だから、後ろ盾がいなければ何も出来ないんだ。だから大叔父様がいらっしゃる……それが、今、求められている僕の美しい形ではないかな? だからさ、これ以上排除してしまうのは不粋というもの――どうだろう猟犬」カイムがアトラスへ手を伸ばすと彼の猟犬が頭を垂れる。カイムは優しく撫でてやると、アトラスの髪質は良いので掌に心地良い。
「全てはカイム様のお望みのままに」
猟犬はもう何も言わなかった。
「……お望みのまま、か」
人に聞かれていいような、穏やかな話ではない。運転席と後部座席は遮蔽されているが――実はそのようなものなど、会話の漏洩対策に必要なかった。運転手も猟犬であるし、助手席の車用専属警護を行う者も猟犬であった。
カイムの側に仕えるのは猟犬だけ。
もう一度手元の電子端末で、ニュースサイトを見ていると新しい記事が目に飛び込んで来た。
『先頃、東占領区こと東アルケニアが声明を発表した。
姑息にも一般市民が居住する区域を爆撃によって破壊した。
これは宣戦布告と我々は受け取る。直ちに戦闘行為を再開し我々の尊厳を取り戻す』
「爆撃……?」
西アルケニアと東占領区は停戦状態にある。元々同じ国であった西アルケニアと東占領区は、東占領区からの唐突な独立宣言から紛争が始まったという歴史がある。オウリーン・ライフナーという軍部総統が指揮しての軍による独裁政権を確立し、今現在も独裁政治が続いている。しかも継続して、東占領区が一方的に威嚇行為を繰り返し国境線付近での小競り合いが常態化していたのだという。
そんな国家間の情勢で西アルケニアが、東占領区に事前通告もなく唐突に市民を狙った爆撃をするとは考えづらい。それを裏打ち出来そうな事実もあり、西アルケニアよりも東占領区の方が明らかに貧しい。西の軍備は、東と比べ物にならないほど整っている。西アルケニアにとっては現状維持が最善な状態なのだ。もし、東が崩壊し住民が流入すれば、貧富の差による混乱は免れない。
カイムはしばらく電子端末の記事を睨んでいた。これはいよいよ東が変事の渦中にあるのではないかという気がしてならない。今、ジェイド達はどのように行動を取っているのか、定時連絡を待つ身としては、分かりようがない。
館の深い緑色の外壁が、杉の繁茂した枝葉の間から遠く見える。杉の頭を超えるくらいの高い位置に黒い屋根が見えていた。巨大な館へ徐々に近付いて来た。
森を貫く道を抜けると、巨大な門扉と前庭が姿を表す。特殊な種類の芝生は良く手入れをされて、均一に生え揃い、車道との境界線をはっきりと形作っている。曲線を画く車道を車が周って行く。
前庭の中心には無限大を描く、二匹の蛇が互いの尾を噛み合う、石の浮き彫りが配置されていた。
車止めに停車すると、専属の猟犬が扉を開けて車体の頭上部に腕を寄せた。カイムが車体に触れないように覆ったのだ。
そこはステルスハウンドの本拠地――猟犬の棲家――である。
代々、ノヴェクの人間が当主を務め、現在はカイム・ノヴェクが主人であった。
元々がノヴェクの住居として使用していたが、いつの頃からか双生児を討伐する組織の本拠地が置かれるようになった。
先代の当主はカイムの父であったので、カイムは幼い頃からこの館を出入りしていた。なのでカイムが当主になった時は、もう既に勝手知ったるものだった。現在、カイムは住居としても利用しており、子供の頃住んでいた家には帰っていない。
車止めに寄せられた車からカイムが降りると、既に出迎えてくれていたマツダが深々とお辞儀をする。正面玄関に配された常装警備兵や、偶然居合わせた平服の猟犬もカイムへ礼を尽くした。
「お帰りなさいませ、カイム様。オリヴァン様はお元気そうでございましたか」
「オリヴァンは相変わらずだ。あのド派手な格好を何とかしてほしいものだ。同類だと思われたくない」
「けれど、お変わりがないのは、よろしい事でございます」
「この場合は、変わった方が良いこともあるさ――と、言いたいね」
「それもまた、ごもっともであります」
「……東占領区に変事が起こっているようだ」
傍にいた兵士が慣れた様子で辞去した。
「東占領区と言えば――あの独裁政権下の、でございますか」
「片王が潜むにはもってこいの場所じゃないか。そこに巣があるかもしれない」
山には杉が密集する森が広がっている。木々は鬱蒼と生い茂り、森の奥は暗く静まり返っていた。見渡しても、ただ真っ直ぐな幹が重なり立つばかりで、延々と同じ景色が広がっている。樹林の手入れはされているものの、杉の枝張りが強いので、陽光が殆ど差さず、下草はあまり無い。その代わり、朽ちかけた杉の枝葉が積み重なって、見るからに湿った土の匂いが立ち込めて来そうだった。
そうした森に場違いとも取れる、整備された広い道路が一本走っている。道路へ邪魔な草木が伸びないよう管理が行き届き、その道路自体もひびや抉れ、石塊すら見当たらなかった。
この道路は私道だ。国が一切感知しない、むしろ国はこの道路が走る山へ触れることを嫌厭する。領土内にありながら、国家不可触の聖域として存在していた――更に踏み込んで言えば、立国以前から存在する支配者達を明確に恐れていた。
道路には艶やかな黒い車が走っていた。車体は大きくどこかクラシックな厚みを持っているが、持ち主の趣味で、見た目は往年、安全性は最先端の技術に更新するという、かなりの手間暇と金銭を注ぎ込んでいた。
車内ではカイムが後部座席に座っている。向かい合う席では、アトラスがだんまりと座っていた。
カイムは手持ち無沙汰で、電子端末を使いニュースを見ていた。協会関連のニュースが今でも頻繁に見受けられ、カイムは猟犬に取って有益にならない情報を弾いていた。
国際情勢では、やはり西アルケニアと東占領区の戦闘開始が取り沙汰されているが、詳しい情報はどのサイトを見ても見つからず、皆同じような記事ばかりだった。
今のところ確実にオルスタッド達が西アルケニアと東占領区に関わっているかは未知数であったが、あのオルスタッドの事だから連絡出来ない状況に置かれるといえば、余程の事でなければありえない。西、東どちらかの国にいるとした方が連絡しようにも出来ないという状況が納得出来る。その上、王や綺士が出たのだとしたら。
カイムはなんとなく窓の外を見ると、相変わらず目に付くものは木ばかりで、同じところを延々と走っているかのように錯覚してしまう。館へ続く道形に並び立つ杉の森は、子供の頃、遊んでいるうち迷い込んでしまった事がある。猟犬の皆がカイムを探し出してくれたのだった。
一人でいた時はひどく寒々しく杉の木に寄り掛かって座り込み、めそめそと泣いていたものだ。ひどく父に怒られた事もよく覚えている。一人で森に行ってはいけないという、言いつけを破ったのだから怒られて当然の事だろう。
「まさか、自分が猟犬を動かすようになるとはね……」カイムは何となくアトラスを見遣る。
カイムの独り言に、アトラスは猟犬らしく一切反応しない。
父親はステルスハウンドを治め、ノヴェクの当主という地位に一応は着いていたが、猟犬の主人ではなかった。当時、三権の一である〈猟犬の主人〉は空席だったのだ。
そして、カイムの父がノヴェクの当主というのは建前であり、実権を握っていたのはカイムの祖父ロダン・ノヴェクという男であった。館の座に着くことのない最高権力者。そのロダンは現在、相談役総取締に就いている。
「たしか、もう九十近くにもなるか」
「……ロダン様のお話しですか?」猟犬が反応してカイムへ視線を送る。カイムが無言で反応を促したのだから、勝手に口を挟んで来たわけではなかった。
「もう、しばらく会っていないな。僕が二十代に会った切りだから、大分お年を召しただろう」
「お会いなさりたいですか」
「ふふ、それを敢えて僕に言うかい?」
「分かっていても、問わずにはおれないこともございましょう」
カイムは目を細めた。
「何でこうも、ジェイドに似ちゃったかなあ」
「側に居れば親兄弟でなくとも似ると聞きますから。子供の頃からよく会えば、無理も無いのでは」
「……うーん、チェスカルにも似てるよね」
「それは心外です。先輩よりは物事をまろやかに表現できます」
カイムはくくくと小さく喉で笑ってしまう。「その言いようは、十分まろやかではないよね」
アトラスも自分で言ってから、そのトゲに気が付いて困ったように弱く笑んだ。「……ロダン様はもう床に伏せったままだと耳にしました」
「あの豪傑だったお祖父様も、年には勝てないね……何をする必要もなかったと、言ってもいいだろう。やはり、大叔父様は怖いよ」カイムは肘掛けをコツコツと指で鳴らす。
「おそれながら申しますが、ロレンス様だけではなく、カイム様も、今の現状へロダン様が向かうよう、手引きなさったのではありませんか」
「アトラスは正直過ぎて、本当に怖いもの知らずだ」
「隊長に扱かれていますから」
「なら、ジェイドを叱っておこうかな、若い猟犬を自分のコピーにするなって。
お祖父様は我欲が強過ぎた。僕はねお祖父様が嫌いなんだ。物事には正しいあり方があるというのに、それをあの方は無視した。大叔父様もそれを許さなかった。至極単純な話さ……もし大叔父様がそれを許したら、僕はあの人の顔も見ることは二度となかっただろう」
「今はもう、正しいあり方になりましたか」
「そうだね……言ってしまえば、全て、どう見えるかが重要なんだよ。お祖父様を実質失った〈猟犬の主人〉である僕は、若くて何の力も無い。だから、後ろ盾がいなければ何も出来ないんだ。だから大叔父様がいらっしゃる……それが、今、求められている僕の美しい形ではないかな? だからさ、これ以上排除してしまうのは不粋というもの――どうだろう猟犬」カイムがアトラスへ手を伸ばすと彼の猟犬が頭を垂れる。カイムは優しく撫でてやると、アトラスの髪質は良いので掌に心地良い。
「全てはカイム様のお望みのままに」
猟犬はもう何も言わなかった。
「……お望みのまま、か」
人に聞かれていいような、穏やかな話ではない。運転席と後部座席は遮蔽されているが――実はそのようなものなど、会話の漏洩対策に必要なかった。運転手も猟犬であるし、助手席の車用専属警護を行う者も猟犬であった。
カイムの側に仕えるのは猟犬だけ。
もう一度手元の電子端末で、ニュースサイトを見ていると新しい記事が目に飛び込んで来た。
『先頃、東占領区こと東アルケニアが声明を発表した。
姑息にも一般市民が居住する区域を爆撃によって破壊した。
これは宣戦布告と我々は受け取る。直ちに戦闘行為を再開し我々の尊厳を取り戻す』
「爆撃……?」
西アルケニアと東占領区は停戦状態にある。元々同じ国であった西アルケニアと東占領区は、東占領区からの唐突な独立宣言から紛争が始まったという歴史がある。オウリーン・ライフナーという軍部総統が指揮しての軍による独裁政権を確立し、今現在も独裁政治が続いている。しかも継続して、東占領区が一方的に威嚇行為を繰り返し国境線付近での小競り合いが常態化していたのだという。
そんな国家間の情勢で西アルケニアが、東占領区に事前通告もなく唐突に市民を狙った爆撃をするとは考えづらい。それを裏打ち出来そうな事実もあり、西アルケニアよりも東占領区の方が明らかに貧しい。西の軍備は、東と比べ物にならないほど整っている。西アルケニアにとっては現状維持が最善な状態なのだ。もし、東が崩壊し住民が流入すれば、貧富の差による混乱は免れない。
カイムはしばらく電子端末の記事を睨んでいた。これはいよいよ東が変事の渦中にあるのではないかという気がしてならない。今、ジェイド達はどのように行動を取っているのか、定時連絡を待つ身としては、分かりようがない。
館の深い緑色の外壁が、杉の繁茂した枝葉の間から遠く見える。杉の頭を超えるくらいの高い位置に黒い屋根が見えていた。巨大な館へ徐々に近付いて来た。
森を貫く道を抜けると、巨大な門扉と前庭が姿を表す。特殊な種類の芝生は良く手入れをされて、均一に生え揃い、車道との境界線をはっきりと形作っている。曲線を画く車道を車が周って行く。
前庭の中心には無限大を描く、二匹の蛇が互いの尾を噛み合う、石の浮き彫りが配置されていた。
車止めに停車すると、専属の猟犬が扉を開けて車体の頭上部に腕を寄せた。カイムが車体に触れないように覆ったのだ。
そこはステルスハウンドの本拠地――猟犬の棲家――である。
代々、ノヴェクの人間が当主を務め、現在はカイム・ノヴェクが主人であった。
元々がノヴェクの住居として使用していたが、いつの頃からか双生児を討伐する組織の本拠地が置かれるようになった。
先代の当主はカイムの父であったので、カイムは幼い頃からこの館を出入りしていた。なのでカイムが当主になった時は、もう既に勝手知ったるものだった。現在、カイムは住居としても利用しており、子供の頃住んでいた家には帰っていない。
車止めに寄せられた車からカイムが降りると、既に出迎えてくれていたマツダが深々とお辞儀をする。正面玄関に配された常装警備兵や、偶然居合わせた平服の猟犬もカイムへ礼を尽くした。
「お帰りなさいませ、カイム様。オリヴァン様はお元気そうでございましたか」
「オリヴァンは相変わらずだ。あのド派手な格好を何とかしてほしいものだ。同類だと思われたくない」
「けれど、お変わりがないのは、よろしい事でございます」
「この場合は、変わった方が良いこともあるさ――と、言いたいね」
「それもまた、ごもっともであります」
「……東占領区に変事が起こっているようだ」
傍にいた兵士が慣れた様子で辞去した。
「東占領区と言えば――あの独裁政権下の、でございますか」
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