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第二章
夕景山の揺籃歌《七》
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「何故止めるんですか、玄奘。こいつらは、人の皮を被った外道なのですよ!!」
八戒は、怒りに歪んだ顔のまま玄奘を見た。だが、そんな八戒に向かって玄奘は静かに首を左右に振る。
「悪因悪果だ、お前が手を下すことはない。こいつからが犯した業は、そのままこいつからに返ってくる。人の行いと言うものは、その善悪に応じて報いが現れる」
「私に、説法でもするつもりですか!」
怒りに身を任せた八戒は気づいていないようだが、八戒から発せられた激しい氣の渦のせいでこの家の中はめちゃくちゃになっている。これ以上八戒から邪神特有の氣が発せられれば、いかに普通の人間と言えど気がつくだろう。誰か村人がやってこないとも限らない。それに、納屋で明陽と桂英を引き止めている悟空や玉龍も、もう限界のはずだ。
「悪因は必ず悪果をもたらす。悪い行為をすれば、それが原因となって必ず悪い結果が生ずることになる。お前がどうこうしようと思わずとも、こいつらには明陽や桂英にしたと同じ報いが必ず訪れる」
そんな玄奘の言葉に、叔母夫婦はギョッとして “何をバカなことを。そんなこと、あるはずがない” と呟く。それはそうだろう、たとえ八戒の知り合いらしいとは言え、叔母一家にとっては見ず知らずの通りすがりのようなものだ。そんな人間の言うことなど、信じられるはずはない。だが
「それが、そんなことがあるんだな。なんせ此方にいらっしゃるお方は、こんなカッコはしていても山奥の村人じゃそのご尊顔を拝することもできない、お言葉を聞くだけでもありがたいと言われている三蔵法師様なんだからな」
悟浄が大層な口振りでそう言えば、叔母夫婦は睛眸を見開いて玄奘を見た。
「そんな、三蔵法師様だなんて」
「そうだ、袈裟を着ていない三蔵法師様など。悪い冗談はやめてくれ」
「だとよ、玄奘三蔵法師様」
悟浄は、“普通ならそうなんだろうが、うちの三蔵法師様は違うんだよな” と、言葉を続ける。確かに、玄奘は姿は三蔵法師とは信じがたい格好だ。だがそれは、天上の桜を護ると言う役目のため。
八戒に向けられていた玄奘の双眸が、叔母夫婦に向いた。
「ま…さ、か」
「本物の、三蔵法師…様」
格好はともかくとして、玄奘の双眸には力があった。叔母夫婦は唖然として、その言葉の意味を噛み締める。そして、今更自分達が明陽と桂英にしてきたことを思い出し、それがすべて自分達に返ってくるのかと思うと、背筋に何か冷たいものが流れ落ちた。
「それに、もうこいつらには普通の生活など出来はしない。これと言ったことがないこの村で、一生袖を通すこともなかったであろう絹の衣を着て、口にすることもなかったであろう食べ物を食べ、明陽達だけに働かせて自分達は動きもしなかった。そんな甘い蜜を吸うことを覚えた人間の末路など、決まっている。一度そんな生活を覚えたら、継ぎ接ぎだらけの着心地の悪い服を着て、泥にまみれ地を這うように畑を耕し、なんとか食べれるだけの生活は地獄だろうさ。まして、自分の業によってもたらされることになるこれからの生活には、何の楽しみも希望もない。お前が渡した金子の使い道を間違えさえしなければ、明陽と桂英の面倒を嫌嫌でもみてやったなら、一生慎ましくともこの村の誰よりも良い暮らしができだろう。八戒が送ってきた金子に加え、旅が終わり弟妹を引き取る時に渡す礼の金子は、こいつらでは稼ぐこともできない程の大金になっていたはずだからな。放って置いてもこいつらは自滅する」
玄奘はそう言うと、視線をまた八戒に戻した。
「お前は、その歪んだ顔を明陽や桂英に見せるられるのか。もう、そのくらいにしておけ」
玄奘の口から紡ぎ出されるその言葉に、叔母夫婦はこれから訪れる自分達の末路と、欲さえ出さなければあったかも知れない慎ましくも幸せな未来を思い、その場に崩れ落ちた。
八戒の手首を掴む玄奘は、“そのくらいにしておけ” などと言いながら、決して八戒に有無を言わせないと言う気迫があった。八戒は玄奘の言葉に、仕方なく本当に仕方なく、一気に首飾りを引きちぎった。
首飾りがなくなり床の上にボトリと落ちた娘は、両手で傷だらけの首筋を掴みながら “ゲホゲホ” と咳き込んだ。真っ青な顔でその場に崩れ落ちていた叔母夫婦は、それでも娘が床に落ちた音にハッとして、急いで娘に近ずくと抱き起こす。娘は、両親に抱き起こされると、二人に縋って “うわーん” と泣き叫んだ。
「明陽と桂英には、縋れる両親すらいないんだ」
八戒の声は、叔母一家には届いてない。玄奘が言う悪因悪果が本当ならば、叔母一家には明陽や桂英が味わったのと同じ、いやそれ以上の苦痛が待っているはずだ。
邪神の血を引く八戒には、仏が説く業の行き着く先などわからない。だがそれでも、この手で何もできなかったぶん、叔母一家には自分が思う以上の悪果が訪れればいいと思う。
何もかも判断を間違った八戒には、それくらいしかできない。そして弟と妹に辛い思いをさせた自分にも、悪果が訪れればいと冷めた表情で思った。
「玄奘」
外から悟空の声がして、玄奘と悟浄は何とか間に合ったようだと頷き合う。
「行こうぜ」
扉に手をかけた悟浄の声に、玄奘と八戒が続き出て行こうとする。
「は、八戒…、あたし達が悪かったわ。でも…、でもね、食事や薬はあげていたのよ。量は少なかった、いいえ、ものすごく少なかったかも知れないけど、それでも二人が生きていけるように…」
往生際悪く言葉を口にする叔母の声を遮ったのは、沙麼蘿だった。
********
外道→仏教用語で悟りを得る内道に対する言葉。経典によっては「異道•邪道」などと呼ばれる。転じて、一般に道に外れた人全般も意味する。非道徳な行為、人の道から外れた行い。また、そういうことをする人
業→仏教用語。業は果報(報い•果熟)を生じる因となるので、業のことを業因や因業ともいう。サンスクリット語のカルマの略語。行為、所作、意志による身心の活動、意志による身心の生活を意味する語
説法→仏教の教義を説き聞かせること。物事の道理などを言い聞かせること。説教
報い→ある行為の結果として身にはね返ってくる事柄。善悪いずれについても言うが、現在では悪い行為の結果について言うことが多い
ご尊顔を拝する→尊い人や高貴な人、偉い人の顔を見る
大層→おおげさなさま
袈裟→仏教の僧侶が身につける布状の衣装のこと
唖然→驚きや呆れなどによって、ものが言えなくなるさまなどを意味する表現
末路→道の終わり。一生の最後。なれのはて
継ぎ接ぎ→衣服に継ぎがたくさんあること
有無を言わさない→相手の好むと好まざるとにかかわらず、物事を強いるさま。承知不承知を度外視して行わせるさま
往生際が悪い→悪いことをして追いつめられた時、その非を素直に認めようとしない。いさぎよく罪に服さない
次回投稿は20日か21日が目標です。
八戒は、怒りに歪んだ顔のまま玄奘を見た。だが、そんな八戒に向かって玄奘は静かに首を左右に振る。
「悪因悪果だ、お前が手を下すことはない。こいつからが犯した業は、そのままこいつからに返ってくる。人の行いと言うものは、その善悪に応じて報いが現れる」
「私に、説法でもするつもりですか!」
怒りに身を任せた八戒は気づいていないようだが、八戒から発せられた激しい氣の渦のせいでこの家の中はめちゃくちゃになっている。これ以上八戒から邪神特有の氣が発せられれば、いかに普通の人間と言えど気がつくだろう。誰か村人がやってこないとも限らない。それに、納屋で明陽と桂英を引き止めている悟空や玉龍も、もう限界のはずだ。
「悪因は必ず悪果をもたらす。悪い行為をすれば、それが原因となって必ず悪い結果が生ずることになる。お前がどうこうしようと思わずとも、こいつらには明陽や桂英にしたと同じ報いが必ず訪れる」
そんな玄奘の言葉に、叔母夫婦はギョッとして “何をバカなことを。そんなこと、あるはずがない” と呟く。それはそうだろう、たとえ八戒の知り合いらしいとは言え、叔母一家にとっては見ず知らずの通りすがりのようなものだ。そんな人間の言うことなど、信じられるはずはない。だが
「それが、そんなことがあるんだな。なんせ此方にいらっしゃるお方は、こんなカッコはしていても山奥の村人じゃそのご尊顔を拝することもできない、お言葉を聞くだけでもありがたいと言われている三蔵法師様なんだからな」
悟浄が大層な口振りでそう言えば、叔母夫婦は睛眸を見開いて玄奘を見た。
「そんな、三蔵法師様だなんて」
「そうだ、袈裟を着ていない三蔵法師様など。悪い冗談はやめてくれ」
「だとよ、玄奘三蔵法師様」
悟浄は、“普通ならそうなんだろうが、うちの三蔵法師様は違うんだよな” と、言葉を続ける。確かに、玄奘は姿は三蔵法師とは信じがたい格好だ。だがそれは、天上の桜を護ると言う役目のため。
八戒に向けられていた玄奘の双眸が、叔母夫婦に向いた。
「ま…さ、か」
「本物の、三蔵法師…様」
格好はともかくとして、玄奘の双眸には力があった。叔母夫婦は唖然として、その言葉の意味を噛み締める。そして、今更自分達が明陽と桂英にしてきたことを思い出し、それがすべて自分達に返ってくるのかと思うと、背筋に何か冷たいものが流れ落ちた。
「それに、もうこいつらには普通の生活など出来はしない。これと言ったことがないこの村で、一生袖を通すこともなかったであろう絹の衣を着て、口にすることもなかったであろう食べ物を食べ、明陽達だけに働かせて自分達は動きもしなかった。そんな甘い蜜を吸うことを覚えた人間の末路など、決まっている。一度そんな生活を覚えたら、継ぎ接ぎだらけの着心地の悪い服を着て、泥にまみれ地を這うように畑を耕し、なんとか食べれるだけの生活は地獄だろうさ。まして、自分の業によってもたらされることになるこれからの生活には、何の楽しみも希望もない。お前が渡した金子の使い道を間違えさえしなければ、明陽と桂英の面倒を嫌嫌でもみてやったなら、一生慎ましくともこの村の誰よりも良い暮らしができだろう。八戒が送ってきた金子に加え、旅が終わり弟妹を引き取る時に渡す礼の金子は、こいつらでは稼ぐこともできない程の大金になっていたはずだからな。放って置いてもこいつらは自滅する」
玄奘はそう言うと、視線をまた八戒に戻した。
「お前は、その歪んだ顔を明陽や桂英に見せるられるのか。もう、そのくらいにしておけ」
玄奘の口から紡ぎ出されるその言葉に、叔母夫婦はこれから訪れる自分達の末路と、欲さえ出さなければあったかも知れない慎ましくも幸せな未来を思い、その場に崩れ落ちた。
八戒の手首を掴む玄奘は、“そのくらいにしておけ” などと言いながら、決して八戒に有無を言わせないと言う気迫があった。八戒は玄奘の言葉に、仕方なく本当に仕方なく、一気に首飾りを引きちぎった。
首飾りがなくなり床の上にボトリと落ちた娘は、両手で傷だらけの首筋を掴みながら “ゲホゲホ” と咳き込んだ。真っ青な顔でその場に崩れ落ちていた叔母夫婦は、それでも娘が床に落ちた音にハッとして、急いで娘に近ずくと抱き起こす。娘は、両親に抱き起こされると、二人に縋って “うわーん” と泣き叫んだ。
「明陽と桂英には、縋れる両親すらいないんだ」
八戒の声は、叔母一家には届いてない。玄奘が言う悪因悪果が本当ならば、叔母一家には明陽や桂英が味わったのと同じ、いやそれ以上の苦痛が待っているはずだ。
邪神の血を引く八戒には、仏が説く業の行き着く先などわからない。だがそれでも、この手で何もできなかったぶん、叔母一家には自分が思う以上の悪果が訪れればいいと思う。
何もかも判断を間違った八戒には、それくらいしかできない。そして弟と妹に辛い思いをさせた自分にも、悪果が訪れればいと冷めた表情で思った。
「玄奘」
外から悟空の声がして、玄奘と悟浄は何とか間に合ったようだと頷き合う。
「行こうぜ」
扉に手をかけた悟浄の声に、玄奘と八戒が続き出て行こうとする。
「は、八戒…、あたし達が悪かったわ。でも…、でもね、食事や薬はあげていたのよ。量は少なかった、いいえ、ものすごく少なかったかも知れないけど、それでも二人が生きていけるように…」
往生際悪く言葉を口にする叔母の声を遮ったのは、沙麼蘿だった。
********
外道→仏教用語で悟りを得る内道に対する言葉。経典によっては「異道•邪道」などと呼ばれる。転じて、一般に道に外れた人全般も意味する。非道徳な行為、人の道から外れた行い。また、そういうことをする人
業→仏教用語。業は果報(報い•果熟)を生じる因となるので、業のことを業因や因業ともいう。サンスクリット語のカルマの略語。行為、所作、意志による身心の活動、意志による身心の生活を意味する語
説法→仏教の教義を説き聞かせること。物事の道理などを言い聞かせること。説教
報い→ある行為の結果として身にはね返ってくる事柄。善悪いずれについても言うが、現在では悪い行為の結果について言うことが多い
ご尊顔を拝する→尊い人や高貴な人、偉い人の顔を見る
大層→おおげさなさま
袈裟→仏教の僧侶が身につける布状の衣装のこと
唖然→驚きや呆れなどによって、ものが言えなくなるさまなどを意味する表現
末路→道の終わり。一生の最後。なれのはて
継ぎ接ぎ→衣服に継ぎがたくさんあること
有無を言わさない→相手の好むと好まざるとにかかわらず、物事を強いるさま。承知不承知を度外視して行わせるさま
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