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クリスマスの喜劇的で刺激的な夜

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後輩×先輩

アホエロ。クリスマスネタ。視点変更有り。口淫(イマラ)。初エッチ。攻メリーフェ。自己開発処女?

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 今年のクリスマスは土曜日である。つまりは休みなのである。浮かれたカップルを尻目に死んだ目で仕事に行く必要はないし、イルミネーションでキラキラ輝く街をひとり寂しく、くたびれて帰る必要もない! そう! 家から出さえしなければ、無敵!!

 ……なんてことを考えた時もあったな。虚空を眺めながらつい数日前に思いを馳せる。今日は12月25日、土曜日、絶賛休日出勤中である。むしろダメージがでかい。平日なら言い訳のしようもあった。社会人なんだから仕方ないよな、って。だがしかし、今日は休日。本日の休日出勤に応じたのは総じて独り身の、クリスマスに用のなさそうな輩ばかりである。だがしかしそれはあくまで会社に対する善意と熱意の表れであって、決して予定がなく、休日出勤をすることで、自我を保っているわけではない!

 休日にも関わらずほどほどに人のいる職場は、普段から忙しくて恋人なんかつくる暇がないのか、善意の奉仕者が多いのか……なんてことを考えていると、隣の席の男が話しかけてきた。

「せんぱーい、今日は休みでクリスマスっすよ? おれらなんで当たり前みたいに仕事してるんすかね。」
「お前のことは知らんが、俺はまぁ、急ぎの仕事が……」
「いやいや、先輩それ、その今やってる仕事、別に急ぎじゃないっすよね?」
「うぐ……」

な、なんて生意気な後輩なんだ!

「そもそも先輩は別に休日出勤しなくても良かったんじゃないっすか?」
「…………。」
「ぁ、もしかして……寂しかったんすか?」

もうやめて! 俺のライフはもうゼロよ!! ……といいたいところだが、まぁ、多少図星なところはあるにしても、メインの理由は違う。断じてクリスマスの特番を家でひとりで見るのがつらかったとかではない!

「お前に会いにきたんだよ。」
「……は?」
「だから、お前に会いにきたの! ほら、その書類少し寄越せ。早く終わらせてメシでも食いに行くぞ。」
「……先輩……ッ!」


◇◇◇


 数時間後、俺たちはラブホテルの一室にいた。って、どうしてこんなことに!? いや、その、まぁ……なんというか、いいかよくないかで言えば、やぶさかでもないけれども……。いや待て、だめだろ、普通に考えて! 同僚! 先輩と後輩! 社内恋愛禁止じゃない! 大丈夫! いや、大丈夫じゃない!!

「せーんぱい♡  なにぶつぶつ言ってるんすか? おかしくなるのはこれからっすよ?」
「え、あ、え?」
「先輩、サンタクロースの願い事に、クリスマス一緒に過ごしてくれる恋人って言ってませんした? あと……やりすぎて頭おかしくなるくらい絶倫な彼氏ならなお良いとか……」
「な、な、な……」
「な?」
「なぜ知っている……っ!!」

それは、俺が心の奥深くにしまい込んでなかったことにしている願望! なぜなら叶わないからだ! なのになぜ、それを……?

「知り合いが居なそうだからって油断して飲み過ぎるのはよくないっすよ?」
「は?」
「先輩、こないだ◯◯ってバーで、飲んでましたよね?」
「ま、さか……」

も、しかして……

「おれもそこに居たんですけど、先輩、願望だだ漏れっしたよ?」
「ぅ……」
「う?」
「嘘だ!!」
「おれが嘘言ってどうするんすか。」

嘘だ、嘘だと言ってくれ……え?じゃあ誰も声かけてこないのも、帰り際店員がひき気味だったのも……

「いやー、出会い求めてるとは思えない様子っしたね。」
「あ゛ァ!!」

死のう。恥ずか死しよう。あ、こういう場合も憤死というのだろうか。……ん? いや、待てよ。で、こいつはそれを知った上で? ここに? なんで? え、それはもしかして……

「……で、そんなドン引きな先輩をこんなところに連れてきて、どうする気だよ、後輩。」
「やだなー、そんなん決まってるじゃないっすか。望み通り頭がおかしくなるくらいヤるんすよ。」

決まってるじゃないですか!? それは決まってないだろ! いや、ここまで着いてきてヤらないというのもアレだけれども……しかし!

「っ――! で、でも! お前別に俺のこと……」
「好きです。おれけっこう前から先輩のこと好きだったんすよ。」
「な、えっ!? は?」
「いやー、先輩って仕事はバリバリできるし、スキがないのに、人間性はぐずぐずすぎて……ギャップがエグいんすよ。」

そこにやられたというか~なんて、は? いや、そんな、

「お、まえ!! そんな素振り一度も……ッ!!」

だって……だったら、俺は――

「お前のために、諦めて……」
「はい、知ってました。あぁ、そんな泣きそうな顔しないでくださいよ。」

馬鹿みたいに悩んで、飲めもしない酒を飲んで泥酔したところ目撃されて……怒りも呆れも通り越して悲しくなってきた。のに、続いて聞こえた「興奮しちゃうじゃないですか。」にもはや笑えてきた。

「で? つまり、俺とお前は両想いで、俺はお前の手のひらで踊らされていたと。」

乾いた笑いと共にそう言えば、

「あー、まぁ、そうっすね。おれと先輩は両想いで、いまから付き合う仲ですよ。ね、だってせんぱい、こんなんでもおれのこと好きですもんね?」

なんて自惚れた返事が返ってくる。悔しいけれど、その通りだ。こんなに馬鹿にされてるのに、俺はまだこいつのことが好きだ。だって……だって、顔が良い。好みどストライク過ぎる。何されたってこの顔なら許せる。

「っ……うん。」
「……先輩、俺が言うのもなんすけど、ちょろすぎません?」
「そんな――」
「ま、どの道今日は朝までヤるんで、覚悟してくださいね?」

呆れたような言葉に反論しようとしたその言葉に被せるようにそう言うと、キスで口を塞がれる。


◆◆◆


 この驚くほどちょろい先輩は、自分に厳しく、おれに甘い。初めて紹介された時は、仕事できそうだけど、厳しそうな人だと思った。あまりお近づきにはなりたくないな~と思ったのを覚えている。そして、予想通りあり得ないくらい優秀だった。とにかく仕事が早くて正確、コミュニケーションもやや事務的に過ぎるものの、悪くない。その上、おれがいくらミスをしても、文句の一つもなくなんなら笑顔でフォローして励ましてくれる。すげぇ、何この人、完璧人間なの? なんて尊敬すらしていたのに……。

 職場の飲み会。顔色も変えず普段通りにこやかに飲み進めたなおき先輩は、二次会へ行く面々を見送って2人きりになった途端に、本性を表した。尊敬している同性の先輩に夜のお誘いを受けた時の衝撃と言ったらなかった。

「君が好きなんだ。付き合ってくれなんて言わないから、一晩だけでも相手をしてくれないか? 面倒なことはないよ、全部俺が準備するから。」

はい、わかりましたなんて言えるはずもなく、その日は適当に誤魔化して帰った。しかし、その後も酔っ払って2人きりになるとすぐに、好きなんだ、せめて一晩だけでもと、縋りついてくるようになった。そしてタチの悪いことに、当の本人はそれを一切覚えていないのだ。しかし、何度も繰り返し「好き」なんて言われるうちに目で追うようになって、この先輩のゆるゆるな面を知って……気付けばのめり込んでいたのはおれの方だった。あのバーだって、先輩が心配で後を付けたくらいだ。一晩? そんなんで足りるわけないだろ。まぁ今夜はプレゼントにはちょうどいい機会だから、じっくりわからせてあげよう。

「ッ、あアっ、ふ、くッ……」
「もっと声出しても良いんすよ?」
「やッ、だっ、て……んンッ、なえ、ない?」
「なえません。むしろ興奮する。」

そう耳元でささやけば、おれの指をくわえこんだソコがきゅっと指を締めつける。初めては優しく丁寧に、丁寧に……我慢するのは得意だから、この人が泣いて懇願するくらいまで蕩けさせてやろう。自慰によって開発された(と言っていた)後口は、指の2本くらいはスムーズに飲み込んだ。さらに2本足して今は4本。さて、確かこの辺に……

「んンッ――っ!!」

先輩の身体がびくんっと痙攣する。ここか。もともとヘテロだったおれは、先輩のために男同士のやり方を勉強した。前立腺って本当に気持ちいいんだな。男のモノを触ることなんか想像したこともなかったのに、先輩のモノだと思うと、何となく愛しく思うのが少し癪だ。それを咥えて、更にナカを刺激すれば先輩は呆気なく達した。うぇ、まず。

「ッ! ごめんっ!!」
「いいっすよ。きもちよかったですか?」
「あ、うん……。」

照れたように言う先輩。きゅんとした心を誤魔化すように憎まれ口を叩いてしまう。

「じゃあ先輩、おれもきもちよくしてくれますよね?」
「うん!」

……なんで、そんなに嬉しそうなんですかね?


「わ、おっきぃ……。すご……。じゃあ、失礼します。ん……むっ、ちゅ……ふ……んんむ……」

先輩がいちいち可愛い。失礼しますってなんだよ! あー、やばい。さっきから歯当たってるし、クソほど下手なのに、先輩が顔を歪めてもごもご咥えてるってだけでイきそう。

「先輩、そんなんじゃ全然イけないっすよ。」
「ひゃ、ぷは、じゃあ、お前が俺の口を使ってくれれば……」

まさかのイマラしてくれ宣言、だ、と……っ!? この人わかってんのかなー? 

「おれが好き勝手やったらたぶん苦しいっすよ?」
「? お前は気持ちいいだろ?」
「いや、そうじゃなくて……」
「俺じゃ、お前をイかせてやれないし……」

いや、だからしょんぼりすんな!! かわいいかよ!

「じゃあ……苦しかったらおれのこと叩いてくださいね?」

一応そう言ってから、口を開けて待機している先輩の口に自分のモノをつっこむ。喉を傷つけないように角度や力に気をつけてがぽがぽと抽送する。あぁ、先輩苦しいくせに、興奮してるのか。込み上げるものを我慢せずに、先輩の口に放つ。先輩は少し驚いたくせに、尿道に残ったものも吸い出すようにして、口を離した。そして、ちゃんと飲んだよと言わんばかりに、かぱっと口を開けた。え、エッロ、嘘でしょ……?

「先輩、いい子っすね。じゃあ、いい子にはご褒美あげないと……。」

我ながらばかばかしいセリフだと思いながら、先輩を押し倒す。一度出して萎えたはずの先輩のモノはまた屹立している。

「あれ? 先輩もしかして無理矢理やられて感じたんですか?」
「そ、んなことは……ッ!」
「まぁ、どちらでもいいんですけどね。じゃあ、いきますよ?」

ヒクつくそこにローションを足して、自分のモノをあてがって、グッと腰を押し込む。

「ッ! ぅ、んン……ぅ、ふ、くッ……」
「きつ……ちょっ、と力に抜いて、ほしいっす」
「そん、なこといわれても…ッ! お前のが、おっき、すぎるんだよ!」

仕事の時はだいぶ言葉に気を配るくせに、なんだってこう……! ムラムラしつつ、ぐっと我慢する。馴染んできたのを見計らって、さっき反応の良かったところを狙いながらゆっくりと動き出す。自己開発していたというだけあって、痛みは無さそうだ。

「っ……ふぅ、く、あッ、は…やば、きもちぃ…」

うっとりした顔しやがって、と思うのと同時に満更でもないことを自覚して、また少し心が波立つ。惚れた方が負けならこの人の方が先のはず。

「あアッ、んっ、あっ、は…ひっ、ぃあっ、く…」
「大丈夫そうなんで、全部いきますよ?」
「ぇ……ちょ、っ、つッ――!!は……、あぐ…っ」

目を見開いて、はくはくと声にならない声を上げながら先輩がイった。その衝撃で中のおれは締め付けられる。

「っぐ…!あ、ぶな。出そうだった……。って、せんぱい?」
「は、ぁ、ひ…ぅ、あ…は、や、ば……っ、は」

今度は明確な満足感。思わず緩みそうになる口元を引き締めて先輩の反応を追う。


◆◆◆


 「せんぱ、なおきさん。好きですよ。なおきさんは今日からおれのもんですからね?」

ヤられまくって虫の息な俺にそんな言葉を降らす後輩にときめいてしまう自分に呆れながら、返事をする。

「うん。俺も好きだよ、たくと。」
「……もっと、名前呼んで?」
「ん? たくと? って……ちょっと待って! 嘘でしょ! もう無理だぞ!」

俺の耳元で切なげに、名前を呼んで、と言ってくる後輩のアレが臨戦体制を取っている。俺の下半身はすでに限界を迎え、数日は筋肉痛を覚悟するレヴェルである。これ以上ヤれば、待っているのは完全なる死である。俺は震えた。震えながら抵抗した。

「本当に無理だ、がばがばになってしまう!」
「大丈夫ですよ。ほら、ちゃんときゅうって吸い付いてきますし。それとも……こんなになってるおれのを放置して寝ちゃうんですか?」
「うぐ……」

そ、その顔はズルい!! わかったよ、いいよ!

「うんうん。なおきくんはいい子ですね~。じゃあそんななおきくんに、気持ちいいプレゼントですよ~。」

セリフがおっさんくさい!! というツッコミは自分の喉からでた嬌声にかき消される。

「ちゃんと先輩が望む通りの最高のプレゼントをあげますから、きっちり受け取ってくださいね?」

そう言って笑う後輩に、いろんな意味でゾクゾクしながら、俺は与えられる快楽に身を委ねた。
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