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第5話
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「なるほど、みなさんの思いはよくわかりました。ロミアに対していったいどのような事を想われていたのかも」
「分かっていただけますかフォード様!それならぜひ私との関係を!」
「今日、この場にロミアを招待してよかった。ほかでもない、彼女の置かれている状況をそのままこの目で見ることができたのですから」
「「「…???」」」
フォードの発した言葉に、3人はそろってその頭の上に?マークを浮かべてみせる。
絶対に自分たちの味方をしてくれるものだと思っていたフォードが、どうやらそれとは違う言葉を発し始めたからだ。
「これまで僕はあなた方に対して、いろいろな噂を聞かせてもらっていた。そのほとんどはロミアを悪とするものばかりであったが、中には性質が違ったものもあった。ロミアは家族から虐げられているだけで、全くなんの非もないという噂がね」
「「「…!?!?」」」
少しづつ答え合わせを始めるフォード。
それに対して言葉を返すことができないでいる3人は、ただただ黙ってその言葉を聞くに徹するほかなかった。
「実はあの招待状には、ある仕掛けを施させてもらいました。よく見るとわかりますが、ロミアに宛てた招待状だけは別の文言を書かせてもらっていたのです」
「なっ!?」
その言葉を聞いた瞬間、デリックは自身のもとにもたらされた招待状を取り出し、同時にロミアが手に持っていた招待状をひったくってその内容を見比べる。
…するとそこには、確かに違いがあった。
「ロミアの方には、僕に対して返事を送ることができる返信用の手紙を添えさせていただきました。ぱっと見では気づかない、だまし絵ともいえるトリックを応用してね」
「し、しかし…どうしてそんな手の込んだことをする必要が…」
「簡単ですよ。今日、この場においてロミアに何も話さないよう命令をするのではないかと、僕とロミアは事前に予想をしていたのです」
「「「っ!?!?!?!?」」」
…自分たちの行動が完全に読まれてしまっていた事実に驚きを隠せない3人。
しかし話はここで終わらない。
「それはもう滑稽でしたね。ロミアの事をどう悪者にしようかと、あなた方3人は必死に考えておられた。さきほど見せていただいたショーは圧巻でしたね。それはそれはロミアの事を悪者にすることしか考えていない、なかなかに面白いものでしたよ」
「ど、どういうことですかフォード様…。フォード様は最初から私よりもロミアの事を信用されていたということですか…?」
ここに来て初めて不服そうな表情を浮かべるネイ。
それもそのはず、彼女にとって自分の存在がロミアよりも下になるということほど、受け入れられないことはないのだから。
「そうなんですかフォード様!答えて下さい!私と一緒に過ごした時間はすべて嘘だったのですか!!」
「嘘をついていたのはいったいどっちだ?君の方ではないのか?」
「!?!?!?」
「君は姉であるロミアから虐げ続けられていると僕に言ってきたな。しかし現実はどうだ?先ほどの会話を見る限り、むしろ君の方が家族を巻き込んでロミアのことを攻撃しているようにしか見えないのだが?」
「そ、それは……」
完全に正論をつかれてしまい、何も言い返せなくなってしまうネイ。
そして当然、その影響は彼女の両親の元にも及ぶ。
「デリック、君はこれまでにもこれと同じことを繰り返してきたのだろう?ネイの事ばかりを溺愛するあまり、ロミアへの愛情を疎かにしてきた。その結果がこのような結末をもたらすことになったと僕は思っているのだが?」
「…!!」
「メリアも同じだ。君も二人の両親でありながら、ネイの事ばかりを優先してきたのだろう。さらにその果てに、自分も僕とネイの関係にあやかって王宮に入ろうなどとたくらんでいる。そのような考えを持つものがいなくならないから、王宮の政治は腐っていくのだ。恥を知れ」
「!?!?!?」
「そして…ロミア」
「…」
フォードはそのままロミアの前まで自身の体を動かすと、真剣な表情を浮かべたままにこう言葉を続ける。
「ロミア、君を取り巻く事実を突き止めるのに時間がかかってしまい、すまなかった」
「ですが、フォード様はこうして見つけてくださいました…。私の事を…」
…限りなく良い雰囲気に包まれている二人。
しかしその雰囲気を絶対に許せない人物が一人、この場にはいる。
「ちょっとどういうことですかフォード様!!まさか私に甘い言葉をかけておきながら、お姉様との距離もひそかに縮めておられたのですか!そんなの裏切りじゃないですか!私に対する裏切りです!」
精一杯の抵抗力をもってそう言葉を発するネイだったものの、その直後、フォードは冷静な口調のままにこう言葉を返した。
「裏切るというのは、すでに関係が築き上げられている者同士の間で使われる言葉だ。僕はこれまでに一度だって、君と関係を結んだことなどない。君の方こそきちんと現実を見てもらおうか」
「!?!?!?!?」
…その言葉は刃物のように鋭くネイの心に突き刺さった。
そして二度とその刃が取り除かれることはなかった…。
「分かっていただけますかフォード様!それならぜひ私との関係を!」
「今日、この場にロミアを招待してよかった。ほかでもない、彼女の置かれている状況をそのままこの目で見ることができたのですから」
「「「…???」」」
フォードの発した言葉に、3人はそろってその頭の上に?マークを浮かべてみせる。
絶対に自分たちの味方をしてくれるものだと思っていたフォードが、どうやらそれとは違う言葉を発し始めたからだ。
「これまで僕はあなた方に対して、いろいろな噂を聞かせてもらっていた。そのほとんどはロミアを悪とするものばかりであったが、中には性質が違ったものもあった。ロミアは家族から虐げられているだけで、全くなんの非もないという噂がね」
「「「…!?!?」」」
少しづつ答え合わせを始めるフォード。
それに対して言葉を返すことができないでいる3人は、ただただ黙ってその言葉を聞くに徹するほかなかった。
「実はあの招待状には、ある仕掛けを施させてもらいました。よく見るとわかりますが、ロミアに宛てた招待状だけは別の文言を書かせてもらっていたのです」
「なっ!?」
その言葉を聞いた瞬間、デリックは自身のもとにもたらされた招待状を取り出し、同時にロミアが手に持っていた招待状をひったくってその内容を見比べる。
…するとそこには、確かに違いがあった。
「ロミアの方には、僕に対して返事を送ることができる返信用の手紙を添えさせていただきました。ぱっと見では気づかない、だまし絵ともいえるトリックを応用してね」
「し、しかし…どうしてそんな手の込んだことをする必要が…」
「簡単ですよ。今日、この場においてロミアに何も話さないよう命令をするのではないかと、僕とロミアは事前に予想をしていたのです」
「「「っ!?!?!?!?」」」
…自分たちの行動が完全に読まれてしまっていた事実に驚きを隠せない3人。
しかし話はここで終わらない。
「それはもう滑稽でしたね。ロミアの事をどう悪者にしようかと、あなた方3人は必死に考えておられた。さきほど見せていただいたショーは圧巻でしたね。それはそれはロミアの事を悪者にすることしか考えていない、なかなかに面白いものでしたよ」
「ど、どういうことですかフォード様…。フォード様は最初から私よりもロミアの事を信用されていたということですか…?」
ここに来て初めて不服そうな表情を浮かべるネイ。
それもそのはず、彼女にとって自分の存在がロミアよりも下になるということほど、受け入れられないことはないのだから。
「そうなんですかフォード様!答えて下さい!私と一緒に過ごした時間はすべて嘘だったのですか!!」
「嘘をついていたのはいったいどっちだ?君の方ではないのか?」
「!?!?!?」
「君は姉であるロミアから虐げ続けられていると僕に言ってきたな。しかし現実はどうだ?先ほどの会話を見る限り、むしろ君の方が家族を巻き込んでロミアのことを攻撃しているようにしか見えないのだが?」
「そ、それは……」
完全に正論をつかれてしまい、何も言い返せなくなってしまうネイ。
そして当然、その影響は彼女の両親の元にも及ぶ。
「デリック、君はこれまでにもこれと同じことを繰り返してきたのだろう?ネイの事ばかりを溺愛するあまり、ロミアへの愛情を疎かにしてきた。その結果がこのような結末をもたらすことになったと僕は思っているのだが?」
「…!!」
「メリアも同じだ。君も二人の両親でありながら、ネイの事ばかりを優先してきたのだろう。さらにその果てに、自分も僕とネイの関係にあやかって王宮に入ろうなどとたくらんでいる。そのような考えを持つものがいなくならないから、王宮の政治は腐っていくのだ。恥を知れ」
「!?!?!?」
「そして…ロミア」
「…」
フォードはそのままロミアの前まで自身の体を動かすと、真剣な表情を浮かべたままにこう言葉を続ける。
「ロミア、君を取り巻く事実を突き止めるのに時間がかかってしまい、すまなかった」
「ですが、フォード様はこうして見つけてくださいました…。私の事を…」
…限りなく良い雰囲気に包まれている二人。
しかしその雰囲気を絶対に許せない人物が一人、この場にはいる。
「ちょっとどういうことですかフォード様!!まさか私に甘い言葉をかけておきながら、お姉様との距離もひそかに縮めておられたのですか!そんなの裏切りじゃないですか!私に対する裏切りです!」
精一杯の抵抗力をもってそう言葉を発するネイだったものの、その直後、フォードは冷静な口調のままにこう言葉を返した。
「裏切るというのは、すでに関係が築き上げられている者同士の間で使われる言葉だ。僕はこれまでに一度だって、君と関係を結んだことなどない。君の方こそきちんと現実を見てもらおうか」
「!?!?!?!?」
…その言葉は刃物のように鋭くネイの心に突き刺さった。
そして二度とその刃が取り除かれることはなかった…。
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