絶対に見つかってはいけない! 〜異世界は怖い場所でした〜

白雪なこ

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異世界転生した人間だとバレたらどうなるの?

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「なんか、怖いな~」

「普通に会話で出てこない知識をなんとか出させる方法か。自白剤レベルじゃ無理だろう。脳の実験的な何かとか、拷問とか?」

「やめろ、怖い想像させるな!」

「ははは!転生の記憶ってのは、生まれてすぐに戻ることもあれば、成長していく中である日突然とか、死にかけたときとか、色々らしいからな。俺もお前ももしかして、転生者かもしれないぞ!」

「役所勤めで国の秘密を何か知っていそうなやつがそんな話するな!リアルすぎて怖いわ!」

「ははは、この俺がそんな国家の秘密を知る立場になれると思うか?」

「……無理だな。怖がって損した」

「お前、そこはもしかしてそんな可能性もあるかもとか思わんのか!」

「思わん!」

「でも、転生者の覚醒の話はマジだぞ。拷問するかは知らんが、一度捕まったら元の生活に戻れないのは確かだ」

「やめろ!俺は怖がりなんだ!俺は覚醒なんてしないぞ!」

「ははは!」





「私の母の友人は、ある日学校のテストで満点を取って、次の日にはいなくなったんですって」

「え?どうして?」

「いつも苦手にしていた数学で、突然満点をとったことはともかくとして、答案用紙に知らない計算式を書いていたのだそうよ。それで教師が研究所に通報したとか」

「ああ、異世界人の可能性があると気づいたら、教員や役所の人間なら通報するわよね。法律で義務付けられているし。家族なら隠す可能性もあるけど」

「仕方がないとはいえ、捕まるとか怖いわ。それに、それきり家族にも会えなくなりそうでしょう?」

「そうらしいわ。ご両親は10年ぐらい出てくるのを待っていたけど、あるとき、生涯出て来れないと聞いて、生きる気力がなくなったみたい。ご夫婦共早く亡くなったんですって」

「やだ、寂しすぎるし、怖いわ!」





 ショック状態から戻り、自分より大きな姉達の影に隠れつつ、姉達同様に密かに周囲の話に聞き耳を立てていたエリザはお利口さんにも「お口チャック」で、その話を聞いていたのだった。
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