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二章 猟犬の掟
第8話 一時の休息を〈後編 掌中の心〉
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ヘルレアはショウウィンドウの前へ、ピタリと立ち止まる。何かいいものがあるのかと、カイムもディスプレイを見ると、そこはランジェリーショップだった。
ディスプレイには繊細なレースが施された、ランジェリーを着たマネキンが幾つもポージングされている。中にはベビードールやら、ほとんど布の面積が無い、全て透けた下着が展示されている。
カイムは何とも言えず――ああ、こういうのね――と意味の無い言葉が内心に浮かんだ。恥ずかしがれる齢でも無く、かと言ってパートナーが居て見慣れているわけでもない。更に言えば、カイム・ノヴェクという男の地位で、女を侍らせて、愛人達と遊びまくっているわけでも勿論無い。だから、ランジェリーショップとは、カイムには微妙な立ち位置にある存在だった。
ヘルレアがピンクのブラジャーとショーツを着用したマネキンを見ている。展示された中では可愛らしい方で、大事なところもきちんと隠れている。
「なあ、これ彼女に着せたくならないか、カイム」ヘルレアはマネキンへ指をさして、やたら無邪気にカイムに視線を寄越す。
「往来で同意を求めないでください」
「あ? なら、着てやろうか」
「止めてください。変態になった気分です」
ヘルレアがけらけらと笑っている。カイムをからかっているのが分かり易く、そこは喜ばしい。彼はつい、ヘルレアの――着てやろうか――という言葉で、王の身体の線を目で追ってしまった。身体の線は、やはり完全に直線的で薄く子供そのものだ。展示しているランジェリーにヘルレアサイズは無いだろう。あちらこちらが、がばがばになりそうだ。
性別が無いというのも複雑なものだ。それが人でないだけ、余計に物事が複雑になる。人にも色々な性の形があるが、ヨルムンガンドの生殖形態の異質さとは一線を画すだろう。
「そういえば……、ヘルレアって女の子も好きなんですよね」正直カイムにはヘルレアが少女に見えてしまう時があるのだ。だから、無意識に女性へ接するようにしている時がある。それは、無性のヘルレアにとって不快な行動かもしれず、カイムには悩ましい。
「何だそれ。人間なら何でもいけるぞ。男向けのAVでも、女のエロ本でも、ちょっと複雑なのでもちゃんと興奮する。散々実践してるから心配するな」
「失礼しました」何故かカイムが恥ずかしくなった。
「何を照れていやがる。初心な男だな。慣れてないならこれから一緒に、AV鑑賞耐久レースでもするか。良い動画サイト知ってるぞ。それとも贔屓のサイトがあるなら、そちらにするか。独りで見るより、私と見た方が、背徳感があって興奮しないか?」
「変な事仰らないで下さい。人に聞かれたらどうするんですか」
「聞かせているんだよ!」
ヘルレアが嬉しそうに大笑いしている。カイムは王の口を塞いでしまいたくなったが、そのような事が出来るはずもなく、また、そもそも粘膜に触れるのが躊躇われるので、何にしろ何も出来ない。
ヘルレアは笑いながら一人でさっさと歩き出してしまった。カイムは急いで追い掛ける。
カイムとヘルレアが、色々な店を流し見でうろついていると、王が全面ガラス張りとなったお洒落な店の前へ、立ち止まった。そこは女性向け服飾品を取り扱っている店で、奥に革製のジャケットが飾られていた。
「あれ、気になる」
「では、見に行きましょう」
濃茶に染色された革製のジャケットで、装飾がなく襟首は丸くカットされており、首元にベルトが付いている。男女兼用なデザインだ。
ヘルレアがジャケットを矯めつ眇めつしていと、店員の女性が案内に来た。ヘルレアの顔を見て固まって見つめていたが、ぎこちなく目を逸らして、ジャケットをにこやかに説明し始めた。
「どうしますか。試着させてもらいましょうか」
「まだ、あちらも見たい」
ヘルレアがさっさと一人で白いトップス、黒い細身のパンツを選んだと思ったら、途中で曲った。
見に行ってみると、マネキンから薄地の外套を引っ剥がそうとしている。色は濃紺で、ヘルレアと最初に出会った時の外套にそっくりだった。
「このコートがお好きなんですね」
「結構、血が目立たなくていいんだよこれが」
「聞かなければよかったです」
店員が我知らずか、不躾にヘルレアを見ている。
「試着室に入る」ヘルレアは顔を布で隠して服を持ち試着室に入った。
店員と待っていると、様々な場所から視線を常に感じた。やはりヘルレアは目立つのだ。誰もがあからさまに興味を示している。それは、いっそ不可解な程に、人の意識を捕らえられているようにも感じられる。
カイムはよく考えると、ヨルムンガンドを知らない人間というものを、知らないも同然だった。幼い頃から双生児との戦いを教え込まれてきたカイムだ。一般人の反応がこうしたものであると、世界蛇が番を求めて求愛した時、果たしてこの人々は自らの意思で、物事を決められるのかと疑問を抱いてしまう。
おそらくヘルレアが求めれば、店員も当たり前のように承諾してしまうだろう――それも何も理解しないまま。カイムにはそう見えた。
ヘルレアが扉を開けた。相変わらず頭に布は被っているが、選んだ服は細い身体によく似合っている。
「これでいいや、着飾る意味も無し。お前が本当に買ってくれるのか」
「ええ、勿論ですよ。その為のエスコートなのですから」
「エスコートねえ……そんな洒落たものだとも思えないが。まあ、今は文無しだからな。どうこう言える立場にないし。なら、このまま着て行く」
「もう少し、ヘルレアの迷彩服姿を見ていたかったですね」
「本当に猟犬が好きなんだな。カイムの趣味に合わせていられるか。本物の猟犬とプレイでもしていろ」
「失礼します、お会計を致しますか?」
「ええ、ノヴェクに請求してください」
「……あ、はい。ノヴェク様ですね。承知致しました」
店員と大したやり取りもなく、カイムとヘルレアは服飾品店を出た。
「分かっていたけど……お前、やはりヤバいよな。こんな場末でまで、適当に名前を出せばフリーで出入り出来るんだから。しかもなんか、怖がられてなかったか、お前」
「え、そうですか? こんなものではありませんか。それに新興の街は、僕等が特に篤く囲っているので、お店も安全ですよ」
「囲っている……それって、物凄い圧力掛けてないか?」
「ま、まあ……多少は、」
「自覚しているんだな、一応。それにしても、凄い見られたな」ヘルレアがぼそっと溢す。
「狭い空間に人が集まると、余計に視線が煩わしいですね」
カイムは人の視線には慣れているが、今回向けられた種類の目というのはあまりなく、そういったもので肩が凝る日が来るとは思わなかった。
ヘルレアの夫になるのは、思いもしてなかった困難が付きまとうのだと、改めて実感した。
「ほら戦闘服をかせ」ヘルレアがカイムの持っているショッピングバッグを受け取ろうとする。ヘルレアが着ていた迷彩服は、店で紙バッグへ入れてもらったのだ。
「ここは男の僕に持たせてください」
「え、そんな貧弱なのに?」
「結構傷付きますよそれ。王からしたら、この世の全てが貧弱ではないですか」
「面倒な事務職員だな」
ヘルレアは衣服を整えると、買い物に集中し始めた。そうしてカイムを引き連れて歩くようになったのだが、今度は明らかに、男物を物色し始めた。それも下着の専門店ばかり。
「分かっていますが、一応、お聞きします。何を探しているのですか」
「下着だ。見れば分かるだろう」
「あの……ヘルレアは男性用の下着を着ているのですか?」
「残念だったな。ピンクのひらひらランジェリーなんぞ着たこともない。男物は形状が一番着やすいからな。余計な装飾も無いものが簡単に見付かる。ほら、あった。ボクサーパンツとシャツ。カイムも買っていくか。形状は? サイズは? お前、身長は普通だがうっすいから、サイズも小さそうだな」
カイムはこそこそとヘルレアへ話し掛ける。
「……待ってください。王は確かに少年に見えますが、少女にも見えるのです。どちらにしろここでは目立ち過ぎです」
入店した時から、店内の客が横目でヘルレアを見ている。おそらく少女に見えている客も大勢いるのだろう。カイムが恋人役とはいえアメリアでは、少女が男性用下着を物色する姿はそう一般的ではない。
「細かい事は気にするな。この先、生きていけないぞ。今までだって自分でこうして下着を買ってたんだ。誰が世話を焼いてくれる」
「それにしても、限度があります」
ヨルムンガンドが男性用下着を物色する。それはやはり、異常な行動に変わりないだろう。改めて考える必要もないのだが、この存在は気が向けば一瞬で、今居る街――〈猟犬の棲家〉が見下ろす街――その全てを無になるまで壊滅出来る。それが、齢三十四にもなるおっさんの下着を気に掛けて、あまつさえサイズも見繕っているのだから、逆に恐怖心を煽る。
結局、安価な下着を数点買って店を追われるように出た。
「カイム、少し別行動だ。金銭やら何やらの手続きをしてくる」
「一緒に行きますよ。幾らでも待っていますから」
「いや、お前だから駄目なんだよ。〈天秤協会〉関係の事務所にも行ってくる。猟犬の首領がヨルムンガンドの付き添いで来るな。私が、というよりも、顔が割れてる確率の高いカイムの方が、一緒に行ったら騒ぎになるぞ」
「あ……それは、摩擦になるかも」
「そこら辺適当に居ろ。お前の気配は分かるから何時間後でも見付かる」
ヘルレアはさっさといなくなってしまった。カイムは仕方なく独りで時間を潰さねばならなくなった。久し振りに何もやることが無いので、電子端末でニュースを読んでいると、元ライブラ会長ノイマン・クレスの記事が目に止まった。
まだ、元会長の死は過去になり切れない。
ヘルレアは今、どこに居るのだろう。
ヘルレアはショウウィンドウの前へ、ピタリと立ち止まる。何かいいものがあるのかと、カイムもディスプレイを見ると、そこはランジェリーショップだった。
ディスプレイには繊細なレースが施された、ランジェリーを着たマネキンが幾つもポージングされている。中にはベビードールやら、ほとんど布の面積が無い、全て透けた下着が展示されている。
カイムは何とも言えず――ああ、こういうのね――と意味の無い言葉が内心に浮かんだ。恥ずかしがれる齢でも無く、かと言ってパートナーが居て見慣れているわけでもない。更に言えば、カイム・ノヴェクという男の地位で、女を侍らせて、愛人達と遊びまくっているわけでも勿論無い。だから、ランジェリーショップとは、カイムには微妙な立ち位置にある存在だった。
ヘルレアがピンクのブラジャーとショーツを着用したマネキンを見ている。展示された中では可愛らしい方で、大事なところもきちんと隠れている。
「なあ、これ彼女に着せたくならないか、カイム」ヘルレアはマネキンへ指をさして、やたら無邪気にカイムに視線を寄越す。
「往来で同意を求めないでください」
「あ? なら、着てやろうか」
「止めてください。変態になった気分です」
ヘルレアがけらけらと笑っている。カイムをからかっているのが分かり易く、そこは喜ばしい。彼はつい、ヘルレアの――着てやろうか――という言葉で、王の身体の線を目で追ってしまった。身体の線は、やはり完全に直線的で薄く子供そのものだ。展示しているランジェリーにヘルレアサイズは無いだろう。あちらこちらが、がばがばになりそうだ。
性別が無いというのも複雑なものだ。それが人でないだけ、余計に物事が複雑になる。人にも色々な性の形があるが、ヨルムンガンドの生殖形態の異質さとは一線を画すだろう。
「そういえば……、ヘルレアって女の子も好きなんですよね」正直カイムにはヘルレアが少女に見えてしまう時があるのだ。だから、無意識に女性へ接するようにしている時がある。それは、無性のヘルレアにとって不快な行動かもしれず、カイムには悩ましい。
「何だそれ。人間なら何でもいけるぞ。男向けのAVでも、女のエロ本でも、ちょっと複雑なのでもちゃんと興奮する。散々実践してるから心配するな」
「失礼しました」何故かカイムが恥ずかしくなった。
「何を照れていやがる。初心な男だな。慣れてないならこれから一緒に、AV鑑賞耐久レースでもするか。良い動画サイト知ってるぞ。それとも贔屓のサイトがあるなら、そちらにするか。独りで見るより、私と見た方が、背徳感があって興奮しないか?」
「変な事仰らないで下さい。人に聞かれたらどうするんですか」
「聞かせているんだよ!」
ヘルレアが嬉しそうに大笑いしている。カイムは王の口を塞いでしまいたくなったが、そのような事が出来るはずもなく、また、そもそも粘膜に触れるのが躊躇われるので、何にしろ何も出来ない。
ヘルレアは笑いながら一人でさっさと歩き出してしまった。カイムは急いで追い掛ける。
カイムとヘルレアが、色々な店を流し見でうろついていると、王が全面ガラス張りとなったお洒落な店の前へ、立ち止まった。そこは女性向け服飾品を取り扱っている店で、奥に革製のジャケットが飾られていた。
「あれ、気になる」
「では、見に行きましょう」
濃茶に染色された革製のジャケットで、装飾がなく襟首は丸くカットされており、首元にベルトが付いている。男女兼用なデザインだ。
ヘルレアがジャケットを矯めつ眇めつしていと、店員の女性が案内に来た。ヘルレアの顔を見て固まって見つめていたが、ぎこちなく目を逸らして、ジャケットをにこやかに説明し始めた。
「どうしますか。試着させてもらいましょうか」
「まだ、あちらも見たい」
ヘルレアがさっさと一人で白いトップス、黒い細身のパンツを選んだと思ったら、途中で曲った。
見に行ってみると、マネキンから薄地の外套を引っ剥がそうとしている。色は濃紺で、ヘルレアと最初に出会った時の外套にそっくりだった。
「このコートがお好きなんですね」
「結構、血が目立たなくていいんだよこれが」
「聞かなければよかったです」
店員が我知らずか、不躾にヘルレアを見ている。
「試着室に入る」ヘルレアは顔を布で隠して服を持ち試着室に入った。
店員と待っていると、様々な場所から視線を常に感じた。やはりヘルレアは目立つのだ。誰もがあからさまに興味を示している。それは、いっそ不可解な程に、人の意識を捕らえられているようにも感じられる。
カイムはよく考えると、ヨルムンガンドを知らない人間というものを、知らないも同然だった。幼い頃から双生児との戦いを教え込まれてきたカイムだ。一般人の反応がこうしたものであると、世界蛇が番を求めて求愛した時、果たしてこの人々は自らの意思で、物事を決められるのかと疑問を抱いてしまう。
おそらくヘルレアが求めれば、店員も当たり前のように承諾してしまうだろう――それも何も理解しないまま。カイムにはそう見えた。
ヘルレアが扉を開けた。相変わらず頭に布は被っているが、選んだ服は細い身体によく似合っている。
「これでいいや、着飾る意味も無し。お前が本当に買ってくれるのか」
「ええ、勿論ですよ。その為のエスコートなのですから」
「エスコートねえ……そんな洒落たものだとも思えないが。まあ、今は文無しだからな。どうこう言える立場にないし。なら、このまま着て行く」
「もう少し、ヘルレアの迷彩服姿を見ていたかったですね」
「本当に猟犬が好きなんだな。カイムの趣味に合わせていられるか。本物の猟犬とプレイでもしていろ」
「失礼します、お会計を致しますか?」
「ええ、ノヴェクに請求してください」
「……あ、はい。ノヴェク様ですね。承知致しました」
店員と大したやり取りもなく、カイムとヘルレアは服飾品店を出た。
「分かっていたけど……お前、やはりヤバいよな。こんな場末でまで、適当に名前を出せばフリーで出入り出来るんだから。しかもなんか、怖がられてなかったか、お前」
「え、そうですか? こんなものではありませんか。それに新興の街は、僕等が特に篤く囲っているので、お店も安全ですよ」
「囲っている……それって、物凄い圧力掛けてないか?」
「ま、まあ……多少は、」
「自覚しているんだな、一応。それにしても、凄い見られたな」ヘルレアがぼそっと溢す。
「狭い空間に人が集まると、余計に視線が煩わしいですね」
カイムは人の視線には慣れているが、今回向けられた種類の目というのはあまりなく、そういったもので肩が凝る日が来るとは思わなかった。
ヘルレアの夫になるのは、思いもしてなかった困難が付きまとうのだと、改めて実感した。
「ほら戦闘服をかせ」ヘルレアがカイムの持っているショッピングバッグを受け取ろうとする。ヘルレアが着ていた迷彩服は、店で紙バッグへ入れてもらったのだ。
「ここは男の僕に持たせてください」
「え、そんな貧弱なのに?」
「結構傷付きますよそれ。王からしたら、この世の全てが貧弱ではないですか」
「面倒な事務職員だな」
ヘルレアは衣服を整えると、買い物に集中し始めた。そうしてカイムを引き連れて歩くようになったのだが、今度は明らかに、男物を物色し始めた。それも下着の専門店ばかり。
「分かっていますが、一応、お聞きします。何を探しているのですか」
「下着だ。見れば分かるだろう」
「あの……ヘルレアは男性用の下着を着ているのですか?」
「残念だったな。ピンクのひらひらランジェリーなんぞ着たこともない。男物は形状が一番着やすいからな。余計な装飾も無いものが簡単に見付かる。ほら、あった。ボクサーパンツとシャツ。カイムも買っていくか。形状は? サイズは? お前、身長は普通だがうっすいから、サイズも小さそうだな」
カイムはこそこそとヘルレアへ話し掛ける。
「……待ってください。王は確かに少年に見えますが、少女にも見えるのです。どちらにしろここでは目立ち過ぎです」
入店した時から、店内の客が横目でヘルレアを見ている。おそらく少女に見えている客も大勢いるのだろう。カイムが恋人役とはいえアメリアでは、少女が男性用下着を物色する姿はそう一般的ではない。
「細かい事は気にするな。この先、生きていけないぞ。今までだって自分でこうして下着を買ってたんだ。誰が世話を焼いてくれる」
「それにしても、限度があります」
ヨルムンガンドが男性用下着を物色する。それはやはり、異常な行動に変わりないだろう。改めて考える必要もないのだが、この存在は気が向けば一瞬で、今居る街――〈猟犬の棲家〉が見下ろす街――その全てを無になるまで壊滅出来る。それが、齢三十四にもなるおっさんの下着を気に掛けて、あまつさえサイズも見繕っているのだから、逆に恐怖心を煽る。
結局、安価な下着を数点買って店を追われるように出た。
「カイム、少し別行動だ。金銭やら何やらの手続きをしてくる」
「一緒に行きますよ。幾らでも待っていますから」
「いや、お前だから駄目なんだよ。〈天秤協会〉関係の事務所にも行ってくる。猟犬の首領がヨルムンガンドの付き添いで来るな。私が、というよりも、顔が割れてる確率の高いカイムの方が、一緒に行ったら騒ぎになるぞ」
「あ……それは、摩擦になるかも」
「そこら辺適当に居ろ。お前の気配は分かるから何時間後でも見付かる」
ヘルレアはさっさといなくなってしまった。カイムは仕方なく独りで時間を潰さねばならなくなった。久し振りに何もやることが無いので、電子端末でニュースを読んでいると、元ライブラ会長ノイマン・クレスの記事が目に止まった。
まだ、元会長の死は過去になり切れない。
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