完全無欠な運命の番が、ピュアピュアすぎて困ってます!

しおりんごん

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中学生

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あぁ、、、なんかわかってしまった





彼は別格だ




きっとこのコンクールでも彼が最優秀賞を取るだろう
素人の俺でも確信してしまった




実際に姿を見たのはこれで2回目だ

いや、きちんと見たのは出会った時しかないけど



俺と同い年というのにも関わらず俺よりも他の中学2年生よりも大人びて
それでもどこか儚い少年らしさは残っていて

俺には語彙力がないから薄っぺらい表現でしか表せないけど、きっと神様は誰よりも丹精込めて彼を創造したんだろう



呼ばれて姿を現した神宮くんは現実から切り離されたような美しさを醸し出していた
神宮くんの周りだけが別次元から切り取ってきたような、、、そんな感じ

彼は全てを魅了するだろう
それして誰もが彼を心から求めるだろう












本当に、、、なんで俺なんかが君の運命なんだろうね



















 




ふと、目が合った。気がした



俺の気のせいかもしれない
あっちはまだ演奏中で、客席を見る余裕なんてないし、ましてや俺が座っているのは後半の方で、きっと胡麻粒ぐらいにしか見えないだろう

それでも












それでも確かに君の瞳に俺が写った気がした















途端

それは一瞬だった



俺の全身に感じたことがない熱が回る

信じられないほど熱を感じる



どくどくどくどく

脈がありえないぐらい速い




苦しい
苦しい
苦しい
苦しい
息苦しい
熱い
あつい





アツい




どくどくどくどくどくどくどくどく




「ぁ、、、ぅあ」


言葉にならない声が勝手に漏れ出す


席にもたれて意識が遠のきそうな俺には、美華が俺に叫んでいるのと









演奏を終えた彼が今度は目を見開いて俺を見つめていることしかわからなかった
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