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三章 棘の迷宮
第45話 反魂 大罪の秘術
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「ハンゴン……?」カイムは聞き慣れない語句に戸惑い、つい誰か猟犬が知らないものかと広く探してしまう。だが、まだ気力が追い付かず、ジェイドとチェスカルの無関係な囁きしか漏れて来なかった。
その代わりに女王蜂が、カイムへ険しい顔を寄せながら、明瞭な声で応えた。
「カイム様。この者は、死んだ己の母親を蘇生させようと目論んでいるのです。しかも、既に肉体すら残されていない状態で」
途端、チェスカルの思考が凄まじい勢いで働き始めた。無意味な情景も、瞬きのように合間へ挟まって、まるでサブリミナルの効果を味わっているようだ。勿論、これはチェスカル当人と、カイムしか分からない。カイムは自身の浅く広げていた意識を、チェスカルへ一点集中させる。
「肉体がないのなら……それ、は?」チェスカルは不自然に瞬きを繰り返して、考えに囚われて視点が定まらず、瞳が動き回っていた。
そうしてカイムは、無意識に奥歯を噛み締めていて、眉根を寄せた。迷いなく心の内で、猟犬の頭を強い力でもって押さえ付けた。
「何も気にするな、チェスカル・マルクル。ハンゴンの意味は解った。反、魂――か。もう、考えることは許さない」
ジェイドは何も聞こえていないように、あくまで無表情だった。怪訝な顔を見せたのは女王蜂である。だが、カイムは一切を無視した。疑問を潰して、言葉を潰した。
「お前、相変わらず最悪のクズだよな」オリヴァンのみが、現状を理解出来るだけの知識を持っている。彼は皮肉げに嘲笑っていた。
「口出し無用」
「俺っちは、お前の猟犬じゃないからな。黙れは通用しない。可怪しくなりかけているペットを、無理矢理に跪かせて、意識のうえだけで昏倒させる。これが最悪の飼い主じゃないと、何故言える」
「余計なことに踏み込むな、チェスカルは蝕まれているんだ。お前に何が判る」
「何も判らないね、分かりたくもない。カスみたいな関係を、まるで美徳に満ちているように装う――自慰は気持ちがいいか? カイム・ノヴェク……ねえ、ムー君」
「やたらと絡みやがって……、」カイムは怒りで熱が上がった。
「お止めください――主人を侮辱するな」チェスカルがオリヴァンへ、仕込みの小型拳銃を真っ直ぐに向ける。
カイムは舌打ちをして、まずジェイドを動かしてから、今度こそ本当にチェスカルを昏倒させた。倒れた瞬間、ジェイドがチェスカルを支える。それでもやはりジェイドは無表情であり、無言だった。ジェイドは、そのままチェスカルを床へ横たえる。
「おい、暇な人間共! お仲間同士、言い争っていないで、場の空気を読め。ガキかてめえら! せめて戦っている顔でもしてろ、ちんカス野郎共が! 家に帰ってから、好きにマスでもカキやがれってんだ。それともこの変態野郎のように、おうちで腐った母ちゃんとおっぱじめるか、あ?」
今までで一番下品な罵倒ではあるが、ヘルレアが罵るのも無理はない。カイム等が愚かなのだ。ヘルレアは今、戦っているのだから。
「ヘルレア、すまない」カイムはチェスカルに気を取られ過ぎて、オリヴァンの調子に乗ってしまった。対応を間違えたのだ。
猟犬が近寄って来る気配がある。それが直ぐにエルドであると分かって、持ち直したのかと息を吐く。
カイムの傍近くへと、エルドと炎狗が同時に壁抜けして来た。
「大綱が降ろしてくださいました」
「――また、これは分かり辛いな」
「本来の意味は、大元や根本を表す言葉です。規則を定めた主人そのものを大綱と呼ぶのは、四凶に準じる者だけです。〈蜂の巣〉を支配する者の、援助が受けられました」
「お上がお応えになった……?」女王蜂は驚きと期待でなのだろう、瞳が一際眩く見える。
エルドは横になっているチェスカルに気が付いて、不安そうに上司の様子を窺っている。
「カイム様、副隊長はどうなさったのですか」
ジェイドがカイムの代わりに、軽く首を振って応える。
「チェスカルは〈許し〉を得て、カイムの側にいたものだから、逆に可怪しくなったらしい……こういうこともあるものか、と少し疑問には思うが」もう、ジェイドはいつも通りに振る舞っている。カイムが既に、自由を許していたのだ。
「事情がある、詮索するな」カイムは感情を捉えられない表情で、猟犬を圧迫する。その声音は、酷く固いものであった。
「差し出がましいことを、申し訳ございません」エルドが、カイムへ丁寧に詫びると、失礼をと主人へ言葉を残して、女王蜂の傍へ行った。
「外界術はお使えになりませんか?」
女王蜂は予想外のことを言われたようで、小さく口を開けてしまった。そうして、状況を飲み込んだらしい彼女は、頷き、片腕を天へ突き出した。
カイムは理解出来ないまま、全身に鳥肌がたった。視界がほんのり薄暗くなり、部屋の隅々だけに、黒いものが溜まったような闇になった。そうした、吹き溜まりから影が次々と這い出て来て、身体を揺すりながら踊るように、幾体もの悪魔が部屋全体を周り始めた。
「やはり、悪魔を喚起できましたね。途絶が解消できました」
部屋を――ヘルレアや綺士、異形を取り囲むように影が踊る。影がはっきりとし始めると、それが黒い翼を持つ羽毛に覆われた存在だと分かった。四肢を持ち二足で立つ、顔は仮面をしていて――それも嘴の長い、鳥に似たペストマスクのようなものをしている。
ヘルレアは悪魔が喚起されると、異形から離れて一直線に黒装束の元へ走る。綺士が異形を抑え込み、悪魔さえもが喚ばれたので、今は安全なのだろう。
「とぜつ、とぜ、が……クソお」
黒装束――ヴィシスがヘルレアに、襟首を掴まれて、無理矢理立ち上がらせられた。だがそれでも、今だ足首には黒い手がしがみついている。
「この死に損ない! どこから何を出しやがった。あれは何だ。足首のゴミを毟ってやろうか」
「判らないのか? ヨルムンガンド……そうか、お前こそ死に損ないか。病み衰えた王よ。ここまで、落ちぶれるとは」
女王蜂は、カイム達から離れて走って行きそうなほどに、勢い込んでヘルレアへできるだけ近付いた。
「ヘルレア! それは人間ではありません。その男自身も反魂術で甦った擬物――既に生き物ですらない。あの闇は朽ちて腐った魂なのです。だから、外界から来たわけではありません。何ものでもないのです」
「何だと……?」
「そうだ、死の王――私はお前の手から逃れたのだ。もう、お前の下僕ではない。永遠の自由を約束されたのだ」血を霧のように吹いてヘルレアを穢しながら、大声で笑い続ける。
「この痴れ者が……、」聞いたこともないヘルレアの低い声。
カイムはその声だけで、恐れから来る慄えが身体を貫いた。身動きができないと気が付いた時には、部屋の温度はもう判らないほど下がっていた――下がり続けた。薄暗い部屋の中、ヘルレアの瞳が燃え盛る鬼火となって揺れている。部屋を周るように動く悪魔達は、ヘルレアから距離があるというのに、何故か青い炎を羽に受けて、暗い宝石のように煌めいていた。
尋常な怒りではない。これはもう、憎しみと言ってもいい。
「ハンゴン……?」カイムは聞き慣れない語句に戸惑い、つい誰か猟犬が知らないものかと広く探してしまう。だが、まだ気力が追い付かず、ジェイドとチェスカルの無関係な囁きしか漏れて来なかった。
その代わりに女王蜂が、カイムへ険しい顔を寄せながら、明瞭な声で応えた。
「カイム様。この者は、死んだ己の母親を蘇生させようと目論んでいるのです。しかも、既に肉体すら残されていない状態で」
途端、チェスカルの思考が凄まじい勢いで働き始めた。無意味な情景も、瞬きのように合間へ挟まって、まるでサブリミナルの効果を味わっているようだ。勿論、これはチェスカル当人と、カイムしか分からない。カイムは自身の浅く広げていた意識を、チェスカルへ一点集中させる。
「肉体がないのなら……それ、は?」チェスカルは不自然に瞬きを繰り返して、考えに囚われて視点が定まらず、瞳が動き回っていた。
そうしてカイムは、無意識に奥歯を噛み締めていて、眉根を寄せた。迷いなく心の内で、猟犬の頭を強い力でもって押さえ付けた。
「何も気にするな、チェスカル・マルクル。ハンゴンの意味は解った。反、魂――か。もう、考えることは許さない」
ジェイドは何も聞こえていないように、あくまで無表情だった。怪訝な顔を見せたのは女王蜂である。だが、カイムは一切を無視した。疑問を潰して、言葉を潰した。
「お前、相変わらず最悪のクズだよな」オリヴァンのみが、現状を理解出来るだけの知識を持っている。彼は皮肉げに嘲笑っていた。
「口出し無用」
「俺っちは、お前の猟犬じゃないからな。黙れは通用しない。可怪しくなりかけているペットを、無理矢理に跪かせて、意識のうえだけで昏倒させる。これが最悪の飼い主じゃないと、何故言える」
「余計なことに踏み込むな、チェスカルは蝕まれているんだ。お前に何が判る」
「何も判らないね、分かりたくもない。カスみたいな関係を、まるで美徳に満ちているように装う――自慰は気持ちがいいか? カイム・ノヴェク……ねえ、ムー君」
「やたらと絡みやがって……、」カイムは怒りで熱が上がった。
「お止めください――主人を侮辱するな」チェスカルがオリヴァンへ、仕込みの小型拳銃を真っ直ぐに向ける。
カイムは舌打ちをして、まずジェイドを動かしてから、今度こそ本当にチェスカルを昏倒させた。倒れた瞬間、ジェイドがチェスカルを支える。それでもやはりジェイドは無表情であり、無言だった。ジェイドは、そのままチェスカルを床へ横たえる。
「おい、暇な人間共! お仲間同士、言い争っていないで、場の空気を読め。ガキかてめえら! せめて戦っている顔でもしてろ、ちんカス野郎共が! 家に帰ってから、好きにマスでもカキやがれってんだ。それともこの変態野郎のように、おうちで腐った母ちゃんとおっぱじめるか、あ?」
今までで一番下品な罵倒ではあるが、ヘルレアが罵るのも無理はない。カイム等が愚かなのだ。ヘルレアは今、戦っているのだから。
「ヘルレア、すまない」カイムはチェスカルに気を取られ過ぎて、オリヴァンの調子に乗ってしまった。対応を間違えたのだ。
猟犬が近寄って来る気配がある。それが直ぐにエルドであると分かって、持ち直したのかと息を吐く。
カイムの傍近くへと、エルドと炎狗が同時に壁抜けして来た。
「大綱が降ろしてくださいました」
「――また、これは分かり辛いな」
「本来の意味は、大元や根本を表す言葉です。規則を定めた主人そのものを大綱と呼ぶのは、四凶に準じる者だけです。〈蜂の巣〉を支配する者の、援助が受けられました」
「お上がお応えになった……?」女王蜂は驚きと期待でなのだろう、瞳が一際眩く見える。
エルドは横になっているチェスカルに気が付いて、不安そうに上司の様子を窺っている。
「カイム様、副隊長はどうなさったのですか」
ジェイドがカイムの代わりに、軽く首を振って応える。
「チェスカルは〈許し〉を得て、カイムの側にいたものだから、逆に可怪しくなったらしい……こういうこともあるものか、と少し疑問には思うが」もう、ジェイドはいつも通りに振る舞っている。カイムが既に、自由を許していたのだ。
「事情がある、詮索するな」カイムは感情を捉えられない表情で、猟犬を圧迫する。その声音は、酷く固いものであった。
「差し出がましいことを、申し訳ございません」エルドが、カイムへ丁寧に詫びると、失礼をと主人へ言葉を残して、女王蜂の傍へ行った。
「外界術はお使えになりませんか?」
女王蜂は予想外のことを言われたようで、小さく口を開けてしまった。そうして、状況を飲み込んだらしい彼女は、頷き、片腕を天へ突き出した。
カイムは理解出来ないまま、全身に鳥肌がたった。視界がほんのり薄暗くなり、部屋の隅々だけに、黒いものが溜まったような闇になった。そうした、吹き溜まりから影が次々と這い出て来て、身体を揺すりながら踊るように、幾体もの悪魔が部屋全体を周り始めた。
「やはり、悪魔を喚起できましたね。途絶が解消できました」
部屋を――ヘルレアや綺士、異形を取り囲むように影が踊る。影がはっきりとし始めると、それが黒い翼を持つ羽毛に覆われた存在だと分かった。四肢を持ち二足で立つ、顔は仮面をしていて――それも嘴の長い、鳥に似たペストマスクのようなものをしている。
ヘルレアは悪魔が喚起されると、異形から離れて一直線に黒装束の元へ走る。綺士が異形を抑え込み、悪魔さえもが喚ばれたので、今は安全なのだろう。
「とぜつ、とぜ、が……クソお」
黒装束――ヴィシスがヘルレアに、襟首を掴まれて、無理矢理立ち上がらせられた。だがそれでも、今だ足首には黒い手がしがみついている。
「この死に損ない! どこから何を出しやがった。あれは何だ。足首のゴミを毟ってやろうか」
「判らないのか? ヨルムンガンド……そうか、お前こそ死に損ないか。病み衰えた王よ。ここまで、落ちぶれるとは」
女王蜂は、カイム達から離れて走って行きそうなほどに、勢い込んでヘルレアへできるだけ近付いた。
「ヘルレア! それは人間ではありません。その男自身も反魂術で甦った擬物――既に生き物ですらない。あの闇は朽ちて腐った魂なのです。だから、外界から来たわけではありません。何ものでもないのです」
「何だと……?」
「そうだ、死の王――私はお前の手から逃れたのだ。もう、お前の下僕ではない。永遠の自由を約束されたのだ」血を霧のように吹いてヘルレアを穢しながら、大声で笑い続ける。
「この痴れ者が……、」聞いたこともないヘルレアの低い声。
カイムはその声だけで、恐れから来る慄えが身体を貫いた。身動きができないと気が付いた時には、部屋の温度はもう判らないほど下がっていた――下がり続けた。薄暗い部屋の中、ヘルレアの瞳が燃え盛る鬼火となって揺れている。部屋を周るように動く悪魔達は、ヘルレアから距離があるというのに、何故か青い炎を羽に受けて、暗い宝石のように煌めいていた。
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