オオカミ獣人にスローライフの邪魔される ツンデレはやめてくれ!

さえ

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1章スローライフ準備編

15 冒険へ

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ラルフとオスカーとの約束の日になった。

「実は昨日オリさんに、、、、、」
オリさんに頼まれたダリの実の話をした。

「ってことは結構かかりそうだね。頑張ろうね!」
南の森で、距離も少しあり、時間もかかりそうなので、断られることも覚悟したのだが快く引き受けてくれた。

本当にいい人たちだ。なぜかアセナは嫌っているようだけど。

「本当のことを言うと、俺たちあんまり強くないんだぁ。だから、危機に陥ったらみんなで頑張ろうね」

この村ではアセナが一番強いらしい。そんなアセナを独り占めして特訓してもらってるなんていいのだろうか?
このことをラルフとオスカーに聞いたら、アセナに稽古をつけてもらうなんて、おっかないと言われた。あと、普通はつけてもらえないそうだ。

「うん!」
僕なんかの力が合わさったところでどうにかなるのだろうか?と思ったが一応返事はしておいた。
ギルドに寄ってついでに引き受けれそうなクエストをいくつか受注した。

アセナから常々言われている冒険に必要なものを揃えて、村を出た。
ラルフとオスカーも各自で必要なものは揃えたそうだ。


北の森以外は何度もアセナと行ったことがある。もちろん南の森でキャンプ、野宿もした。まぁ、あれは森というよりサッパリしたジャングルと言った感じだが。その経験もあってか、慢心ではないが、自信がないわけではない。





「お、ライトニングラビット」

「僕が行きます!」
電撃なので金属の剣や水が使えない。なので火の魔法でこんがり焼くのが手っ取り早いだろう。

炎をトルネードのようにして一気に焼く。

ライトニングラビットはシビっとした辛さのある肉で、焼くだけで調味料は何もいらない。すごく美味しいのだ。

火加減を調整していい感じに焼いて、道中食べながら行こう。

「おー。すげーな!一撃だし挙げ句の果てにいい感じに焼いてるし」
強くはないけど、その辺器用なんです、、、食い意地とか言わないでね。

捌いて串に刺し、渡す。

「ありがとう」

「ありがとな!」
オスカーとラルフがそう言いながら笑顔になる。

「どういたしまして!」
非常にいい冒険の滑り出しができた。








「そろそろ森が見えてきたな」
「気を引き締めないと」

「そうですね」
道中では特に危険もなく、安定したスピードで進み、予想していたより若干早い到着だ。

しかし、森に入れば話は変わる。モンスターと出会う確率もぐんと上がり、地の利や戦い方も相手が上と思った方がいいかもしれない。
気がついたら包囲されている、なんてことも森ならよくある話だ。

「一応フォーメーション組みますか」

「そうだな」「そうしよう」

僕が一番前、後方は二人に任せた。
前は戦う量が多い代わりに、進行方向に対して前にだけ警戒すればいいが、後方は戦わない代わりに常に気を張らなければならない。経験の多い二人に任せるの一番だろう。

「疲れたら交代っていうんだぞー」
こうして気遣ってくれているからこちらとしても安心して戦える。
アセナときたら前、後ろの両方で負担は大きい。
モンスターのいるところにわざと突っ込んでいくし、、、まぁそうしないと練習にならんとのことだが。
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