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四章 表の無い硬貨
プロローグ4
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*
――雨音がするの。
「……ねえ、教師様。雨音が止まないの」目を擦って欠伸をする。ようやく少女と言ってもいい年頃の子供が、ベッドへ横たわり、熱に浮かされたように溢した。
純金の髪と、翠の瞳。澄んで鮮やかな色味が美しい。幼さの中に、もう美貌の片鱗が表れている。
「雨音はしないよ」青年が優しく毛布を肩までかける。俯く動作で濃茶の髪がさらりと彼の顔にかかった。
少女に取って見たこともないお兄さんだった。
「だあれ? 教師様じゃないの」
「私は教師様という人ではないよ。事情があって、君を預かっているんだ」
「預かってる?」
その部屋は眠る子供の為に、僅かな間接照明を灯しているだけで、薄暗い。今が夜だということもあって、意図的に昼夜の差を設けていた。
……目が覚めたな。
どこからか、ぼそりと声が漏れた。少女と同じような子供の声であるようだが、これといって、人物像が掴める声では無くて、男の子でも女の子でもないようだった。なら、誰かしら、と考えても少女にとって男の人と女の人以外に、どのような人がいるのか思い付かなかった。
薄青い二つの光が寄り添って部屋に舞う。あまりにも綺麗で少女は、いつの間にか光を目で追っていた。
いつかの、ドキュメンタリー作品で観た蛍のようで、まるで恋人同士が歩みを揃えて飛び回っているようだった。
光が少女へ近付いて来て、それでようやく、その光が、ほんのりと灯る青い瞳だと分かった。艷やかな黒髪を結い上げた、不思議な子が少女を覗き込む。濃紺の外套を羽織って、ポケットに手を入れる姿は、どこか少年のような粗雑さがある。
「お前、気分は悪くないか。少し首に触るぞ」その子はポケットから片手を出すと、少女の首に触れて、何かを確かめているようだった。触れた手はとても冷たくて、驚いたが、何故だかとても心地良い冷たさだと感じた。
どこかお医者さんのようだと少女は思う。そうして、幾らもしないで不思議な子は手を離してしまった。
「……異常は無いな。ジゼルだったか、身体は動くか?」その子が言うままに少女は全身に違和感が無いか確かめる。
「変な感じはしません」
「いいだろう、なら……どこまで憶えている?」
「憶えてい、る……?」
「ここで目が覚める前に、何をしていたか分かるか」
「ええと、お昼ごはんを食べて、教師様が特別な方に会うから、とおっしゃっていて……それで、」少女はそこで口を噤むと、首を傾げた。
「そうか、別にそれならいい――ランシズ、直ぐにひっくり返った元ご主人様へ報告してこい。あいつも準備がいるだろう……て、いうかあいつ動けるのかよ、まったく」呆れ顔で眉根を寄せる。
そうして、茶髪の青年は早々に部屋から出て行ってしまった。
「あの、私どうしたんでしょう?」
「私からは、まだ、何も言えない。これからおっさん連中が来るから、その時に説明をしてもらえ」
「おっさん?」
「多分、ぞろぞろ連れ立って来るぞ……特に、中心に居る薄ボケた金髪のおっさんには気を付けろよ。たまにとんでもないこと言い出すし、わけわからん行動するからな。こちらは調子を狂わせられてばかりだ」
「……、」少女は無言で瞬いてしまう。
「それに、あいつは肝心なときにズレたことを平気で抜かすから……ん、どうした?」
「あなたはその人のこと……好きなんですね」
「は? なんでそうなる!」
「だって、その人のことよく見ているみたいだから……それに、うれしそう」少女は自分が照れて微笑んでしまう。
「そんなバカなことがあるわけがない」不思議な子は苦々しい顔で、首をぶんぶん振っている。それがまた意地を張っているようで可笑しかった。
「バカなことなんですか?」
「まあな、嬉々として受け入れられるほど、軽い話題じゃない……私に取っては」
「難しくて分かりません」何と言っていいのか分からず、思った通りを口にした。好きであることは、悪いことではないはずなのに、不思議な子に取っては悪い言葉、悪い気持ちのようだった。
「知る必要はない」
「あの、お名前は?」
「ん? 名前か。そうだな……ヘルレアでいい。そう呼べ」
「ヘルレアさん」
「いや、さんは必要ない。この名前自体が敬称だから――そうか、この言い方では分からない、か。様とかが、もう付いているのと同じ状態の名前なんだ。ヘルレア様さんになったら可怪しいだろ」
「不思議……な、名前ですね。でも、似てる。違うわ、知っているかもしれない」
「何かに似てるか?」
「レグザ……レグザイア、まさかそんな」
「ああ、〈レグザの光〉なら、知っているとは思ってはいた――濁そうとしたが、本当はヘルレイアが正式な名前だ。でもこちらは殆ど使わない。本物の方で呼ぶと、〈神〉と呼んでいるのと変わらなくなってしまう。これも同じか?」
「それなら……あなたはヨルムンガンド?」
「まあな、ヨルムンガンド・ヘルレイア、だ。結局、名乗ることになったな」
「本物のヨルムンガンドに、お会いできるなんて、嬉しい」
ヨルムンガンドは溜息を吐いてしまった。「喜べる出会いではないぞ。碌な出会いじゃない。もう、普通には生きられないと、言われてるも同然だ」
「何故ですか」
「〈向こう側の女達〉はな、例えると、糸に一触れでもした存在を包囲して、じわじわとその糸を引き絞っていくんだ。最後は雁字搦めにして逃げられなくする。人生を狂わせ、正しい道には戻れなくなる」
「正しい道……正しい人生というものがあるんですか?」
世界蛇は微かに優しく笑んだ気がした。
「ある。全ての物事は、潮流のようなものに乗っている。殆どは流れに逆らわず、穏やかに存在を終える。人間だろうが、そこらの石ころだろうが、皆同じ……それを無理やり引くんだ。流れに逆らえば、それは苦しいだろう」
「苦しい……私も苦しくなるんですか」
ヨルムンガンドが少女の頬に手を添える。やはりとても冷たいけれど、思い遣りを感じられた。
「手を引いてくれる奴がいれば、糸も多少なりと緩むだろう。恐れるなとは言えないが……歩むことを諦めるな。駄目になりそうなとき、手を取ってくれる奴が必ず居るから」
「その人が、ヘルレアの心に居る人?」
ヨルムンガンドは何も言わず、首を小さく振るだけだった。否定のような動作なのに、少しだけ自嘲の色を含んで見えた。
――雨音がするの。
「……ねえ、教師様。雨音が止まないの」目を擦って欠伸をする。ようやく少女と言ってもいい年頃の子供が、ベッドへ横たわり、熱に浮かされたように溢した。
純金の髪と、翠の瞳。澄んで鮮やかな色味が美しい。幼さの中に、もう美貌の片鱗が表れている。
「雨音はしないよ」青年が優しく毛布を肩までかける。俯く動作で濃茶の髪がさらりと彼の顔にかかった。
少女に取って見たこともないお兄さんだった。
「だあれ? 教師様じゃないの」
「私は教師様という人ではないよ。事情があって、君を預かっているんだ」
「預かってる?」
その部屋は眠る子供の為に、僅かな間接照明を灯しているだけで、薄暗い。今が夜だということもあって、意図的に昼夜の差を設けていた。
……目が覚めたな。
どこからか、ぼそりと声が漏れた。少女と同じような子供の声であるようだが、これといって、人物像が掴める声では無くて、男の子でも女の子でもないようだった。なら、誰かしら、と考えても少女にとって男の人と女の人以外に、どのような人がいるのか思い付かなかった。
薄青い二つの光が寄り添って部屋に舞う。あまりにも綺麗で少女は、いつの間にか光を目で追っていた。
いつかの、ドキュメンタリー作品で観た蛍のようで、まるで恋人同士が歩みを揃えて飛び回っているようだった。
光が少女へ近付いて来て、それでようやく、その光が、ほんのりと灯る青い瞳だと分かった。艷やかな黒髪を結い上げた、不思議な子が少女を覗き込む。濃紺の外套を羽織って、ポケットに手を入れる姿は、どこか少年のような粗雑さがある。
「お前、気分は悪くないか。少し首に触るぞ」その子はポケットから片手を出すと、少女の首に触れて、何かを確かめているようだった。触れた手はとても冷たくて、驚いたが、何故だかとても心地良い冷たさだと感じた。
どこかお医者さんのようだと少女は思う。そうして、幾らもしないで不思議な子は手を離してしまった。
「……異常は無いな。ジゼルだったか、身体は動くか?」その子が言うままに少女は全身に違和感が無いか確かめる。
「変な感じはしません」
「いいだろう、なら……どこまで憶えている?」
「憶えてい、る……?」
「ここで目が覚める前に、何をしていたか分かるか」
「ええと、お昼ごはんを食べて、教師様が特別な方に会うから、とおっしゃっていて……それで、」少女はそこで口を噤むと、首を傾げた。
「そうか、別にそれならいい――ランシズ、直ぐにひっくり返った元ご主人様へ報告してこい。あいつも準備がいるだろう……て、いうかあいつ動けるのかよ、まったく」呆れ顔で眉根を寄せる。
そうして、茶髪の青年は早々に部屋から出て行ってしまった。
「あの、私どうしたんでしょう?」
「私からは、まだ、何も言えない。これからおっさん連中が来るから、その時に説明をしてもらえ」
「おっさん?」
「多分、ぞろぞろ連れ立って来るぞ……特に、中心に居る薄ボケた金髪のおっさんには気を付けろよ。たまにとんでもないこと言い出すし、わけわからん行動するからな。こちらは調子を狂わせられてばかりだ」
「……、」少女は無言で瞬いてしまう。
「それに、あいつは肝心なときにズレたことを平気で抜かすから……ん、どうした?」
「あなたはその人のこと……好きなんですね」
「は? なんでそうなる!」
「だって、その人のことよく見ているみたいだから……それに、うれしそう」少女は自分が照れて微笑んでしまう。
「そんなバカなことがあるわけがない」不思議な子は苦々しい顔で、首をぶんぶん振っている。それがまた意地を張っているようで可笑しかった。
「バカなことなんですか?」
「まあな、嬉々として受け入れられるほど、軽い話題じゃない……私に取っては」
「難しくて分かりません」何と言っていいのか分からず、思った通りを口にした。好きであることは、悪いことではないはずなのに、不思議な子に取っては悪い言葉、悪い気持ちのようだった。
「知る必要はない」
「あの、お名前は?」
「ん? 名前か。そうだな……ヘルレアでいい。そう呼べ」
「ヘルレアさん」
「いや、さんは必要ない。この名前自体が敬称だから――そうか、この言い方では分からない、か。様とかが、もう付いているのと同じ状態の名前なんだ。ヘルレア様さんになったら可怪しいだろ」
「不思議……な、名前ですね。でも、似てる。違うわ、知っているかもしれない」
「何かに似てるか?」
「レグザ……レグザイア、まさかそんな」
「ああ、〈レグザの光〉なら、知っているとは思ってはいた――濁そうとしたが、本当はヘルレイアが正式な名前だ。でもこちらは殆ど使わない。本物の方で呼ぶと、〈神〉と呼んでいるのと変わらなくなってしまう。これも同じか?」
「それなら……あなたはヨルムンガンド?」
「まあな、ヨルムンガンド・ヘルレイア、だ。結局、名乗ることになったな」
「本物のヨルムンガンドに、お会いできるなんて、嬉しい」
ヨルムンガンドは溜息を吐いてしまった。「喜べる出会いではないぞ。碌な出会いじゃない。もう、普通には生きられないと、言われてるも同然だ」
「何故ですか」
「〈向こう側の女達〉はな、例えると、糸に一触れでもした存在を包囲して、じわじわとその糸を引き絞っていくんだ。最後は雁字搦めにして逃げられなくする。人生を狂わせ、正しい道には戻れなくなる」
「正しい道……正しい人生というものがあるんですか?」
世界蛇は微かに優しく笑んだ気がした。
「ある。全ての物事は、潮流のようなものに乗っている。殆どは流れに逆らわず、穏やかに存在を終える。人間だろうが、そこらの石ころだろうが、皆同じ……それを無理やり引くんだ。流れに逆らえば、それは苦しいだろう」
「苦しい……私も苦しくなるんですか」
ヨルムンガンドが少女の頬に手を添える。やはりとても冷たいけれど、思い遣りを感じられた。
「手を引いてくれる奴がいれば、糸も多少なりと緩むだろう。恐れるなとは言えないが……歩むことを諦めるな。駄目になりそうなとき、手を取ってくれる奴が必ず居るから」
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