[BL短編集]性癖の煮凝り[不定期更新]

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服という縛りから解放されて生活したいんだ!おれは!

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大学生×大学生(自宅裸族)

裸族。初体験。ノンケ同士。

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 おれには変なこだわりがある。

 おれは幼い頃から身体を締め付ける服が嫌いだった。普通の服もそうだが、下着や靴下すら極力身につけたくなかった。それでも!実家に居る間は母親やら姉やらのせいでちゃんと服を着ていなければならなかった!しかし!それももう終わりだ!念願の一人暮らし!これで、服なんか着ないで過ごせる!とはいえ、別に露出趣味はない。家を出るときはちゃんと服を着ているし、普通の大学生をしている。でも!家では全裸に限るぜ!
ピンポーン
ん?あぁ、頼んでた荷物か。

「はいはーい!」ガチャッ
「えっ?」
「え?……あ!」バタン!
「す、すみません!えっと…」
「古谷くん、だよね?」
「え?ん?」

ドアスコープで見てみれば、そこに立っていたのは某宅配業者の制服を着た大学の同級生だった。

「えっと……平川、だっけ?」
「そうそう。あー、なんならこれ置いていくよ?サインも僕が書いとくからさ。」
「え、まじか。ありがと!お願いしていい?」
「おっけー。」

いい奴だな、あいつ。しかし、気をつけなければ……。

***

 翌日、講義室へ行くと前の方の席に平川が座っていた。昨日のことを謝ろうと声をかける。

「おはよ!昨日はありがとな!」
「えっ、あ、あぁ、古谷くんか……いやいや、気にしないで。あー、でも、あんなうっかりはさすがに気をつけなよ?」
「んー、いや、おれ家では基本全裸だから、まぁ、うっかりっちゃ、うっかりなんだけどさ……」
「えっ!」
「え?……ぁ、あー、えっと……その、この講義終わったら、メシ奢るから、ちょっと付き合って。」



 「ーーと言うわけで、おれは家では全裸なの。別に露出とかしてるわけじゃないしさ、でも、恥ずかしいから誰にも言うなよ?」
「はぁー……、なるほどね。そのゆるゆるな格好とか、誰も家を知らないとか、そういうわけだったんだね。なるほどねー。」
「ん。なるべく締め付けられたくないし、家だとつい気ぃ抜けて脱いじゃうんだよな……」
「そうなんだ……。うん、誰にも言わないから安心して。」
「お前、まじでいい奴だな。」
「それ、よく言われる。そうかな?」
「ん。めっちゃいい奴だと思うわー」

学籍番号が近いくらいの接点しかなかったけど、こんないい奴だったとは……なんだかんだ大学生活始まって3ヶ月、初めてまともに話した奴だしな……友だちになれるかな。

*****

 最近、僕には気になる人がいる。友人の古谷くんだ。学籍番号が近かったので何度か喋ったことはあったけど、古谷くんは基本的に一匹狼っぽかった。ジェンダーフリーというのか…ゆるっだぼっとした服装と、色白で小柄な感じが一種の近寄り難さを放っていた。

しかしその実、服による締め付けが嫌いで家では全裸。性格はむしろ男らしい。話すようになって知ったが、自分が学内で浮いているのは本人も薄々感じていたらしく、でも理由はさっぱりわからなかったから諦めていたとのこと。まぁ、わかったにしても、別に困ってないしいいかと、相変わらず僕くらいしか友人はいないようだ。で、まぁ、友人だし、彼が家では全裸なのも知っている。でもさ!それはどうよ!よくないと思うんだ!

「おしゃけ、おいしー♡ほら、おまえものめよ!」
「う、うん……」
「どーした?てんしょんひっくいぞー!もっとたのしそーにしろぉ!」
「ぉ、おー…」

どうしてこうなったのか……。いま、古谷くんは、全裸で僕の膝の上で、楽しそうに、そして美味しそうに酒を飲んでいる。いや、理由はわかっている。誕生日を迎えて二十歳になったから酒を飲みたいが、ひとりは嫌だし、お店も嫌だ。家に呼べるのはお前だけだから、と呼び出され、一緒に酒を飲んでいたら、酒に弱かったらしい古谷くんが酔って絡んできたのだ。家だから全裸で!

「んーそれにしても、おまえ、でかいよなー。しんちょーいくつ?」
「……182センチだったかな。」
「へー!おれより15センチくらいたかいな!ずふいぞ!しんちょーよこせ!」
「いや、あげられないよ……」

 思えばこの2年で、古谷くんと僕の距離はだいぶ詰まった。僕が詰めたんじゃなくて、古谷くんの距離感がバグってるのか、彼が気軽にスキンシップしてくるせいだ。そしてそれが家の中なら、彼は全裸なのだ!そもそも、初めて彼の裸を見た日、あの荷物を届けた日、ドアを開けて出てきた彼の姿がずっと脳裏に焼き付いて、夢にまで出てくる始末だったのに、翌日彼が普通に話しかけてくるから驚いたんだった。あれから彼の裸を見る機会は増えたけど、未だに慣れない。うっかり直視してしまった日は、夢に出てきて……。

「おーい、どした?だいじょうぶ?よった?」
「っ、いや、大丈夫だよ?」
「ん!酒はまだあるぞー!飲もぅ!」
「いやいや、もう辞めとこう?明日も講義あるでしょ?」
「えー、やだー、かえしてー」
僕が取り上げた酒瓶に向かって手を伸ばしてくる。上目遣いかわいい。ん?
「やー、まだのむー」

手を伸ばしながら、もう一方の手でぐいぐいと押されて古谷くんを膝の上に乗せたまま、後ろにひっくりかえった。僕を押し倒したような格好になった古谷くんはにんまり笑って、

「おー、ひらかわがおれよりしたにいるー!さけ、もーらいっ!」

と、僕の持っていた酒瓶を手にすると、こてんと首をかしげて、

「のんでいいよね?」

と、言ったところで、僕の理性がプツンと切れた。

「え、ちょっと待って、ねぇ、これ俺の妄想?また、いつもの夢みたいにのりのりで俺の上に乗っかって、やらしく腰ふるの?そのちっちゃいお尻で俺のちんこ咥え込んであんあんよがっちゃうの?だいたいさ、俺が遊びにくるたびに全裸で、にこにこ迎えくれてさ、そのピンクのえろい乳首やらぷるぷるするかわいいちんこやらに動揺してんのに、これ見よがしに近づいてきて、べたべた、べたべた触ったり、ひっついたりしてきて、俺のちんこがぎんぎんなの気づいてないわけ?こっちとら、始めてお前の裸見た日からお前の裸が夢に出てきて。夢精なんかしちゃって、俺ってホモだったのかとか悩んだんだぞ。最近は開き直ってむしろお前でしかイケなくなったから、それはそれで責任とって欲しいところなんだけど……責任、とってくれるよね?」
「え………」

*****

 ……ぐちゅ、ずじゅ…
「や……も、やら……むりぃ……」
「無理じゃないでしょ。ほら、だいぶほぐれてきたよ。そろそろいいかな?」

おれは今、暴走した平川によって尻を開発されている。開発というか、これはたぶん……挿れるために解されている。正直、ぞわぞわすることはあっても気持ちいいという感じはない。まぁ、酒を飲んだせいか、身体に力が入らないので、抵抗もできないわけだが……あー、これはこのままヤられるやつだな……まぁ、健全な男子大学生の部屋らしく、ローションとコンドームはあったから、大事故にはならんだろうが……うん。むり。あれはむり。え、デカすぎでしょ。死んだな、おれ。

「じゃあ、いれますよ……」

ぐちっ……ひぇー、ゴムつけててもやばい感触!いや、力を抜け!おれ!
ず…ぐぐっ……ぐぷっ…

「「っ!」」

たぶん、先っぽが入ったんだと思う。衝撃でつい力をいれてしまった……あ、うん。……だよね。いま、でちゃったよねー……。やばい。なんか、平川くん、目がすわってるよ?こわいよ?

「……でちゃったけど……まだ、イケますよね?いや、むしろ、付き合ってくださいね?」

「ぇ、それおれのせいじゃっ、ひぃっ!あ゛っ、ぐっ、あ、あ゛、あ゛うっ、う゛っ…」

やばい、まじでさける!やばい!いたい!
「はぁっ…は……ちょ、ちょっと、ちから…ぬいっ、てくだっ、さっ…はぁ…」
「い゛っ、む、むりぃ!」

ローションが足される。いやいや、それでも無理だって!ちょ、え、ちんぽ触るのはずるい!

「っ!ひっ、あ゛うっ!いっ、ひあっ!ぅぐっ……ひっ!」

ぞわっと鳥肌がたった。気持ちいいというより、得体の知れない感覚だったけど、平川がにやっとしてその場所をちんぽで押してくる。

「い、ひうっ、ぐっ、あ!あぅ、あ゛っ、い゛!は、あ゛っ、あうっ!」

気付けば、平川のちんぽがずちゅずちゅとスムーズに動いている。もう、なにがなんだかわからない。

「あ゛ひっ、ぐ、っうあ、ぁんっ、あ、あ、っあっ…」
「っ!くっ……いくっ、…………っはー、はー……」

あぁ、終わった……もう、だ…め……

***

 どうも気を失ったまま寝ていたらしい。頭が痛い。目が覚めると、体はさっぱりしてきれいなベッドの中だった。腰と尻が痛い。あと、平川は土下座してた。頭も痛い。

「すみませんでした!」
「んー、もうちょっと小さな声で……」
「……ごめんなさい……」

なんか悪いことした後の犬みたいだな……

「んー、まぁいいよ、別に。気にしなくて。」
「は?」
「ごめんな?お前アレ初体験だろ?こんな男で童貞捨てるとか、災難だったな……」
「は?え……は?」
「え、だってお前、別におれが好きとかじゃないんだろ?」
「は?好きだけど?」
「え?」
「僕、古谷くんが好きだよ?」
「え!」
「あれ、昨日言ってなかったっけ?ずっと古谷くんの裸が頭に残って、君じゃなきゃ抜けなくなって、あーもう、これは好きって認めなきゃなぁーって」
「え?まじか……えーっと……んー、とりあえず、頭痛いから一旦寝る!話はまたあとで!」
「え!ちょ、はぁ……うん。おやすみ。」


***

「おい!平川!お前、キスマークやら噛み跡やらつけすぎだろ!服着れねーじゃん!」
「えー、じゃあ、肌の見えない服を着ればいいんじゃないかな?ほら、これとかどう?」
「やだよ!シャツとか絶対無理!あーもう!ふざけんなよ!もうシてやんねーからな!」
「えー、それは困るなぁ……」
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