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第3話
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私は小さな時から、ネイにすべてを奪われる人生だった。
それは小さな時だけの話ではなく、今に至るまで何も変わっていない話…。
「ほんと、お姉様にはもったいない招待状ですよね…。フォード第一王子様が求めているのは私だけなのですから、自分から辞退されてはいかがですか?」
「それがフォード様の願いならそうするけれど…」
「はぁ…。私の言っている話をちゃんと聞いてますか?フォード様は渋々お姉様の事を誘ったのです。しかしその本心では絶対に嫌がっているはずなのです。本当にフォード様の思いを汲むというのなら、舞踏会には行かないほうがいいんじゃないのかって言っているの」
変わらず私に対して一方的な言葉をかけ続けてくるネイ。
それはもう、昔から全く変わらないもの。
――幼き頃の記憶――
「ロミア、またネイにひどいことをしたらしいじゃないか。君は姉だろう?どうして彼女の思いをきちんと理解することが出来ないんだ?」
「お父様、お姉様ったらひどいんです…。私は何も間違ったことは言っていないのに、自分の事をすべて正しいと言って何も聞いてくれなくて…」
ネイは何か気にいらないことがあるたび、こうして私を悪者にして自分の事を被害者にする。
そこに罪悪感など全く感じている様子はなく、むしろ快感さえ感じているような雰囲気だった。
「お姉様はきっと私の事が嫌いで嫌いで仕方がないのだと思います…。私がどれだけお姉様と仲良くなろうと思っても、お姉様は私の事を何とも思っていないとばかりにひどい言葉を…」
「おいロミア!!君は姉として恥ずかしくないのか!どうして毎日ネイの事を泣かせてばかりいるんだ!彼女はこんなにも君に寄り添おうとしているのに、その思いを切り捨て続けるのだ!」
「そ、それは私のせいじゃ…」
私は本当に何にもしていない。
ただただネイに悪者にされているだけ。
でも、誰も私の事を信じてはくれない。
「こんなことが何度も繰り返されるようじゃ、とてもロミアの事を外に遊びに行かせることなんてできないな。家族でどこかに食事に行くときも、家で留守番をしてもらうことになりそうだ」
「お父様、どうすればお姉様は私の事を好きになってくれるのかしら…?私、できることは何でもするつもりなのだけれど…」
「あぁ、ネイ君はどこまで健気なんだ…!ロミアがどれだけ姉として不適格な言動を繰り返していても、君はどこまでもロミアに寄り添おうとしている。…こういう気持ちが少しでもロミアにあればいいのだがなぁ…」
お父様は私の事を見つめながら、呆れたような口調でそう言葉を発する。
…その言動こそネイの手のひらの上で踊らされているものだというのに、本人はその事に全く気付いてもいない様子…。
そしてそれはお父様だけの話ではなく、お母様においても全く同じ状況だった。
2人ともネイから言われた言葉は完全にすべて信用して、私のいう事は全く信用してはくれなかった。
それはすぐに被害者面をするネイの行動からくるものであって、私にとってはもうどうすることもできないものだった…。
――――
「お姉様、だから私のいう事を素直に聞いていればよかったのに…。初めから悪者になってくれていたのなら、少なくともここまで周りの方から嫌われることにはならずに済んだと思いますよ?」
さあ、それはどうだろうか。
どこまでも私の事を追い詰めることしか考えていないネイなら、私がどれだけあなたの操り人形になったって満足はしなさそうだけれど。
「舞踏会の場ではきっと、フォード様が私に対して愛の言葉をささやいてくださることでしょう。私にとってはずっとずっと待ち続けていた瞬間です。…しかしそこにお姉様が一緒にいられるのは、不快でしかないですが?」
「まだフォード様があなたの事を愛しているかなんてわからないでしょう?願望を抱くのは自由だけれど、あんまり度が過ぎたものはかえってよくないと思うわよ?」
「はぁ…。お姉様がまた生意気なお言葉を…」
私がこうして言葉を返すたび、ネイは自分を正当化するために私の事を悪者にする。
今回ならきっと、「お姉様が私の舞踏会への招待状を破ってきた」とでも言うのだろうか?
「まぁ今の私は機嫌がいいので、見逃してあげようと思います。だってもう間もなくフォード様から愛の言葉を頂けるんですもの。これ以上ない幸せに全身を包まれるのですから、心の余裕というものが違いますわ♪」
うれしそうな、それでいて嫌味たらしい口調でそう言葉を発するネイ。
もう自分がフォード様から選ばれることは決定事項だとでも言わんばかりだ。
「さて、それじゃあ出発に向けて準備することにいたしましょうか。お姉様、当然私とフォード様の関係を祝ってくださるのですよね?」
私がそれにどんな感情で返事をするかなんて、最初から決まっている。
それは小さな時だけの話ではなく、今に至るまで何も変わっていない話…。
「ほんと、お姉様にはもったいない招待状ですよね…。フォード第一王子様が求めているのは私だけなのですから、自分から辞退されてはいかがですか?」
「それがフォード様の願いならそうするけれど…」
「はぁ…。私の言っている話をちゃんと聞いてますか?フォード様は渋々お姉様の事を誘ったのです。しかしその本心では絶対に嫌がっているはずなのです。本当にフォード様の思いを汲むというのなら、舞踏会には行かないほうがいいんじゃないのかって言っているの」
変わらず私に対して一方的な言葉をかけ続けてくるネイ。
それはもう、昔から全く変わらないもの。
――幼き頃の記憶――
「ロミア、またネイにひどいことをしたらしいじゃないか。君は姉だろう?どうして彼女の思いをきちんと理解することが出来ないんだ?」
「お父様、お姉様ったらひどいんです…。私は何も間違ったことは言っていないのに、自分の事をすべて正しいと言って何も聞いてくれなくて…」
ネイは何か気にいらないことがあるたび、こうして私を悪者にして自分の事を被害者にする。
そこに罪悪感など全く感じている様子はなく、むしろ快感さえ感じているような雰囲気だった。
「お姉様はきっと私の事が嫌いで嫌いで仕方がないのだと思います…。私がどれだけお姉様と仲良くなろうと思っても、お姉様は私の事を何とも思っていないとばかりにひどい言葉を…」
「おいロミア!!君は姉として恥ずかしくないのか!どうして毎日ネイの事を泣かせてばかりいるんだ!彼女はこんなにも君に寄り添おうとしているのに、その思いを切り捨て続けるのだ!」
「そ、それは私のせいじゃ…」
私は本当に何にもしていない。
ただただネイに悪者にされているだけ。
でも、誰も私の事を信じてはくれない。
「こんなことが何度も繰り返されるようじゃ、とてもロミアの事を外に遊びに行かせることなんてできないな。家族でどこかに食事に行くときも、家で留守番をしてもらうことになりそうだ」
「お父様、どうすればお姉様は私の事を好きになってくれるのかしら…?私、できることは何でもするつもりなのだけれど…」
「あぁ、ネイ君はどこまで健気なんだ…!ロミアがどれだけ姉として不適格な言動を繰り返していても、君はどこまでもロミアに寄り添おうとしている。…こういう気持ちが少しでもロミアにあればいいのだがなぁ…」
お父様は私の事を見つめながら、呆れたような口調でそう言葉を発する。
…その言動こそネイの手のひらの上で踊らされているものだというのに、本人はその事に全く気付いてもいない様子…。
そしてそれはお父様だけの話ではなく、お母様においても全く同じ状況だった。
2人ともネイから言われた言葉は完全にすべて信用して、私のいう事は全く信用してはくれなかった。
それはすぐに被害者面をするネイの行動からくるものであって、私にとってはもうどうすることもできないものだった…。
――――
「お姉様、だから私のいう事を素直に聞いていればよかったのに…。初めから悪者になってくれていたのなら、少なくともここまで周りの方から嫌われることにはならずに済んだと思いますよ?」
さあ、それはどうだろうか。
どこまでも私の事を追い詰めることしか考えていないネイなら、私がどれだけあなたの操り人形になったって満足はしなさそうだけれど。
「舞踏会の場ではきっと、フォード様が私に対して愛の言葉をささやいてくださることでしょう。私にとってはずっとずっと待ち続けていた瞬間です。…しかしそこにお姉様が一緒にいられるのは、不快でしかないですが?」
「まだフォード様があなたの事を愛しているかなんてわからないでしょう?願望を抱くのは自由だけれど、あんまり度が過ぎたものはかえってよくないと思うわよ?」
「はぁ…。お姉様がまた生意気なお言葉を…」
私がこうして言葉を返すたび、ネイは自分を正当化するために私の事を悪者にする。
今回ならきっと、「お姉様が私の舞踏会への招待状を破ってきた」とでも言うのだろうか?
「まぁ今の私は機嫌がいいので、見逃してあげようと思います。だってもう間もなくフォード様から愛の言葉を頂けるんですもの。これ以上ない幸せに全身を包まれるのですから、心の余裕というものが違いますわ♪」
うれしそうな、それでいて嫌味たらしい口調でそう言葉を発するネイ。
もう自分がフォード様から選ばれることは決定事項だとでも言わんばかりだ。
「さて、それじゃあ出発に向けて準備することにいたしましょうか。お姉様、当然私とフォード様の関係を祝ってくださるのですよね?」
私がそれにどんな感情で返事をするかなんて、最初から決まっている。
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