最初から最強ぼっちの俺は英雄になります

総長ヒューガ

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メモワール

四百五十三話 調和

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英雄ギルドvsケルベロス・フェニックス

勝者が決まる

『猛烈無双連牙(もうれつむそうれんが)』

3つの炎を纏った鎖で相手を縛ってから連続で攻撃する必殺技だ。三つの頭を持つケルベロスと燃え盛るフェニックスの力が合わさり、放つが英雄ギルドが避けて、それは地面に行って、地面は一瞬にして灰に変える

「ガキンチョ共!左右に避けろ!」

「分かった!」

英雄ギルドは左右に避けて行った、なんとか躱した

地面は灰になって消えて行っている、なんとか躱すのが限界だ

当たったら即死くらいの消え方ではある、だがそんなにビビらない

それ以上なことがあったからか、あまりビビりはしない

「なんか…………狂人ギルドを先に見たのが間違いだったのかもしれないな」

「私も思ったかも…………こういうのであまり怯まなくなった…………」

「まぁ、私たちの狂人を見た上でこれを見るとねェ」

狂人ギルドの方がまだ恐怖心があったという

  狂人ギルドを先に見るべきでは無かったのかもしれない、この必殺技を見てしまうとあの恐ろしさの方が勝ってしまうからだ。流石は狂人ギルドと言った所だろう、狂人ギルドの恐怖を越えられる者はこれから出て来るのかどうかと言ったら、多分出て来ないはずだ。ケルベロス・フェニックスの猛烈無双連牙よりも恐ろしいことは見てきたから、あまり恐ろしくは無い。今や狂人ギルドはこちら側の味方だから、もう戦うことは無い。これ以上敵になっていたら、もはや負けている可能性だってある
  それくらいに狂人ギルドは恐ろしかったわけだ、一番恐ろしかったギルドと聞かれたら、真っ先に狂人ギルドと答えるだろう。その話は置いておいて英雄ギルドはこの状況に全く恐ろしいとは感じない、やっぱり狂人ギルドの恐ろしい体験を見なきゃ良かったのかもしれない。でもそれを体験したからこそ、ケルベロス・フェニックスの猛烈無双連牙を恐ろしいと感じない。恐ろしいと感じないなら、これは続いて欲しい

『猛烈無双連牙(もうれつむそうれんが)』

3つの炎を纏った鎖で相手を縛ってから連続で攻撃する必殺技だ。三つの頭を持つケルベロスと燃え盛るフェニックスの力が合わさり、放つが英雄ギルドが避けて、それは地面に行って、地面は一瞬にして灰に変える

「あっぶねぇー」

「「はぁぁぁッ!!」」

躱して飛んで、ケルベロス・フェニックスに斬り掛かる

なんとか避けられる攻撃では、いつかはこの技にやられてしまう

だからもっと早く見切らないと行けない、自分がぶっ壊れるくらいに、相手の行動、つまり未来を見ないと行けない

行動パターンを読めないと行けない、行動パターンを読んで、次の攻撃をする

(これは私がやり遂げなきゃ行けない、もう一つ上の進化をしなくてはならない。あはっ、しちゃおっかな?あははっ)

「余所見するな、クオーナ!」

「どうしちゃったのぉ?クオーナぁ」

考えていたから、立ち止まっていたらしい、だから注意された

  今は戦闘中だと言うのに立ち止まっていたら危ないから、やめた方がいいだろう。クオーナは考えるのはやめて英雄ギルドと共にケルベロス・フェニックスを倒すことにした、考えるより先なのはケルベロス・フェニックスを倒すことだ。だから無駄なことは考えずにやった方が立ち止まらずに済むかもしれないから、英雄ギルドは立ち止まらずに攻撃を仕掛けている。あまりにも頑丈だから耐えているのは流石すぎる、ケルベロス・フェニックスはやっぱり頑丈で、強くなっているのが分かるはずだ
  こんなゲームでやってられるかとか思うかもしれないが、こんなゲームをやって来て見せたのが英雄ギルドだったわけだ。これくらいの敵なんかちょちょいのちょいくらいだろう、なんもビビらずに戦っている英雄ギルドを見ると、狂人ギルドを体験したからこそ、ビビらない背中。それを見ているクオーナは頼もしいと感じた、更に見ているレーグルはコイツらはバケモンだと思っている。バケモンすぎてめちゃ驚いている

(このガキンチョ共は一ミリもビビらないのかよ、バケモンすぎる………一体どんなストーリーを歩んで来やがった)

『君たちのストーリー、実に面白い。君たちの目は地獄を歩んできたヤツらの目をしている』

「ああ、ここに狂人ギルドのシャル・アンリデットってヤツが居てな」

隣に居たアンリデットは軽く挨拶をした

狂人ギルドとは恐怖の殺りあいをしたからこそ、今は和解をしている

和解をして、アンリデットは英雄ギルドに入って、助けになっている

和解まで時間がかかったが、和解してから、戦力になった

「私はねェ、英雄ギルドと戦ってから思ったんだぁ、人は殺しちゃいけないんだってェ、狂人だからぁ、初めて知ったのぉ」

『君たちはとんでもない残酷なストーリーを…………』

「英雄ギルドは乗り越えてきたんだよ、ここまでね」

みんなで乗り越えてきたから、ここまで来れている

  乗り越えて来なきゃ、本当にここまでは来れなかったのかもしれない。出来ないことをやってきたからこそ、今こうやって生き延びている。仲間が死んでも家族が死んでも、何度も何度も地獄を乗り越えてきた英雄ギルドの気持ちに勝てるヤツなんて居ないだろう。気持ちが強くなっている以上はヤツらに勝てるヤツなんて居るんだろうか、主人公補正というのもあったかもしれないが、最近はそういうのは無くなってしまった。主人公補正なんてもんは無くなって、今は普通に戦っている
  普通に戦っているからこそ、難しいのかもしれない。ケルベロス・フェニックスは確かに難しい敵だ、だが恐怖心とかは無かった。今までの敵が怖すぎたのか、これからの敵には恐怖心は湧かないだろう。これでもし、湧いてしまったのならば、まだ成長はしていないという証拠だ。でも今の英雄ギルドに成長していない部分があるんだろうか、レンも、クレアも、アンリデットも、クオーナももう十分に成長をしている

『君たちの悲惨なストーリーを見たら、多分私は精神を崩壊しているね』

ーーまぁ、当たり前だよね。英雄ギルドが体験したストーリーはとんでもないくらいに悲惨なんだから

「私でも少しくらいは精神を削られるかもしれないね、あはっ」

それくらいに悲惨なストーリーだから、誰も見られない

あんなストーリーを見せられたら、誰でも心が痛くなるくらいだ

英雄ギルドが歩んで来た道はとんでもなく、悲惨なストーリーだ

誰も見れないくらいに、残酷な冒険だった

「俺は家族を失った、間違った道を歩んだから。お母さんも、お父さんも、莉乃香も紫織も失った。トラウマで仕方無かった。だが英雄ギルドが居たから、今の俺がいる」

『と、とんでもないね、君は…………そんな悲惨なストーリーを歩んでまで…………』

「ケルベロス・フェニックスが思っている以上に悲惨な道を歩んでるんだよぉ、レンは」

悲惨な道を歩んできたレンには精神力がある

  さっきは精神崩壊とかいう演技をしていたが、今はそんなに精神崩壊を起こすほどのことでは無かった。もう乗り越えていたからこそ、精神崩壊せずに済んだのかもしれない。逆に精神が限界だったら、もしかしたら精神崩壊していたのかもしれない。レンの精神ゲージは未だに分かってはいないが、どこまで弱くなっているのかも分からない。でも精神崩壊は必ず起こらないと思った方がいいだろう、これ以上精神崩壊を起こしてしまったら、本当に迷惑をかけることになるからだ、だからしない
  乗り越えないと行けない時が来たのかもしれない、乗り越えないとこの世界は生きて行けない。英雄ギルドはこの世界を生きて行くためにも苦難を乗り越えて行かないといけない、だが悲惨なストーリーすぎるから、毎回毎回精神がおかしくなるくらいだ。でも狂人ギルド戦ではかなり精神力が鍛えあげられただろう、だがレンの心のキズは深かったから、簡単に立ち直ることは出来なかった。今もまだ深いままだ

『君たちは何故、精神崩壊していいはずなのに………何故、そこまでクリアを目指そうとする?』

「やらなきゃならないからだ、英雄ギルドがこのクソゲームをクリアさせなきゃならない」

『クソゲーム?君たちの間ではそう呼ばれているのか』

この腐ったゲームを早く終わらせるべきだと思っている

だがそんな簡単に終わらせられない、ゲームだと英雄ギルドは思っている

終わらせられないからこそ、このゲームをクソゲーだと言っている

こんなゲームにうんざりしているのもよく分かっている

だが諦められない

『この世界で生き伸びたいのなら、ここが中間地点だと思った方がいい。このメモワールをクリア出来なければ、″この先、生きて行けない″』

「ここが中間地点だってェ?そんなことあるんだぁ」

「もう終盤なのかと思ってたね、あはっ」

まだメモワールは中間地点に過ぎない

  メモワールをクリアしなければ、この先、生きて行くのは不可能だろう。生きて行きたいと思うならばメモワールをクリアするしか無かった、結構終盤だと思っているかもしれないが、まだ中間地点に立っているからまだストーリーは終わりそうに無いようだ。最終章の中間地点に立っている英雄ギルドはこれからも地獄を味わうことになる、どんな地獄が待っているかはこれからの人生で決められてしまうだろう。自分たちではどうにも決められないから、このゲームはクソゲーと言っている
  幸せなストーリーなんか元々無いから、英雄ギルドは毎回のように悲惨な状況を見てきている。メモワールでも精神攻撃をされて、その前にも精神攻撃をされて散々にされてきていたが、英雄ギルドは毎回毎回復活してきていた、必ず勝ちたいという強い意志を持って立ち上がっている。いつかは他の仲間も精神崩壊を起こすんじゃないかと仲間は心配をしている、いつかはいつなんだろうか、それがいつ起こるかは分からない

「まだまだ…………ストーリーは続くってことだね」

『君の言う通り、君たちはまだ悲惨なストーリーを歩み続けなきゃ行けない。君たちに足りない仲間は″調和″』

「確かにバフとか掛けられたことないね、あはっ」

まだ足りないのは調和だった、バフをくれる仲間が必要になる

かなり英雄ギルドの人数が増えることにはなるが、大丈夫なんだろうか

きっとこれからも、そんな道を歩んで行くことにはなるはずだ

「確かにガキンチョ共には調和が足んねぇな」

「バフをくれる旋律者…………それがうちには足らないってことか…………」

『さて、君たちにあげられるアドバイスはこれくらい。ここからは死を味わってもらうよ』

『猛烈無双連牙(もうれつむそうれんが)』

3つの炎を纏った鎖で相手を縛ってから連続で攻撃する必殺技だ。三つの頭を持つケルベロスと燃え盛るフェニックスの力が合わさり、放つが英雄ギルドが避けて、それは地面に行って、地面は一瞬にして灰に変える

  何連も撃ってきているせいか、だんだんと避けられなくなっている。掠りで済んでいる程度かもしれないが、これ以上は受けられない。これ以上この攻撃を受けてしまえば、灰になって殺されること間違い無しだ。剣で受け流してしまえば剣が灰になって使えなくなってしまう、そんなことがないように英雄ギルドは避け続けている。避けて避けて避けまくっているが、だんだん掠っていって、そこが灰になっている。灰を直すにはケルベロス・フェニックスを倒すしか無かった、それ以外に方法は無い
  だから勝たないと行けない、ケルベロス・フェニックスを倒さないと行けない。こんな世界になんで飛ばされてしまったんだろう、こんなゲームを何故やらなきゃならないんだろう。そんなことはもう散々に、うんざりするくらいにレンとクレアは考えてきた。こんなゲームを終わらせるためにも英雄ギルドは戦い続けるしかない、クオーナもそれを分かった上で今の状況を理解し始めていた。残酷な世界なんだと気付いた

「アブソリュート・ゼロ」

全体の地面を凍らせた、そして灰になっていた、足や腕を回復させた

「傷が回復した………なんだ、そのアブソリュート・ゼロは…………」

「レンが使っていた時はぁ、回復なんて無かったのにねェ」

このアブソリュート・ゼロはクオーナにしか、使えない魔法だ

レンが使ったとしても、普通のアブソリュート・ゼロだ。クオーナがアブソリュート・ゼロを使ったら、回復と状態回復が追加される

これがクオーナ限定のアブソリュート・ゼロなのかもしれない

これからこの魔法にはまだ進化の余地はあるらしい、これはまだ使える

『ば、馬鹿な、その魔法に回復があると…………アブソリュート・ゼロという魔法には凍らせる技術しかないはず』

「私が作ったんだよ、あはっ、凄いでしょ?」

ーー確かに作ることは可能だね、不可能なんてないから

このゲームに不可能が無いなんてことは無いだろう

  アブソリュート・ゼロに回復能力を加えて見せたのはクオーナ自身だった、アブソリュート・ゼロ、オリジナルバージョンを開発して見せた。だがこれはクオーナにしか使えない魔法だから、他が使うことは不可能となっている。これはまた理不尽なとか思っているかもしれないが、このゲームだからと考えた方が納得は出来るかもしれない。このゲームは理不尽を含めたゲームとなっているからこそ、理不尽しか起きないわけだ。何を食ったらこんな残酷なゲームが作れるんだろうかと思っていた
  天才と呼んでもパッとしないわけだ、狂人と呼んだ方がいい。それにしてもアブソリュート・ゼロはまだまだ進化する余地がある、どこまで進化するかは仲間も分からないみたいだ。だがそう感じたからこそ、そう思っていた。クオーナはこの魔法に適した人物だと、レンは思っている。だからクオーナにこの魔法を渡したと言っていいだろう、アブソリュート・ゼロはこれからもレンの元にあるが、これからは仲間が使う

『インフェルノ・ブレイズ』

3つの炎の鳥が相手に向かって連続で炎を放ち、襲いかかる必殺技。炎が燃え盛る

「くっ!」「っ!」「ここで新しい魔法っ!」

ーー皆さん!!

英雄ギルドは飛ばされて行った、完全に避けられ無かった

これだ、これが本当の戦いというヤツだ。まともな戦いを受けさせられた

ケルベロス・フェニックスは英雄ギルドよりずっと戦闘経験がある、だから英雄ギルドみたいなヤツらと戦ったことは何度もある

「はは、最高かよ、コイツ…………くっ………」

「っ………大ダメージを受けちゃったねェ………」

「これでこそ、戦い、これが戦い………」

これ以上追い詰められたら、本当に死んでしまうかもしれない

  だが本当に諦めていいのだろうか、死んでしまっていいのだろうか。ケルベロス・フェニックスに負けていいのか、それを誰が考えていたのかと言うと、それを考えていたのは案内役の子だった。英雄ギルドを死なせたくないという気持ちが湧き上がっていた、こんなに追い詰められているというのに自分はなんもしてあげられないと考えている。エレナの時もそうだった、案内役の子はなんも出来なくて終わってしまった。やっていたのはただの案内役だけだった、それ以外なんもしてやれなかった
  エレナの時もクレアの時も、そして今の時もなんも出来なくて考えていた。こんな自分でもなんか出来れば英雄ギルドの力になれるかもしれない、でもなんも出来ないから英雄ギルドの力になれない。案内役の子は案内役だけで十分な役割だったが、欲張りだから力も欲しくなってしまう。英雄ギルドを助けられる力が今すぐに欲しかった、欲張りなのは分かっているかもしれないが、英雄ギルドを助けたかった

ーー私だけの力、私だけの力!

バイオリンの音色が鳴り響く

ーーみんなに回復、そしてバフ!

英雄ギルドに回復とバフを与えた

「な、何だこの力………」

「あはっ、最高のプレゼントだね。案内役の子っ!あはっ!」

『な、なにが起こった?回復、バフだと!?』

英雄ギルドは回復して、更にバフが与えられた

  バイオリンの力というと、調和の力に等しい力になるだろう。ただの案内役の子では無くなった、バイオリンの力を持っている案内役の子になった。調和の力を手に入れた案内役の子はこの力を上手く使わなければならない、上手く使って英雄ギルドをカバーするにはこれを上手く使わなければならない。上手く使えるかは案内役の子次第になっている、英雄ギルドは回復もされてバフもされて、更に元気になってきた。ケルベロス・フェニックスは予想外に驚いている、これは誰もが予想外だった
  英雄ギルドは絶好調の好奇心と共にケルベロス・フェニックスにラスト攻撃を仕掛けようとする、これで決められなかったら、本当に負けでいいだろう。負けたらまたループすればいいだけの話だ、だが負ける訳には行かない、ケルベロス・フェニックスには負ける訳には行かない。必ずダンジョンクエストをクリアしてみせる、英雄ギルドはラストアタックの準備をする、こいつを倒すには総攻撃が必要だ

ーー動けなくなれ!

バイオリンを引いて、ケルベロス・フェニックスを動けなくした

『な、に………!』

「呪術・炎炎一閃ッ!!」

呪いのオーラに炎を纏って一直線に切り裂いた

『ぐっ!』

「クリムゾン・アイスブレイカーッ!!」

この技は、使い手が氷のエネルギーを収束させ、一気に解放することで巨大な氷の刃を発生させる。敵に向かって激しい一撃を繰り出すことができ、氷の刃が接触した部分は一瞬で凍りつくほどの威力を持つ。

『グッ!!?』

「「はぁぁぁぁッ!!」」

レンとクレアの剣を凍らせた

「「アブソリュート・デュオッ!!!」」

ザクッ!!!!

『グァァァァァァァッ!!!』

クエスト14-3「ケルベロス・フェニックスを倒せ」がクリアされました

英雄ギルドvsケルベロス・フェニックス

勝者 英雄ギルド
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