嘘つきが死ぬ話

しおりんごん

文字の大きさ
1 / 2

嘘つきの話

しおりを挟む
とある大学に、とてつもない嫌われ者がいました

名前は遠野 茂
そいつは腕っぷしが強く、態度も悪く
周りの人から忌み嫌われていました



そんな態度を繰り返していると集団で襲われたりもしたらしいのですがあっけなく返り討ちにあったそうです



それからは誰もが彼を遠のきにしました

誰も近寄らないのにも関わらずどこから聞いたのか彼の悪い噂話は多く
彼も否定しないため多くの人から恐怖の目を受けていました










そんな彼に唯一近づく男の子がいました



名前は望月 朝陽
彼は人望が熱く顔も広く
周りの人から好まれていました


多くの人に囲まれ

頭がよく容姿もよく誰もが羨望の目を向けました




周りの人たちは何度も朝陽を諭しました

『彼は危ないよ』『彼に近づかない方がいいよ』『彼はあんなことしてるらしいよ』


そんな言葉を真剣に聞いているように見せてほとんど聞き流していた朝陽は、今日もまた茂の元へ向かいました




彼らがどのような話をしていたのか周りの人は知る余地もありません

茂を恐れて誰も近づかないからです



そんな状況でも朝陽は何度も茂の元へと向かい
いつのまにか2年ほど経ち、2人は大学3年生になりました




周りの人は朝陽が茂の元へ向かうのに慣れてきた様子です

変わらず茂の悪い噂は止まりませんが、朝陽を諭すのも意味がないと理解したのでしょう




そんな夏の日でした

朝陽が朝からとてつもなく機嫌が悪かったのです

いつも周りに笑顔を振り撒いて、朗らかな様子の朝陽からは予想もできない表情でした

周りの人も居心地悪そうに問いただすこともできません




そんな中朝陽がいつもと変わらず茂の元へと向かいました


いや、いつもと少し違うのは朝陽の表情と、茂の表情です



茂は今まで朝陽と話している時には顔を崩さずに淡々と話している様子でした

しかし今日は今すぐにでも泣きそうな顔でした

周りが遠のいたところで様子を伺っていると




「っ!!まじでやめろっっっ!!!
うざいって言ってんだろ!!!!二度とか変わってくんじゃねぇ!!
ぶっ殺すぞ!!!!!!」

茂が朝陽の胸ぐらを掴みそう叫びます
そのまま茂は講義室を出て行きました



周りの人は朝陽に同情の言葉を向けます
『やっぱりヤバいやつだ』『だから言ったじゃない』『もう関わらない方がいいよ』

その日以降茂は大学に現れることは無くなりました






------------------------------------

季節は過ぎ、夏の暑さは冬の寒さへと変わっていました

あの日から朝陽ば、どことなく気が抜けているように感じます

周りの声にも空返事が多く上の空でした



まるで大事な宝物を無くしたように



、、、大切な人が去ってしまったように









そんな中は大学中で一つの噂が広がります

それは














『遠野茂が死んだらしい』
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

俺の彼氏は俺の親友の事が好きらしい

15
BL
「だから、もういいよ」 俺とお前の約束。

幼馴染がいじめるのは俺だ!

むすめっすめ
BL
幼馴染が俺の事いじめてたのは、好きな子いじめちゃうやつだと思ってたのに... 「好きな奴に言われたんだ...幼馴染いじめるのとかガキみてーだって...」 「はっ...ぁ??」 好きな奴って俺じゃないの___!? ただのいじめっ子×勘違いいじめられっ子 ーーーーーー 主人公 いじめられっ子 小鳥遊洸人 タカナシ ヒロト 小学生の頃から幼馴染の神宮寺 千透星にいじめられている。 姉の助言(?)から千透星が自分のこといじめるのは小学生特有の“好きな子いじめちゃうヤツ“だと思い込むようになり、そんな千透星を、可愛いじゃん...?と思っていた。 高校で初めて千透星に好きな人が出来たことを知ったことから、 脳破壊。 千透星への恋心を自覚する。 幼馴染 いじめっ子 神宮寺 千透星 ジングウジ チトセ 小学生の頃から幼馴染の小鳥遊 洸人をいじめている。 美形であり、陰キャの洸人とは違い周りに人が集まりやすい。(洸人は千透星がわざと自分の周りに集まらないように牽制していると勘違いしている) 転校生の須藤千尋が初恋である

俺の親友がモテ過ぎて困る

くるむ
BL
☆完結済みです☆ 番外編として短い話を追加しました。 男子校なのに、当たり前のように毎日誰かに「好きだ」とか「付き合ってくれ」とか言われている俺の親友、結城陽翔(ゆうきはるひ) 中学の時も全く同じ状況で、女子からも男子からも追い掛け回されていたらしい。 一時は断るのも面倒くさくて、誰とも付き合っていなければそのままOKしていたらしいのだけど、それはそれでまた面倒くさくて仕方がなかったのだそうだ(ソリャソウダロ) ……と言う訳で、何を考えたのか陽翔の奴、俺に恋人のフリをしてくれと言う。 て、お前何考えてんの? 何しようとしてんの? ……てなわけで、俺は今日もこいつに振り回されています……。 美形策士×純情平凡♪

たとえば、俺が幸せになってもいいのなら

夜月るな
BL
全てを1人で抱え込む高校生の少年が、誰かに頼り甘えることを覚えていくまでの物語――― 父を目の前で亡くし、母に突き放され、たった一人寄り添ってくれた兄もいなくなっていまった。 弟を守り、罪悪感も自責の念もたった1人で抱える新谷 律の心が、少しずつほぐれていく。 助けてほしいと言葉にする権利すらないと笑う少年が、救われるまでのお話。

【完】君に届かない声

未希かずは(Miki)
BL
 内気で友達の少ない高校生・花森眞琴は、優しくて完璧な幼なじみの長谷川匠海に密かな恋心を抱いていた。  ある日、匠海が誰かを「そばで守りたい」と話すのを耳にした眞琴。匠海の幸せのために身を引こうと、クラスの人気者・和馬に偽の恋人役を頼むが…。 すれ違う高校生二人の不器用な恋のお話です。 執着囲い込み☓健気。ハピエンです。

【完結】義兄に十年片想いしているけれど、もう諦めます

夏ノ宮萄玄
BL
 オレには、親の再婚によってできた義兄がいる。彼に対しオレが長年抱き続けてきた想いとは。  ――どうしてオレは、この不毛な恋心を捨て去ることができないのだろう。  懊悩する義弟の桧理(かいり)に訪れた終わり。  義兄×義弟。美形で穏やかな社会人義兄と、つい先日まで高校生だった少しマイナス思考の義弟の話。短編小説です。

両片思いの幼馴染

kouta
BL
密かに恋をしていた幼馴染から自分が嫌われていることを知って距離を取ろうとする受けと受けの突然の変化に気づいて苛々が止まらない攻めの両片思いから始まる物語。 くっついた後も色々とすれ違いながら最終的にはいつもイチャイチャしています。 めちゃくちゃハッピーエンドです。

僕はお別れしたつもりでした

まと
BL
遠距離恋愛中だった恋人との関係が自然消滅した。どこか心にぽっかりと穴が空いたまま毎日を過ごしていた藍(あい)。大晦日の夜、寂しがり屋の親友と二人で年越しを楽しむことになり、ハメを外して酔いつぶれてしまう。目が覚めたら「ここどこ」状態!! 親友と仲良すぎな主人公と、別れたはずの恋人とのお話。 ⚠️趣味で書いておりますので、誤字脱字のご報告や、世界観に対する批判コメントはご遠慮します。そういったコメントにはお返しできませんので宜しくお願いします。

処理中です...